バグフィルターの下です。見ただけで使用済みバグフィルターは燃やしてはいけないとわかります。
みなさんはゴミの日に自分のゴミを出してそのあとのことを考えたことがありますか?そのゴミが燃やされる焼却炉のことを。
ほとんどの小学生は社会見学でゴミ清掃工場に行くようですが(これもある意味問題ですが)見ていいところだけ、物理的に危険でない室内からゴミピットや操作室などの見学という形が多いと思います。一般人の見学もそうです。
作業する業者しか入れないところはほとんどの人は知らないと思います。大量のばいじんが浮遊して、ヘルメット、マスク、ゴーグル、安全靴なしでは入れないところ。原発の作業員さんと同じように命懸けの仕事です。補修工事などでたくさんの煤塵を吸い込んで、肺がんになり訴訟も起きている例もあります。
まさに「10K」と言われる過酷な労働環境です。
ネットで調べて見つけた画像です。http://bit.ly/SQUzlq や http://www.ihara-furnace.co.jp/ より転載
これらの画像は新門司工場ではありません。あくまでどこかの焼却炉の画像ですので参考にしてください。新門司工場がどのタイプに近いのかは実際に中に入ってないのでわかりませんが、こういう仕事があるということをブログでお知らせします。
私は新門司工場において焼却灰のなかで「窒息死」されたご家族の悲しみが痛いほどわかるので、このブログを書いています。
「ご冥福をお祈りします」というおきまりの言葉は、正直、悲しみの前にはなんの癒しにもならないということです。
たくさんの人が出したゴミを焼いたあとの灰。その中で突然一生を終えなければならなくなった人の無念さが北九州市役所の環境局の人たちにわかるのでしょうか?
こういった灰まみれになる作業があることを知らずに、がれき受け入れを簡単に言っていいのですか?
灰の汚染度が280トンにわずか100gのサンプリング検査で基準値以下だからといって安全だと思えますか?
灰はそれでなくても危険な物質と化しています。その上放射性物質を追加すればリスクの合計は増すばかり。
国策で追加のリスクを与えられて「窒息事故でした」で納得できるものでしょうか?
亡くなった人は何も語ることはできません。
一般人よりもアスベストやダイオキシンといった毒物微粒子を吸い込む可能性が高い過酷な労働環境です。
複合汚染の恐ろしさは、何年か経ってから現れるもの。無責任に「健康影響はない」なんて言えないはずです。
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