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Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
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デング熱ウイルス蚊の駆除に使われた殺虫剤は発がん性があるピレスロイド系。200件も問い合わせ。

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https://www.youtube.com/watch?v=IwmjmTLwtjE#t=24

http://youtu.be/ZGefWIxuoxw

 

(管理人より)デング熱のウイルスを媒介する蚊を駆除するために、何度か業者が殺虫剤の散布をしているところの映像が流れています。

それを見ると作業員はゴーグル、毒ガス防護マスクに防護服です。この重装備から、相当に強い殺虫成分を含む化学物質を撒いているのだということが素人でもわかります。

ジャーナリストの山本節子さんが東京都の担当者に問い合せておられましたので全文転載します。

驚きました。代々木は、放射能汚染もある地域ですから。化学物質との複合汚染を考えると、さらなる注意が必要だと思います。

行政は、「殺虫剤=農薬=毒物=危険」 という認識を市民にもたせたくないのでしょう。

「核の平和利用=原発」と同じ構図がここにも見て取れますね。 

 

以下引用。

 

代々木公園が閉鎖されたわけ

 ところで、マスコミのデング熱報道は、具体的なことを全く書いていません。私は、公共の公園に突如、大量に殺虫剤(=「農薬」)を散布したことにたまげて、東京都↓に電話しました。

「デング熱や蚊の駆除等に関する都民からのお問い合わせに対応するため、都ではデング熱専用電話を開設しています。 電話番号 03-5320-4179」

 電話に出た人は、担当ではないから、と散布薬品の名前さえ答えられない。で、「担当」だという建設局公園緑地部公園課03‐5320‐5436にかけなおしました。

薬剤も濃度もわかっていなかった

 でも、やはり散布薬剤名さえご存知ない。「ピレスロイド系殺虫剤だと聞いています。薬品名はわかりません。業者さんに聞いてみます」。調べた上で数時間後にかけなおしてもらいました。以下はこの二回目のやりとりで得た答えです。

 「使用薬剤はフマキラートータルシステム?の『サニタリーEP水性乳剤』、業者は東京都ペストコントロール協会です。散布状況は、一回目の8月28日には800リットル。この時はまだウイルスが検出されていなかったので、蚊に刺された人の話を聞いて、推定で散布しました。(!)ついで二回目の9月5日は、同じく800リットル。ウイルスが検出されたことを受けて、確定した場所にまきました。濃度は、一回目が100倍、二回目が50倍、二回目に50倍にしたのは、国立感染症研究所から事前アドバイスをもらっていたので・・・濃い方が効き目があるだろうということで・・・ それを指示する文書ですか? 文書はありません。なんでも、歩きながら打ち合わせたということです」(!!)

 なお「確定した場所」とは、蚊を捉えた場所のことのようですが、全部の蚊がウイルスをもっていたわけじゃあるまいし、どの蚊をどこでつかまえたのか、蚊に番号でもふっていたのでしょうか・・・。以下、こんな↓会話が続きました。

市民周知はしていなかった

 「都民に薬剤散布のことは知らせたの?」

 「一般向けには周知していませんが、こちらかはきちんと情報提供しています」

 「はあっ?」 (だんだん腹が立ってきた ε=(・д・`*)

 「報道機関に発表したので。記者には口頭で、写真撮影の方法なども案内しました」

 「ねえ、それって都民には周知しなかった、ってことでしょ?」

 「・・・事前にはしていません」

 「それじゃあ、あちこちから問い合わせがあったんじゃないの?」

 「はい、200件ほど。薬品名などの問い合わせがありました・・・」

 これって、法令違反なのです。公園を含む市街地へ農薬を散布する場合、省令農林水産省/住宅地等における農薬使用について にもとづき、本当に必要な時だけ、周辺住民に事前周知した上で、慎重に行われなければならないのに、東京都はその手続きを完全に無視したわけ。まあ、その前に、農薬散布を規制する法律がないのが問題なのですが、これはそれを求める市民運動がないためでしょう。

 公園は「農薬散布」のため閉鎖された

 そこで、薬剤の「残留期間」、及び「(農薬成分が消えて)安全になる時期」を聞くと、

 「これは農薬ではないので、残留期間は決めていません」

 「は、はあっ? 農薬成分が入っているから農薬じゃないの!」(怒)

 「い、いいえ・・・農薬ではなく、防除用医薬部外品です(?)、なので残留期間は決めていません(??)。ペストコントロール協会との打ち合わせで、定められていないが、夕方に散布して、一晩、人がはいれないようにしたから、翌日は安全だと・・・」

 と、さらに意味不明な答えが続きました。どうも殺虫剤=薬品(安全)≠農薬と考えているようで、話が通じない。そこで、「その農薬を散布するために公園を閉鎖したんでしょう?」と聞くと、「はい、薬剤を散布するために公園を閉鎖しました」と、農薬散布のために人払いしたことを認めたのです。

 ピレスロイド系農薬は発がん性がある

 この薬剤について、メーカーであるフマキラーはこう説明しています。

 「(サニタリーEP水性乳剤)は、ピレスロイド様殺虫剤エトフェンプロックスを殺虫成分とする医薬部外品殺虫剤です。速効性、致死効力ともすぐれ、かつ低毒性で広範囲の害虫に有効です。なお、本剤は、水性乳剤ですから、臭気、刺激性などほとんどありません。」http://www.fts.fumakilla.co.jp/products/detail.php?product_code=412154

 人や動物への影響については記述なし。Wikiやその他のサイトでも、申し合わせたように「安全性が高い」などと書いてありますが、これって、おかしくない? 「速攻で虫が死に至る」のに、毒性が低い、安全、なんて。こういう場合、私がよく利用するのは、尊敬する渡辺和夫先生のサイトです。以下はそのごく一部。

「エトフェンプロックス(トレボン)は、急性毒性の少ない安全性の高いピレスロイド類似の殺虫剤である。最近広く使用されているが、全く無毒ではなく、発癌性や甲状腺ホルモンに対する影響も懸念されるので、使用に当たっては十分な注意が必要である。また、毒性試験は原体で行われているが、製剤とするためには不活性成分として乳剤や溶剤が使われている可能性があり、原体よりも溶剤や乳剤の毒性が強い場合もある。 

 急性毒性 : 半数致死量は測定できないほど大きい。 マウスに多量(半数致死量以下)のエトフェンプロックスを13週間投与した場合、昏睡状態や呼吸困難・やつれた様子などの臨床所見と、死亡率増加・生長の遅れ、赤血球やヘモグロビンの減少、肝臓の変性を伴う肝臓重量増加、尿細管の変性を伴う腎臓重量増加、リンパ系の変化が見られている。また、少ない投与量でも赤血球やヘモグロビンなどの減少が見られている(後略)http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/archiv/pesticide/insecticide/etofenprox.htm

 ね?「製品」は「原体(=材料)」より毒性が高いかもしれないのに、毒性試験さえ行われていません。そのような殺虫剤(農薬)を、「デング熱ウイルス蚊」駆除を口実に、いきなり公共の場に散布するなんて、予防原則に反する無謀な行為です。・・・長くなるのでいったんこのへんで。2014.9.9

 


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