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【胃の中の画像あり】クジラのお腹がゴミ箱に!胃の中にあったプラスチックの袋の量は異常!

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ノルウェー入り江に迷い込んだ病気のクジラ、胃の中はまるでゴミ箱。大量のプラスチックを発見
鐙麻樹 | 北欧ノルウェー在住 ジャーナリスト&写真家
2/3(金) 7:22

Christoph Noever, University of Bergen


クジラの胃の中から見つかった大量のプラスチックごみに、ノルウェーの人々が衝撃を受けている。28日、ノルウェー南西部ソトラの入り江に1頭のアカボウクジラが迷い込んだ。地元の消防機関はクジラを救おうとしたが、不調に見えたクジラを病気と判断し、止むを得ず殺処分をすることに。

ノルウェーでは珍しい種類のクジラだったため、地元のベルゲン大学の海洋生物学者たちは、博物館での展示物として保存するために、クジラを解剖。

結果、2020キログラムのクジラの胃の中から、30以上のプラスチックの袋、大量のマイクロプラスチック(5ミリメートル以下のプラスチック)が見つかった。

 Christoph Noever, University of Bergen

人間が海洋に投棄したプラスチック廃棄物が、生物に与えるダメージを目の当たりにし、ノルウェーでは悲しい事実として大きく報道されている。

Christoph Noever, University of Bergen


ノルウェー国営放送局NRKに対して、ベルゲン大学の海洋生物学者リスレヴァンド氏は、「胃の中はプラスチックで満杯になっていました。とても悲しいことです」とコメント。

5人のスタッフが6時間かけて調査した結果、プラスチックの中にはパンの袋やチョコレートの紙などがあり、世界中からのゴミが集まっていたという。クジラはプラスチックを食糧として勘違いして食べたとリスレヴァンド氏は考えており、結果、栄養不足に。海岸に迷い込むまでの数日間は、苦しんでいただろうとされている。

現場に居合わせたベルゲン大学の生物研究者Christoph Noever氏は、クジラの胃の中で発見された廃棄物の写真を提供してくれた。

「このクジラの胃の中にあったプラスチックの袋の量は異常です。正直、クジラのお腹の中を見ているというよりも、ゴミ箱を開けているような気分になりました。私たち人間が、海をどれだけ汚染しているかという悲しい例です」と、メールで回答。

Christoph Noever, University of Bergen



同氏によると、ノルウェーでは、通常はクジラの胃の中までをチェックするということは普通ではない。たまたま今回が希少なアカボウクジラで、博物館で骨格を展示しようということにならなければ、プラスチックごみは見つかることはなかっただろうとしている。


Christoph Noever, University of Bergen


国連環境計画によると、海洋に投棄されているプラスチックごみは、毎年800万トンあまり。The World Economic Forumの2016年1月の発表レポートによると、2050年には海で泳いでいるものは、魚よりもプラスチックのほうが多くなるだろうとされている。


Christoph Noever, University of Bergen


ノルウェーの環境団体や環境大臣は、今回の出来事を受け入れがたいとして批判。ヘルゲセン環境大臣は、中国やインドネシアなどのアジアを中心とした、各国との取り組みが重要と強調。

一方、環境政策に最も先進的な「緑の環境党」や環境団体からは、「ノルウェーもプラスチックごみを大量に出していながら、政府は“ほかのだれかが問題をいずれ解決してくれるだろう”と、問題から目を背けている」と批判。

いずれにせよ、1人や1か国だけでは解決できないため、全世界でこの問題をもっと意識するべきだと議論されている。

Text: Asaki Abumi

 

 (管理人より) クジラの死体の胃の多くがプラスチックゴミでいっぱいだったという事実は人類に対する恐ろしい告発 

という記事にも書きましたが、その衝撃的な写真が出ましたので全文を転載します。今までプラゴミを飲み込んだクジラの胃の中の写真はありませんでしたが、ようやくベルゲン大学が出してくれました。

日本に住む人も、こういう写真をきちっと目を背けずに見る必要があると思います。全世界の問題なのですから。

ノルウェーは国営放送がこういった事態を報道したにも関わらず、日本では沿岸に打ち上げられたクジラの胃の内容物についての報道はいっさいありません。報道はマイクロプラスチックどまり。次の記事にしますが、日本はプラスチック製造のメーカーだらけの国なので、都合の悪いことは報じないのでしょうね。

何度もしつこく言っていますが、プラスチックゴミの問題の本質は、ゴミ捨てマナーやリサイクルではありません。

環境中に出てマイクロ化したらもう取り返しがつきませんので、プラスチックゴミになるものを製造してはいけないということです。究極はプラスチックに対して諦めるしかないんです。

私たちができることは、まずプラスチックボトルの不買運動で、ビニールの袋を使わない暮らしを徹底することです。

 

ビニールの袋を常にレジで断る

ペットボトル飲料や調味料をできるだけ買わない

プラスチックボトル入り液体の消耗品を買わない

 

私が最近思うのは、外に置いてあるプラスチック製品をまずやめるということです。外は紫外線で劣化するので壊れやすいからです。壊れたらマイクロプラスチックになる。 

例えばプランターやガーデンチェア、バケツなど。それから洗濯バサミや物干し類。こういうものはプラスチック製を購入してはいけない。

100均のお店に行くと、プラスチック製品が山のようにあります。文房具も多い。安いのでつい買ってしまいます。反省しています。

粗品のクリアファイルなんかも多すぎる。粗品のメガネケースもありすぎる。

これは私の反省なのですが、洗濯に「タブトラッグス」というプラスチックのバケツを使っていましたが、持ち手が壊れて、裂けて、結局プラゴミです。もう買うのはやめました。

とにかく、たとえ一個でもプラスチックゴミになるものを買わない、もらわないことを頑張る。

私は最近、もう着れなくなった服を解体して、つぎ合わせて買い物袋を作っています。

使い捨てのスプーン類ももらわない。プラスチックゴミがさらに包装までされている現実☟

 

最近は爪楊枝や綿棒すらプラスチックで包装されています。あのゴミもマイクロプラスチックになりやすい。

肩書きのない普通の市民であっても、やれることはたくさんあります。

小さな事柄の積み重ねだと思います。

一人ひとりが「自分で気づいて」(⇒ここ大事)考えて、改めることができたとき、世の中が変わると思います。

 根っこにある生きる姿勢の問題です。 


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