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Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
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金属シリコン製造は膨大な電力を消費。太陽電池は中国の安い電力と人件費なしには作れない。珪肺とは?

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(管理人より) ソーラーパネル製造のライフサイクル全体を評価するにあたって、スタートの金属シリコンについてその製造工程など見ていきたいと思います。イメージ図や化学式だけでは、その作業がどれだけ大変で危険なものかわからなくなるからです。

以下まとめ

金属ケイ素とは、ケイ石を還元して製造される金属の一種でシリコーンの主要原料。半導体デバイスの基板として使われているシリコンウエハーの原料です。

原鉱石であるケイ石は、酸素とケイ素が結合した二酸化ケイ素(SiO2)((珪石珪砂、シリカ)のかたちで天然に存在しています。ケイ素は石やガラスの主成分で、河原などで見かける白い石は、ケイ素を多く含んだケイ石です。

金属ケイ素はアルミニウムと同様、酸化物から還元するには大量の電力を必要とするため、金属シリコンの状態になってから輸入するのが一般的。

金属ケイ素の製造には膨大な電力を消費します。日本では1982年をもって国内で生産するメーカーがなくなり、現在は全量輸入されています。電力の安い国が金属シリコンの供給源となるため、これまで中国、ブラジル、ロシア、南アフリカ、ノルウェーなどが主要な供給国でしたが、近年はオーストラリア、マレーシア、ベトナムなども注目されているそうです。

ケイ素と酸素を主成分とするケイ石を木炭などと一緒に電気炉で融解、還元してつくります。具体的には電気炉にケイ石、木炭などの炭材を配合投入し、そこに大電流を流して炉心温度を上げると、炭材から出るガスがケイ石から酸素を奪い、ケイ素が金属状に遊離して金属ケイ素ができ上がります。 

金属グレード (MG) シリコンケイ素の単体はカーボン電極を使用したアーク炉を用いて、二酸化ケイ素を還元して得る。この際、精製されたケイ素は純度99%程度のものである。 SiO2 + C → Si + CO2 SiO2 + 2 C → Si + 2 CO http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k0dennsikotai/51d49processfront1.htm  より  

 

 http://www.jner.jp/4011siliconmetal.shipping.htmlより抜粋転載

金属シリコン工場(中国)

?材料の珪石加工

 

 ?アーク炉で溶解

 

?溶解した金属シリコン

 

 ?不純物のガス処理

 

 ?冷却

 

 ?冷却後の金属シリコン

 

 ?金属シリコン割れ面

 

?粉砕・選別

 

  ?コンテナ積み込み

 

 (管理人より) 金属シリコン製造現場の貴重な現場写真を見ました。私は、レアアースやレアメタルなども含めて金属の精錬というのは、なんと過酷で辛い仕事だろうと胸が苦しくなりました。まさに”10K”の職場。作業者が完璧なマスクや防備をしているようには見えません。レアアース精錬現場と同じ。

しかしネット上にある金属シリコン製造方法の説明を読むと「どうだ!科学技術はすごいだろ!」といったような即ビジネスに結びつけた論調で書かれたものがほとんどです。

クリーンなハイテク技術と言っても、鉱物を堀り、膨大な電力を使い、灼熱の焼却炉で溶かし、固めて、粉塵を撒き散らして粉砕するという工程は皆同じです。工業生産とは、エントロピー増大の法則により必ず廃熱、廃物が出る。そして人間が粉塵を吸うんです。まったくクリーンではありません。

シリコン太陽電池製造において使われる危険物質〜労働者がシリコンダストに対する過度の曝露 

 

 

粉じん作業による健康障害 http://www.qqmto.com/oh/01dust/edust/1diseases.pdf  より抜粋転載

 

物質の物理的形状は大きくは気体・液体・固体であろう。蒸気は液体が気化したものであり、ミストはそれが液化して微粒子となって浮遊するものである。ヒュームは気化した金属の温度が下がって固化し、微粒子として浮遊しているものである。ダストはいわゆる粉じんであり、植物性、動物性、鉱物性および化学性(人工性)のものがある。 

これらの有害要因は、その性状により身体への影響経路が異なる。皮膚や粘膜での接触を通して有害作用を及ぼすもの、呼吸器に沈着したり、あるいはそこを通して身体へ侵入するもの、嚥下作用により消化器から身体へ侵入するもの、あるいは放射線のように身体に直接接触しなくても有害影響を及ぼすものもある。
健康影響の現れ方も種々の表現があろうかと思うが、ここでは粒子状物質の影響を考えることから、皮膚炎、アレルギー、熱、肺炎、中毒、癌、じん肺を列挙し図 1 に示した。

