(管理人より)
http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=879 事故報告書
9/3ジャーナリスト山本節子さんのブログが更新されました。当ブログでは、動画や画像を盛り込んで全文転載させていただきます。
<山本節子さんのブログ引用ここから>
鮫川村焼却炉爆発事故からわずか四日後、環境省は何と「一次報告書」を出していました。http://shiteihaiki.env.go.jp/pdf/q5_samekawa_130902.pdf
村民に事故があったことを伝えもしなかったくせに、これはまた何とすばやい。もちろん、これほど「拙速」だと、中身も予想できます。下はその初めの部分。下線山本。
ね? 原因は「炉の欠陥」ではなく、「人災」だと言ってる。でも、矛盾してない?可燃性ガスが漏れていたなら、主灰だって漏れていたはずでは?可燃性ガスだけなら、なぜ爆発音が二回だったの? そもそも、ガスは排気塔の方へ行く設計じゃなかったの?
この事故について、樗木博一氏の見解を、その了承を得た上で掲載します。
彼は鮫川焼却炉の排ガスを直接測定しようとして、日立と環境省に拒否された技術者です。彼の「提案」ビデオはここ→http://youtu.be/up-tKf9MlPw
鮫川村焼却炉爆発事故原因究明についての私の考えをお知らせします。ご参考になれば幸いです。
現場保存がなされている場合の仮の話です。粉塵爆発であることを確認する調査としては下記ようになると思います。
(1)現場状況写真の撮影
焼却炉、焼却炉から焼却灰が排出される箇所、コンベア機構を収納したダクトの 外側およびダクト内の状況 (ダクトにさわらないで撮影可能な範囲) (2)運転中において焼却炉から焼却灰(高温)が排出されることの確認
・日立造船の設計者の事情聴取
・焼却炉の試運転による確認
*IWJのインタビューに答えて、環境省の作業服を着た方が、毎朝運転前に焼却灰
を抜き出す作業をしているが、炉の構造上、抜きだす棒(シャフト)と炉の間に2mm〜3mmの隙間があり、運転中も焼却灰が少量出てくるといった説明をしていました。http://www.ustream.tv/recorded/38002527
(鮫川村 廃棄物焼却炉 事故現場確認 (37:04) 2013/08/21:41)
(3)ダクト内残存物、コンベア機構付着物、ダクト内壁の付着物調査
付着物は焼きついていると予想されるので、ダクト、コンベア機構は現地で取り外 して検査機関まで運び、そこで、分析用サンプルを作るため、切断し、
・光学顕微鏡、SEM(Scanning Electron Microscope、走査型電子顕微鏡)による付着状況写真、付着物自体 の形態写真の撮影を行う。
・イオンクロマトグラフでの成分分析を行う。
*粉塵爆発によって高温になった焼却灰が、ダクト、コンベア機構に焼きついているのが確認されると思います。
3.環境省・日立造船がどの程度の分析能力・技術的能力を持つ人材をかかえ ているのかわかりません。原因究明などできない可能性もあります。また真の原因究明を行って公表した場合、焼却炉の構造問題に波及し、簡単には運転を再開できないことになるので、運転再開を急ぐため、別の理由をだしてくる可能性もあります。
5.こわれた部品を新規に製作して交換するだけであれば、8月29日に事故が発生 してから2週間程度で運転が再開されるものと思われます。予備部品があればもっとはやくなると思います。
これで、日立がなぜ事故を消防にも警察にも届けなかったか、村での報告会を中止したのか、報道統制しているか、よくわかります。私も、この事故は粉塵爆発であり、それはシステムそのものの構造的欠陥による、従って、今後も常に同様の事故の危険性はある、と考えていますが、現段階でこうだから、この先、もっともっとウソを積み重ねることでしょう。鮫川村民、どうする気よ。2013.9.3
<山本節子さんのブログ引用ここまで>
(管理人より)
鮫川村問題は西日本に住んでいる私たちにとって、遠いところの出来事ではありません。福島第一原発は収束など一切していませんので、これから先もどんどん、放射能汚染物が出てきます。それを、「減容化」の名のもとに小型焼却炉をバンバン作って汚染物を薄めて燃やそうという国の姿勢ですから、日本中どこに高濃度放射能廃棄物が運ばれてもおかしくはありません。運んで儲けようという業者はいます。
今回の焼却炉が日立造船製であることから、焼却炉メーカー=原子炉メーカーというのも、知る必要があります。ああ!マッチポンプ丸出し!
この環境省の第一次報告書を読んで「目視と線量で判断する?そんなアホな!」と思いました。「死の灰は目には見えない」ということを、市民が知らないとでも思っているのでしょうか!「線量に反映していなければ放射性物質はないということ」と北九州の環境局職員も平気で嘘を付きます。 樗木博一氏の言われるように、精密に分析、検査しなければ何もわからないと思います。
「ごく少量」でも灰が拡散すれば、その灰の中にどれだけの放射性物質があるかわかりません。空気中に浮遊塵として舞っていれば、吸い込んでしまい内部被曝を引き起こします。どんなに微量であっても決して安全ではないのです。
気のせいではなくて微粒子があるかないか物理的な問題です。