毎日新聞 2月24日(水)8時0分配信
ソフトバンクグループの「SBエナジー」(東京都港区)が群馬県榛東村に設置した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の敷地に環境基準を超える有害な鉄鋼スラグが使われ、村が撤去を検討していることが分かった。スラグは大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から排出され、敷地の造成工事を請け負った「佐藤建設工業」(同)が無償提供。両社は同県内で有害スラグを再生資源と偽って出荷した廃棄物処理法違反容疑で県警の強制捜査を受けており、事件は自然エネルギーの現場にも影を落とした。【尾崎修二、杉本修作】
◇地元自治体が撤去検討
現場は標高約1000メートルの榛名山麓(さんろく)に広がるゴルフ場跡地の村有地で、広さは東京ドームがすっぽり入る約4万9300平方メートル。東京電力福島第1原発事故を機に自然エネルギー事業に参入したソフトバンクがメガソーラーの候補地を公募し、村が誘致した。2012年7月に「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」として稼働を開始。村の説明では、年間発電量は一般家庭約830世帯分に当たる約300万キロワット時。4月から始まる「ソフトバンクでんき」でも利用される予定だ。
村によると、12年1~2月に敷地の整地を担った佐藤建設工業がスラグ砕石を無償提供し、敷地に搬入した。同社が昨年9月に県警の強制捜査を受けたことなどから地元で「有害スラグでは」とうわさになり、SBエナジーから確認を求められた大同が敷地内の砕石や土壌を検査したところ、環境基準(含有量で1キログラム当たり4000ミリグラム以下、溶出量で1リットル当たり0.8ミリグラム以下)の数倍のフッ素が検出されたという。
この報告を受け、村は環境への影響を調べようと周辺の地下水を検査しているが、佐藤建設工業から砕石の仕様書や使用材料証明書の提出がなかったため使用量も不明という。一方、県警も敷地内のスラグを採取して使用実態を調べている。
SBエナジーは売電収入の3%(年間約300万~400万円)を土地代として村に支払っており、「村の土地を使わせてもらっている事業なので村に処理方針を決めてもらった上で協議したい」とコメント。村の担当者は「土壌や砕石、地下水なども調べ、撤去や被覆の対応を決めたい。外周だけ撤去して、パネルのある部分は被覆することも考えられる」と話している。
大同と佐藤建設工業を巡っては、渋川工場から排出されたスラグに環境基準を超えるフッ素が含まれることを知りながら出荷したなどとして、群馬県が昨年9月、廃棄物処理法違反容疑で刑事告発。県警は大同の名古屋、東京両本社など関係先を家宅捜索している。
NHK群馬
大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の群馬県渋川市の工場が、有害物質を含む廃棄物の「鉄鋼スラグ」を違法に処理したとされる事件で、その後の県などの調査で榛東村の大規模太陽光発電所「メガソーラー」でも、鉄鋼スラグが使われていたことが新たに分かりました。
大同特殊鋼の鉄鋼スラグは、群馬県内225か所の公共工事の現場で建設資材として使われ、そのうちの93か所からは環境基準を超える六価クロムやフッ素が検出されています。
警察は、大同特殊鋼が許可を持たない取引業者に廃棄物である鉄鋼スラグの処理を依頼したとして、去年9月に廃棄物処理法違反の疑いで渋川市の工場などを捜索しています。
その後も、群馬県などが鉄鋼スラグの使用状況について調査したところ、通信大手ソフトバンク子会社の「SBエナジー」が榛東村に4年前に設置した大規模太陽光発電所、メガソーラーの敷地でも、大同特殊鋼の工場から出た鉄鋼スラグが使われていたことが新たに分かりました。
土地を貸している榛東村によりますと、鉄鋼スラグは敷地の造成工事の際に使われ、環境基準のおよそ2倍のフッ素が検出されたということです。
これについて群馬県は「直ちに人体に影響を与えるものではない」としています。
榛東村では、鉄鋼スラグを撤去するかどうかも含めて、今後の対応をソフトバンク側と協議することにしています。
02月24日 11時58分
(管理人より) あ~あ言わんこっちゃない。メガソーラーは、有害物質が残る工場や産廃処分場跡地などに作られることもありますが、今回はわざわざ、山の上まで毒物を運んで、それを使って造成し、広大な敷地にばらまいてるわけです。雨が降ればどんどん水脈に入っていくのに愚かなことです。 もはや環境的不正義、環境犯罪です。
同じ関連の記事でも、NHKの報じ方の方がタチが悪いですね。お馴染みの「「直ちに人体に影響を与えるものではない」が出てますから(怒)
しかも、毎日新聞はフッ素が環境基準の数倍、NHKはおよそ2倍と書いています。 NHKはこういうことも少なめに書いていますね(呆)
ソフトバンクグループの「SBエナジー」についてみてみます。 http://www.sbenergy.co.jp/ja/news/info/2016/0224_180000.html より青文字引用
本日の一部報道について 2016年02月24日 SBエナジー株式会社
当社の発電所「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」は、群馬県榛東村より土地を賃借して運営しております。
今後の対応については、土地所有者である榛東村のご判断をお待ちしている状況です。
これだけでした もうすでに群馬県ではスラグ問題が起きていたにも関わらず、SBエナジーは造成にスラグは使わないような指示を出してなかったのでしょうか?
こんな大げさな看板出して、毒物を撒き散らしてたんですね。「日本で一番太陽に愛される天空のメガソーラーパーク 八州高原」って!
2012年03月05日 群馬県榛東村でのメガソーラー発電所の建設について
2012年07月01日 「ソフトバンク京都ソーラーパーク」および「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」の運転開始
村がメガソーラーを誘致して、毒を運び込まれて、それで年間300~400万円の地代を売電収入からもらってるということです。
自治体が無能なせいで、300~400万円のお金と引き換えに、大事な大事なふるさとの土や水を汚したんですね。一度ばらまいてしまった毒は元には戻りません。上から土をかぶせても地下水にしみていきます。
佐藤建設工業のHPにはお知らせ欄に、今回の件について何も出ていません。 メガソーラー建設を全国で展開中
なぜ造成に有害スラグを使ったのでしょうか?
大同特殊鋼株式会社のHPより
2015年 9月18日 大同特殊鋼株式会社 鉄鋼スラグを使用した工事等のお問い合わせにつきまして
このたびは当社渋川工場の鉄鋼スラグ問題に関しまして、多大なるご心配やご迷惑をおかけしましたことに、深くお詫び申し上げます。
当社鉄鋼スラグを使用した工事等に関するお問い合わせにつきましては、下記の窓口までご連絡いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
以 上
お問い合わせ窓口 大同特殊鋼株式会社 総務部広報室TEL:0120-170-030 (フリーダイヤル)
FAX:052-963-4386
受付時間:午前9時から午後5時まで (土・日・祝日は除く)
CSR報告書2015(ハイライト版) より 主要株主 新日鉄 7.1%
仕入れ 住友金属鉱山 三菱商事 中部電力 三井物産 東邦ガス
群馬県は、福島第一原発事故で放射能汚染もされた上に、原子力ムラ企業から、追加でスラグの毒をばら撒かれているという事態になっています。
再生可能エネルギーはクリーンだと皆が騙されていますが、原子力ムラ企業と一緒に、自然を破壊し、有毒物質をばらまいています。
再エネと原子力ムラが同じだってこと、もういい加減気づかなければ、日本中、群馬と同じことになりますよ。
地図 ここでしょうね ソフトバンクのメガソーラーの少し下に、誰のものかはわかりませんがもう一つメガソーラーがありました。