http://mainichi.jp/select/news/20140703k0000e020193000c.html
原発事故の後始末も出来ていないというのに、他国に原発を売るなんて、メーカーというのはなんて恥知らずなのかと思います。企業というものは儲けることしか考えてないわけです。
日本の原発建設は三菱・日立・東芝のわずか三社によってそのほとんどが担われています。そこで東芝の目指す送電網スマートグリッドに関する資料を読んでみます。
http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2011/12/66_12pdf/a02.pdf
新時代の電力インフラを支えるスマートグリッド技術と東芝の取組み(2011)
この資料には再生可能エネルギーをバンバン増やしてスマートグリッドを構築したとしても、原発なくすなんて一つも書いてありません。メーカー東芝は原発やめるつもりなんかないということです。
外国にも原発を売り、日本でも諦めていません。
上のスマートグリッドの図の中の基幹電力系統というところにちゃんと原発が入っています。(赤囲み)
再エネが原発を補完してることがわかると思います。
この資料を読むと、太陽光パネルだけでなく風力、地熱、スマートメーターや蓄電池など、原発メーカー東芝の再エネ関連製品を大量に販売するために再エネを国策化したんだということがよくわかります。
要はこれらの工業製品を継続的に全国に売りさばいていきたいということ。
http://www.toshiba-smartcommunity.com/JP/smart-grid/battery
http://www.toshiba.co.jp/sis/h-solar/powerful/secret/index_j.htm
http://www.toshiba-smartcommunity.com/JP/smart-grid/smart-metter
なんという我田引水!隅から隅までずずずいと再エネ利権で儲けていこうという魂胆見え見えです。そもそも利潤第一の企業が、最も利益の多い原子力部門をやめるはずがないのです。
経産省のスマートグリッドの図です。原発もしっかり入っていますし、危険な電波を一日中飛ばしまくるスマートメーターも入っています。
これは、再生可能エネルギーを推進していくと、大量の蓄電池やスマートメーターが必要不可欠になるばかりか、原発を温存させてしまうという近未来の日本の姿です。
家庭用太陽光パネルを販売する業者や、生協で自然エネルギーを推進する脱原発市民はこのことを知っているのでしょうか?
原発推進者で、自宅に太陽光パネルをのせて売電もして儲けたいと言う人間のほうが、悲しいですが実は整合性が取れています。
国策でスマートグリッドとエネルギーベストミックスをやることになれば、東芝はいろんな分野で、ず〜っと新規に大量の受注が見込めますよね。再エネは超おいしい事業。
にも関わらず、「原発なくしたい」という脱原発の普通の市民の皆さんは、単純にイメージで「再生可能エネルギーが増えれば原発なくせる!」と信じています。
いかにも再エネが脱原発につながる、過渡期に必要などと嘘を言って回る市民や政党や環境NPOも問題ですが、調べもせず盲信する市民もよくないと思います。
太陽光パネルを持っていない市民にも再エネ賦課金は押し付けられるし、さらに、危険なスマートメーターの設置も押し付けられる。
こんなこと、理不尽極まりないです。
巨大な送電網というインフラを国策で変えていこうというのですから、膨大な国費が使われ、そのつけが全部市民に回ってくるのです。
以前、地デジに切り替わる際に、皆がデジタルテレビに買い換えさせられました。あのさらに巨大なバージョンです。
既存のもので十分なのに、新規で再エネ関連の工業製品(パネル、パワコン、蓄電池、スマートメーターなど)を製造して、国中で買い替えさせる仕組みを作るのは、大きい意味で化石燃料の浪費、国費の浪費なんです。
太陽光パネルいりません、スマートメーターもいりません、前のままでいい、買い換えたくない、あるいは買えないといった市民の声が無視されている状況です。
既存火力と水力で電気は足りていますので、原発も再エネもいりません。余分な工業製品を作ってこれ以上環境を破壊する必要はありません。
http://nanohana.me/?p=12864 より