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福島県大玉村の直売所でも出荷停止指示の本宮市産タケノコを8本販売

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出荷停止指示の「タケノコ」8本販売 直売所で品目確認せず

2016年04月26日 08時47分 福島民友

 県は25日、国が出荷停止を指示している本宮市産のタケノコが、大玉村のスーパーセンターPLANT(プラント)―5大玉店内にある農産物直売所「あだたら野菜専科」で販売されたと発表した。タケノコは12本中8本が販売された。「あだたら野菜専科」が商品を回収している。

 県が、販売されたタケノコと同じ場所で採取したタケノコを検査したところ1キロ当たり6.4ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回った。

 県によると、本宮市の女性が23日、タケノコを出荷。同日は出荷停止品目などを確認する担当者が不在で、そのまま売り場に並べられたとみられる。同日中にプラント5の指摘で判明。「あだたら野菜専科」が売り場に残っていた4本を処分し、24日に回収の貼り紙を掲示、25日に県へ報告した。

 出荷した女性は本宮市産のタケノコが出荷制限の対象となっていたことを把握していたという。県の担当者は「年が変わったので大丈夫だと判断したようだ」としている。

 

(管理人より)きのう栃木県の道の駅でのコシアブラの産地偽装問題を記事にしましたが、実はその前に福島県でもタケノコで似たような問題が起きていました。

福島民友がその件について4/26に報じていますが4/28には記事が削除されていました。冒頭にキャッシュ画像を貼っておきます。

本宮市産のタケノコを大玉村直売所で12本中8本販売していました。残り4本は処分と書いてあるので廃棄したのでしょうか。

本宮市はタケノコの出荷停止を指示されている自治体です。どの程度の放射能濃度だったかというと

2011年の 厚生労働省のデータが以下↓ 2011年以降はデータが出てきません。

 

2011年にセシウム合計で900ベクレル/kgあります。

県は売り場に残っていた4本のタケノコを検査したわけでなく、「販売されたタケノコと同じ場所で採取したタケノコ」を検査し、その結果が6.4ベクレル/kgで基準値以下だったと伝えているのです。

土壌汚染にも濃淡があるので地下茎のタケノコが同じ放射能濃度とは限らないのに・・・・結果的に基準値以下だったからいいでしょといわんばかりの報じ方。

販売されたタケノコ8本すべてが6.4ベクレル/kgとは限りません。 そもそも放射能汚染はまだらであり、同じ場所でも放射能濃度は同じではありません。

検査データは、あくまで参考値に過ぎません。最も汚染された検体を基準に考えるしか被曝を防ぐ方法はないのです。 

しかも出荷者は本宮市が出荷停止と知った上で違う場所に持って行っています。悪意があるかないかではなく、知っててやっているのは悪質な行為。

「年が変わったので大丈夫だと判断した」そうですが、放射能汚染に関する認識のズレに言葉もありません。

大玉村のデータを見てみます。

 

大玉村も2011年に340ベクレル/kg、2012年に336ベクレル/kg。十分基準値超えています。

本宮市も大玉村も汚染状況重点調査地域ですから当然といえば当然。

2016年のタケノコのデータが何故ないのかもわかりません。

こういった産地偽装が氷山の一角だとしたら、東日本の農産物直売所は信用できないということになります。

これは何重の意味で残念な話です。

原発事故から五年。産地偽装のタケノコの水煮や加工食品などが全国に流通し、もしかしたら私たちは放射能汚染されたタケノコを食べてしまっているのかもしれません。

出荷、販売に関する管理を、法律も含めて厳格にしない限り、”被害者”が”加害者”になるということが避けられない事態になってきました。

「放射能汚染を忘れたい」被害者が、「もう大丈夫」というバイアスで、結果的に加害者になっていく恐ろしい構図・・・・・

国はこういう日本人の特性をわかった上で、産地偽装を放置し、被曝を追加・拡散させているのではないかとすら思えてきます。

 

 

 

 

 


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