前回のブログ記事で、田中優氏が矛盾のある活動をしていることを書きました。
原発が爆発した翌月末、田中優氏は東北の放射能汚染された森林で子どもと樹皮をむく活動。なんと今年も!自然エネルギーを推進する有名な活動家が、被曝回避を言いつつ、食べて応援、東北の汚染を無視したバイオマス推進をするのはなぜか?
何も知らない市民を誘導していくのはなぜか? 検証、考察していきます。
実は田中優氏は、 市民フォーラム2001の共同代表でもある人物で、運営に関わっています。
では、市民フォーラム2001とは何かというと、 地球温暖化を正しいという前提の環境NGOです。以下引用
2001は、1992年ブラジルで開催された国連環境開発会議(UNCED=地球サミット)に参加した日本の市民が中心となり、1993年11月に設立されました。地球サミットによって地球環境と開発の問題についての議論が世界的に盛り上がるなか、2001はそこで採択された「地球温暖化防止条約」や21世紀に向けての行動計画である「アジェンダ21」などの国際合意や条約について、フォローアップしていく日本の市民の窓口として出発した
まあ、これだけで、温暖化防止の補助金に寄生するネットワークだということはわかりますね。
さらに 東京電力のプレスリリース 1997年 「太陽光発電」普及促進のための協力・支援活動について 平成9年3月27日 東京電力株式会社 より
長いので分けて貼り付けておきます
これを読むと市民フォーラム2001は東京電力から、生活クラブ生協と一緒に太陽光発電設置費用の半額を助成してもらったり、研究費に5000万円の助成金をもらっています。
1997年の時点で、市民フォーラム2001に東電から助成金が流れていたわけです。
さて 『原発社会からの離脱』という飯田哲也氏の著書を皆さんご存知でしょうか?私はアマゾンで1円で買って読みました。
その中の170p~171pに、東京電力が「市民フォーラム2001」に2億円寄付したと書いてあります。
1996年に東電の勝俣氏と飯田哲也氏が御殿場の山の中のホテルで話し合って、市民フォーラム2001に2億円を貰う道筋が付けられたということです。
「東京電力が市民フォーラム2001に2億円寄付」ですから、2億円もらったわけです。
そのとき高木仁三郎氏が「市民フォーラム2001は東電に金で買われた」と批判。
東電との合意の中に「原発をなくす」ことが入っていないのです。
当時、東京電力の勝俣氏はこのように語っています。赤線部。
当時の新聞記事↓
批判の対象の東京電力から2億円ももらっておきながら、東電と原発をなくす合意をしていない市民フォーラム2001
その市民フォーラム2001の共同代表が田中優氏という事実。
田中優氏は著書だけでなく、ブログ、ツイッター、フェイスブック、無料メルマガ、有料メルマガ、講演会、イベントなどで情報を発信しています。
「何も知らない」市民にとっては「わかりやすい」のかもしれません。
田中優氏を持ち上げる脱原発市民の存在もあります。被曝回避に関心を持っていた若いお母さんが、田中優氏を持ち上げる市民のブログの熱心な読者でした。
情報リテラシーがない市民は、この欺瞞に全く気づくことはありません。
市民が自然エネルギーなどについて疑問に思い、質問をぶつけてきた場合、田中優氏はメルマガで自説を発表し、それを市民がメーリングリストなどに流しているのを確認しました。
一般市民は、深く追求しませんからその程度で十分なのでしょう。
ときどき、市民の中に「本人に聞いてみたらいい」と言う人がいますが、それがいかに意味のないことかわかると思います。
ブログ「風の谷」管理人は、このような状況に絶望せざるを得ません。
市民がひとりひとり、自分の頭で考えて調べてみなければ、「自然エネルギーを進めたら原発をなくせる」という、洗脳や思い込みは解くことができません。
有名な人に教えてもらおうという考え方である限りは、何度でも騙されることになります。
知事選、国政選挙にも立候補した飯田哲也氏の資料にもはっきりとそれが書かれています。↓
歪められた「自然エネルギー促進法」 ―日本のエネルギー政策決定プロセスの実相と課題― 飯田 哲也(自然エネルギー促進法推進ネットワーク代表) より2p~3pより抜粋 赤線強調は管理人
このように市民は代替エネルギーが必要と思わされています。
実際は自然エネルギーは原子力ムラの収入源。
進めれば進めるほど原発は温存され、環境汚染は増大し、化石燃料の枯渇を早め、自然を破壊するのです。