10月28日 12時31分NHK
28日午前、千葉市稲毛区で、中学校の敷地内で木の枝を燃やしていたところ煙が広がり、隣接する小学校の児童14人が体調不良を訴えて病院に搬送されました。
消防によりますと、いずれも軽症とみられるということです。
28日午前9時半前、千葉市稲毛区弥生町の千葉大学教育学部附属中学校で、「伐採した木の枝を燃やしていたところ、火が燃え広がりそうだ」と学校の職員から消防に通報がありました。
消防が駆けつけ、火はまもなく消し止められましたが、煙が広がり、隣接する附属小学校の児童14人が、体調不良を訴えて病院に搬送されたということです。
いずれも軽症とみられるということです。
現場はJR西千葉駅前の学校の施設が立ち並ぶ一角で、消防などが当時の状況を調べています。
2014年10月28日 14時02分 東京新聞
28日午前9時半ごろ、千葉市稲毛区の千葉大の敷地内で木の伐採作業中に火災が発生、枯れ枝など約30平方メートルを焼いた。警察や消防によると、作業場所に近い教育学部付属小学校の3年生と5年生の児童計17人が煙を吸って不調を訴え、うち13人が病院に搬送された。いずれも軽症とみられる。
千葉北署によると、火災発生当時、作業員2人が枯れ枝をチェーンソーで切っており、漏れたガソリンに引火したとみられる。児童らは授業中だったという。 現場はJR西千葉駅近くの千葉大西千葉キャンパスの内部。 (共同)
(管理人より)
放射能汚染国レベル7の日本でしてはならないのが焼却行為です。大型、小型関係なく焼却炉も野焼きもPMの排出源です。とくに今回のような放射能汚染地域の住宅密集地での焼却は、危険な放射性PMが出るということを自治体は把握していなければならないはずなのに、学校でこのような事が起きるということはとんでもないことです。
報道も詳細がよくわかりません。東京新聞とNHKは内容が違います。ガソリン引火なら事故ですし、校内で燃やしたとしたら大学教育学部附属中としてはありえない事案です。私は311後、ずっとツイッターで放射能汚染地域で、「野焼きやどんど焼きをやめよう」と訴えています。放射性PMが二次拡散し、追加被曝につながるからです。
ここでチェルノブイリでの事例を見ていきます。
チェルノブイリ原子力発電所から10km圏内にある森は「赤い森」と呼ばれ、降り注いだ高濃度の放射性物質によって木々は枯死しています。伐採され埋められた木は地下水を汚染するので、人々は森の周辺地区から避難しています。
以下の山本節子さんの福井での講演会動画の冒頭にチェルノブイリの火災に関するところがありますが、これをぜひ見ていただきたいと思います。
Vegetation Fires, Smoke Emissions, and Dispersion of Radionuclides in the Chernobyl Exclusion Zone
Wei Min Hao, Oleg O. Bondarenko, Sergiy Zibtsev and Diane Hutton
さて、今回の千葉県千葉市の中学校内の木ですが、原発事故後のプルームは千葉市の上も通過しましたから、木には放射性PMが付着していると思われます。事故後、この学校が校内の木を剪定したどうかわかりませんが、もししてないとして、それが燃えたのだとしたら周辺に、放射性PMが拡散している可能性はあります。
そらまめくんで千葉市稲毛区の10/28の午前中のPM2.5をチェックしました。すると驚くことに、火事が起きていた時間帯だけが、測定局の2箇所とも欠測していました! なぜかわかりません!
千葉市稲毛区の土壌汚染を見てみます。252、220、303、479 ベクレル/kg とあります。
こういうデータもあります。
学校内の木は割とイブキが多いです。イブキはマツの仲間で放射能を集めやすい。どの木を切ったのかはわかりませんが、以上のことから考えて、学校に灰の検査を要望し、焼却の危険性を伝えることは重要だと思います。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/s/%A5%D9%A5%D9%A5%B7%A5%B3 木下黄太さんのブログより
ウクライナ放射線医学研究所のベベシコ博士の警告
「放射性物質が含まれているものを燃やして、煙を吸ったら大変なことになる。」
「うっかり木々を燃やして、実際に被害が出た。」
「だから、山火事を警戒するんだ。」