海鳥がプラスチック製の小さい蓋などを飲み込んで死んでしまった様子を写したこの動画に大きなショックを受けました。私たちの暮らしを根本から見つめ直すことに役立つのではないかと思い記事にしました。
この海鳥は、図鑑で調べたところ、コアホウドリ(アホウドリ科)、夜、海面近く上がってきたイカを捉えて食べるそうです。夜なのでプカプカ浮いてたプラスチックの蓋を飲み込んでしまったのだろうと思います。
私は、息子が小さい頃、貝殻の収集をしていたので一緒に山口県の海岸線を歩き回っていたことがありますが、ペットボトルの蓋はよく落ちていました。微小貝と呼ばれる数ミリの小さい貝は、綺麗な海にしか生息できず、日本海側の方がみつかりやすいです。角島、見島で希少な貝殻を採集したことがあります。海水浴に行っても漂着ゴミが気になって仕方ないので到着するとすぐ道具を借りて掃除をしたこともあります。とにかくどの海岸線にもペットボトルが落ちていないところはありません。
しかし、この鳥たちの様子を見ると、もうそんな清掃程度では間に合わないと感じました。既に世界中の海に流れてしまっています。そして漂着ゴミは増える一方です。せめてペットボトルや、小さい蓋のある製品をメーカーが作るのを世界中でやめない限りは、人間以外の生き物は、このアホウドリのように犠牲になり続けるでしょう。
プラスチック製品が私たちの暮らしの中に大量にあります。私は昔から外で使うプラスチック製の洗濯バサミが劣化するのが気になって仕方なく、10年間ぐらいかけてすべての物干しや洗濯バサミ類をステンレス製に切り替えました。環境的には、ステンレス製の洗濯バサミも石油を使って作るので、やっぱり負荷はあると思いますが・・・息子に残そうと思います。本当は、洗濯物は青竹に洗濯バサミなしで袖を通して干す方式が実は一番いいのかもしれません。
プラスチックは石油を原料に各種の添加剤を加えて作る化学物質。
こちらを是非読んでください。⇒http://www.tortoise-net.com/children/food/s95_62_70_1.html
コンビニのお弁当もプラスチックに入っていてしかもレンジで温めてもらう人もいますが、発ガン物質が溶け出すそうです。プラスチックの食器や容器からは、これらの危険な物質が使うたびに溶け出ているのです。子どものお弁当箱もプラスチック製が多いですね。お味噌も陶器に移し替えずそのままカップごと使ったりしてました。 もうすぐにでも台所を整理したくなります。
プラスチックの毒性の弱さが逆に恐ろしいラットの実験結果
http://www.tortoise-net.com/children/food/s95_62_70_2.html より転載
プラスチックに対する不安に明確にこたえてくれたのは、かつて、その実験をしたことのある坂下栄さん。
「危険な物質でつくられたプラスチックに現代の人間は、赤ちゃんのときから接しています。にもかかわらず、あまり危機意識を持っていないのは、毒性が弱い(摂取量が少ない)からなんです。でもそれは、危険が見えないということで、逆に恐ろしいことなんですね。ジワジワと身体が侵されているのに気づかない。人体実験にさらされているとしか思えないのです」と語ってくれた坂下さんは、プラスチックの慢性毒性を調べるために、発泡スチロールのカップ、ポリスチロールのカップ(よく使い捨てにされる半透明のもの)、ゴミ袋として使われるポリエチレンの袋にそれぞれお湯を入れ、それを冷やしたものと水道水の4種類でラットを2年間飼育しました。
その結果の一部が左の写真です。なんとスチロール製のコップの水で2年間飼育したラット7匹のうち4匹に腫瘍が発見されたのです。またそれぞれの水によって、ラットの体重にも変化が生じたといいます。
これらのラットは、私たちに明らかな警告を与えています。
