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Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
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チェルノブイリ事故後のロシアの汚染イノシシが18万7000ベクレル/kg。日本にはそれを超えるイノシシも

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 浪江町で撮影(平成 24 年 11 月)

 (管理人より)汚染イノシシ問題についてずっと考えています。イノシシだけでなくあらゆる生き物のゲノムを傷つけ続ける放射性核種は、いまも収束していない福島第一原発事故現場から出続けて舞っています。

福島県では、除染作業と除染廃棄物仮置き場の設置、メガソーラーや風力発電などの再エネ発電施設による大規模開発が進められ、イノシシが餌場を奪われていることは事実です。里山に出没しても当然です。

福島県のイノシシ管理計画の資料の中にはそういった、再エネ発電施設の自然破壊に関する記述はありません。グーグル衛星画像でもわかるほどあちこちにメガソーラーがあるのに不自然な話です。

そして農作物の被害があるからという大義名分により有害鳥獣認定され、捕獲し殺されています。海外でも報じられました。

Wild radioactive Fukushima boars breed like rabbits, ravage local countryside

イノシシの死骸は指定廃棄物にも、除染廃棄物にも入っていませんが、明らかに放射性廃棄物です。行政上はどう分けているのでしょうか・・・

イノシシを放射性廃棄物にしてしまった人間の罪深さ。 8000ベクレル/kg以上の高濃度汚染イノシシはどうなったのでしょうか・・・燃やされているとしたらもうめちゃくちゃです。何でもアリです。

私はイノシシについての報道をもとにブログで記事を書きツイッターで発信しているのですが、ツイッターでイノシシというキーワードで検索しても、「話題のツイート」の中に私のツイート自体が表示されません。

イノシシによる被害を伝える私以外のツイートにRTを集中させてトップにし、私のツイートが表示されないように操作されているように見ることもできます。複数のアカウントを使って行われるRT数の操作は今までもありました。

https://twitter.com/search?q=%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%82%B7&src=typd

私がこんなにイノシシというキーワードでツイートしているにもかかわらずです。中には表示されていないツイートもありました。

https://twitter.com/search?q=oldblue2012%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%82%B7&src=typd

イノシシの被害自体は、福島だけでなく全国で起こっています。

 

2015/4 香川県まんのう町 イノシシに襲われ男女5人けが

2015/7 佐賀県有田町 イノシシに襲われ3人けが

2016/2 埼玉県神川町 イノシシ大暴れ3人かまれ負傷

2016/2 愛媛県八幡浜市 イノシシに襲われたか男性死亡

2016/2 群馬県桐生市 イノシシに襲われ男性けが

2016/3/8 静岡県浜松市イノシシに襲われ9人けが

2016/3/12 京都府京都市イノシシに噛まれ2人けが

2016/4/5 兵庫県神戸市イノシシに噛まれ女性けが


イノシシの増加とイノシシによる被害、福島の原発事故、日本中で行われている再生可能エネルギーによる自然破壊、産業廃棄物処分場建設や道路建設による自然破壊とが重なって今のような状況を作り出したような気がしてなりません。 

さてチェルノブイリ原発事故後は、イノシシはどうだったのかヤブロコフ博士の著書をチェックしてみました。イノシシ関連部分を抜粋転載↓ 青文字。

 

調査報告 チェルノブイリ被害の全貌 アレクセイ・ヤブロコフ 岩波書店

 

●大惨事から25年経ったベラルーシ、ウクライナ、ヨーロッパ側ロシアの汚染地域では、狩猟対象鳥獣のすべてにチェルノブイリの放射性核種が高濃度に蓄積している。オーストリア、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、スイス、ノルウェー、その他数か国でも、危険なほど汚染されたヘラジカやイノシシ、ノロジカがいまだ見つかる。(284p)

 

●大惨事の10年後、ヨーロッパ西部の汚染地域ではノロジカ肉に含まれる放射能が平均5万Bq/kg、イノシシでは最大11万3000Bq/kgに達した(Eriksson and Petrov,1995;Eriksson et al.,1996;Tchykin,1997)(219p)

●フランス:1997年、ヴォージュ県の野生イノシシと天然キノコにおいて、セシウム137による汚染が基準値を最大40倍も上回った。(Chykin,1997)(248p)

 

 

  

福島県は50万ベクレル/kgのイノシシも見つかっていますから、チェルノブイリよりひどい状態。衆議院での証言もありました。

チェルノブイリから離れたフランスでも放射能汚染されたイノシシが「光って」いたそうです。

ベータ線が発光のエネルギー源になっていたのでしょうか・・・だとすると福島のイノシシの死骸も光っているのではないでしょうか・・・

福島「放射性物質」土壌汚染調査 8割の学校で驚愕の数値が! という記事によると、福島県内の小中学校周辺の約8割の場所で放射線管理区域の4万Bq/㎡をはるかに超える高い値が出たそうですから、上のフランスのヴォージュ県のイノシシが住んでいた山よりも汚染されているのです。 

厚生労働省の検査データには6万㏃/kgという数値があります。福島県のイノシシ肉のデータ↓

 

恐ろしいことですが、今、福島県の冷凍庫には大量のイノシシの死骸があるわけですから、それを使って、どの臓器にどれだけ放射性核種が溜まっているかなど、詳しく調べることはできると思います。

特に心臓について調べてほしいです。そうすれば内部被ばくについての研究が進み、人間にもその結果を生かすことができるのに、それをやらないのはまったくおかしな話です。

そういった研究に税金をつかわずに、イノシシを燃やすか食べるか、皮を加工する方向にばかり税金を使う異常な国。

イノシシ問題に関して情報を流しても、都市に暮らす市民は、「自分に関係ない話」と思ってスルー。

原発事故の影響が、深刻なイノシシ問題となってあらわれている現実を直視しない市民。

自分の趣味や自分にとって楽しいことばかりに関心が向けられ、テレビを見て買い物し、酒を飲みタバコを吸い、スポーツやギャンブル、映画、ライブ、挙句に不倫など「ストレス」を避けた暮らしに余念がない。

私はこんなレベル7の国になったのは、自業自得ではないかとさえ思うようになりました。

だからと言って、放射性物質を拡散していいことにはなりませんが。


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