 

  

 私が中国などの安い電力や人件費を使って太陽光パネルのもとになる金属シリコンを作っていることや、レアアースの精錬が環境破壊してることなどを指摘すると、「文明の中で生活するなら、重箱の隅をつつくな」というくだらない嫌がらせを、パネルを自宅に設置した人から受けています。ご都合主義者とは話にはなりません。

ウラン採掘、精錬の危険性に目をつぶっていたから、原発事故が起きて地球は汚染されたのです。太陽光パネルも同じことです。

不要な電力設備を製造するために、たくさんの誰かが犠牲にならなければならない社会を根本から問い直すことが、今求められているのではないでしょうか?生半可な対症療法では悪化するばかりです。

自然エネルギーは、エネルギー源が自然というだけで、発電装置は工業製品。

いわゆる「エコ」と言われる工業製品が、実は「公害の元」だという事実に対し、いつまで見て見ぬふりをするのか、ひとりひとり考える時が来ています。

職業性珪肺

 珪肺は世界でもっとも広くみられる職業性肺疾患であり、世界各地で発生しているが、特に途上国に多い。中国では、1991年から1995年まで、珪肺により毎年2万4000人以上が死亡したと報告されている。米国では、100万から200万人の労働者が結晶シリカ粉塵への職業性曝露を受けており、うち5万9000人が生涯のいずれかの時点で珪肺を発症するものと推定されている。

閲覧注意↓ 

 

 

 


「鼻血論争について」北海道がんセンター 西尾正道名誉院長 

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『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見(ビッグコミックスピリッツ編集部) 

http://spi-net.jp/spi20140519/spi20140519.pdf

 「鼻血論争について」   北海道がんセンター 西尾正道名誉院長 

http://www.hatatomoko.org/nishio.shusei.pdf (原文)より

http://www.hatatomoko.org/matome.new.pdf (別紙資料)

 

 

キーゼルバッハ部位

 

伊達市の小学校の保健だより

 広河隆一さんの見解 http://daysjapanblog.seesaa.net/article/396967390.html

【チェルノブイリでは避難民の5人に1人が鼻血を訴えた】 2万5564人のアンケート調査で判明

『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に掲載中の漫画「美味しんぼ」の「福島の真実」篇に多方面からの抗議が寄せられているという。問題になったのは次の2点である。

・原発を訪れた主人公が鼻血を出すシーン
・そして疲労感を訴えるシーン

特に鼻血が「ありえない」「不安をあおる」といった抗議を受けた。
疲労感については、福島原発事故の後に私自身が経験している。2011年3月13日朝から原発周辺での取材を繰り返した後、持っていた測定器が振り切れるという経験をして、その後4 月に突然非常な疲労感と下痢が襲ってきた。被曝と疲労感が関係あるのかどうか、あとで数字を見てもらう。
鼻血はどうか。私自身は鼻の粘膜の異常を感じることはよくあった。しかしはっきり流れるほどの鼻血は経験していない。

私は2012 年7 月に沖縄県久米島で福島の子どもたちの保養施設「沖縄・球美の里」を設立し、運営している。ここにこれまで訪れた保護者たちから、鼻血の話題はよく聞いた。福島でも聞いている。だから誰でも知っていることかと思っていた。だがこれほど大騒ぎになって、「ありえない」とか「事実無根」とか聞くと、そんなに完全に打ち消そうとするということは、どのような意図が働いているせいかと疑ってしまう。これほど大きく問題にすると、かえって「住民の不安をあおる」ことになってしまうではないかと思う。鼻血は出ると訴えている人がいることを認めた上で、それが大きな病気に結びつくのを防ぐためにはどうすればいいのかを話す方が建設的ではないかと思う。

私は1986年のチェルノブイリ原発事故以降、50 回を超えて現地での取材と救援活動を続けている。そしてこの3月、映画取材班とともに、チェルノブイリを5年ぶりに取材した。ウクライナの高濃度汚染地域であるナロジチ地区のナロヂチ市中央病院の副院長に、日本では福島原発事故の後、鼻血がでた子どもが増えたという声を聞くが、チェルノブイリではどうだったのか、と聞いた。 すると副院長は「チェルノブイリでも事故の後、鼻血が増えた」と答えた。被曝によって血液系統の病気が増えた。鼻血もそうだが、貧血も増えたということだった。白血病の前段階の症状も増えたという。

