2016/03/16 18:47 現在 KNBニュース
14日、富山市の産業廃棄物を処理する施設で作業員が高温の粉じんをかぶり、全身やけどを負った事故で、意識不明の重体だった男性が16日夕方、死亡しました。
この事故で亡くなったのは2人目です。
死亡したのは、富山市上大久保の小林智弘さん(40)です。
富山西警察署によりますと、この事故は14日午前9時20分ごろ富山市婦中町吉谷の産業廃棄物処理会社、富山環境整備の焼却施設で、作業をしていた男性社員3人が焼却炉から落ちてきた高温の粉じんをかぶり、小林さんと富山市婦中町ミサゴ谷の平野正範さん(37)が全身やけどを負ったものです。
2人は意識不明の重体で病院に運ばれましたが、15日、平野さんが死亡し、16日午後4時20分ごろ、小林さんも死亡が確認されました。
もうひとりは、足に軽いやけどを負っています。
3人は、事故当時、焼却炉に詰まった粉じんの確認作業をしていて、炉の中の温度はおよそ850度だったということです。
(管理人より) 前回記事 富山の産廃焼却炉の事故で850度の灰と熱風をかぶって作業員死亡!全身やけどによる熱傷性ショック
ついに、二人とも亡くなってしまいました。
産廃火災などのニュースが流れる場合、「けが人はありません」とテロップで大きく報じるのに、死亡者が出た場合でも、全国ニュースでたいして取り上げられません。
なんでしょうか?この国は。産廃企業の安全対策の問題にすり替え、幕引きしようというのが見え見えなんです。
富山環境整備は、3/10に警察から「地域安全推進モデル」を指定されています。その5日後に社員が2人死亡しました。
CSRとしてこういう活動をやっても、こんな労災事故が起きるわけです。
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20160310/CK2016031002000036.html
私は、企業の責任もあるでしょうが、そもそも産廃を生み出す社会構造が問題だと考えます。
3/11にも、神奈川県で産業廃棄物処理会社で火災事故がありました。 ほとんど報じられていません。
けが人無しの場合はこういった形で3/11の記事が5日後も残っている☟ NHK記事には画像なし
産廃処理会社の火災ほぼ消火
03月11日 18時55分 NHK 首都圏 NEWS WEB
11日夕方、相模原市の産業廃棄物の処理会社で火災がありましたが、火はほぼ消し止められたということです。
けが人はないということです。
11日午後5時50分ごろ、相模原市緑区橋本台にある産業廃棄物の処理会社の「三友プラントサービス」廃棄物などの保管場所で、爆発音がしたという通報が相次いで消防や警察に寄せられました。
消防が消火作業に当たった結果、火はおよそ20分後にほぼ消し止められたということです。
けが人はないということです。
会社によりますと、現場は、工場に隣接する産業廃棄物の保管場所だということです。
現場近くの自動車販売店の男性は「作業所のほうから『ドーン』という音が1回聞こえて、ショールームのガラスが揺れる衝撃があった。工場の敷地から火が出ているのが見えたがすぐに消防が来て消火に当たっていた。店のガラスが割れるなどの被害はなく、火はだんだんと収まっているように見える」と話していました。
現場はJR横浜線の橋本駅から南におよそ1キロの住宅や工場がある地域です。
警察と消防は、詳しい火災の原因について調べることにしています。
ツイッターから画像 https://twitter.com/kai250r/status/708215893466021888
人口密集地にある産廃処理企業は、周囲を高い塀で囲って、何が行われているか全くわかりません。煙突もあって燃やしています。
三友プラントサービス株式会社 地図 〒252-0132 神奈川県相模原市緑区橋本台1丁目8−21火災が起きる前☟
2016.03.14 第一工場 第一保管場での火災について(第二報)2016.03.11 第一工場 第一保管場での出火についてお詫びとご報告(第一報)