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Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
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PCB処理施設=JESCO北九州が排気設備を1年半も無断停止し、有毒物質ベンゼンを垂れ流し。

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PCB 排気設備無断停止

NHK北九州 11月13日 18時31分

PCB=ポリ塩化ビフェニルを無害化する北九州市若松区の処理施設で、排気ガスから基準を大幅に超える有害物質が検出された問題で、施設側は13日、1年以上前から排気処理設備の一部を市に無断で止めていたことを明らかにしました。北九州市は安全性が担保されないかぎり施設の稼働を認めない方針です。
この問題は、10月14日、北九州市若松区にある人体に有害なPCBを無害化する国の処理施設で、排気ガスから基準の11倍を超える有害物質の「ベンゼン」が検出されたものです。
施設側は13日、原因に関する内部調査の結果を報告書にまとめて北九州市に提出したあと、氏本泰弘所長らが記者会見しました。
この中で、施設側は環境保全のために必要な排気処理設備の一部を去年4月から1年半にわたって市に無断で止めていたことを明らかにし、基準を超える有害物質が検出された原因になったという認識を示しました。
氏本所長は「ほかの排気処理設備で十分処理できるだろうという甘い認識で停止させてしまった。市民にご心配をおかけし深くおわびします」と謝罪しました。
北九州市は、「PCB処理の安全性に対する信頼を揺るがしかねない重大事案だ」として施設側と締結している環境保全協定に基づき、安全性が担保されないかぎり施設の稼働を認めない方針です。

 

ベンゼン:若松・PCB無害化施設、排ガスから 環境保全協定値11.5倍相当 防止装置すり抜け /福岡

毎日新聞 2015年10月31日 地方版

 毒性の強いポリ塩化ビフェニール(PCB)の無害化処理をしている若松区の中間貯蔵・環境安全事業北九州事業所は30日、排ガスから北九州市と結んだ環境保全協定値の11・5倍にあたるベンゼンが検出されたと発表した。ベンゼンの急性毒性は低く、危険なPCBも検出されていないが、排出防止装置をすり抜けて外部に排出されており、詳しい原因を調べている。【祝部幹雄】 

 ベンゼンは無害化処理後の液体を固体と液体に遠心分離した後の作業場から出される排ガスに含まれていた。市が年1回実施する定期検査で、排ガス1立方メートル当たり520ミリグラム(協定値は同45ミリグラム)を検出した。

 事業所は、トランス、コンデンサーなどを全国31都府県から受け入れて、中で使われているPCB含有油の無害化処理をしている。事業所は「今のところ、ベンゼンが処理工程で発生するとは考えにくいとみている」としており、処理前の油に含まれていた可能性もあるが、発生理由も詳しく調べる。

 処理施設の排ガスは大気汚染物質を取り除くためフィルターや活性炭を通して外部に排出する。本来、外に出るはずのないベンゼンが排出されていたことになるため、この検証も必要だ。今回問題になった処理系統はもともと11月末までの予定で定期点検中だが、事業所は「できれば、点検期間中に原因の解明や改善を済ませて運転再開したい」としている。

〔北九州版〕

 

PCB処理・高濃度ベンゼン検出:排ガス処理停止が原因 JESCOが陳謝 /福岡

毎日新聞 2015年11月14日 地方版

毒性の強いポリ塩化ビフェニール(PCB)の無害化処理をしている若松区の中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)北九州事業所の排ガスから高濃度のベンゼンが検出された問題で、同事業所は13日、「(ベンゼン検出は)「排ガス処理工程の一部を勝手に止めて処理していたためだった」と発表した。北九州市は「安全の前提となる設備を勝手に止めていたのは極めて遺憾だ」として、改善を確認するまで操業再開を認めない方針を明らかにした。

 JESCOによると、ベンゼンが検出されたのは、PCB処理後の油と固形物を遠心分離機で分離する際に出る排ガス。排ガスはもともと「深冷クーラー」と呼ばれる装置で冷やして気化している油やベンゼンを液化してある程度取り除いた後、さらに別の処理装置を経た後で活性炭を通して外に出していた。

 ところが、深冷クーラーの冷却板の間に油に含まれるビフェニール成分が凝縮してしばしば詰まり、施設の運転を止めざるを得なくなる可能性が出たことから、2014年4月以降は深冷クーラーの運転を止めていた。

 JESCO側は、「その代わりに以前は1年に1回程度の効果だった活性炭の交換頻度を1カ月に1回程度に増やした」としているが、処理後ガス中のベンゼン濃度は、自主検査での数値でもかつては1立方メートル当たり20ミリグラム〜1ミリグラム未満だったのに、運転停止後はしばしば30ミリグラム程度になった。

 活性炭に混入した油分がベンゼン吸着能力を低下させていたためとみられ、最終的には、10月14日の市の測定で環境保全協定値(45ミリグラム)の11・5倍にあたる520ミリグラムが検出された。

 事業所の氏本泰弘所長は「PCB処理の安全を期すという観点でみれば恥ずべき対応で、誠に申し訳ない」と陳謝した。【祝部幹雄】

〔北九州版〕

  

平成 27 年 11 月 13 日 北九州PCB廃棄物処理施設 協定値を超えるベンゼンの排出について(報告)

[添付資料 北九州市提出報告書]

[添付資料 環境省提出報告書]

 

(管理人より)

最も危険な毒物を扱うJESCOの工場で、このようなずさんな操業がされていました。

このような会社が、今後、国等の委託を受けて、福島の除染廃棄物などの中間貯蔵に係る事業を行おうというのですから、心底恐ろしいと思いました。

中間貯蔵・環境安全事業株式会社法の施行等について(お知らせ)

 

体調が良くないので、今日はあまり調べられませんが、ベンゼンの安全データシートには以下のような記述があります。

排気処理設備の一部を去年4月から1年半にわたって市に無断で止めていたということは、1年半も環境中に出ていた可能性があるということです。

周辺住民は吸わされていたということです。空気を追加で汚したわけです。 ばれなかったらそのままだったのではないでしょうか?

「環境中に放出してはならない」って書いてあるのに!

謝っても、元には戻りません。

JESCOはこういう国策会社だということを市民は知る必要があります。

 

ベンゼン 安全データシート  より抜粋

 適用法令もこんなにある有害物質☟

 

 

今回のJESCOに関する報道は、すべて地方版でしか取り上げられていません。

NHKもローカルニュース扱いです。

福島の中間貯蔵施設をJESCOが委託されて行うということは国のニュースですから、今回のJESCO問題も全国ニュースにならなければいけないのに、ローカルどまりというのはおかしいです。

隠蔽しているといってもおかしくないと思います。

 

環境省への報告より  

 

直ちに影響を及ぼすものではない⇒原発事故の時と同じ  

 


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