1990 年、IAEAはチェルノブイリの調査団を派遣し、翌年、健康被害の不安を打ち消す報告書を発表している。その報告に疑問を持った私たちは、広河事務所とチェルノブイリ子ども基金(当時は私が代表だった)共同で、現地NGOの協力を得て、1993年8月から1996年4月まで、避難民の追跡調査を行ったのだ。

調査項目は数百にのぼり、アンケート形式で本人あるいは家族に書いてもらった。回収できたアンケートは2万5564人分である。チェルノブイリ避難民のこれほど大掛かりなアンケート調査は、ほかにはないと思われる。私たちにそれができたのは、これが救援目的におこなった調査だからである。人々の健康状況を把握できなければ、どのような救援を行っていいのかわからないからだ。

アンケート調査は困難だったが、私たちにはIAEA にはない強みがあった。それはそれまでの救援活動の実績と現地の人々との信頼関係、チェルノブイリ支援の現地NGOとのつながり、である。ほかならぬ被災者に会うことが、私たちの仕事だったということもある。

この報告書は日露版の冊子の形で発行され、この3・11後にその一部を『暴走する原発』(小学館)に収録した。その結果から、鼻血と疲労に関する数字を中心に見ていきたい。ただ人々を襲ったのはもっと多様な症状だったので、それらも記載しておきたい。

●プリピャチ市(原発から約3キロ)の避難民アンケート回答者9501人 「事故後1週間に体に感じた変化」という質問に、人々は次のように答えた。
頭痛がした 5,754 人 60.6%
吐き気を覚えた 4,165 人 43.8%
のどが痛んだ 3,871 人 40.7%
肌が焼けたように痛んだ 591 人 6.2%
鼻血が出た 1,838 人 19.3%
気を失った 880 人 9.3%
異常な疲労感を覚えた 5,346 人 56.3%
酔っぱらったような状態になった 1,826 人 19.2%
その他 1,566 人 16.5%

「その人々の事故から約10年後の健康状態」
健康 161 人 1.7%
頭痛 7,055 人 74.3%
のどが痛む 3,606 人 38.0%
貧血 1,716 人 18.1%
めまい 4,852 人 51.1%
鼻血が出る 1,835 人 19.3%
疲れやすい 7,053 人 74.2%
風邪をひきやすい 5,661 人 59.6%
手足など骨が痛む 5,804 人 61.1%
視覚障害 2,773 人 29.2%
甲状腺異常 3,620 人 38.1%
白血病 50 人 0.5%
腫瘍 440 人 4.6%
生まれつき障害がある 34 人 0.4%
その他 1,715 人 18.1%

「現在の健康状態は事故の影響だと思っているか」 100%事故が原因である 47.3%
かなり事故が影響している 14.5%
全く事故と無関係ではない 38.2%
事故とは無関係である 0.0%
健康である 0.0%

念のため、数は多くはないが、比較対象のために行ったモスクワ市民の集計(316 人)は次のとおりである。 「現在の健康状態」
健康 173人 54.7%
頭痛 53人  16.8%
のどが痛む 27人 8.5%
貧血 6人 1.9%
めまい 22人 7.0%
鼻血が出る 10人 3.2%
疲れやすい 67人 21.2%
風邪をひきやすい 56人 17.7%
手足などの骨が痛む23人 7.3%
視覚障害 51人 16.1%
甲状腺異常 11人 3.5%
白血病 2人 0.6%
腫瘍 8人 2.5%
生まれつき障害がある 0人 0%
その他 22人 7.0%

●チェルノブイリ市(原発から約17キロ)の避難民のアンケート回答者2,127 人(人々は事故からおよそ8〜9日後に避難した) 「事故後1週間に体に感じた変化」 頭痛がした 1,372 人 64.5%
吐き気を覚えた 882 人 41.5%
のどが痛んだ 904 人 42.5%
肌が焼けたように痛んだ 151 人 7.1%
鼻血が出た 459 人 21.6%
気を失った 207 人 9.7%
異常な疲労感を覚えた 1,312 人 61.7%
酔っぱらったような状態になった 470 人 22.1%
その他 287 人 13.4%

「現在の健康状態」
健康 58 人 2.7%
頭痛 1,587 人 74.6%
のどが痛む 757 人 35.6%
貧血 303 人 14.2%
めまい 1,068 人 50.2%
鼻血が出る 417 人 19.6%
疲れやすい 1,593 人 74.9%
風邪をひきやすい 1,254 人 59.0%
手足など骨が痛む 1,361 人 64.0%
視覚障害 649 人 30.5%
甲状腺異常 805 人 37.8%
白血病 15 人 0.7%
腫瘍 80 人 3.8%
生まれつき障害がある 3 人 0.1%
その他 426 人 20.0%

