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Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
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【驚愕】世界の風車事故を調べて驚いた!世界中で合計1485件の事故が発生。146人の死亡者。

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http://www.caithnesswindfarms.co.uk/AccidentStatistics.htm  より、世界の巨大風車関連の事故について転載します。

翻訳と以下の赤い色のグラフは管理人によるものです。このイギリスの団体 (Caithness Windfarm Information Forum) のデータは、一般財団法人日本エネルギー経済研究所(IEEJ)においても一定の客観性を認めています。

70年代以降、2013年3月末時点で、世界中で合計1485件 の風車事故が発生しています。以下がその表です。

WIND TURBINE ACCIDENT COMPILATION PDF

これを見ると、

アメリカ、デンマーク、オランダ、オーストラリア、イギリス、カナダ、ドイツ、スペイン、ギリシャ、スウェーデン、日本、フランス、オーストリア、ノルウェイ、アイルランド、中国、ベルギー、ニュージーランド、ポルトガル、スイス、インド、台湾、ブラジル、イタリア、ルーマニア、ブルガリア、プエルトリコ、メキシコ、南アフリカ

これだけの国で風車の事故が起きています。 

http://ja.scribd.com/doc/194821886/WIND-TURBINE-Full-Accidents  こちらでもダウンロードできます

http://www.caithnesswindfarms.co.uk/accidents.pdf  より本文

2013年12月31日までの風力タービン事故データの概要

これらの事故統計の著作権は「ケイスネス風力発電所情報フォーラム2013」です。

データは組織または個人によって使用されるか引用されてもよいが、もしソース(ケイスネス風力発電所情報フォーラム)が確認され、私たちのURL www.caithnesswindfarms.co.ukが同時に引用したならば、それが最新でない場合があるので、ウェブサイト上にこのファイルをリンクしないでください。「ケイスネス風力発電所情報フォーラム2013」は第三者の資料や参照の正確性については責任を負いません。

詳細な表は、風力タービン関連の事故のすべての文書化された事例と2013年12月31日までに報道もしくは公式情報発表を通して見つけられ、確認できた事件を含みます。この事故情報の概要は、あらゆる場所で最も網羅的に入手されたものであると、CWIFは考えます。

詳細な表のデータは決して包括的ではありません ―事故の数と頻度に関して、それは「氷山の一角」に過ぎないとCWIFは考えます。実際に2011年12月11日、デイリー・テレグラフは、イギリスだけで過去5年間に1500件の風力タービン事故と事件があったことをRenewableUK(イギリスの再生可能エネルギー業界団体)が確認したと報じました。

このデータは2006年から2010年までの142の英国の事故だけを報告していますので、この数字は実際の事故の9%しか表していないかもしれません。しかしながらデータは、発生する事故のタイプとその状況といった優れた断面を与えています。わずかの例外を除いて、およそ1997年以前の死亡事故に関するデータは見つかりました。

傾向は–風車を建設すればするほど、より多くの事故が発生するという予想通りです。記録された事故の数は、1994年から1998年には1年につき10件の事故、1999年から2003年には1年につき44件の事故、2009年から2013年には1年につき145件の事故を含む平均値を反映しています。

HSEが、特に公共の利益を保護するために、新しい風車の造成地と居住している住宅と建物の間の最小安全距離を公表することなどのいくつかの重要な変更を行わなければ、事故数に関するこの一般的な上昇傾向は、エスカレートし続けると予測されています。

一部の国では、最終的には、工業製品の風力タービンは、重大な公衆の健康と安全のリスクをもたらす可能性があることを受け入れています。どのような工業規模の風車と住居の間の最小の距離は、少なくとも2kmであるべきだと、CWIFは考えています。

我々のデータは明らかに、ブレードの破損は風車の最も一般的な事故であり、火災の密接な原因であることを示しています。これは、GCube(再生可能エネルギー計画への保険で最も大きなプロバイダー)による最近の調査と一致しています。

彼らの最近の調査では、最も一般的な事故のタイプはブレードの破損であり、最も一般的な2つの事故原因は火災と整備不良であると報告しています。
http://www.gcube-insurance.com/press/gcube-top-5-us-wind-energy-insurance-claimsreport/
詳細なデータが時系列で表示されています。次のように分類できます。

