http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170101-00001469-cbcv-soci
ゴミ処理施設の火事 鎮火せず
01月01日 19時03分
1日午前、名古屋市のゴミ処理施設のゴミから出火し消防が消火にあたっていますが、鎮火にはいたっておらず煙が出続けています。
1日午前10時半すぎ名古屋市港区にある市のゴミ処理施設「大江破砕工場」のゴミをためるピットから出火したとの通報がありました。
消防によりますと、燃えているのは建物の中にある深さ20メートルのピットにためたゴミで、捨てられた陶器や家具、木材などだということです。
消防は消火活動を続けていますがゴミの量が約1000トンと多く、水が中まで浸透しにくいことから出火から数時間たっても鎮火しておらず、煙が出続けています。
元日の1日はゴミ処理施設は休みで警備員しかおらずけが人はいないということです。
煙が流れる風下の住宅に住む60代の男性は「正月に大変だなと思います。早く火が消えて欲しいです」と話していました。
この処理施設では平成20年にもピットのゴミが燃える火事があり、修理のために一部のゴミの受け入れを中止しました。
(管理人より)2017年の元旦に、ごみ処理工場で火災が発生しています。
午前10時半~午後19時まで燃えていますから、9時間燃え続けていることになります。
燃えているのは1000トンもの保管していた不燃ゴミや粗大ゴミです。捨てられた陶器や家具、木材などと書いてありますが、ほかに何があったのでしょうか?
この大江破砕工場では、平成20年にも火災事故が発生しています。
こちら☟
大江破砕工場火災事故に伴う 不燃ごみ処理のあり方について( 報 告 ) 平成 21 年 8 月 大江破砕工場火災事故に伴う不燃ごみ処理のあり方検討委員会 より
平成 20 年 8 月 18 日、不幸にも大江破砕工場の破砕設備で火災が発生した。職員による初期消火、その後の消防隊による消火活動も困難を極め、鎮火に約7時間を要した。処理ライン 2 系列のうち比較的損傷が少なかった1系列の復旧も約4週間に及び、その間、不燃ごみ・粗大ごみの処理機能は全面ストップし、多治見市の理解のもと、愛岐処分場にごみを仮置きすることで急場をしのいだ。その後も約 1 年に亘り、他都市の施設に破砕処理を依頼でき、自治体間の連携の必要性が再認識された。一方、設備の復旧に要する費用は約30億円と、火災による被害は甚大であった。
このときは 7時間で消えてますから、今回はそれを上回る規模の火災事故ということになります。
その間中ずっと、煙を吸わされる風下の住民たち。
火災の原因はわかっていませんが、一体いつまで燃え続けるのでしょうか?有害なPMが出ていないという保証はありません。
大江破砕工場火災事故に伴う 不燃ごみ処理のあり方について( 報 告 ) より
今回の報道の記事中には書いてありませんが、平成20年の火災の際には、「発火した場合、このごみ(=プラスチック類)が延焼原因になる可 能性は十分ある。」と指摘されています。
そして「スプレー缶以外の危険性のあるゴミ」とは何かということですが
破砕機に投入されるごみについてという項目で、カセットボンベ、自動車用バッテリー、リチウム電池が挙げられています。
リチウム電池に関してはこのように書いてあります☟引用青文字
リチウム電池は、電解液が強酸化剤と有機物で構成されていることから、 未使用、使用済みのいずれも高い爆発危険性を有している(中クラスの火薬類並み)。他機関の実験により、鉄の重りを1メートル程度の高さから 落下させただけで爆発が起きるということが認められていることから、 リチウム電池の上に重量のある破砕ごみが落下し出火する可能性はある
身の回りに多く使用されており、不燃ごみとして収集されている使い捨て電 池(一次電池)の中で、破砕処理中にせん断などの作用を受けたときに、発火 する危険性が高いリチウム電池についても、発火原因となり得る可能性がある。
リチウム電池が危険だとわかってるんですね。そういうリチウム電池が、収集した不燃ごみの中に紛れ込んでいても、実際のところ破砕工場ではわからないということです。
しかも、不燃ごみの半分がプラスチックです。 焼却不適物とありますが、火災で燃えてしまったらダイオキシンなど有毒物質が出るんじゃないでしょうか?
それなのに、NHKの報道では「陶器、家具、木材など」と書いてあります。半分がプラスチックなのに・・・おかしくないですか?
「など」って・・・・・・・・・??
風下の方、どうかご注意ください。