相模原・米陸軍総合補給廠で爆発火災/神奈川新聞(カナロコ)
米軍補給基地で爆発 倉庫1棟火災 相模原 8月24日 7時01分 NHK
24日未明、相模原市にあるアメリカ軍の補給基地内で爆発があり、倉庫1棟で火災が発生しました。火はほとんど収まっていて、けが人はいないということで、警察や消防で詳しい状況を調べています。
24日午前0時45分、相模原市にあるアメリカ陸軍の補給基地「相模総合補給廠」の職員から「爆発があって火災が発生したもようだ」という通報が消防にありました。
また付近の住民からも「基地内から爆発音が数回聞こえた」という通報が消防などに寄せらました。
火災が起きたのは「相模総合補給廠」の敷地内にある倉庫1棟で、消防によりますと、消防車10数台が出動し、倉庫内で燃えているものが特定できなかったため放水はしなかったということですが、これまでに、火はほとんど収まっていて、平屋建ての倉庫およそ900平方メートルが全焼し、床には、金属製のボンベが散乱しているということです。
ほかの施設への延焼はなく、警察や消防によりますとけが人はいないということです。
また基地の周辺には住宅や商業施設などが建ち並んでいますが、火災のあった倉庫は基地の中心付近にあり、敷地の外まで最も近いところで500メートルほど離れていて、今のところ、住民から被害の連絡は入っていないということです。
基地を管理する在日アメリカ陸軍の関係者は消防に対して、「火災が起きた倉庫ではボンベと酸化物を保管していて、それに引火したようだ」と説明しているということで、警察や消防で詳しい状況を調べています。
相模総合補給廠とは
相模原市のホームページによりますと「相模総合補給廠」は、相模原市中央区の矢部新田と上矢部、それに小山にまたがるアメリカ軍基地で、196ヘクタール余りの敷地に、物資の保管倉庫や修理工場などの施設があるということです。基地の周辺には住宅地が立ち並んでいるほか、南側にはJR横浜線の相模原駅や矢部駅があり、西側には保育園、東側には大学や高校が隣接しています。
防衛省によりますと、基地の中には食料や日用品のような生活物資が保管されているということです。また、爆発があったのは、基地の西門から数百メートル北側の倉庫で起きたという情報があり、現在、確認を急いでいるということです。
また、神奈川県のホームページによりますと、用途は工場で、在日アメリカ陸軍基地管理本部が管理し、軍用の物資の保管や修理などの兵たん業務を行い、従業員数はことしの5月現在で562人となっています。
この基地を巡っては、これまでに、太平洋戦争当時の焼い弾が基地の中で見つかり、不発弾処理されたほか、9年前の平成18年に日米両政府が合意した在日アメリカ軍の再編計画に基づき、これまでにおよそ17ヘクタールが返還されたほか、敷地の西側の一部およそ35ヘクタールについて日本との共同使用が合意されました。
(管理人より)8月に入ってたて続けに爆発が起きています。8/5中国アセチレンガス爆発、8/13中国天津市爆発、8/24相模原米軍施設爆発。これだけ起これば異常な事態であると言わざるを得ません。
CBRNE災害によって市民の命と環境が脅かされている状況になっています。
原因がどうあれ、被害を被るのは市民です。環境が汚染されれば、空気や水を通じて晩発性の健康被害が起こる可能性もあります。
Explosion rocks US Army facility in Japan; no injuries reported より 爆発した施設の中の様子
米軍関係者は以下のように言っています。
「爆発建物は、危険物の貯蔵施設に指定されていない。」
「相模原倉庫は通常、弾薬や放射線物質が格納されていない」
「建物は、圧縮空気、窒素、酸素及びフロンのキャニスターを収容されている」
フロンのボンベがあったようです。NHKは報じていません。その他のほとんどの日本のメディアも「酸素ボンベ」と「酸化物」と報道し、ヘリや外からの映像が主でしたが時事通信は違いました。
米軍施設で爆発火災=倉庫全焼、放水見合わせ-けが人なし、鎮火-神奈川・相模原
24日午前0時45分ごろ、相模原市中央区にある米陸軍施設「相模総合補給廠」で「爆発音がした」と119番があった。相模原市消防局などによると、施設内の鉄筋平屋建て倉庫1棟約900平方メートルが全焼し、同7時10分ごろ鎮火した。倉庫の保管物が特定できなかったため、鎮火直前まで放水活動を見合わせた。けが人はいなかった。
