http://jp.mitsuichem.com/corporate/group/pdf/do05-140106.pdf
劣化ウラン廃棄触媒、200リットルのドラム缶3379本
建設費 3億円の新倉庫
劣化ウラン含む廃棄触媒 新倉庫への移動完了 三井化学岩国大竹工場 山口新聞より抜粋転載
和木町の三井化学岩国大竹工場は12日、同工場内の劣化ウランを含むアクリロニトリル(AN)廃棄触媒新たな保管倉庫への移動を完了したと発表した。和木町や岩国市など関係機関に報告した。
この廃棄触媒は1968年2月から73年1月まで操業していたANプラントで発生した200リットルの2重ドラム缶3370本で、工場の正門近くの倉庫に保管していた。1昨年4月のプラント爆発火災事故で倉庫の存在が明らかになり、倉庫が和木町の住宅地から約50メートル地点にあるため、住民から不安視する声が相次いだ。
同社は既存倉庫から海側に約350メートル離れた敷地に無窓で鉄筋コンクリート造り平屋建て(920平方メートル・耐火構造・鉄の扉)の新保管倉庫を建設した。屋根・壁とも厚さ200ミリで一般のコンクリート壁の3倍の強度。南海トラフ巨大地震の岩国の想定震度6弱、津波最大高3メートルという新耐震基準に対応する。昨年8月末に完成した。建設事業費約3億円。
放射性物質を含む廃棄触媒の移動は9月から開始し、今月7日に完了した。
三井化学が放射性廃棄物の移動作業完了(山口県)http://news24.jp/nnn/news8704520.html
三井化学岩国大竹工場は敷地境界近くに保管していた放射性廃棄物を新しい倉庫に移動する作業が完了したと12日発表した。三井化学岩国大竹工場には、かつてプラントで使っていた劣化ウランを含む廃棄触媒ががれきなどとともにドラム缶で3379本保管されている。
しかしこの保管倉庫は敷地境界に近く、おととし4月の爆発事故以降、周辺住民から不安の声があがっていた。これを受け三井化学では構内に350メートル入ったところに3億円をかけて新しい倉庫の建設を進め、去年8月に完成した。
その後、放射性廃棄物の移動をはじめ、2月7日にすべての移動作業が完了したという。新しい倉庫は鉄筋コンクリート造り平屋建てで壁の厚さは20センチあり、震度7の地震に耐えられるよう設計されている。三井化学岩国大竹工場では「地域のみなさまに安心していただけるよう適切な保管、管理を継続していきたい」としている。〆 [ 2/12 15:16 山口放送]
(管理人より) 同じ県内に劣化ウランのドラム缶が3379本もあるというのは、はっきり言って恐怖です。またプラント爆発事故が起きてもし類焼したら、周辺住民は完全にシーバーン災害に巻き込まれることになります。
新しい倉庫といえど、海側に移転したということは、津波に襲われる確率は高まるわけで、新倉庫が敷地内のどこかもHPに出てませんでした。http://jp.mitsuichem.com/corporate/group/domestic_05_02.htm
「コンクリートで燃えないから安全だ、周辺住民にも理解を得た」 という論調の報告がメディアでなされていますが、すべての県民がそれで納得したわけではありません。周辺自治会には回覧板で知らせたようです。
以前の倉庫を解体したのであれば、がれきが発生しているはずです。放射能汚染がれきになっていなかったか検査・確認したのでしょうか?
周辺土壌の放射能検査や、そのほか化学物質の汚染検査などしたのでしょうか?
新倉庫と現在稼働中のプラントはどのくらい離れているのかわかりません。
http://tank-accident.blogspot.jp/2013/01/2012.html より
三井化学株式会社 岩国大竹工場 レゾルシン製造施設 事故調査委員会 報告書
新倉庫に移動したって29もプラントがある敷地内です!
プラント爆発で類焼する可能性がなくなるわけではありません。
永遠にその倉庫で劣化ウラン廃棄物を保管し続けなければならない異常さ。
次世代に負の遺産を残しておいて、何が「品質管理」か、何が「経済成長」かと私は思います。