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雪氷防災研究センター長「実は屋根雪は近所迷惑です」パネル落雪が庇から4m先まで飛ぶ実験結果

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研究室に行ってみた。防災科学技術研究所 豪雪防災 佐藤威 

http://nationalgeographic.jp/nng/article/20130212/339940/  より

(引用ここから)

例えば、前にも述べた、屋根の雪下ろし作業中の事故は、大きな問題だ。

「実は、屋根雪は、まず近所迷惑なんです。80年代後半から、しばらく雪の少ない時期が続いたので、家を新築した人は、結構、敷地ギリギリにつくってしまって。それから最近はソーラーパネルを屋根に付ける家があるじゃないですか。あれなんかもう滑りやすいもんだから、ザーンと滑り落ちたのが隣の敷地に飛び込んで、隣の家の窓とか車を壊したとかね。そんな事故もあるんですよね。雪国特有なんですが、夏の間は仲良しでも、冬になると『おたくの雪こっちにきた』とか諍(いさか)いがある」(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター 佐藤威センター長)

 積もった雪は近所対策として早めに処理しなければという心理的圧力もあるのかなと想像する。そして、毎年100人以上が亡くなっているというのは、別に理由はそれだけではないだろうが、切ないことだ。かといって、自分の家の屋根の雪を下ろすというのは、とても、個人的というか、世帯的なことであり、行政レベルでの施策はなかなか難しいようだ。

(引用ここまで)

 (管理人より) 太陽光パネルからの落雪事故に注意という記事を書きましたが、

太陽光パネルは表面が滑りやすい構造になっているので、落雪の危険性がある。ご注意!

まだまだ雪が続いていますので、更に注意喚起のため記事を書く事にしました。落雪を甘く見てはいけないということがわかりました。屋根に積もった雪は常にふわふわではなく、時間が経過して雪の状態が変われば氷、ぶつかれば岩並の衝撃があるわけです。恐怖です。子供なら命に関わる事故になり得ます。

 

平成23年12月20日
独立行政法人 防災科学技術研究所 太陽電池パネル上の雪の滑走実験を実施http://www.bosai.go.jp/seppyo/koukai_data/taiyoudenti_jikken.pdf

意外と飛ぶ、太陽光発電パネルからの落雪  より転載

太陽光発電パネルに積もった雪が滑り落ちる際、どこまで飛ぶ?──。こんなユニークな実験を実施したのは、独立行政法人防災科学技術研究所雪氷防災研究センターだ。具体的な実験は、山形県にある同センター新庄支所の施設で実施。昨年12月下旬にその結果を公表した。

「太陽光発電パネルを設置した屋根からの落雪が隣家の壁を壊した」「車の屋根が壊れた」。国民生活センターが昨年発表したこの種の被害例が、今回の実験の発端だ。実験では太陽光発電パネルと、同サイズの屋根の模型とを試験体(下の写真)にした。パネルは住宅用の普及品。屋根模型は焼き付け塗装のトタン板を横葺きにして実物同様に仕上げたもので、新庄市内の工務店が地元で一般的な仕様を再現した。

実験時の様子。向かって左側が太陽光発電パネル、右がトタンを葺いた屋根模型。作業台を稼動限界の高さ2.1mまで上げ、太陽光発電パネルと屋根模型の両上端から同時に雪塊(25×30×25cm)を滑り落とした(写真:防災科学技術研究所)

 

2種類の試験体それぞれを作業台に3寸勾配で設置。そのうえで、地表面から3m弱の高さに位置する試験体上端から、雪の塊を同時に滑落させ、庇に当たる試験体下端からの水平飛距離を計測した。実験施設内の気温が+3℃の条件と、−3℃の条件とで測った。実験の結果、−3℃では太陽光発電パネルと屋根模型共に、試験体下端からの水平飛距離がいずれも1.5mと等しかった。+3℃の場合、屋根模型の飛距離は1mで、太陽光発電パネルは1.7m。太陽光発電パネルの試験体では、屋根模型の1.7倍の距離まで飛んだことになる。

