NHK神奈川
24日、川崎市の日鉄住金鋼管の川崎製造所で解体作業中の倉庫が全焼した火災で、25日午前、警察と消防は合同で出火原因を調べています。
24日午前、川崎市川崎区浮島町の日鉄住金鋼管の川崎製造所で、解体作業中の平屋建ての倉庫およそ1万平方メートルが全焼したほか、隣接する別の会社の工場の一部が焼けました。
この火災によるけが人はいませんでした。
警察と消防は出火原因を調べるため、25日午前9時すぎから、合わせて18人態勢で、火元とみられる倉庫の外にある冷却装置周辺を中心に燃え方などについて確認していました。
これまでの調べで、倉庫では24日午前中から作業員が冷却装置をガスバーナーで切断する作業を行っていて、その際、火花が飛び散り装置の内部にある可燃性のフィルターに引火した疑いがあるということです。
警察と消防は25日午後も作業員から話しを聞くなどして出火原因を調べることにしています。
08月25日 11時30分
読売新聞
川崎市川崎区の鋼管メーカー「日鉄住金鋼管」川崎製造所の平屋倉庫を全焼した火災で、川崎臨港署と消防は25日、現場で実況見分を行った。
その結果、ガスバーナーを使った解体作業中、油分が染み込んだ冷却施設のフィルターに火花が飛び、出火した可能性が高いことがわかった。同署などによると、火災が発生した24日は、工場閉鎖に伴い、倉庫近くにある冷却施設を、バーナーで溶断する作業が行われていた。実況見分で、燃え残った同型のフィルターを調べたところ、油分の付着が確認され、倉庫の壁や床にも潤滑油が染み込んでいた。火は風にあおられ、冷却施設から約2メートル離れた倉庫の壁に燃え移り、倉庫全体に広がったとみられる。
2015年08月25日 20時58分
http://www.kanaloco.jp/article/117581 より
(管理人より) 燃えたフィルターの素材や潤滑油の成分など書かれていません。 産廃処理場の火災のニュースでもそうなんですが、一体どういうものが燃えて、どういう物質が環境中に出たという詳細な報道はほぼありません。
エンジニアの人なら、ある程度あたりをつけられるかもしれませんが、一般市民にはわかりません。
市民は有毒ガスが出たかどうか調べる前に、大本営発表の「有毒ガスは出ていません」だけを聞いて盲信、安心を得ようとします。
空気を汚したことを知られたくない企業と、空気が汚れたと思いたくない、知りたくない市民との共同正犯によって、大気汚染の実態は過小評価され、忘れられるように仕向けられていくのです。
火災を起こした企業の社長が市長に謝罪しても、空にばらまかれたPMは元には戻りません。
コンビナートで設備の老朽化や技能伝承が正しく行われていないという指摘を聞きますが、コスト削減で安全が犠牲になっているのではないかと思います。
参考☟
新日鉄住金、報告書に浮かぶ連続事故の真因 なぜ1年間で5度もトラブルが起きたのか火災事故ではありませんが、企業城下町の宇部市では、先週こういう大変な事故が起きていました。
2015/8/19 宇部日報より
こうやって、死亡原因で聞くとよくわかりませんが、「脳みそが飛び散った」悲惨な事故だったそうです。
このような重大な労働災害のニュースも、地元の新聞は小さく扱っただけです。
宇部市内の企業の表彰の話はかなり大きく扱っており、紙面でいくと死亡事故記事の7倍はあります。
労働災害で亡くなった現場労働者の建設業者の記事が、こんなに小さい扱い・・・
今も、昔も、命と環境が守られているとは言えない状況がずっと続いています。
そのことに気づく人が自然破壊や環境汚染や労働災害などの情報を、しっかりと共有しない限り、これからもさらに全国で続いていくことになるでしょう。
福島原発事故はそういった延長線上にあると私は思います。
「ま、大丈夫でしょ」(楽観)
「言ったって何も変わらない、無駄」(諦観)
「大袈裟に騒ぐな」(脅し)
環境汚染を指摘すると出てくる反応。 いつでもどこでも。