事故の数
事故の合計数:1485
年度別: 

 

死亡事故
死亡事故の数:105
年度別:

ご注意:いくつかの事故は複数の死亡者が出たということで事故数よりも多くの死亡者数となっています。
146人の死亡者:

●89人は、風力産業と直接支援労働者(ダイバー、建設、維持管理、技術者など)、または小型タービン所有者/オペレーターだった。

●57人は 風力産業 (例えば輸送労働者) に直接関わっていない労働者を含む一般公衆の死亡者でした。2012年3月ブラジルでバスの乗客17 人が事故に巻き込まれて死亡しました。http://bit.ly/1hPrIIn

人身事故
123件の 人身事故を説明しています。
年度別:

100件の事故は風力産業や建設/保守作業員が関与しており、さらに23件は(例えば消防、輸送労働者など)風力産業に直接関係のない市民または労働者を含みます。これらの市民の人身事故のうち6件はイギリスでした。

ヒトの健康
人間の健康状態に影響を与える33件の風力タービンの事件が含まれています。
年度別: 

2012年以来、人間の健康に関する事件や人間の健康への悪影響が含まれています。これらは、以前は「その他」の中にファイルされていましたがCWIFはそれはカテゴリに値すると考えています。

事件には、健康障害およびタービンの騒音、シャドウフリッカーなどによる影響のレポートが含まれます。風車がますます認可されて人々の家の近くの不適切な場所に建設されると、このようなレポートが大幅に増加すると予測されます。

ブレードの破損 

これまでで見つかった事件の最大数は、ブレードの破損によるものでした。「ブレードの破損」事故数は、ブレードとタービンから投げ出されるブレードの破片の両方が原因として考えられます。発生率別に合計280みつかりました。 

年度別: 

 

ブレードの破片は1マイルまで飛散することが記録されています。ドイツでは、ブレードの破片が近くの建物の屋根や壁を貫通しました。このような理由から、公衆の安全と騒音やシャドウフリッカーを含む他の問題にも適切に対処するために、CWIFは少なくとも風車と居住宅の間は最低2kmの距離をとるべきであると考えます。

火災

火災は発見された事件の中で二番目に一般的な事故原因です。火災はいくつかの原因で起こります–いくつかのタービンのタイプは他よりも火災になりやすいようです。合計220件の火災事件が発見されました。

年度別:

 

タービン火災の最大の問題は、タービンの高さのために消防隊がタービンが燃え尽きるのを見ることしかできない、ということです。これはまだ嵐の中という条件でなら合理的に受け入れられるかもしれませんが、必然的な結果として、広範囲にわたって瓦礫が散乱し燃えるということを意味します。
乾燥した気候の場合、特に森林区域の近くまたは住宅の近くに建設された場合は、明らかに広範囲に火災の危険があります。三つの火災事故により風力産業の労働者が犠牲になりました。

(管理人による追加動画) 

構造上の欠陥
得られたデータから、これは3番目に多い事故原因です。145件の事例が見つかりました。
部品は耐えるように設計されるべきであるという条件ですが、「構造破損」は主に部品の故障と推測されます。これは主に、タービンへの嵐の損傷とタワーの崩壊に関わります。
しかしながら、劣悪な品質管理や保守および部品の破損も、やはり原因になりえます。
年度別:

構造上の欠陥は、ブレードの破損よりもはるかに多くの(そしてより高価な)損害を与える一方で、人間の健康への事故の影響とリスクはおそらく最も低い。リスクは風車から比較的短い距離内に限定されているが。ただし、小さい風車は現在、学校を含む建物の周りに設置されており、事故の頻度が上昇すると予想されます。

アイススロー

34件の氷のアイススロー事件が見つかりました。いくつかは複数の事件です。人間の怪我を引き起こさない限りこれらはここに記載されます。人間が怪我をした場合には、それらは上記の「人身事故」に含まれます。

年度別:

 

管理人による追加動画2つ。

 