●チェルノブイリ地区の村々の避難民12,864 人の回答

 


「事故後1週間に体に感じた変化」
頭痛がした 7,805 人 60.7%
吐き気を覚えた 5,497 人 42.7%
のどが痛んだ 5,160 人 40.1%
肌が焼けたように痛んだ 813 人 6.3%
鼻血が出た 2,491 人 19.4%
気を失った 1,194 人 9.3%
異常な疲労感を覚えた 7,259 人 56.4%
酔っぱらったような状態になった 2,471 人 19.2%
その他 1,966 人 15.3%

●ノヴォシュペリチ村(原発から6キロ)の避難民の回答者351 人

 


「事故後1週間に体に感じた変化」
頭痛がした 216 人 61.5%
吐き気を覚えた 158 人 45.0%
のどが痛んだ 124 人 35.3%
肌が焼けたように痛んだ 19 人 5.4%
鼻血が出た 65 人 18.5%
気を失った 35 人 10.0%
異常な疲労感を覚えた 192 人 54.7%
酔っぱらったような状態になった 69 人 19.7%
その他 55 人 15.7%

「現在の健康状態」
健康 4 人 1.1%
頭痛 264 人 75.2%
のどが痛む 114 人 32.5%
貧血 55 人 15.7%
めまい 171 人 48.7%
鼻血が出る 70 人 19.9%
疲れやすい 268 人 76.4%
風邪をひきやすい 225 人 64.1%
手足など骨が痛む 211 人 60.1%
視覚障害
80 人 22.8%
甲状腺異常 110 人 31.3%
白血病
0 人 0.0%
腫瘍 19 人 5.4%
生まれつき障害がある
0 人 0.0%
その他 86 人 24.5%

●ポレスコエ地区(原発から約45キロ)避難民の回答者1,005 人

 


「事故後1週間に体に感じた変化」 頭痛がした 623 人 62.0%
吐き気を覚えた 380 人 37.8%
のどが痛んだ 420 人 41.8%
肌が焼けたように痛んだ 76 人 7.6%
鼻血が出た 292 人 29.1%
気を失った 166 人 16.5%
異常な疲労感を覚えた 595 人 59.2%
酔っぱらったような状態になった 215 人 21.4%
その他 92 人 9.2%

「現在の健康状態」 健康 29 人 2.9%
頭痛 705 人 70.1%
のどが痛む 361 人 35.9%
貧血 133 人 13.2%
めまい 435 人 43.3%
鼻血が出る 216 人 21.5%
疲れやすい 675 人 67.2%
風邪をひきやすい 528 人 52.5%
手足など骨が痛む 651 人 64.8%
視覚障害 185 人 18.4%
甲状腺異常 306 人 30.4%
白血病 2 人 0.2%
腫瘍 25 人 2.5%
生まれつき障害がある 2 人 0.2%
その他 162 人 16.1%

このほかアンケートを行ったのは、約40の市や村である。その避難民の統計を見ても、同じような数字の傾向となっている。鼻血と疲労感だけを抜き出して見ると次のようになる。
●ナロヂチ地区の場合(194 人) 「事故後1週間に体に感じた変化」
鼻血が出た 47 人 24.2%
異常な疲労感を覚えた 111 人 57.2%
「現在の健康状態」 鼻血が出る 40 人 20.6%
疲れやすい 143 人 73.7%

●ナロブリャ地区の場合(1881 人)
「事故後1週間に体に感じた変化」
鼻血が出た 323 人 17.2%
異常な疲労感を覚えた 921 人 49.0% 「現在の健康状態」
鼻血が出る 195 人 10.4%
疲れやすい 975 人 51.8%

●ホイニキ地区の場合(908 人)
「事故後1週間に体に感じた変化」 鼻血が出た 124 人 13.7%
異常な疲労感を覚えた 443 人 48.8%
「現在の健康状態」
鼻血が出る 72 人 7.9%
疲れやすい 445 人 49.0%

●ブラーギン地区の場合(1,019 人)
「事故後1週間に体に感じた変化」
鼻血が出た 161 人 15.8%
異常な疲労感を覚えた 677 人 66.4%
「現在の健康状態」
鼻血が出る 119 人 11.7%
疲れやすい 492 人 48.3%
(アンケートの翻訳には、東京外国語大学のロシア語科の学生を中心に、約60名が協力してくれた)

