4/8にツイッターで、北朝鮮の放射能漏れの記事が流れていました。真偽が不明でしたので検索して調べていました。とりあえず判断は別として記事を掲載しておくことにします。各自でご判断ください。
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_04_08/kitachousen-kakushisetsu/ より
北朝、核施設で事故発生の恐れ
北朝鮮のヨンビョンにある核施設で給水システムの故障が発生した恐れ。事実であれば深刻な事態をもたらしうる。8日、ジョージ・ホーキンス氏の米大学のサイトが、38 Northが人工衛星からうつしたヨンビョンの核施設の写真を掲載して明らかにした。米国人の専門家によれば、施設の気密状態が不完全であるために、小さな事故でにもかかわらず、これによる放射能漏れが生じた恐れがある。 これより以前、韓国のパク大統領はヨンビョンの核施設が1986年のチェルノブイリと同様な大事故を起こす危険性について言及していた。北朝鮮の公式的なマスコミはパク大統領の声明について「馬鹿げたたわごと」と非難していた。
さらに調べています。中国語でいくつか検索してもらいましたが香港系も台湾系もヒットしないそうです。英語で検索してみたら2つヒットしたのでざっと素人翻訳しました。多分ここから翻訳して載せたのかなと思いました。誤訳があったらいけませんので、本文も載せときます。
北朝鮮と日本はかな〜り近いです。隣国で核災害があれば 、東に放射能を含む風が流れてくることは原発推進派も反対派も容易に理解できるはずです。
このようなニュースが流れてもまだ、北九州のモニタリングポスト減らすんですか?環境省と北九州市は真逆のことをやろうとしています。
日本国内も、隣国韓国も原発があるということは何が起こるかわかりません。
思ったより近い!直線距離だと北九州市まで福島第一原発よりも近いかも知れないですね。
4/10 「モニタリングポスト継続を求める会」が北九州市役所環境局に申し入れ書を提出しました!
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2014/04/09/2014040900898.html より
Radiation Leak Feared at N. Korean Reactor
Experts worry about a possible radiation leak at the old 5 MW nuclear reactor in North Korea's Yongbyon as its cooling system has reportedly been under repair.
"The recently restarted 5 MW plutonium production reactor may have been temporarily shut down or operated at a lower power level in early 2014 in order to repair problems with the secondary cooling system's water supply," North Korea expert Nick Hansen said in a report for the specialist website 38 North at Johns Hopkins University on Monday.
"These difficulties resulted from the extensive rainfall and subsequent flooding in July 2013, which moved the main channel in the Kuryong River away from the water supply, filled the collection cisterns and ponds with sand and possibly destroyed pipes leading to them that had been laid along the river bottom."
The North quickly completed major water channel excavations and dam construction from December 2013 by February of this year to ensure adequate water would be available for the cooling system of the experimental light water reactor, Hansen adds.
"Despite these short-term fixes, the danger posed by an unreliable supply of water for the Yongbyon reactors remains, particularly since the channels and dam constructed are made from sand and could be washed away by future floods."
"If the 5 MW reactor's secondary cooling system were to fail, so would the entire cooling system. The result would be a fire in the graphite core and the release of radioactivity," he warns.
englishnews@chosun.com / Apr. 09, 2014 09:33 KST
北朝鮮の原子炉で放射能漏れの恐れ
専門家は、北朝鮮の寧辺にある冷却装置が修理中と伝えられている古い5MWの原子炉で、放射能漏れの可能性があると懸念しています。
「最近再開された5MWのプルトニウム生産炉は、二次冷却系の給水に関する問題を修繕するために一時的にシャットダウンされたか、2014年初期に低い出力レベルで操作された可能性があります」と、北朝鮮の専門家ニック・ハンセンは、ジョンズホプキンス大学で月曜日に、専門ウェブサイト「38 North 」の報告の中で語りました。
「これらの障害は、2013年7月の広範囲な降雨およびその後の洪水に起因し、それは水道設備からKuryong川の主流を移し、砂を備えた収集水槽および池を満たし、恐らく河川底地に沿って置かれたそれらに結びつくパイプを破壊しました。」
「北朝鮮は、すぐに適切な水が実験的な軽水炉の冷却装置に利用可能ということを確実にするために、2013年12月から今年の2月までに主要な水路の掘削とダム建設を完了した」とハンセンが付け加えています。
「これらの短期的な修正にもかかわらず、建設される水路およびダムが砂から作られ将来の洪水によって押し流される可能性があり、特に寧辺原子炉は水の供給に信頼性が低いので、それによりもたらされる危険は残ります。」
「万一5MWの原子炉の二次冷却系が故障したら、全冷却装置も故障するでしょう。結果は、黒鉛芯の火と放射能の放出です」と、彼は警告します。
Radioactivity risk at N.Korea nuke site: US think tank
Tuesday, 08 April 2014 04:12 Posted by Abdul Ahad
WASHINGTON: North Korea's main nuclear site appears to have suffered water supply problems that could lead to an escape of radioactivity in an accident, a US think tank said Monday.Citing recent satellite images, the US-Korea Institute at Johns Hopkins University said the Yongbyon complex seems to be struggling to ensure a stable water supply following heavy rain and floods last summer.