140mに到達するアイススローが報告されました。いくつかのカナダの風力発電のサイトは、凍結期間にはタービンから少なくとも305m距離を取るよう、警告のサインを人々に送っています。実際の発生率は非常に少ないです – 2003年に出版されたreport*では、ドイツだけで1990〜2003年の間に880の着氷事件が報告されています。これらの33%は低地とそして海岸線でした。

* (「ドイツの '250 MW 風力プログラム - 氷結障害の統計的評価 更新 2003」、M Durstwitz ボレアス VI 2003 年 4 月 9-11 、フィンランド)。さらに2005年に記載された報告は、アイススローの94の別々の事件と、さらに27件の事件を含む2006年からの2つの報告を含みます。

輸送

120件の事故が報告されていました。 –輸送中に45mのタービン部分が住宅を貫通る、輸送車がレストランを突き破って電柱にぶつかる、タービン部分がトンネルの中に落下するなど、を含みます。

輸送の死亡事故と人身事故は、別に含まれます。タービン部分ははしけと共に海上で失われましたが、殆どの事故は輸送機から落下したタービン部分を含みます。輸送は、一般人の死亡事故の最大の原因です。

年度別:

 

 

環境破壊 (鳥の死を含む)
環境破壊の136例が報告されています。―2007年以降大多数。これは、おそらく法律または新しい報道条件の変化のためです。用地そのものの破壊もしくは既報告の野生生物の死をすべて含みます。ここで報告された56件の事件は、保護種の鳥の確認された死亡を含みます。しかしながら死亡数は、はるかに高いことが知られています。

アルタモントパス風力発電所だけで、保護種のゴールデンイーグル2400羽が20年間で殺されました、そして約10,000羽の猛禽類が保護されました。(スモールウッド博士、2004)。

ドイツでは、風車によって殺された32羽の保護種オジロワシの死亡が見つかりました 。(ブランデンブルク州の記録)

オーストラリアでは、22羽の絶滅危惧種のタスマニアイーグルが、一つの風車(ウールノース)によって殺されました。

さらに詳細な情報は以下で確認できます。
www.iberica2000.org/Es/Articulo.asp?Id=3071

www.iberica2000.org/Es/Articulo.asp?Id=1875

その他
また287件のその他の事故がデータ中に存在します。全く結果的構造的損傷がなかったかどうか部品の破損はここで報告されています。整備不良や(火災や感電につながっていない) 電力系統の事故なども含まれます。建設および建設支援の際の事故も含まれます。ブレードの破損や火災をもたらしていない場合の落雷も含まれます。 

1996年報告書は**、ドイツだけで1992から1995年の間に393件の落雷の報告があったこと、そのうち124件はタービンへの直接の落雷、残りは配電網への落雷であったこと、を引用しています。
* * (WMEP データベースからのデータ: レポート「外部条件の風タービン操作-結果から、ドイツ 250 MW 風 力プログラム」、M Durstewitz 等、EU風力エネルギー会議、Goeteborg、1996 年 5 月 20-24)

年度別:

 

 

(管理人より)

 これはレポートにもあるように氷山の一角に過ぎません。報道されてない事故もあるかもしれません。

対策すればいいという問題ではありません。日本は台風の通り道、地震列島。欧米やオーストラリアよりうんと小さい国なのに、同じように風車を建てようなんて、狂気の沙汰なんですよ。

資源採掘⇒精錬⇒運搬⇒製造⇒運搬⇒建設⇒運用⇒廃棄物 とどれだけの資源を浪費し、自然を破壊し、命を傷つけたら気が済むのかと、驚かされます。

海外でこれだけの事故が起きていることから考えてもう日本に風車は要りません。最大の防災はこれ以上風車を作らないこと。

アイススローの動画を見て驚きました。あんな氷の塊が降ってきて頭に当たったら死んでしまいます。(動画は管理人が追加しました)

再エネを推進する脱原発市民は、この数字をしっかり見て欲しいと心から願います。

※誤訳があったらお知らせください。

風力発電を推進する日本の組織が、こういった情報を一切提供しない恐ろしさを感じています。

 


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