松戸、孤独死急増218人 昨年40歳以上、男性が7割 千葉
産経新聞 2017/3/4(土) 7:55配信
松戸市は、昨年1年間に自室内で誰にもみとられずに死亡した、市内の40歳以上の孤独死は218人で、一昨年より40人増加したと発表した。40歳以上の統計を取り始めた平成23年は133人で、27年に178人になり、昨年急増した。
218人の内訳は男性が151人と7割近くを占め、女性は67人。年齢別では40代27人▽50代28人▽60代44人▽70代55人▽80代55人▽90歳以上8人、不明1人-となっている。男性は60代の38人、女性は80代の27人が最多だった。
13年春、市内常盤平団地で、死後3年たった男性=死亡当時(69)=の白骨遺体が見つかり、市が15年から孤独死の統計をまとめるようになった。
当初は孤独死は高齢者の問題とされていたことから50代以上の孤独死統計だったが、中年層にも少なくないことが分かり、23年からは40代を加えた。孤独死の調査・公表は全国自治体でも極めて珍しいという。
常盤平団地の中沢卓実自治会長(83)は「孤独死をなくす努力が追いついていない。30代以下の若年層についても気になる。多くが男性で、地域社会との関わりが薄い男性への対策が急務だ」と話す。市は新年度から料理教室やサークル活動への男性の参加を図り、孤独死の原因とされる地域社会での孤立の防止を進める。
昨年の孤独死189人 20~40代も20人 松戸市、過去最多 「異常事態」の声も
2014年4月17日 10:47 千葉日報
孤独死問題に取り組んでいる松戸市の常盤平団地自治会は16日、記者会見を開き、昨年1年間に市内で189人が孤独死したと発表した。データがある2003年以降で過去最多。20~40代も20人いた。50代の男性が発見されるまで210日かかった事例もあり、依然として深刻な事態であることが明らかになった。市が調査したデータを同会が公表した。
市は「自宅で誰にも看取られず亡くなった一人暮らしの人」と孤独死を定義。各自治会や松戸・松戸東警察署などからの情報提供を基に調査した。人数は病死だけでなく自殺者も含まれる。12年までのデータは市が2警察署に調査を依頼してまとめていたが、昨年から市独自で調べることにした。20~40代のデータは今回初めて公表した。
市によると、昨年に市内で孤独死した人数は50歳以上で169人、20~40歳代が20人の計189人。これまでの最多だった10年の155人を上回った。男女別では男性が138人、女性が51人。年齢層では75~79歳が最も多かった。発見までに30日以上かかった人が13人いた。
長年にわたり孤独死問題に取り組んでいる同自治会の中沢卓実会長は「年間189人も孤独死しているのは異常事態。しかも年々増えており、働き盛りの20~40代の人が20人もいる。痛ましい限り」とコメント。市の取り組みの現状について「『見守りが大事』という理念だけでなく、もっと具体的な対策を打たないといけない」と指摘した。
(管理人より) 千葉日報が 孤独死13年で倍増 191人「詳しく解明を」 松戸市内 2017年3月2日 と報じました。有料なのでその先は読んでいないのでわかりませんが、産経新聞と2014年の千葉日報の記事を引用して、ホットスポットの松戸市における孤独死の現実を見ていきます。
平成15年(2003年)90人 松戸市内年齢階層別孤独死人数状況(16年)
平成16年(2004年)95人 平成16年松戸市年齢階層別孤独死人数状況
平成17年(2005年)102人
平成18年(2006年)72人
平成19年(2007年)101人
平成20年(2008年)111人
平成21年(2009年)110人
平成22年(2010年)155人
平成23年(2011年)133人・・・・松戸市が40歳以上の統計を取り始めた ※福島原発事故が起きた年
平成24年(2012年)149人
平成25年(2013年)189人・・・・20~40歳代が20人
平成27年(2015年)178人
平成28年(2016年)218人
平成24年のデータはこちらから
平成26年(2014年)のデータが見つからなかったのですが、管理人が2003~2016年までグラフにしました。
松戸市内年別孤独死人数
http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat01/pdf1401/1.pdf より
松戸市は汚染状況重点調査地域です。
http://www.minnanods.net/soil/pref17_colored/chiba.html より
若者がなくなっているのは松戸市だけではありません。☟
東京23区だけで238人 20~30代の「孤独死」なぜ増えた (日刊ゲンダイ)2017年1月27日 より
「孤独死」といえば、独居老人というイメージが強いが、近年、20~30代の若者が自宅でひっそり亡くなり、発見されずに放置されるケースが増えているという。
都監察医務院のデータによると、15年に23区内で孤独死した20~30代は計238人。男性が8割近くを占めている。13年は246人、14年は260人と、ここ数年は250人前後で“高止まり”している。
以上引用した報道記事の中には、放射能汚染への言及は当然、皆無です。
残念ですが、「見守り」によってどうにかできるレベルを超えていくと思われます。
それが、チェルノブイリになってしまった日本の現実なのです。