2014 年5 月13 日
株式会社デイズジャパン
「チェルノブイリ子ども基金」前代表
広河隆一

原発や自然エネルギー問題にもそのまま当てはまる 「戦争責任者の問題」伊丹万作

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http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43873_23111.html  より 戦争責任者の問題   伊丹万作


 最近、自由映画人連盟の人たちが映画界の戦争責任者を指摘し、その追放を主張しており、主唱者の中には私の名前もまじつているということを聞いた。それがいつどのような形で発表されたのか、くわしいことはまだ聞いていないが、それを見た人たちが私のところに来て、あれはほんとうに君の意見かときくようになつた。
 そこでこの機会に、この問題に対する私のほんとうの意見を述べて立場を明らかにしておきたいと思うのであるが、実のところ、私にとつて、近ごろこの問題ほどわかりにくい問題はない。考えれば考えるほどわからなくなる。そこで、わからないというのはどうわからないのか、それを述べて意見のかわりにしたいと思う。

 さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。ここらあたりから、もうぼつぼつわからなくなつてくる。多くの人はだましたものとだまされたものとの区別は、はつきりしていると思つているようであるが、それが実は錯覚らしいのである。たとえば、民間のものは軍や官にだまされたと思つているが、軍や官の中へはいればみな上のほうをさして、上からだまされたというだろう。上のほうへ行けば、さらにもつと上のほうからだまされたというにきまつている。すると、最後にはたつた一人か二人の人間が残る勘定になるが、いくら何でも、わずか一人や二人の智慧で一億の人間がだませるわけのものではない。

 すなわち、だましていた人間の数は、一般に考えられているよりもはるかに多かつたにちがいないのである。しかもそれは、「だまし」の専門家と「だまされ」の専門家とに劃然と分れていたわけではなく、いま、一人の人間がだれかにだまされると、次の瞬間には、もうその男が別のだれかをつかまえてだますというようなことを際限なくくりかえしていたので、つまり日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしていたのだろうと思う。
 このことは、戦争中の末端行政の現われ方や、新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさや、さては、町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたかを思い出してみれば直ぐにわかることである。 

 たとえば、最も手近な服装の問題にしても、ゲートルを巻かなければ門から一歩も出られないようなこつけいなことにしてしまつたのは、政府でも官庁でもなく、むしろ国民自身だつたのである。私のような病人は、ついに一度もあの醜い戦闘帽というものを持たずにすんだが、たまに外出するとき、普通のあり合わせの帽子をかぶつて出ると、たちまち国賊を見つけたような憎悪の眼を光らせたのは、だれでもない、親愛なる同胞諸君であつたことを私は忘れない。もともと、服装は、実用的要求に幾分かの美的要求が結合したものであつて、思想的表現ではないのである。しかるに我が同胞諸君は、服装をもつて唯一の思想的表現なりと勘違いしたか、そうでなかつたら思想をカムフラージュする最も簡易な隠れ蓑としてそれを愛用したのであろう。そしてたまたま服装をその本来の意味に扱つている人間を見ると、彼らは眉を逆立てて憤慨するか、ないしは、眉を逆立てる演技をして見せることによつて、自分の立場の保鞏(ほきよう)につとめていたのであろう。 

少なくとも戦争の期間をつうじて、だれが一番直接に、そして連続的に我々を圧迫しつづけたか、苦しめつづけたかということを考えるとき、だれの記憶にも直ぐ蘇つてくるのは、直ぐ近所の小商人の顔であり、隣組長や町会長の顔であり、あるいは郊外の百姓の顔であり、あるいは区役所や郵便局や交通機関や配給機関などの小役人や雇員や労働者であり、あるいは学校の先生であり、といつたように、我々が日常的な生活を営むうえにおいていやでも接触しなければならない、あらゆる身近な人々であつたということはいつたい何を意味するのであろうか。

