大阪大で放射能漏えい=セシウムなどで土壌汚染―規制庁
時事通信 3月15日(火)16時42分配信
原子力規制庁は15日、大阪府豊中市の大阪大施設内で放射性物質が漏えいし、土壌が汚染されていたと発表した。
ガンマ線を出すセシウム137やマンガン54が含まれる水が配管から漏れたのが原因とみられ、同庁は「環境への影響はないと考えられる」と話している。
原子力規制委員会 国立大学法人大阪大学の放射性同位元素等取扱事業所における放射性同位元素の管理区域外への漏えいについて報告を受理 平成28年03月15日
国立大学法人大阪大学からの報告の概要【PDF : 50KB】
(管理人より) 原発以外の核施設からも、度々放射能漏洩が起きているということは、このブログでもお知らせしてきましたが、またこんな人口密集地でおきました。
それも、2015年の12月に起きたのを今頃報告するなんて遅すぎだと思います。
時事通信の報道には、大阪大学のどこで、どの程度汚染されていたのかの数値なども書かれておらず、「環境への影響はない」と結んでいます。
大阪大学のラジオアイソトープ総合センターのRI排水管が割れて、土壌を放射能汚染しているのです。
そのレベルも、セシウム137が数ベクレル/gということは、数千ベクレル/kgということです。
大阪は震災がれき焼却問題の際に大騒ぎになり、100ベクレル/kg以下ならということで放射性廃棄物を清掃工場で焼却した経緯がありますが、
人口密集地の大阪大学で、数千ベクレル/kgの土壌汚染が起こったことは、何も言わないんでしょうか?
大阪大学 ラジオアイソトープ総合センターは、RIセンター豊中分館、RIセンター吹田本館 の二つあります。
このHPには今回の放射能漏れに関するお知らせはありません。
大阪大学のHPにありました
2016年3月15日 (火) 放射性物質の漏えいについて(第1報)
2016年3月16日 (水) 放射性物質の漏えいについて(第2報)
放射性物質の漏えいについて(第2報)2016年3月16日(水)
本件に関して、本日(3/16) 精密測定を行った結果、
配管亀裂部直近の土壌における濃度は以下の通りでした。
セシウム137 6.6 ± 0.5 Bq/g
マンガン54 0.25 ± 0.03 Bq/g
いずれも下限濃度(10 Bq/g)以下でした。
ということは セシウム137 約6000 Bq/kg
この件に関して、原子力規制委員会に聞いてみました。(以下紫文字)
今回の放射能漏れが起きたのは RIセンター豊中分館の実習棟の貯留槽。学生が実験器具などを洗った排液が通る排水管に割れが確認された。
この実験器具を洗った排液は分析し、基準値以下を確認して、通常は下水にどんどん流している。
今回、土壌汚染が確認されたのは地中の土であり、表層ではない。これらの汚染土壌は、剥ぎ取ってドラム缶詰めにする予定。
土壌検査については、大学が年に一回行っており、昨年は今回のような土壌汚染はなかった。
下水に流せるレベルの廃水なので、規制委員会は問題ないという認識である。今回の件に関する詳細は後日、規制委員会のHPにアップする。
地図 http://www.rirc.osaka-u.ac.jp/toyonaka/access.html
隣は、市立豊中病院
地中の配管から排液が漏れていて、それがどんどん土に染み込んで、土壌の放射能濃度が数千ベクレル/kgになってしまったということでしょう。
さらに言うと、大阪の下水道には、このように日常的にRIセンターの実習棟からの排液が流れこみ、下水汚泥に放射性物質が濃縮しているということです。
大阪府はなぜか下水汚泥の放射能濃度の検査を一回しか行っていません。
大阪府流域下水処理場における放射能等測定結果について 下水汚泥焼却灰等の放射性物質濃度(平成23年5月頃から7月14日(木曜日)まで)
豊中市の焼却下水汚泥は 17ベクレル/kg となっています。
原発事故前から「薄める」という認識で、RI実験などは行われてきていたということです。
放射性液体廃棄物について
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-02-03
今回の放射能漏れと関係があるかどうか不明ですが、放射性有機廃液焼却装置というページが吹田本館のHPにありました。
ということは吹田では、放射性液体廃棄物を燃やしてるということでしょうか? 装置のカタログ
ほとんどの人は知らずに生活してるのですよね・・・・
知ってても大丈夫って思ってるのでしょうね。