洞爺湖に接着剤流入 回収続く
NHK 北海道
胆振の洞爺湖町で17日、道路の舗装に使われる接着剤が積んでいた車から漏れ出し、一部が洞爺湖に流れ込みました。
室蘭建設管理部が回収作業を続けています。
室蘭建設管理部によりますと、17日午前10時半過ぎ、洞爺湖町洞爺湖温泉町で、道道の舗装工事中に、アスファルトを接着するための乳剤と呼ばれる接着剤が積んでいた車のタンクのバルブから漏れているのが見つかりました。
乳剤はおよそ1000リットル漏れ出し、このうち500から600リットルが雨水などが流れる排水管を通じて洞爺湖に流れ出ました。
一時、周辺の水が茶色く濁りましたが、広がりを防ぐフェンスを設置したうえでバキューム車などで濁った水を吸い出す作業を夜通し行いました。
乳剤は直接飲み込んだりした場合は人体に有害なおそれがありますが、劇物には指定されていないということです。
18日午前中には湖は濁りがない状態に戻っているということですが、建設管理部が排水管の清掃作業などを続けています。
03月18日 12時31分
(管理人より)
3/17の洞爺湖へのアスファルト乳剤流出事故です。 NHK北海道ローカルニュースなので報道当日、記事を見逃してました。キャッシュ画像を貼っておきます。
そんな貴重な湖に、アスファルト乳剤が500~600リットルも漏らすなんて本当に恐ろしいと思います。 閉鎖水系なのに化学物質を流出させるなんて・・・・
日本中で、化学物質や油を積んだタンクローリーなどが横転して、積載物を漏洩させています。このブログでは、できる限り記録してきました。
参考記事
山梨県富士河口湖町トレーラー横転事故(3)タンクコンテナに亀裂?CIMCは中国製 山梨県富士河口湖町トレーラー横転事故(2)タンクコンテナ積載車に形状がそっくり。 山梨県富士河口湖町でトレーラーがスリップで横転し透明液体がジャージャー漏れてる映像。中身を報じず。 頻発するタンクローリー事故。危険物を運ぶ車がひとたび事故を起こせば、必ず環境中に毒物を撒き散らす。箱根町トレーラー転落で流出のPTMGメーカーはインビスタ。元はデュポン。親会社は米の公害加害企業コーク。
箱根町トレーラー転落でPTMGが流出した須雲川⇒早川 河口に向かって生物への影響はどうなのか?
箱根町トレーラー転落で須雲川に流出したポリエーテルグリコールについて安全データシートを確認する
【問い合わせ】箱根町須雲川に流出した化学物質とアユについて 「ドラム缶80本は全て壊れた」県環境保全課
箱根でトレーラーが転落、化学物質1万6000リットルが流出か?須雲川ではアユ数十匹が死ぬ。
飯舘村で産廃トラックが横転。積み荷の火力発電所の産業廃棄物の汚泥8トンが田んぼに流出。 四万十川支流に重油が流出した事実に関するニュースソース今回はなぜそんなことになったのでしょうか? 道路の舗装工事をしていたことはわかりますが、どこの建設会社がこんなことをしたのか書いてません。
環境犯罪なのに呆れますね。 ε=(・д・`*)ハァ… 元ニュース動画がもう削除されて見れないので、どういう状況だったか、わかりません。
ネット検索しても出ませんでした。アスファルト乳剤協会 という業界団体もありますので、報道しなかったのかもしれません。わかりません。
アスファルト乳剤について調べておきます。
PK-3
上層路盤と基層アスファルトの間に塗布される乳剤です。プライムコートともいい、石とアスファルトを密着させる接着剤と考えてもいいと思います。
舗装構成内では、必ず利用する材料で道路工事に限らずアスファルト関連工事全般にて必需品となります。
アスファルト乳剤とは?
乳剤の顕微鏡写真
アスファルトは一般的には加熱し液状にして使用されますが、常温で取り扱えるように工夫したものをアスファルト乳剤(または単に乳剤)といいます。アスファルト乳剤は乳化剤を含む水中にアスファルトを微粒子状に分散させ、見かけの粘性を大幅に低下させること(乳化)によって機械的に作られます。散布や混合などに使用されたアスファルト乳剤は、アスファルトと水に分離すること(分解)で粘結性が生じ強度が発現します。色は褐色を呈しており、分解後は黒色になります。現在、アスファルト乳剤は主として舗装の表面処理、安定処理、タックコートなどに使用されていますが、その他にも緑化、水利、防水、鉄道の軌道材料などとして各分野で用いられています。
どこのメーカーの商品が使われたかわかりませんが、とりあえず PK3という商品の安全データシート をどうぞ。
「飲み込むと有害のおそれ」と書いてありますね。人間が飲み込まなくても、湖の魚が飲み込んで、それを食べたらどうなんでしょうね・・・