チェルノブイリを世界最大の太陽光発電所に ウクライナが計画
2016年09月08日 AFPBB News
【9月8日 AFP】史上最悪の原発事故を起こしたチェルノブイリ(Chernobyl)原発の敷地に、世界最大級の太陽光発電所をつくる──。ウクライナのオスタプ・セメラク(Ostap Semerak)環境相が描くこの壮大な構想は、すでに欧州復興開発銀行(EBRD)をはじめとする名だたる投資家からも賛同を集めている。
旧ソ連時代の1986年4月に現ウクライナ北部のチェルノブイリ原発で起きた大惨事は、多くの人を死の淵に追いやったうえ、放射性物質に汚染された無人地帯を生み出した。今では周辺に暮らすのは、自宅から離れたがらない高齢者数百人だけだ。
原発から30キロ圏内の立ち入り禁止区域、いわゆる「ゾーン」は多くが森林におおわれており、高濃度の汚染のために地元産の食べ物は人体に危険とされている。
しかしウクライナ当局は、一帯にある6000ヘクタールの開けた土地に太陽光パネルを敷き詰めれば、事故を起こした4号炉が稼働していた当時の発電量に匹敵する電力を生産できるとみている。
EBRDはこれまでに、第1段階の実現に必要な10億ドル(約1000億円)をウクライナが調達できれば事業を支援する意向を示している。
(管理人より) 原発事故があったチェルノブイリに太陽光発電所ができるというニュースです。ああ、ついにウクライナまで・・・
日本も福島県で同じように原発事故が起きたわけですが、原発事故を利用して、あっという間に福島はメガソーラーなど再生可能エネルギーだらけになりました。
福島では除染廃棄物のフレコンバッグの横にメガソーラーなんていう景色は珍しくありません。
放射能汚染がひどい放射線管理区域にもメガソーラーは作られているのです。
「放射能汚染地域にソーラーパネルを設置すれば、その上に放射性物質が付着し設備寿命後は放射性廃棄物になってしまう」と、私はずっと言い続けているわけですが、反原発の人からも無視されてきました。
放射性物質を含むゴミを焼却炉で燃やす危険性がわかっているはずの、がれき反対派、反被曝派の人たちに、焼却炉から漏れ出てた放射性物質が太陽光パネルに付着することを指摘しても無視されてきました。
しかし、今日はツイッターで有名な元プラントエンジニアのcmk2wlさんと、元東電社員で放射線管理業務をされていた桑原豊さんから、この件に関する回答を頂きましたので、ブログに掲載します。
私の質問↓
今も降下物がある福島県等の地域に太陽光パネルや風車を設置した場合、設備寿命20年後に放射性廃棄物に。 設備は産廃として埋めてもリサイクルで燃やしても環境中に放射能が再拡散してしまいます。どうでしょうか?
https://twitter.com/namiekuwabara/status/774589823222820865 より
https://twitter.com/cmk2wl/status/774591887244009473 より
放射線管理区域のソーラーパネルは放射性廃棄物。
パネル表面に電子の動きで放射性物質を集めて吸着させてしまう。そしてガラスを腐食させてしまう
太陽光パネルの信頼性試験の中に、「放射線管理区域で20年置いておく」というのはなかったでしょうから、今がある意味、実験となっています。
福島第一原発からの放射性降下物は今日も降り注いでいます。静岡や新潟も降っています。
太陽光パネルは、20~30年の間に放射性廃棄物となります。雨が降った程度で表面に吸着した放射性物質が簡単に流れ落ちたりしないことは、屋根などの除染が困難なことからも明白です。
これから最もやっかいな放射性の産業廃棄物になることは間違いありません。「放射性電子廃棄物」です。
震災がれきの焼却に反対と主張した人たちが、この件について何も言わないことに絶望を感じています。再生可能エネルギーについて希望を持ちたいことのあらわれでしょう。
偽物の希望にすがりつきたい心理。
放射性物質が吸着したソーラーパネルは、秋田と北九州でリサイクルされることは、このブログでも伝えてきました。
【驚愕】30年後、日本はソーラーパネルと巨大風車のゴミ屋敷!再エネ廃棄物問題【設備には寿命】秋田県産業労働部資源エネルギー産業課エコタウン班副主幹 松島桂英氏
太陽光発電システムのリサイクル太陽光発電システム、太陽電池とも言われますが、大きく分けて、シリコン系と化合物系に分類されます。このうち、結晶シリコン型のものは、国内市場の8割近くのシェアを占めると言われています。
化合物系は、無機化合物の元素を含んだ名前で呼ばれています。
InGaAs太陽電池:インジウム-ガリウム-砒素 GaAs系太陽電池:ガリウム-砒素 CIS系(カルコパイライト系)太陽電池:銅-インジウム-セレン CdTe系太陽電池:カドミウム-テルル太陽光発電システムには、銀も回路として使われていますが、非常に薄く塗布されているため含有量はごく少量です。以前はシリコンが高価でしたので、そのシリコンをリサイクルしようと検討したのですが、シリコンと一口に言っても様々な種類や技術的課題があり、有価でのリサイクルは難しいという結論に達しました。
太陽光発電システムの重量の約8割を占めているのは、ガラスです。今は、ガラスのリサイクルに向けての検討を進めています。ガラスを砂の代替品に使うリサイクルは出来るのですが、カスケードリサイクルですし、できれば、ガラスとしてリサイクルしたいと考えています。
まず、封止材(EVA)の除去方法です。
太陽光発電システムは屋外に設置されますので、風雨にさらされても大丈夫なように、とても丈夫に出来ています。
ただ、解体する際にはこれが大変で、封止材という樹脂を除去するのに苦労しています。
焼けば樹脂は飛ばせますが、ガラスとしてのリサイクルが出来るように、違うやり方がないのかを検討しているところです。
放射性廃棄物になったガラスをリサイクルしていいのでしょうか?もう何でもありの国ですね。
砕いてカレットにして高温で溶かすことをすれば、放射性物質を燃やすのと同じことではないでしょうか? そうすれば放射性物質は再度拡散してしまいます。
放射能実験施設を使って研究に従事されていた美澄博雅さんからも回答を頂きました。
https://twitter.com/hiroma_misumi/status/774771121983885313 より
エンジニアや研究者の方も、放射能汚染地域のソーラーパネルの危険性について指摘しています。
私はソーラーパネルがこうなってしまうことを防ぐためにも、日本で再生可能エネルギー自体をやめるべきだと思います。
チェルノブイリに太陽光発電所を作っても、そのソーラーパネルは放射性廃棄物になってしまうということです。
どの国も本当に愚かなことです。