The problems pose particular risks for North Korea's first light water reactor which is near completion, it said. The regime does not have experience operating it and "the rapid loss of water used to cool the reactor could result in a serious safety problem," analyst Nick Hansen wrote on the institute's blog, 38 North.
North Korea has more experience with its restarted plutonium production reactor at Yongbyon but its "lack of airtight containment could lead to the escape of some radioactivity even in small accidents."The published analysis comes after South Korean President Park Geun-Hye warned that Yongbyon could witness a Chernobyl-style disaster, one of a series of comments that enraged North Korea, whose official media accused her of speaking "nonsense gibberish."
The 38 North analysis downplayed the risks of a Chernobyl-scale disaster, saying Yongbyon was smaller than the Soviet-built station in Ukraine where a 1986 accident killed 30 people in an explosion and another 2,500 afterward in related illnesses."However, a radioactive release into the atmosphere or river would cause an expanded local area of contamination," the analysis said.
"Also, Pyongyang's likely lack of transparency could create a regional crisis, panicking the public in surrounding countries and raising tensions with governments anxious for further information."North Korea knocked down a cooling tower in 2008 as part of a US-backed six-nation disarmament agreement but has more recently vowed to boost its nuclear "deterrent" in response to what Kim Jong-Un's regime describes as US hostility.
To replace the tower's cooling function at the plutonium facility, North Korea appears to have connected pipes from the new light water reactor's cooling system but as a result needs more river water, the analysis said.
北朝鮮核施設 放射能の危険:米シンクタンク
ワシントン:
北朝鮮の主な核施設は、事故で放射能漏れに結びつくかもしれない水道設備問題を被ったように見える、と米国のシンクタンクが月曜日に言いました。
最近の衛星画像を引用して、ジョンズ・ホプキンズ大学の米国-朝鮮研究所は、寧辺コンビナートが昨年の夏の豪雨と洪水の後、安定した給水を確実にしようと努力しているように見える」と言いました。
「その問題は、完成に近い北朝鮮の最初の軽水炉のために、特定の危険をもたらす」と言いました。
政府はそれを操作した経験を持っておらず、「原子炉を冷やすために用いられる水の急速な紛失は深刻な安全問題に帰着するかもしれない」と、アナリストのニック・ハンセンは研究所のブログ(38 North )上で書きました。
北朝鮮は、寧辺で再開されたプルトニウム生産炉より多くの経験を持っています。しかしその「気密の封じ込めの不足は小さな事故でさえ放射能漏れに結びつくかもしれません。」
韓国の朴大統領が「寧辺がチェルノブイリ型の災害を目撃するかもしれない」と警告した後、北朝鮮の公式メディアは彼女を「ナンセンスでわけのわからないこと」(北朝鮮を怒らせた一連のコメントの一つ)を話したとして訴えました。
その後、分析が公表されました。38 Northの分析では、1986年の事故の爆発により30人の命を奪い、さらにその後の関連疾患で2500人の命を奪ったソ連がウクライナに作った施設よりも寧辺は小さかったと言い、チェルノブイリ規模災害の危険を軽視しました。