 いうまでもなく、これは無計画な癲狂戦争の必然の結果として、国民同士が相互に苦しめ合うことなしには生きて行けない状態に追い込まれてしまつたためにほかならぬのである。そして、もしも諸君がこの見解の正しさを承認するならば、同じ戦争の間、ほとんど全部の国民が相互にだまし合わなければ生きて行けなかつた事実をも、等しく承認されるにちがいないと思う。
 しかし、それにもかかわらず、諸君は、依然として自分だけは人をだまさなかつたと信じているのではないかと思う。
 そこで私は、試みに諸君にきいてみたい。「諸君は戦争中、ただの一度も自分の子にうそをつかなかつたか」と。たとえ、はつきりうそを意識しないまでも、戦争中、一度もまちがつたことを我子に教えなかつたといいきれる親がはたしているだろうか。
 いたいけな子供たちは何もいいはしないが、もしも彼らが批判の眼を持つていたとしたら、彼らから見た世の大人たちは、一人のこらず戦争責任者に見えるにちがいないのである。
 もしも我々が、真に良心的に、かつ厳粛に考えるならば、戦争責任とは、そういうものであろうと思う。
 しかし、このような考え方は戦争中にだました人間の範囲を思考の中で実際の必要以上に拡張しすぎているのではないかという疑いが起る。
 ここで私はその疑いを解くかわりに、だました人間の範囲を最少限にみつもつたらどういう結果になるかを考えてみたい。
 もちろんその場合は、ごく少数の人間のために、非常に多数の人間がだまされていたことになるわけであるが、はたしてそれによつてだまされたものの責任が解消するであろうか。
 だまされたということは、不正者による被害を意味するが、しかしだまされたものは正しいとは、古来いかなる辞書にも決して書いてはないのである。だまされたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘ちがいしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
 しかも、だまされたもの必ずしも正しくないことを指摘するだけにとどまらず、私はさらに進んで、「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」ことを主張したいのである。
 だまされるということはもちろん知識の不足からもくるが、半分は信念すなわち意志の薄弱からくるのである。我々は昔から「不明を謝す」という一つの表現を持つている。これは明らかに知能の不足を罪と認める思想にほかならぬ。つまり、だまされるということもまた一つの罪であり、昔から決していばつていいこととは、されていないのである。
 もちろん、純理念としては知の問題は知の問題として終始すべきであつて、そこに善悪の観念の交叉する余地はないはずである。しかし、有機的生活体としての人間の行動を純理的に分析することはまず不可能といつてよい。すなわち知の問題も人間の行動と結びついた瞬間に意志や感情をコンプレックスした複雑なものと変化する。これが「不明」という知的現象に善悪の批判が介在し得るゆえんである。
 また、もう一つ別の見方から考えると、いくらだますものがいてもだれ一人だまされるものがなかつたとしたら今度のような戦争は成り立たなかつたにちがいないのである。
 つまりだますものだけでは戦争は起らない。だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は起らないということになると、戦争の責任もまた(たとえ軽重の差はあるにしても)当然両方にあるものと考えるほかはないのである。
 そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
 このことは、過去の日本が、外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実、個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまつたくその本質を等しくするものである。
 そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。
 それは少なくとも個人の尊厳の冒涜(ぼうとく)、すなわち自我の放棄であり人間性への裏切りである。また、悪を憤る精神の欠如であり、道徳的無感覚である。ひいては国民大衆、すなわち被支配階級全体に対する不忠である。

