(管理人より) 今日はおすすめ映画を3本まとめてご紹介します。それぞれ予告編を動画で貼っておきました。
紛争鉱物・公害・廃棄物についてのこれらの映画を見ておくと、管理人が、このブログで言いたいことが伝わりやすくなるのではないかと思います。
読書をしたくない人、ブログを読みたくない人にとって、この3本はわかりやすいのかもしれません。
ブラッド・ダイヤモンド
南アフリカ、シエラレオネ共和国を舞台に、紛争ダイヤモンドの実態や、紛争地帯の少年兵の問題、難民の問題などもリアルに描かれた作品。
紛争ダイアモンドの映画ですが、紛争鉱物(レアメタル、レアアース)も同じことです。アフリカでは武装勢力の武器調達のための資金源になっています。
映画冒頭、武装した反政府軍によって村が襲われ、村人たちが虐殺されるショッキングなシーンもありますが、紛争地域では現実に行われていることです。
私たち日本人は、婚約の際に給料の3ヶ月分のダイアモンドをもらうことが当たり前のように刷り込まれてきました。
某メダリストの結婚記者会見でも3カラット?のダイアモンドの指輪が光っていました。こうしてテレビで刷り込んで需要を作り出していきます。
宝石(金、ダイヤモンド)など贅沢品、ハイテク工業製品(スマホ、ソーラーパネル)、ファーストファッションなどの分野で子どもが奴隷として働かされるのです。
つまり、私たちがダイヤモンドやスマホやソーラーパネルなどのハイテク工業製品を求めれば求めるほど、こういった紛争地帯の子どもたちが鉱山で奴隷労働させられ、殺されていく仕組みになっている・・・
経済大国日本、先進工業国日本では、このことについてほぼ無視されています。
ソーラーパネルに使われるスズは紛争鉱物という事実。太陽光パネルは命の犠牲の上に成り立つ工業製品。
ディカプリオが、CO2地球温暖化詐欺の広告塔になってることには、この際、目をつぶっておきましょう (ಠ_ಠ)
エリン・ブロコビッチ
「史上最高の和解金350億円を勝ち取った女性のサクセスストーリー」というアホなレビューばかりネット上に転がっていてうんざりしますが、この映画はそういうことじゃありません。
普通の女性(シングルマザー)が、環境汚染による公害を明らかにし、訴訟で加害企業を追い込んでいくという実話をもとにしています。
公害原因物質は六価クロム。最近も大阪堺市の公園や、豊洲市場で六価クロムが検出されていましたね。いつ日本で起きてもおかしくない話です。
工業生産に伴う廃物やゴミ焼却灰などのゴミは日本でもずっと埋め立て処理されていますから、~跡地の汚染公害問題といった形でこれからも起こり続けると思われます。
2025年に大阪で万博を招致するそうですけど会場は廃棄物埋立地。今、メガソーラーが設置されているようですが・・・
TRASHED ーゴミ地球の代償ー (字幕版)
引用青文字
レバノンの海岸線、そこにそびえ立つのは家庭ゴミや有害産業廃棄物、注射針などの医療器具、そして動物の死骸が折り重なって出来たゴミの山だ。それらは美しい海へと垂れ流され、汚染を広げている。数十年の無計画なゴミの放置による結果はあまりにも醜く深刻だ。アカデミー賞受賞俳優ジェレミー・アイアンズは、世界中に自ら足を運びその過酷な汚染の現場を本作に収めている。昔と違って現代ゴミは複雑になっている。例えば海の中に広がる汚染物質のダイオキシンやプラスティックの粒子。プランクトンにも見えるそれらを魚たちが餌にしていることは言うまでもない。ゴミの環境汚染問題は他の誰でもない人類の責任だが、その代償を払うのは地球上に住む全ての生物なのだ。地球の終焉を再現したかのようなゴミの山と汚染の映像に戦慄が走る。2012年カンヌ映画祭特別上映作品
世界で一番ゴミ焼却炉の多い国が日本です。生活ゴミは燃やしてPM2.5にして煙突からばらまいてしまうため、一見、日本にはこの映画のようなゴミの場所がないような錯覚を覚えますが、実際は海岸などプラスチックゴミだらけ。海に流れて劣化してマイクロプラスチックになって、生物の命を脅かしています。
日本も禁止にしなければ!海洋生物の口に入るマイクロプラスチックビーズは化粧品や歯磨き粉から。合成繊維はフリースからそして土に還らない、還せない家電ゴミ、電子廃棄物などは港の溜め場に山積みして、金属スクラップ火災を日本中で引き起こしています。今日も大阪で7時間も燃えました。
産廃リサイクル工場の火災。屋根に設置されたソーラーパネルが燃えても伝えないメディアの愚工業製品の大量生産、大量消費、大量廃棄という流れが、日本の、世界の原発システムを根底から支えていることに気付いて欲しいと思います。
再エネも、電子廃棄物が出ることは同じですから、プラスチックゴミや核のごみと同じく、全く持続可能ではありません。
核のゴミが最悪なのは当たり前ですが、相対的に他の毒のゴミを「よりまし」にして許してしまうのは大間違いです。
何世代にもわたって悪影響を及ぼし続ける点では、同じことです。
TRASHED ―ゴミ地球の代償―(字幕版)
この3本を見れば、何が不要なのか自分の頭で考えることができるようになるのでは・・・と思います。