福島県柳津町は平成24年2月28日に汚染状況重点調査地域に指定されています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14879
【自然界で雪ができる仕組み】
空の雲は、雲粒という小さな水滴が集まったもの。核になる塵を捕捉し、氷点下25〜30℃位に冷えると氷の丸い粒に変わる。氷の粒に周りの水蒸気がついて六角形の氷晶が出来上がる。
成長した氷晶は、直径2.3ミリ位の雪の結晶になる。核になりうる塵がなければ雪も雨もできない。
福島県では今でも放射性物質の塵は降っています。 12月は 一ヶ月で 約1600 MBq/km2
環境放射能水準調査結果(月間降下物)2014.1.31 [Jan 31, 2014]
[Readings of environmental radioactivity level by prefecture (Fallout)]
(H25年12月分 [December, 2013])
MBq/km2・月 [MBq/km2・month]
環境放射能水準調査結果 上水(蛇口)(H25年10−12月分)
水道水の汚染もあります。
森林の雨水の汚染のデータがありました。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kenho/pdf/120427-03.pdf より
福島県における土壌の放射線モニタリング調査結果 平成24年4月6日
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/dojou120406.pdf より
悲しいけれど、福島県も関東も、放射性物質の塵が舞い落ち、空気も水も土も雨も汚染されています。
以上の結果から、放射性物質を含む福島県の雪を移動させることは中止すべきです。雪で子供の遊び場を作るなどしてはいけないことです。誰も何も注意しないのでしょうか?議員は何をしているのでしょうか?
わざわざ、汚染重点調査地域から、化石燃料を使ってまで運ぶ意味はなんでしょうか?復興予算が使われているのかもしれません。科学的な妥当性を問われることなく、事業費が使われているのでしょうか。
放射性物質をわざわざ多いところから少ないところに移動させるということに、危機管理など日本にはないのだと絶望します。
溶けたあとは放射性物質が残り、乾燥するとまた塵となって空気中に浮遊し、呼吸で取り込めば内部被曝することが考えられます。残念ですがそれは現実です。お台場祭りは中止して、除染しなければいけない。
お台場はたくさん人が集まるところ。そこをあえて雪で汚染する意味は・・・狂気の国、日本のリアルに凍りつきます。