時事通信 6月2日(火)15時35分配信
原子力規制庁は2日、大手ゼネコンの大成建設が大阪府茨木市の作業所で、放射性物質が装着されたステンレス製の棒を紛失したと発表した。棒にはガンマ線を出すコバルト60と中性子線を出すカリフォルニウム252が含まれており、1メートル離れた場所での放射線量は毎時2.44マイクロシーベルトという。
規制庁によると、大成建設は5月26日にステンレス製の棒がなくなっていることを把握。1週間たっても見つからなかったため、2日になって同庁に連絡した。
棒は道路工事などで盛り土の密度を測定する際に使われていた。長さ約37センチで、コバルト60が259万ベクレル、カリフォルニウム252が111万ベクレル含まれている。
大成建設(株)における放射性同位元素の所在不明について報告を受領 平成27年06月02日 原子力規制委員会 より
大成建設(株)から、箕面工事作業所(大阪府茨木市大字佐保3409)において、5月26日から密度水分計(盛土の締固め状態を測定する機器)に使用する放射性同位元素(コバルト60とカリフォルニウム252)が装着されたステンレス製の棒(以下「線源棒」という。)が所在不明との連絡が本日(6月2日)ありましたのでお知らせします。
大成建設(株)から受けた報告の概要は別紙のとおりです。
核種:Co-60(2.59MBq)及びCf-252(1.11MBq)
状態:密封線源がステンレス製の棒(長さ370mm×直径16mm)に装着された状態
<別添参照>
なお、当該線源棒を発見された方は、直接触れずに、最寄りの警察署又は下記の電話番号にご連絡下さい。
・大成建設(株)関西支店 電話:06-6265-4504(平日)
06-6265-4526(夜間・休日)
・原子力規制庁 事故対処室 電話:03-5114-2121(平日)
03-5114-2203(夜間・休日)
原子力規制庁
原子力災害対策・核物質防護課事故対処室
室長:米山 弘光
電話:03-3581-3352(代表)
03-5114-2121(直通)
担当:田中、青山 <別紙>大成建設株式会社からの報告の概要【PDF : 30KB】 <別添>所在不明の線源棒【PDF : 89KB】
放射性同位元素が装着された線源棒の所在不明について 2015年6月2日 大成建設株式会社
標記の件、箕面工事作業所(大阪府茨木市大字佐保)において、表示付認証機器(RI計器)に使用する放射性同位元素が装着されたステンレス製の棒(線源棒)が2015年5月26日より所在不明になりました。
不明となった線源棒から1メートル離れた場所での放射線量は、製造時2.44マイクロシーベルト毎時です。今回所在不明になった線源棒は製造から33ヶ月を経過し減衰していることから約1.5マイクロシーベルト毎時以下となり、1年間その場所にいても放射線障害のおそれはありません。
発見された方は、最寄の警察署または下記の電話番号にご連絡ください。
この度は、地域の皆様方、また関係者に多大なるご心配をおかけし、お詫び申し上げます。
引き続き探索に取り組んでゆく所存でございます。
06-6265-4526(夜間・休日)
(管理人より)
また線源棒が紛失しました。今度は大阪です。前回の千葉県の線源棒も結局、発見されていません。
前回は大成建設系列の下請け会社が紛失し、今回も大成建設。(おしどりマコ氏の電話取材より)
前回紛失時の当ブログ記事☟
千葉市若葉区の造成工事現場の事務所で線源棒が行方不明。コバルト60が259万ベクレル!
この千葉の件について 4/22 原子力規制委員会に電話で確認したところ「まだ見つかっていません」とのこと。
さらに千葉市のHPにこの件についての市民からの問い合わせが掲載されていました。
https://www.city.chiba.jp/shimin/shimin/kohokocho/shiminnokoe/h26/h26-1317.html
たったこれだけ☟ 誰が見ても何にもする気はないという姿勢!
お箸ぐらいの大きさの金属の棒が紛失してるのです。もう見つかることはないなと思います。
そしてこんな危険なものをなくした人間、企業、探さなければならない自治体や警察も、誰も責任を問われないというこの国は腐り果てていると、もう心の底から絶望しています。
今回、線源棒がなくなった大阪の現場の住所を調べてみました。
大成建設からの報告にも書いてあるように「山の中」です。
山を大きく切り崩して造成しています。こんなところから見つかるとは思えません。
何も知らずに線源棒に触ったらどうなるか、参考画像を貼っておきます。