放射能汚染レベル7の国で100万都市のモニタリングポスト減らすってありうる? 今日からたったの一箇所!!
(管理人より)
2012年(平成24年)9月中旬から2013年(平成25年)3月末まで実施した宮城県石巻市の災害廃棄物の受入れに伴い、北九州市に設置されたモニタリングポストが、こそ〜っと4月から4箇所も撤去され、もともとあった八幡西区(則松)の1箇所だけに減らされています。
昨日まで北九州市内のモニタリングポストは5箇所ありました。そのうち4箇所は、震災がれきの広域処理の際に、「市民の不安解消」を目的として環境省が増設した簡易型のモニタリングポストでした。
当時調べたことはこちらに書いています。↓
北九州市のモニタリングポストってどうなってるの?北九州市政だより
この焼却場周辺の4箇所のモニタリングポストは「市民の不安を解消し、風評被害を防ぐ目的で、北九州市が環境省に設置を要望」と書いてあります。
北九州市のHPにある平成24年 8月10日に出された報道発表資料を見てみます。
空間放射線量測定モニタリングポストの設置及び取材対応について
現在、北九州市のHPには4箇所のモニタリングポストを撤去するともなんとも書いてありません。新着記事の中にもありません。驚きますね。
北九州市のがれきの受け入れが終了したのは平成25年(2013年)の3月末でした。
がれき焼却終了後もモニタリングポスト設置継続することを小倉タイムスが、2012年の10月に報じています。 http://kokuratimes.jp/?p=1434 より
この記事を読むと「平成24年度 北九州市地域防災計画修正素案」 に明記されていたとあるので、北九州市のHPで検索してみましたが、北九州市地域防災計画修正素案そのものが出てきません。
北九州市地域防災計画修正素案後のパブリックコメント募集後に、 平成24年度「北九州市地域防災計画」(修正素案)に対する意見及び市の考え方 というPDFが出てきますが、その中にはモニタリングポストに関する言及はありません。
そしてその後、作られたのが北九州市地域防災計画です。http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kurashi/menu01_00029.html
北九州市地域防災計画修正素案には、モニタリングポスト5箇所を活用と明記したのに、その後の検討で、そこを外したので素案自体を削除してるのだと思います。そうして出来た北九州市地域防災計画 を見てみます。モニタリングポストに関してはどう出ているのでしょうか?
災害対策編(平成26年1月修正)
目次(PDF形式:394KB) 第1章(PDF形式:209KB) 第2章(PDF形式:1229KB) ⇒p44 第2章 災害予防計画 第17節 原子力災害予防
第3章(PDF形式:2149KB) 第4章(PDF形式:88KB)
付属資料編(平成25年4月修正)
目次(PDF形式:45KB) 第1章(PDF形式:55KB) 第2章(PDF形式:448KB) 第3章(PDF形式:2132KB) ⇒ 第3章 災害応急対策計画関係 p151 「NBC災害対策に関する協力等の協定」企業・大学連絡窓口
第4章(PDF形式:37KB) 参考資料(PDF形式:2991KB)
この北九州市地域防災計画は、原子力災害予防のところが、その他の自然災害に比べて実に内容的に薄く、具体性に欠け、原発震災への対応が足りているとは到底言えないような有様でした。驚きました。パブコメを集めたり、何度も検討会を開いてこの内容とは!!
こんな内容なら、玄海原発が再稼働され、もし爆発事故や放射能漏れがあっても、市民には一切伝わることはないと思います。
NBC災害についての項目があったので見たら、協力企業が原子力ムラ=三菱化学、新日鉄化学、日揮触媒化成。
北橋市長のこの講演PDFをみても驚きました。【北九州市地域防災計画の修正案について】北九州市長 北橋 健治 より抜粋
「モニタリング体制を構築する」と言いながら、北九州市内のモニタリングポストを5箇所から1箇所に減らすというのは、市民を馬鹿にしているのでしょうか?
北九州市役所に電話で問い合わせしました。
Q:北九州市のモニタリングポストはがれき終了後も継続という報道を見たのですがなぜ、廃止したのですか?
職員: モニタリングポストは当初の環境省との契約通りに廃止。予定通り。北九州市の施設の駐車場などに設置していたので、遠くない時期に環境省が原形復旧する見通し。費用は環境省。 これしか言えない。
Q:玄海原発は100km圏内。韓国にも原発はある。そもそもモニタリングポストは市民の命と安全を守るための施設ではないのか?
職員:市民の命と安全を守るための施設はほかにもいろいろある。その質問には答えられない。不安解消のために測定・公表するのが設置目的。
Q:玄海原発が事故を起こして放射性プルームが福島のように流れてきた場合、1箇所でいいと思うのか?
職員:八幡のモニタリングポストを見ることができる。
Q:福島の人にモニタリングポストは1つでいいと言えるか?
職員:それは言えない。
Q:環境防災Nネットを知ってるか?
職員:知らない。
Q:伊予灘で地震が起きたとき、モニタリングポストを見たか?
職員:見てない。
Q:税金を700万円もかけて市民の安全のために設置したモニタリングポストを廃止するのは税金浪費的だ。継続するコストは市民の安全のための必要経費。PM2.5監視の測定所のように、必要な経費はきちんと出して設置を継続すべきではないか?
職員:質問が理解できないので答えられない。
別の職員: モニタリングポストについて問い合わせは来ている。環境省が決めたこと。八幡で十分。継続は予定してなかったし検討もしてなかった。続けるかもなんて言った覚えはない。玄海や韓国で事故があったら広域になるので八幡で十分だ。
呆れました。がれき処理の時からパワーアップしています。市民の声など一切聞きません。こんな状態では、もし玄海原発が福島のように爆発したら市民は見殺しということでしょうね。
北九州市はがれき焼却が終わっても、産廃業者が放射能汚染地域の関東の汚泥や廃油など受け入れてますから、何が飛んでいるかわかりません。
廃棄物日本一はやっぱり?北九州市! リサイクル=循環型社会は、ゴミで栄える社会!空はゴミ箱!
これから廃棄物を受け入れるにあたって、モニタリングポストは邪魔だったのではないかと思います。
モニタリングポスト4箇所廃止問題は、まだ続きの記事を書きますが、今日はここまで〜
093-582−2290 北九州市環境局にみなさんも電話して聞いてみてくださいね。
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