右の写真は、おなかの部分の腫瘍が異常に増殖したものです。体重700gのうち、腫瘍部分の重さは、なんと350gも占めていたといいます。ちょうど自分の体重と同じ重さの腫瘍をつくってしまったのです。こんな大きな腫瘍でも、1年半頃までは、外から見て分からなかったそうです。ということは、わずか半年でこれほどに増殖してしまったということになります。
こちらは、首のところに腫瘍のできてしまったラット。腫瘍の大きさは、約3cmX4cmだそうです。このラットも、上の写真のラット同様に1年半頃までは腫瘍が観察されなかったそうです。プラスチックから溶け出た物質を飲み続けていると、ある日突然こうした腫瘍ができはじめ、急激に増殖を開始するわけです。慢性毒性の怖さがここにあります。
上のラットの解剖写真。顕微鏡で観察した結果、この腫瘍は、線維肉腫と呼ばれるもので、腫瘍が内臓にではなく皮下にできたために、2年間も生存することが可能だったようです。またこのラットの腫瘍は良性のものでしたが、ほかのラットでは、悪性のものも見つかっているといいます。ちなみにラットの2年というのは、人間の60歳くらいに当たるそうです。 プラスチック抽出水飲料による平均体重の変化 「三重大学環境科学研究紀要 第l号」より 右のグラフは、4種類の水をそれぞれ飲料水として育ったラットの1匹あたりの平均体重の変化です。実験開始時には、生後1カ月(離乳直後)のラットを意図的に選んだそうです。それは、成長期である子どものときから、プラスチックを微量であれ取り続ける可能性のある現在の生活を配慮したからです。結果はみごとに雄、雌ともスチロールコップ、発泡スチロール、ポリエチレン袋、水道水の順で重くなっています。やはり、発育にも影響を及ぼしています。 線維肉腫:細胞などをつなぐ組織の線維が増殖したもの。 アホウドリのようにプラスチックを異物として飲み込まなくても、私たちは日常的に、プラスチックから溶出する微量毒物を体に取り込んでしまっているんだなと思いました。 上のグラフを見ると、子どもにペットボトルの飲み物を飲ませないようにしなければと思います。ジュースなどペットボトル飲料の中身も遺伝子組み換えのブドウ糖果糖、容器からも発ガン物質。これは一回でも飲まないようにするしかありません。 学校のバザーや文化祭などで、必ずスチロール製のどんぶりに、高温のうどんや豚汁、おでんなど入れます。あれもやめてほしいです。 微量に毒が溶け出し、しかも、それ自体が投棄され、環境中に放り出された場合も誤飲で生き物を殺す可能性のあるペットボトルなどのプラスチック製品。 「え〜ペットボトルは軽くて便利なのに〜」という声が聞こえてきそうです。 しかし、水筒にかえても飲み口の部分がなんとプラスチック!!! 詰んだ! (ಠ_ಠ) でも諦めずそうでない水筒を探します。 今、私はマヨネーズはグリーンコープのガラス瓶入りを使っています。しかし、一般のスーパーは小さい赤い蓋のついたプラスチック製のチューブも多いです。瓶のリサイクルが進めばメーカーもチューブをやめるかもしれないのに・・・ 遺伝子組み換え食品だけでなく、私たちの暮らしの中にたくさんあるプラスチック製品。とくに食べ物の保存など、ほとんどの母親は使っていると思います。せめて陶器にかえることが可能なものは変えていこうと思いました。 問題は歯磨き。 歯ブラシと練り歯磨きチューブをやめて、指と塩にするとか・・・・きついです。 追記 ねずみなどを使った動物の実験についてはどうなのかという話ですが考え中です。ハムスターを飼って最後まで看取った人から教えてもらいましたが、ガンができていたそうです。ハムスターを飼うゲージに付属のプラスチック製の水飲み器を通して水を飲んでいたそうです。餌ももうすでに汚れていると思いました。 みなさんはどうしますか? 「使い終わったら燃やせばいい」はこのブログではNGということで。