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Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
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下関・安岡沖の洋上風力発電に対する周辺住民の反対意見を読む (2)バードストライク問題

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http://www.wbsj.org/activity/conservation/habitat-conservation/wind-power/wind-plants-construction-pj/fureshima_120511/ 日本野鳥の会 HP より

長周新聞 2013年10/25

 下関市にはすでに32基、豊浦町に10基もあり、騒音被害が出ている様子。「ジェット機が飛ぶような音」とは・・・・

   https://www.facebook.com/shimonoseki.smartcity  より 

 

 青年会議所主催のスマートシティのイベントには、知事選候補者だった飯田てつなり氏も出席。チラシ表には洋上風力も書き込まれており、飯田氏も 「大規模な」洋上風力発電を推進しています。チラシに使われている写真が、選挙の時と全く同じでした。にもかかわらず、脱原発市民に対して「洋上風力を止めなければいけませんね」と言われているというのはどういうことでしょうか?私には理由がわかりません。

昨年の知事選挙で山口県内の脱原発を目指す市民は、そのほとんどが飯田氏を応援しました。なぜかわからないのですがその人達の中に、一定程度、「大規模の再エネはだめ、地元で市民が行う小規模の再エネなら素晴らしい」と思い込んでいる市民達が存在します。

「小さい風車は感じがいい」「地域で市民が小規模の再エネをするのは大切」など直接聞いた事があります。

小規模であっても、その数が増えれば、結局は工業製品ですから総量は同じこと。使えなくなればゴミです。小規模の再エネもデメリットは変わらないのに、「自然エネルギーがなければ脱原発できない」と信じ込んでいるようすが、脱原発市民と実際に話してみてわかりました。

「原発よりまし」「自然エネルギーは世界の流れ」というトークを信じきって、脱原発市民はグループで、あるいは個人で活動しています。

そんな脱原発市民が大規模風力である洋上風力をやめてほしいと、飯田氏に言うと「止めなければいけませんね」と市民に合わせて言うのはなぜなのでしょうか?

日本が国策として大規模風力発電を行うしくみ(電力買取制度)を作ったのは飯田氏本人です。ならば言ってることと矛盾します。仕組みを作っておいて反対するなんて、どう考えてもおかしな話。

だけど、それを脱原発市民は指摘しません。以下は2013年3月22日の週刊金曜日の記事です。「風力・太陽光発電を加速する必要がある」と言われています。

私が驚くのは、「ドイツでは風車で売電して儲かっているから、うるさいという人がいない」という一文でした。

それなら原発だって「原発でお金が儲かれば、健康被害が出ても放射能は危ないという人がいない」という論理と同じではないかと思います。

このような考え方の人が脱原発できるのだろうか?と疑問を持ちました。私は正直これを読んですごく悲しくなりました。直接ご本人にお会いして話した印象と違う考え方・・・・残念です。

私が名前を挙げてこのようにブログ記事にしたのは、飯田氏が選挙の候補者だったからです。知事選、そして国政選挙の立候補者であった人の発言は、少なくとも一般の人よりは社会的な責任が問われると私は思います。

  

私は以前に宇部市のコミュニティパワー会議(飯田氏のISEP主催)の中継をIWJで見ましたが、バードストライク問題について話題になりましたがまったく納得のいかない内容でした。

海外ではそのほかの鳥の事故の際の死亡数とあまり変わらないという話でした。しかも、希少種がいる地域はゾーニングしてそうでない地域と分けるという案が出されて、それも「何か違う」と私は思いました。鳥は飛びますので、分けて風車を立てたところで意味がありません。希少な鳥だけでなく生態系にとってはすべての鳥が大事だと思います。命に種類で差をつけてはいけないと感じます。

以下の動画をご覧下さい。バードストライク問題については16:45〜 

 

風車の設置は安定した風が発生するところになるわけで、そこは同時に風を利用して飛ぶ猛禽類やカモメ類の生息地と重なります。風車のブレードの先端は時速150km〜300kmに達します。遠くから見るとゆっくり回ってるように見えても至近距離だと目視できないスピード。

コウモリが風車に近づいただけで大量死するとは知りませんでした。バードストライク問題ということで鳥のことしか考えていなかった自分が恥ずかしくなりました。

日本自然保護協会HP 風力発電所建設問題より

   

日本における鳥類の風力発電施設への衝突事故死の発見事例 http://www.wbsj.org/press/pdf/100210_case.pdf

海の近くの風車では海鳥も犠牲になっています。

日本野鳥の会山口県支部、(公財)日本野鳥の会は、下関市安岡沖の大規模な洋上風力発電施設建設計画に関して要望書を提出しました。 添付資料を見ると、カンムリウミスズメもいました。

http://www.wbsj.org/activity/conservation/habitat-conservation/wind-power/wind-plants-construction-pj/wind-p-shimonoseki20110623/

  

 体や羽が風車のブレードで切断されてしまった鳥。体を強打されて死んでしまった鳥。近づいただけで死んでしまったコウモリ。

 

 

私たち人間は、電気のために、このように生き物の命を奪い、生態系を壊していいのでしょうか?

鳥の命が粗末にされ、次は人の命も粗末にされます。

環境省が「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」を出してますが、防止策はただ一つ。

風車を作らないこと。それだけです。


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