2/22の市民研究会は、山口市大内御堀 の曹洞宗 仁平寺 田中大道住職をお招きしてお話をお聞きしました。
田中住職は、2011年の2月24日に中国電力が田ノ浦の工事を強行しようとした日に現場におもむき、祝島・市民のみなさんとともに作業員や中電社員に向き合われました。法衣を来て行かれたそうです。 動画12:15あたり
「中国電力の暴力的なやり方は愚か。作業員やガードマンは僧侶であるとわかると手は出さないので話はできる。アルソックは感情を押し殺して行動するように訓練を受けており、強力でわかりにくい見えにくい暴力をふるってくる。おばあちゃんたちにも。死んでしまってもおかしくない状況だった。」とその時の緊迫した状況をリアルに語っていただきました。
私がお話を聞いた中で一番印象に残ったのは現今のエネルギー問題について「四法印」に基づく説明です。
●諸行無常〜人口は減って電気は供給過剰になるのになぜ上関に原発が必要になるのか。もうリアルな発電方法ではない。
●諸法無我〜存在するものは全て相対的。アクセルとブレーキのたとえ。抑制のきかない推進力は破綻する。原発原理主義、原発カルト。戦争もアベノミクスも破綻する。
●一切皆苦〜苦は存在の条件。自然エネルギーも万能ではないだろう。良い部分が大きいほど悪い部分も大きくなる。苦=不都合とどう折り合うか。人間が生きるのに必要なものは限られている。
●涅槃寂静〜アメリカ中国など経済大国が共有する価値観は仏教の価値観ではない。「もっともっと〜」拡大していく資本主義のやり方。これは環境問題と格差の問題を生み出す。日本のような経済のあり方はテロリストを生み出す。縮小の方向へ価値観を転換させる。経済至上主義からの解脱。 「みんなでどうやってたたんでいくか?上手にたたむには?」「折り合うためには今まで通りのやり方をやめるしかない。話し合いで上手にたたんでいく方向に持っていく」
食べることと排泄することは相対的。「原発事故を起こした人は責任をとってトイレのないマンションに住んでもらう」
などわかりやすくお話いただきました。ありがとうございました。
私は今同じ時代を生きる人一人ひとりが真剣に「たたみ方」を考えなければいけないと思いました。
参加者の中にブログ記事で感想を書かれた方がいらっしゃいましたのでご紹介します。
ブッダとエネルギー問題。|70億分の1のひとりごと。
次回 市民研究会のお知らせ
3/1 「福島の子どもたちの保養について」 鍬野保雄さん
3/8 「もう二度と騙されてはならない!〜アーサー・ビナードさんの視点から学ぶ?」 核と原発
お待ちしています!
どなたでもご都合に合わせてお気軽におこしくださいね。(途中からも可)緑橋教会の2階です。(大体7時から)
お話と意見交換。
うべきん=金曜ウオークの様子です。↓ 18:00宇部市役所玄関に集まって新川駅まで歩いています。スタートがだいぶ明るくなりました!