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日鉄住金鋼管川崎製造所の火災の黒煙を吸った人「せき込んで涙が出た」「臭いでむせた」

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  川崎区の工場火災 黒煙激しく一時騒然

東京新聞 2015年8月25日

川崎市川崎区浮島町で二十四日に起きた日鉄住金鋼管川崎製造所の火災。黒煙が激しく上り、一帯は一時、騒然となった。工場は閉鎖に向けて解体中だった。同日夕、市内で会見した日鉄住金鋼管の関係者は謝罪し、原因究明に乗り出す考えを示した。 (山本哲正、上條憲也、横井武昭)

 出火当時、工場から百メートルほど離れた多摩川沿いのサイクリングコースで自転車に乗っていた川崎区の男性(48)は「地震かと思うほど揺れたので、見たら工場から一瞬大きな火が見えた。黒い煙で辺りが真っ暗になり、しばらく身動きできなかった。せき込んで涙が出た」と振り返った。

 また、近所の公園から自宅に戻る途中に火災を見た同区の会社員長橋晃さん(43)は「ゴムが焼けるような臭いでむせた。すごい火事が発生したと思った」と話した。

 火災を受けて同社の中西廉平社長らは川崎市役所で会見し「住民や関係者らにご迷惑をかけたことをおわび申し上げる」と謝罪し「原因究明に協力し、二度と事故が起こらないよう対策を講じたい」と話した。

 同社によると、火災は工場の横にある鉄製の冷却施設をバーナーで溶断する際に発生。「水が入っていた容器を長年使っている間にゴミが残っていた可能性はあったかと思う」とし、何らかの引火原因があったとみて今後の調査で突き止めたいとした。

 同社によると、冷却施設と工場がパイプ類でつながり、稼働中は水が循環していた。解体のため空にしていたが、施設に付いた可燃性のフィルターに火花が燃え移った可能性などを含め「ないとは言えないので今後の調査に任せたい」とした。

 同社によると、冷却施設の解体は委託業者がこの日の朝から始めた。この業者が初期消火をしたが間に合わなかったという。隣接する工場内は十一月末の完全閉鎖に向けて設備の大半が撤去され、出火時はクレーンやケーブル類が残っていただけという。

 市消防局によると、日鉄住金鋼管は川崎製造所について、消防法に沿って防火管理者を選任し、消防計画を作っていたという、同計画には、放火防止のため資機材を整理整頓しておくといった安全対策が盛り込まれており、市消防局は、今回の火災発生時にも対策が計画通り行われていたか確認するという。

◆原因「特定できていない」 中西社長ら 一問一答

 日鉄住金鋼管の中西廉平社長らによる会見での主な一問一答は次の通り。

 -出火当時の現場の様子は。

 工場建屋と一メートル隔てた場所にある、生産時に使用する水を冷却・循環する装置を解体するため、工事業者の五人がガスで鉄製の足場と水槽を溶断していた。その作業で出火したかは特定できていない。

 -作業はいつから。

 川崎製造所では自動車用と建材用の鋼管(鉄パイプ)を生産してきたが、鹿島製造所(茨城県鹿嶋市)に集約するため六月に生産ラインを止めた。解体工事は先週はじめに始まり、溶断作業は今日から。八月末に(工場建屋からの)出荷をすべて終え、十一月末に完全閉鎖する計画だった。

 -必要な防災設備まで撤去していないか。

 それはない。

 -黒煙が上がった。何が燃えたか。

 建屋も主に鉄とスレートでできている。稼働に必要な機械や有害物質など危険物の撤去は終わっていた。現場にはまだ近づけず、状況を確認できていないが、ケーブル類は残っていた可能性がある。工場で使っていた潤滑油で床が滑りやすい状況はあったと思うが、床に油がたまっているほどではない。黒煙の原因は分かっていない。

 -社員らはどう避難したか。

 工事業者は監督者が誘導したと思う。社員は十二人。建屋内で出荷作業をしていた約半数は各自で敷地内の事務所に避難した。残りは事務所にいた。

 -初期消火はしたか。

 工事業者が消火器を使ったが消せなかった。

 -消火器は作業現場にあったか。

 そのはずだ。

 -川崎製造所は何年築か。

 昭和三十六年だ。

 -同製造所で過去に火災はあったか。

 ない。

 -延焼した花王への対応は。

 謝罪した。損害を確認して誠意をもって対応する。周辺の方々にも二十五日以降おわびしていく。

 

 

(管理人より)

工場建屋の鉄とスレートが燃えたとして、スレートにはアスベストが使われています。

http://www.asbestos-net.biz/e43.html  より 

波形スレートやスレートボードはセメントに補強繊維としてのアスベストを混ぜて板状に成形された製品で、耐火性や断熱性、耐水性、防音性に優れ、しかも安価だったため、屋根材や外壁材として日本中で大量にされてきました。

アスベストの含有率は5~15%程度のものが多く、住宅用の化粧スレート瓦と同じで、その使用重量に対するアスベストの使用量を考えると、莫大に使われたと言えます。

ちなみに大波、小波というのは波形の大きさの区別。

アスベスト含有スレート波板

 

 

 

 


アスベスト入りのスレートが燃えたらどうなるのでしょうか? 環境中にPMとして煙と一緒に飛散するかどうかわかりません。

少なくともこの煙を吸い込んでしまった人や近所の人が

 

黒い煙で辺りが真っ暗になり、しばらく身動きできなかった。せき込んで涙が出た。

ゴムが焼けるような臭いでむせた。


と言っています。ほかにも吸い込んだ人もいるでしょう。 

その日の行動記録、体調記録が必要だと私は思います。




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