02月14日 19時05分 NHK 東海 NEWS WEB
一方、14日午後2時半ごろ碧南市玉津浦町のふ頭でも野積みにされたバッテリーなど金属製の廃材が焼ける火事がありました。
周辺に住宅はなくけが人などはありませんでした。
現場は半田市と碧南市を結ぶ衣浦トンネルの南側にある「愛知海運」の廃材置き場で警察で火事の原因を調べています。
(管理人より) 名古屋のメッキ工場の火災が鎮火仕掛けた直後に、この産廃火災が起きました。
NHKは愛知県のローカル扱いで、小さく、短く報道。 ついに産業廃棄物という言葉も、金属スクラップという言葉も入っていません。
「金属製の廃材」なのにどうやら最近は「資材置き場」と報道するようです。タイトルだけ見るとそうなっています。
茨城県で起きた殺人事件も、なぜか「資材置き場」と報じられていました。
この度の碧南市の金属スクラップ火災は、ツイッターで流す人もほぼいませんし、テレビでも報道していません。これだけの煙を出して周囲の空気を汚しているというのに本当に驚きます。
廃バッテリーが燃えた煙は、有毒ガスです。
この記事にバッテリーの火災の際の危険性を書いています☟
太陽光パネルが増えると消防士が感電・有毒ガス等の危険に晒される。東京消防庁はリスクを過小評価。
Fire Operations for Photovoltaic Emergencies PDF 68p より抜粋
Lead acid batteries contain sulfuric acid that can cause harmful and explosive fumes.
鉛蓄電池は、有害で爆発性煙霧を引き起こす可能性がある硫酸を含みます。
If present, battery banks can also present toxic and explosion hazards for interior firefighting crews. The fumes and gases generated by batteries exposed to fire are corrosive and flammable. Spilled battery electrolyte can produce toxic and explosive gasses if it comes in contact with other metals. Because of these hazards,
water as an extinguishing agent should be avoided if possible. or dry chemical extinguishers are strongly recommended for extinguishing fires involving lead-acid batteries.
バッテリーの貯蔵所が存在する場合、内部の消防活動作業員にとって毒物と爆発の危険を示します。炎にさらされたバッテリーで発生した煙霧とガスは、腐食性および引火性があります。こぼれたバッテリー電解液は、他の金属と接触した場合、有毒で爆発性のガスを生じる可能性があります。これらの危険のため、消火剤としての水は、なるべく避けなければなりません。また 鉛蓄電池に関連する消火には、ドライケミカル消火器が強く推奨されています。
近くに民家がなければいいのか、けが人がなければいいのかということなんです。
風に乗って有害な煙が流れていくことが、報道の中で考慮されていないのは本当に問題だと思います
基幹産業に関連する爆発や火災事故などは報道の仕方が実に不自然です。
私のブログ記事も以前、新日鉄の火災関連のことを書いたら、ブログ記事の停止を食らったことがあります。
グーグル衛星画像、ストリートビューで見ると、多分ここでしょう。上から見ると 少なく見えますが、かなり山積みしています。
ふとうに山積みでためているということは 「バッテリーなど金属製の廃材」は、まとめて船で外国に送るつもりだったのでしょう。
先日、苅田町で起きた火災も、海沿いのため場でした。
福岡県苅田町の金属スクラップ火災!鉄くず1000トンが大量の煙を上げて燃え続ける!一般市民は普通こういった場所に行きませんから、こんなに産廃が溜められている場所があるということに気づきません。何年生きてても、気づきません。
なので市民は「リサイクル安全神話」とCMに騙されて、平気で工業製品を買い続けます。
こういう産廃を運ぶ産廃トラックがたくさん走っているのです。それすら見ようとしなければ目に入らないものです。
去年から今年にかけて頻発する金属スクラップ火災。ざっとまとめておきます。
2015~2016年の産廃火災。ちょっと確認しただけでこんなに出てくるです。
もしかすると報道されていない火事もあるかもしれません。もっとあったのかもしれません。こういった金属スクラップ 火災のことを忘れてはいけないのです。
画像はこちらで☟
https://twitter.com/oldblue2012/status/692302119727050752
https://twitter.com/oldblue2012/status/691991554995523584
2015/1/29 神奈川県綾瀬市 スクラップ火災
2015/4/28 北海道旭川市 産廃処理工場 火災
2015/5/13 大阪市此花区 産廃火災
2015/5/25 大阪府東大阪市 スクラップ火災
2015/6/21 北海道札幌市 産廃処理場火災
2015/7/2 千葉県柏市 産廃処理会社 工場全焼
2015/7/24 北九州市若松区 産廃置き場 大規模火災
2015/11/6 愛媛県松山市 スクラップ火災
2015/11/7 埼玉県熊谷市 産廃処理工場火事
2015/11/19 大阪府此花区 産廃置き場火事
2015/12/18 千葉県船橋市 金属スクラップ火災 アラエ商会
2015/12/18 愛知県豊橋市 スクラップ貨物船火事
2016/1/22 東京都江東区 有明興業リサイクルポート 火災
2016/1/23 奈良県御所市 丸山土木 産廃最終処分場 火災
2016/1/26 福岡県苅田町 木下金属 金属スクラップ火災
2016/2/14 愛知県碧南市 愛知海運 資材置き場火災 ⇒イマココ
世界でもこういった火災は起きていますが、報道では、煙について「毒」とはっきり報道しています。
済州消防署 「プラスチックメーカーは一般的な木造建築とは異なり、消火が容易でなく、有毒煙が多く発生するため、火を消すのに多くの時間がかかった」
動画:毒煙が大量発生、約100人が体調不良 ブラジル倉庫で火災が起き、有毒な煙が発生、約100人が体調不良を訴えた
日本のメディアは火災の煙の毒性について、何も報道しませんし、注意もしませんので、もし、近隣で火災があった場合はできるだけ高性能なマスクをすべきだと私は思います。
そして、きちんと情報公開するように声を上げていくことも重要だと思います。