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Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
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2011年に4400ベクレル/kgの汚染があった永崎海岸。3年たって砂浜の汚染度はどうなったか?

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 永崎海岸環境の復元プロジェクトから〜いわきの海岸砂浜の放射線調査〜(2011年)より 福島県海開きのニュースで「砂」の放射能汚染度の数値が発表されない不思議。「砂浜」の砂の汚染度は?? 

昨日はいわき市の海開きについて記事を書きました。1日でツイッターで120、フェイスブックで20拡散しました。ありがとうございます。

海水浴場のモニタリング結果というのは東電HPといわき市HPにそれぞれあって、ややわかりにくいですがネット上で見ることができます。

2014/7/22(月)の東電の定例会見でおしどりマコさんが海水浴場について質問されており、昨年から東電のモニタリングで海水の測定箇所の数が減らされていることがわかりました。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/156038  39:40〜 海水浴場測定箇所についての質問

昨年は測定箇所が10箇所だったのが今年は2箇所。東電によると、測定場所の選定、データの公表などもいわき市と相談して決めているということです。

東電HPで公表しているデータを見ると、昨年は海水浴シーズンが終わってから追加でストロンチウムを測定していますが、今年の海開きではなぜか測定していません。見てください↓

四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果 平成25年11月12日東京電力株式会社  より 

四倉海水浴場,勿来海水浴場 海水試料測定結果 平成26年7月22日東京電力株式会社  より 

 

 いわき市のHPをみても、昨年の海水浴場の砂などの汚染データ等を削除してしまっているようです。何度検索しても出てきません。HPに最終的な来場者の人数しか残していないというズルさ・・・・いわき市の方の海水・海底砂の測定は「NPO法人いわき環境研究室」が委託されていますが

今年の測定が4月は5箇所の測定だったのに5月にはなぜか3箇所に減らされています。

02 H2604いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 218.8KB)

04 H2605いわき市海水浴場における放射線モニタリング調査結果(海水、海底砂)(PDF形式 236.8KB)

まあ、市民が黙ってたら市役所はこういうずるいことをこっそりするんですね。似たようなPDFをいちいち開いて確認するなんて作業を市民はやりたくありませんから。 NPO法人いわき環境研究室 を見てみると

とありますから、海岸全域のデータはある可能性があります。なぜ全部公開しないのでしょうか。

このNPOは「いわき地域環境科学会」と連携して調査活動をしているようです。

2011年の調査がこちら↓  砂浜の砂の放射能濃度が記載されていました。

永崎海岸環境の復元プロジェクトから〜いわきの海岸砂浜の放射線調査〜  より

 

 その当時の朝日新聞で、永崎海岸で最大で4400ベクレル/kgの砂があったと報じています。グラフにはなぜかあらわれていません。おかしいですね。切捨てて平均化したのでしょうか。こういう場合はグラフだけでなく数値でも公表すべきです。勿来海岸にも強烈に高い値があったかもしれません。

四倉海岸も高いです。市民は汚染の最大値を知っておきたいと思うのですが、なぜ数値全部を公表しないのか訳がわかりません。

いわき市沿岸砂浜などの放射線量調査(中間報告)いわき地域環境科学会(平成23年12月1日)より

 2011年9月26日付け福島民友新聞にて、福島第1原発より排出された高濃度放射能汚染水が4月13日、
いわき市の沿岸まで南下したとのシミュレーションに係る記事が掲載された。(右図参照) 尚、いわき市沿岸での
海水中の放射能濃度は約1000Bq/kgであった。 これより、いわき市の海岸砂浜が海水により汚染された結果、
海水が影響する砂浜、特に下層部の放射線量が高くなっている測定値が得られたとの考えに至った。

2011年に 約1000Bq/kgという高濃度の汚染水がいわき市の海岸に接岸し、砂浜を汚染したことは事実。最大4400ベクレル/kgの汚染が 砂浜の砂にあったということです。

3年たって汚染はどうなったか、2014年度の砂浜の汚染度を測定していないのかしているかどうかも不明で(ネットで確認できない)そして、公開しないまま海開きするいわき市。

この調査を委託された団体の目的が、

「当会では、いわき市沿岸の砂浜における放射能汚染の実態を調査するとともに、そのメカニズム解明を通して、一日も早く安全な海岸環境へ復帰することを目指す」

ですから、もはや科学会ではありません。砂浜の汚染度を調べた結果、市民に全て公表し、安全な海岸に復帰することは無理だと判断しなければならないはずです。どこにホットスポットがあるかわからないから海開きをしてはいけないと言わなければおかしいはずです。まったく市民の命と環境を守る方向になっていません。

測定に関わったのは、東電、いわき市、いわき地域環境科学会、NPO法人いわき環境研究室です。

なぜそのようなことになったのか?

次回に続く

 


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