<海開き>うれしい! いわきの2海水浴場で /福島
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20140721ddlk07040080000c.html
2014年7月21日(月)11:43
夏の訪れを告げる海開きが20日、いわき市の勿来、四倉の両海水浴場であった。市内10カ所の海水浴場はすべて放射性物質が検出限界値(1リットル当たり1ベクレル)未満だったが、津波対策の防波堤工事の影響で昨年と同じ両海水浴場だけの海開きとなった。来年も両海水浴場のみとなる見通し。
市内最大の約300メートルの砂浜を持つ勿来海水浴場では、家族連れや若者ら約30人が今年最初の海水浴を楽しんだ=写真。母親や妹と震災後初めての海水浴にやってきた同市好間町の小学1年、船山幸之介君(6)は、波際を走り回りながら、「プールも楽しいけど海も楽しい」と喜んでいた。
市や県によると、市内の海水浴場のほとんどで防波堤工事などが終わる2016年まで閉鎖が続く。さらに、大規模な防波堤の建造で砂浜が狭まったり、震災による地盤沈下で砂浜が消失している場所もあり、市観光交流課は「市内の海水浴場は震災前と同じ状況には戻らないだろう」と残念がる。【栗田慎一】
待望の海開き いわき・勿来海水浴場、四倉海水浴場
http://www.minyu-net.com/news/news/0721/news5.html
いわき市の勿来、四倉の両海水浴場が20日、海開きした。同市には10カ所の海水浴場があるが、ほかは津波被害の復旧工事などで再開を見送った。
勿来海水浴場で行われた海開き式では、勿来工高のフラチームが華麗なフラを披露した。震災犠牲者に黙とうをささげ、神事でシーズン中の無事故を祈った後、地元の観光をPRするサンシャインガイドいわきの鈴木真奈美さんが海開きを宣言した。清水敏男市長らがテープカットした。
両海水浴場とも開設期間は8月17日までの午前9時から午後4時まで。空間放射線量を毎日測定、場内に掲示する。
(2014年7月21日 福島民友ニュース)
(管理人より)
花火の記事を書きましたので、海水浴のことも書いておこうと思います。
今年も全国で海開きのニュースが出ましたが、福島県でも2箇所の海水浴場の海開き。報道の中で、福島の地方紙も毎日新聞も、放射能濃度の具体的な数値を出していません。
ニュースの中では空間放射線量や海水の放射性物質濃度について少し触れているだけ。 砂浜の砂や砂浜沿いの海水の汚染が問題なのに、報道では思い切りスルーされています。
これではニュースを見た人が「問題なし」と判断してしまうと思います。果たしてそのような判断が適切かどうか、まず、いわき市のHPで調べてみます。
いわきの海開きについて より
「※勿来及び四倉海水浴場において、小さなお子様が砂遊びできるサンドパークを開設します。なお、監視塔において、スコップやバケツなどの砂遊びセットを無料で貸出します。」
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/mimiyori/018034.html より
毎回調べてて思うのですが、役所のHPは数字をそのまま載せずにPDFにしてずら〜っと並べてわかりにくくしてるとしか思えません。不親切なのか内容を隠したいのか・・・
放射性物質の測定は、体に付着する可能性が大きい「砂浜」の砂と「海底」の砂の両方すべきだと思います。
一番下の行に「砂」とありますが、「海底」の砂か「砂浜」の砂かわかりません。
しかも「設定なし」って!!!
海開きに、暑いのにゆるキャラ呼んだり、砂遊びセットとか用意するよりも、砂浜の砂の汚染を測定するほうが大事です。
実際、私は昔、海水浴に行き、ひっくり返って頭を海底にツッコミ、海底の砂が耳の穴に入り込んだ経験があります。半年ぐらいずっと耳の中から砂が出てきました。子供は砂浜で、首だけ出して砂に埋められたりして顔中、体中、砂だらけで遊びます。なので、砂浜の砂も、海底の砂も放射能汚染されてたらまずいわけです。
耳にも鼻にも口にも目にも入るのです。海水も何度も飲み込みます。
直近2回の海底砂の測定結果を見てみます。
08 H260630いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 138.7KB) より
10 H260707いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 138.4KB) より
こんなに高い数値・・・食物の基準が100ベクレル/kgだから感覚が麻痺してしまうのでしょうか。
海底の砂は波で打ち上げられて砂浜の砂になるわけですが、昨年2013年にちだいさんが勿来海水浴場の砂浜の砂を測定されていましたので転載します。
昨年は、砂浜の砂が 55ベクレル/kg 汚染されていたのですね・・・・今年は汚染水も追加で漏れていると考えると・・・
http://ameblo.jp/c-dai/entry-11634453081.html より
福島県放射能測定マップより
http://fukushima-radioactivity.jp/else-mapdetail.php?category_cd=3&genre_cd1=7&point_no=3014 より
勿来海水浴場(南)の測定値 浜砂(土壌)(浜)の測定値 (測定機器:Ge半導体検出器)
2011年06月07日の砂浜の汚染は なんと、セシウム合算1104ベクレル/kg でした。
http://www.remnet.jp/lecture/forum/07_02.html より内部被曝について
せめて砂浜の砂の放射能汚染度を2箇所でなく、なるべく多く10箇所以上測定すべきです。
そしてその具体的なデータを新聞や市のHPに発表した上で、海水浴に行くかどうか判断できるようになっていればまだいいのですが・・・
きちんと数字を確認すれば海水浴に行かない人もいると思います。
検査も広い海水浴場のたった3箇所。砂浜の砂の検査をしてない。
そういうことを知らずに「ニュースで大丈夫って言ってたよ、行こう行こう!」となってしまう人がいるのだと思います。
そもそも「いわき市海水浴安全対策会議」って誰がやってるんでしょうか?責任の所在が曖昧だと思います。誰が「泳いでいい」って決めたかわからない。
そういった状況で、海水浴に行くのはもはやリスクしかありません。