本日、山口県庁にて、中国電力?による公有水面埋立免許延長申請に関する問い合わせが行われました。急な問い合わせにもかかわらず、政権交代後、上関原発をめぐる安倍首相の発言に疑問を持つ市民らが50人、県内各地から集合しました。
対応したのは、商工労働部・小泉氏、土木部港湾・蔵藤氏他。佐々木あけみ議員も同席していただきました。
上里さんが、問い合わせの文書を提出しました↑
まず原発がどのようなものであるのかということを確認し合う意味で、市民からいくつかの質問が出されました。県は、原発を稼働させれば核のゴミが貯まること、使用済み燃料は放射線量が10億倍にもなるという説があるということも認識しながらも、「核のゴミ」の処理方法についての認識は、「地層処分すると思っている、国の責任において適切な処分をすると思っている」というもの。県は資源エネルギー庁のHPまる読みの答えで、市民側がいくら聞いても、「県としては、原子力政策は国の責任と思っている」と、あくまで県の責任を逃れようとしました。
地層処分はできないというこちらの指摘にも答えませんでした。
参考に貼っておきます。↓
環境影響評価の調査で、「魚卵・稚仔魚」の調査が抜け落ちていた件について、市民側が「手抜きの調査をしながら、終えた終えたとしているのではないか」と問うと、県は「調査は終わったという認識、抜けたままという認識はない、適正だと思っている」と回答。活断層判断についてもパワーポイントを使い詳細なデータを示して上里さんが問いかけるも、答えず。
県は「埋め立て免許延長申請」について中電に不明な点を照会しているが、「公人の不利益情報が含まれるから」として非公開。「適法な申請ですから」の一点張り。
「事故の可能性について、県の実務者としてどう考えているのか」という問いにも、結局誰ひとり答えませんでした。
山口県民のみなさん、このような方たちに、私たちは命を預けているのです。
今まで、「もう上関原発はできんやろ」と思っておられた方、それは違います。
政権が変わり、県は作る気です。県の認識=「法律にあっていればなんでもする、責任は国」。
こうなった以上、普通の一般県民である私たちにできることは以下です。
御用納めまで県庁への電話で問合せ、メール、FAX、手紙、そしてこのことを友人知人に知らせる。さしあたり、年賀状に書く。
年明けに、いっせいにそれぞれが上関原発建設について疑問に思うことを山口県庁に電話して聞きましょう。
声を上げなければ、必ず作られてしまいます。
知事への提言 http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a11000/chiji-room/proposal.html
電 話⇒083−933−2570 FAX⇒083−933−2599
一般封書・はがき 〒753-8501 山口市滝町1−1 山口県総合政策部広報広聴課内 中央県民相談室山口県庁、各地方県民相談室(岩国・柳井・周南・宇部・下関・萩の各県民局及び山口県税事務所)、各市町の本庁舎等に設置してあります。備え付け用紙にご記入の上、箱に投函してください。
商工労働部 エネルギー対策室 (083)933-3125
Fax(083)933-3139 Maila16100@pref.yamaguchi.lg.jp土木建築部 計画振興班 (083)933-3817
Fax(083)933-3829 Maila18700@pref.yamaguchi.lg.jp環境生活部 環境アセスメント班 (083)933-2933
Fax(083)933-3049 Maila15500@pref.yamaguchi.lg.jp
問い合わせ終了後、新聞各社の記者さんたちが上がりさんに質問、取材
佐々木あけみ議員も最後まで、土木の蔵藤氏に質問、確認。
以下、今回の行政との交渉に参加し、ご自身の目と耳で確かめられた方の感想です。
会場には小さな子供を持つ母親も集合しました。放射能と子どもの未来を考える会@山口&宇部のお母さんたちです。
http://yakodomo.seesaa.net/article/310244794.html
感想をいただきました。
●3,11以前から原発には反対でした。それは核廃棄物の処理が困難であること、日常的に放射性物質が懸念されることからでした。そんな私でしたが、浅はかながら事故が起こる可能性についてはあまり考えていませんでした。安全神話をいつの間にか信じたのかもしれません。事故が起こった今、私達大人は本当に生きていく上で大切にしたいことをはっきりとさせていくべきと強く思います。未来の事命の事を本気で考えておられる方々に会い、自分が日々の生活に追われ、3,11のことが遠くなっていることに気が付きました。 たくさんの方と、山口や日本の未来を考えて行動したいと思います。
●原発はトイレのないマンションどころではないこと、核廃棄物が生まれる頃には想像を絶する線量になっていること今日、上里さんの説明で初めて知りました。上関の原発建設に関しては、既に多くの方が運動をされていて、同じ山口県人ながらどこか自分には関係のない問題と思ってきたことが恥ずかしいです。一番恐ろしいのは、3,11後の反省が何もない事。県は国が言うなら従うのみという態度であること。上関で長く運動をされていた方が「今日気がついてもいいんだよ、むしろ新しい風を吹かしてほしい」と言って下さいました。これからは、もっとたくさんの方とつながり、自分たちにできるアクションを起こしたいと思います。子どもたちに負担のない未来を残すために・・・。
●印象として、県職員は上(国)の指示により動く、あるいは法を履行する立場であると何度も言っていて、議論の台に登らないし、県民の意見を聞く余地を感じなかった。
3・11を経験した上でそこから何を学んだのか、それを上関にどう生かすのか、県としてどうするのか、民意をどう汲み取るのか、知事本人に問いたかった。
このままでは上関に原発が建ってしまうと、非常に危機感を覚えた。
県は都合のいいように設置許可をめぐって動いているということも肌で感じた。
多くの人にこの状況を知ってもらい、考えて行動してほしいと切に願います。
3・11が一体なんだったのか、それが生かされない現状、何ら変わっていない体質に本当に幻滅した。
多くの人の力が必要です!
以下追加していきます。