「しかしながら、大気や川の中への放射能放出は、汚染の拡張した地方のエリアを引き起こすでしょう」とそのアナリストが言いました。「また、平壌の透明性の欠如は周辺国でのパニックや詳細について政府との緊張を高め、地域の危機を作ります。
北朝鮮は米国に後援された6か国の軍縮協定の一部として2008年に冷却塔を取り壊しましたが、最近、金正恩政権が米国敵意と評するものに応じて核「抑止力」を高めるために誓いました。
「塔の冷却機能をプルトニウム施設に戻すために、北朝鮮は新しい軽水炉の冷却装置からパイプを接続したように見えるが、その結果より多くの河川水を必要とする」とそのアナリストが言いました。
4/8同じ日にこんなニュースが流れてました。
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北朝鮮の核実験「相応の対価払わせる」 日米韓主席代表
ワシントン=奥寺淳、ソウル=貝瀬秋彦 2014年4月8日20時47分
北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の日米韓首席代表による会合が7日、ワシントンで開かれた。北朝鮮が言及した新たな形態の核実験について、制裁強化を含む強い対応で臨むことで一致。一方で、北朝鮮を非核化に導くための対話の方法なども議論した。
協議には外務省の伊原純一アジア大洋州局長、米国のデービース北朝鮮政策特別代表、韓国の黄浚局(ファンジュングク)・朝鮮半島平和交渉本部長が参加。終了後、黄氏は記者団に「北が核実験を実施するなら、我々は国際社会とともに相応の代価を払わせることを明確にした」と述べ、強い対応で一致したことを明らかにした。
一方で黄氏は「実質的な非核化に誘導するための対話再開について、多様な方法を模索していくことにした」とも語り、2008年から中断したままの6者協議の枠組み以外にも、様々な対話の可能性を探っていくことを示唆した。
ただ、米国が対話の条件として非核化に向けた北朝鮮の具体的な行動を求めてきたのに対し、北朝鮮は無条件での対話を求める姿勢を崩していない。北朝鮮は最近も「核抑止力強化」に繰り返し言及しており、展望を開くのは難しいのが現状だ。
また、会合では、3月の中距離弾道ミサイル「ノドン」発射や新たな核実験を示唆した北朝鮮の意図について情報を共有。伊原氏は「3カ国で連携していくことを確認し、状況を注意深くウオッチしていくことが重要という点で一致した」と語った。
伊原氏は3月末に北京で再開した日朝の局長級協議についても会合で説明し、「米韓から拉致問題についての支持が得られた」と述べた。(ワシントン=奥寺淳、ソウル=貝瀬秋彦)
追記
http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/09/north-korea-nuclear-radiation-leak_n_5122834.html より
The Huffington Post UK | 投稿日: 2014年04月10日
北朝鮮の主力核施設である寧辺(ニョンビョン)核施設で最近、トラブルが発生した模様だ。
この推測は衛星画像を使った分析によるもので、それによれば、この原子炉は工事等のために一時的に運転を停止していたか、低出力に切り替えられていた可能性があるという(2月9日の衛星写真で、原子炉建屋の屋根に雪が解けずに積もっていたほか、運転に伴う熱水の放流が確認されなかったとされている)。
寧辺核施設にある5メガワット原子炉の建屋の屋根の様子。平壌の北約80キロメートルに存在するこの施設では、複数の原子炉のほか、核燃料製造工場、使用済み核燃料の再処理工場まで、核燃料サイクルに必要とされる主要な施設全てが集中している。
「ABC News」の記事によると、北朝鮮研究の専門家ニック・ハンセン氏は、米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院が運営する北朝鮮研究サイト「38 North」において、4月7日付けで次のように述べている。「このプルトニウム生産用の5メガワット原子炉は、2014年のはじめ、補助冷却システムへの水の供給トラブルのために修復が行われた際に、一時的に運転を停止していたか、低出力に切り替えられていた可能性がある」
ハンセン氏はこのトラブルについて、2013年7月に起こった、川の経路が変わるほどの大規模な洪水の影響ではないかと推測している。北朝鮮は2013年12月から2014年2月までダム建設や修復工事を行い、水の補給を確保しようとした模様だ。しかしこれらの工事は一時的なものであり、将来洪水が起こればまた問題が生じるとも同氏は推測している。「すべての冷却システムが停止した場合、この黒鉛炉は火災を起こし、放射性物質が放出される危険性がある」
問題の5メガワット原子炉は、核爆弾の製造に必要なプルトニウムを製造できるため、各国から警戒されている。同施設では、50メガワット原子炉も建設中だ。
北朝鮮は2013年、核問題をめぐる6カ国協議の取り決めを撤回する動きを見せ、原子炉を再稼働。同国の核兵器計画に対する警戒感を新たに引き起こし、国際的に厳しい非難を浴びた。
北朝鮮はこれまでに3度の核実験を行っている。最後に実施されたのは2013年2月だが、同国は最近、詳細については明らかにしなかったものの、将来も新しい形の核実験を行うとの声明を出している。
なお、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、2014年3月の終わり頃、北朝鮮では核施設が密集して建設されているため、万一火災が起きれば、チェルノブイリで1986年に起きたメルトダウンよりも大規模な災害になる可能性がある、と述べている。
[(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]