神奈川県警相模原署や同消防局によると、爆発音は10回以上聞こえた。爆発はその後止まり、火勢も自然に衰えた。隣接する建物はなく、延焼はなかった。近隣の住宅などにも被害はなかった。
現場はJR横浜線相模原駅と矢部駅の間で、線路から北に400~500メートル離れた位置にある倉庫。米軍側の説明では、倉庫内にはボンベと酸化物があったとされる。爆発時、ボンベのような物が施設外にも飛び散ったとみられている。
相模原市の消防車と救急車など計14台のほか、米軍側も消防車3台が出動した。保管物が危険な可能性があるため、放水せずに消火方法を協議。同日午前5時すぎから米軍の消防と共に調査したところ、焼け跡の床には無数の酸素ボンベが散乱していたという。
鎮火の直前、安全を確認した上で、同市と米軍の消防車各1台で現場の燃え残りに放水し消し止めた。現場検証などは米軍が行う。
在日米陸軍司令部によると、爆発があった建物はコンクリート構造の1階建てで、窒素や酸素、フロンなどを圧縮したボンベがあった。窓や戸が損傷したほか、天井の半分が崩れ落ちた。弾薬や放射性物質は保管していない。爆発の原因は調査中。
相模原市などによると、相模総合補給廠は、相模原、矢部両駅間の北側全域に広がる約200ヘクタールの米陸軍施設。敷地内には物資の保管倉庫や修理工場などがある。周辺には住宅や工場などが密集し、小学校や高校、大学なども隣接している。(2015/08/24-11:52)
日本の消防車は14台出動し、鎮火までに6時間かかっています。その間にボンベが破裂し、爆発し周囲に飛び散り、中身が漏れ燃焼しているわけです。
フロンも燃焼しているかもしれません。どの程度のフロンのボンベがあったかわかりません。
http://www.asada.co.jp/support/manuals/item/08/04/02/fc60gs.pdf を見ると
「フロンが燃焼するとホスゲンという猛毒が発生し、そのガスを吸い込むと大変危険」と書いてあります。
ホスゲン について
フロン類(クロロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン)が加熱される事でも発生するので、特に冬季など暖房器具を使用する時期には中毒事故が発生しやすかった。室内の空気に塩素を含む有機性のガス、あるいは塩素と有機性のガスが存在する場合に、放電式の空気清浄機を使用すると、中毒事故が起こる可能性がある。
毒性が強く、化学兵器(毒ガス・窒息剤)とされている[3][4]。第一次世界大戦では大量に使用された[5]。旧日本軍では「あお剤」と呼称している[6]。現在の日本では化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律の第二種指定物質・毒性物質であり、同法の規制をうける。詳細は化学兵器禁止条約を参照。
化学テロ・化学災害対応体制 の6pに「ホスゲン」と書いてあります。
これからこの資料に目を通しておいたほうがいいと思います 。
いつどこでこういった化学災害に巻き込まれるかわからない、そんな国になっている日本。 ε=(・д・`*)ハァ…
ホスゲンが発生していたとしたら、もう吸い込んでしまった人がいるかもしれません。わかりません。
危険有害性物質の安全性データシート(MSDS)
MSDS は、Material Safety Data Sheetの略であり、化学物質または製品の名称,化学式,危険性,有害性,取扱い上の注意,緊急時の措置等の情報を物質ごとに記したものです。
インターネット環境が整備された現在においては、様々な機関の MSDSを閲覧することができます。
市販の化学薬品のMSDS (社)日本試薬協会 http://www.j-shiyaku.or.jp/home/ PRTR制度対象物質データベース (独)製品評価技術基盤機構 http://www.prtr.nite.go.jp/ PRTR法指定化学物質データベース 環境省 http://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html 既存化学物質毒性データベース 厚生労働省 http://dra4.nihs.go.jp/mhlw_data/jsp/SearchPage.jsp