 我々は、はからずも、いま政治的には一応解放された。しかしいままで、奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならば、日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。
「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて、一切の責任から解放された気でいる多くの人々の安易きわまる態度を見るとき、私は日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感ぜざるを得ない。
「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。
 一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。この意味から戦犯者の追求ということもむろん重要ではあるが、それ以上に現在の日本に必要なことは、まず国民全体がだまされたということの意味を本当に理解し、だまされるような脆弱(せいじやく)な自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。
 こうして私のような性質のものは、まず自己反省の方面に思考を奪われることが急であつて、だました側の責任を追求する仕事には必ずしも同様の興味が持てないのである。
 こんなことをいえば、それは興味の問題ではないといつてしかられるかもしれない。たしかにそれは興味の問題ではなく、もつとさし迫つた、いやおうなしの政治問題にちがいない。
 しかし、それが政治問題であるということは、それ自体がすでにある限界を示すことである。
 すなわち、政治問題であるかぎりにおいて、この戦争責任の問題も、便宜的な一定の規準を定め、その線を境として一応形式的な区別をして行くより方法があるまい。つまり、問題の性質上、その内容的かつ徹底的なる解決は、あらかじめ最初から断念され、放棄されているのであつて、残されているのは一種の便宜主義による解決だけだと思う。便宜主義による解決の最も典型的な行き方は、人間による判断を一切省略して、その人の地位や職能によつて判断する方法である。現在までに発表された数多くの公職追放者のほとんど全部はこの方法によつて決定された。もちろん、そのよいわるいは問題ではない。ばかりでなく、あるいはこれが唯一の実際的方法かもしれない。
 しかし、それなら映画の場合もこれと同様に取り扱つたらいいではないか。しかもこの場合は、いじめたものといじめられたものの区別は実にはつきりしているのである。
 いうまでもなく、いじめたものは監督官庁であり、いじめられたものは業者である。これ以上に明白なるいかなる規準も存在しないと私は考える。
 しかるに、一部の人の主張するがごとく、業者の間からも、むりに戦争責任者を創作してお目にかけなければならぬとなると、その規準の置き方、そして、いつたいだれが裁くかの問題、いずれもとうてい私にはわからないことばかりである。
 たとえば、自分の場合を例にとると、私は戦争に関係のある作品を一本も書いていない。けれどもそれは必ずしも私が確固たる反戦の信念を持ちつづけたためではなく、たまたま病身のため、そのような題材をつかむ機会に恵まれなかつたり、その他諸種の偶然的なまわり合せの結果にすぎない。
 もちろん、私は本質的には熱心なる平和主義者である。しかし、そんなことがいまさら何の弁明になろう。戦争が始まつてからのちの私は、ただ自国の勝つこと以外は何も望まなかつた。そのためには何事でもしたいと思つた。国が敗れることは同時に自分も自分の家族も死に絶えることだとかたく思いこんでいた。親友たちも、親戚も、隣人も、そして多くの貧しい同胞たちもすべて一緒に死ぬることだと信じていた。この馬鹿正直をわらう人はわらうがいい。
 このような私が、ただ偶然のなりゆきから一本の戦争映画も作らなかつたというだけの理由で、どうして人を裁く側にまわる権利があろう。
 では、結局、だれがこの仕事をやればいいのか。それも私にはわからない。ただ一ついえることは、自分こそ、それに適当した人間だと思う人が出て行つてやるより仕方があるまいということだけである。
 では、このような考え方をしている私が、なぜ戦犯者を追放する運動に名まえを連ねているのか。
 私はそれを説明するために、まず順序として、私と自由映画人集団との関係を明らかにする必要を感じる。
 昨年の十二月二十八日に私は一通の手紙を受け取つた。それは自由映画人集団発起人の某氏から同連盟への加盟を勧誘するため、送られたものであるが、その文面に現われたかぎりでは、同連盟の目的は「文化運動」という漠然たる言葉で説明されていた以外、具体的な記述はほとんど何一つなされていなかつた。
 そこで私はこれに対してほぼ次のような意味の返事を出したのである。
「現在の自分の心境としては、単なる文化運動というものにはあまり興味が持てない。また来信の範囲では文化運動の内容が具体的にわからないので、それがわかるまでは積極的に賛成の意を表することができない。しかし、便宜上、小生の名まえを使うことが何かの役に立てば、それは使つてもいいが、ただしこの場合は小生の参加は形式的のものにすぎない。」
 つまり、小生と集団との関係というのは、以上の手紙の、応酬にすぎないのであるが、右の文面において一見だれの目にも明らかなことは、小生が集団に対して、自分の名まえの使用を承認していることである。つまり、そのかぎりにおいては集団はいささかもまちがつたことをやつていないのである。もしも、どちらかに落度があつたとすれば、それは私のほうにあつたというほかはあるまい。
 しからば私のほうには全然言い分を申し述べる余地がないかというと、必ずしもそうとのみはいえないのである。なぜならば、私が名まえの使用を容認したことは、某氏の手紙の示唆によつて集団が単なる文化事業団体にすぎないという予備知識を前提としているからである。この団体の仕事が、現在知られているような、尖鋭な、政治的実際運動であることが、最初から明らかにされていたら、いくらのんきな私でも、あんなに放漫に名まえの使用を許しはしなかつたと思うのである。
 なお、私としていま一つの不満は、このような実際運動の賛否について、事前に何らの諒解を求められなかつたということである。
 しかし、これも今となつては騒ぐほうがやぼであるかもしれない。最初のボタンをかけちがえたら最後のボタンまで狂うのはやむを得ないことだからである。
 要するに、このことは私にとつて一つの有益な教訓であつた。元来私は一個の芸術家としてはいかなる団体にも所属しないことを理想としているものである。(生活を維持するための所属や、生活権擁護のための組合は別である)。
 それが自分の意志の弱さから、つい、うつかり禁制を破つてはいつも後悔する羽目に陥つている。今度のこともそのくり返しの一つにすぎないわけであるが、しかし、おかげで私はこれをくり返しの最後にしたいという決意を、やつと持つことができたのである。
 最近、私は次のような手紙を連盟の某氏にあてて差し出したことを付記しておく。
「前略、小生は先般自由映画人集団加入の御勧誘を受けた際、形式的には小生の名前を御利用になることを承諾いたしました。しかし、それは、御勧誘の書面に自由映画人連盟の目的が単なる文化運動とのみしるされてあつたからであつて、昨今うけたまわるような尖鋭な実際運動であることがわかつていたら、また別答のしかたがあつたと思います。
 ことに戦犯人の指摘、追放というような具体的な問題になりますと、たとえ団体の立場がいかにあろうとも、個人々々の思考と判断の余地は、別に認められなければなるまいと思います。
 そして小生は自分独自の心境と見解を持つものであり、他からこれをおかされることをきらうものであります。したがつて、このような問題についてあらかじめ小生の意志を確かめることなく名まえを御使用になつたことを大変遺憾に存ずるのであります。
 しかし、集団の仕事がこの種のものとすれば、このような問題は今後においても続出するでありましようし、その都度、いちいち正確に連絡をとつて意志を疎通するということはとうてい望み得ないことが明らかですから、この際、あらためて集団から小生の名前を除いてくださることをお願いいたしたいのです。
 なにぶんにも小生は、ほとんど日夜静臥中の病人であり、第一線的な運動に名前を連ねること自体がすでにこつけいなことなのです。また、療養の目的からも遠いことなのです。
 では、除名の件はたしかにお願い申しました。草々頓首」(四月二十八日)