−3℃の時。太陽光発電パネル、トタン屋根の落雪はいずれも飛距離1.5mだった。(写真:防災科学技術研究所)

+3℃の時。太陽光発電パネルの落雪は飛距離1.7m、トタン屋根は1mだった。(写真:防災科学技術研究所)

 

「気温が低く雪が乾いた状態では落雪飛距離に差はない。雪が溶けて表面が濡れた状態になると、平滑な太陽光発電パネルで滑りやすくなる一方、表面に凹凸のあるトタン仕上げの屋根模型では逆に抵抗が大きくなる。その結果、滑走速度に差が生じて飛距離に影響したと考えられる」。新庄支所長の阿部修さんは、このように解説する。阿部さんらはこの実験結果を基に、実際の住宅サイズを想定した落雪飛距離の推計も行った(下のグラフ)。想定したのは一般的な2階建て住宅。屋根に太陽光発電パネルを設置している場合、同じ勾配でパネル無しの屋根に比べて、落雪は約1.5m遠くに落ちると結論付けた。 

今回の実験で得られた結果を基に阿部さんらは、一般的な戸建て住宅のサイズに当てはめて試算。上は、屋根を3寸勾配で水平長さ3.6mとし、+3℃での飛距離を推計したグラフだ。2階建ての場合は、太陽光発電パネルの落雪はトタン屋根より約1.5m遠くに飛ぶ計算になる。(資料:防災科学技術研究所)

 

落雪範囲を想定して外壁の後退距離などを独自に規定している自治体は、北海道などの例外を除き、全国では少ない。同支所の地元の山形県でも同様だが、印刷物などで注意喚起していた。「実験結果を告知し、注意喚起をあらためて呼び掛けたい」(同県建築住宅課の桜井信さん)。近隣トラブルや対人・対物事故を回避するうえで、一定以上の積雪が見込める地域ではパネルの設置計画から配慮しておくべきポイントと言えるだろう。

 

 (管理人より) 民法にもこういう規定があるわけです。ご近所トラブルの元凶ですね。普通の屋根よりもっと遠くまで滑り落ちるパネル屋根の落雪問題。 建物から雪(雨水も含め)を隣地に落としてはいけないということ。

民法(雨水を隣地に注ぐ工作物の設置の禁止)

第二百十八条

土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない。

 

結局、雪止めも効果なしの人もいました。ツイッターの検索「パネル 雪」で拾ってみました

 

 

もし、落雪被害にあったら、雪が溶ける前に証拠画像を取りましょう!

 

2月15日

山梨県に住んでいる親戚の家で、屋根の上のソーラーパネルが雪で全て落ちたそうです。被害甚大だそうです…(確かン百万円って聞いた記憶が…) 

2月16日

まったくさ、太陽光パネル350枚もつけていくらしたと思ってんの雪!!!くそ雪!!!ちなみに古い家の工場は倒壊危機wwwwww

2月16日

上の工場の太陽光発電のパネルつぶれたらしい(´・_・`)つけたばっかなのに。事務所のパネルは平気なのかしら?あと屋根とか機械は平気なのかな?あー。甲府から脱出できないし、山梨からは脱出不可能。

大原真一郎 ‏@vegamani 18時間

今回の雪で、郡山の障がい者施設が新設した太陽光パネルが倒壊したと・・・

最後はあのちゃんの、面白くてタメになる漫画です。 

 

 

国策太陽光パネルの普及をしている総本山の産総研の主任研究員ですら、雪には打つ手なし。

しかも、落雪被害者よりもパネル設置者(加害者)の肩を持つ始末。これが日本の実態です。

普及しておいて、不都合に対しては 「お役に立てなくて心苦しいのですが・・・」発言。

証拠画像をとることを進めるならともかく、これでは泣き寝入りしろということでは?

技術を盲信すると自然からしっぺ返しを食うということです。

狭い日本の敷地の住宅の屋根に分散化して発電装置をのせることの弊害はここにも現れています。

 

 


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