(『映画春秋』創刊号・昭和二十一年八月)

(管理人より)   改行と、強調は管理人によるものです。   脱原発市民の中に、「騙す騙されるではなくて」と言う市民がいます。意見が多少違っていても仲良く協力して原発をなくそうという発想から出た言葉だと思いますが、私は非常に違和感がありました。「騙す騙される」を棚上げして、原発をなくすことなどできません。   この伊丹万作氏の文は戦争責任の問題を語っているのだけれども、これは、原発や自然エネルギー問題にもそのまま当てはまると思います。   国や企業、政治家、候補者、その周辺の人物、利害関係者、有名人の言説を鵜呑みにした自分を分析しなければなりません。    だまされるということはもちろん知識の不足からもくるが、半分は信念すなわち意志の薄弱からくるのである。我々は昔から「不明を謝す」という一つの表現を持つている。これは明らかに知能の不足を罪と認める思想にほかならぬ。つまり、だまされるということもまた一つの罪であり、昔から決していばつていいこととは、されていないのである。   自分に知識がない場合は、調べて学習するしか手はありません。   どんなに勉強が苦手でも、頑張るしかありません。現実逃避して浦島太郎化するのは簡単なことです。   ひとつずつ検証していくと、自然エネルギーの専門家や、有名人たち、技術屋と名乗る人たち、検証しない普通の市民たちが いかにも原発体制を批判しているようにみせかけて、巧妙に体制側の言葉を使って自然エネルギーに誘導していることがわかります。   原発御用学者の言説に騙されたのに、また、自然エネ御用学者の言説に騙されていることに気づかないのであれば、その延長線上で戦争でもまた騙されるということです。    

Xバンド・レーダー基地 「熱を発生する特性がある」電波を大出力で飛ばす在日米軍施設が京都に!

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TPY-2レーダー(「Xバンド・レーダー」)について 平成25年4月 防 衛 省 より

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20140527/4730471.html

(管理人より) ついに国内に米軍施設を増やす工事が始まってしまいました。それも危険な電波を飛ばしまくるレーダー基地です。見た感じは映画スターウォーズに出てくるトラックみたいですが、完全にサイエンスフィクションを超えて現実になってます。

「Xバンドレーダー は、波長2.5〜3.75cmの電波を用いるレーダーの総称。波長が短いために大気による減衰が大きく、遠方に到達させるには大出力が必要となる。」(

毎日新聞によると、

「配備予定のレーダーはトレーラーでけん引する移動式で、全長約13メートル、高さ約3メートル。直進性が高い電波を高出力で発射する。Xバンドとは8ギガ〜12ギガヘルツの高い周波数帯を指す」

とあるように、Xバンドレーダーは大出力で電波を飛ばすんです。以下の防衛省の図では危険性がわかりません。電波もDNAを切断する放射線の仲間だということはこのブログでもすでに書きました。

以下の図を見ると 光線に近いことがわかります。

京都府ではこういう対応です↓ アメリカと国の言いなりですね。

TPY−2レーダー(いわゆるXバンド・レーダー)配備について  京都府HP

TPY−2レーダーの配備について皆様の疑問にお答えします

国が「安全安心」を言う時はまずいことを隠しているということです。原発事故後の日本に住む人なら学習済みのことです。Q&Aから気になるところを抜粋します。

https://www.city.kyotango.lg.jp/kurashi/oshirase/kikakusomu/somu/00054/documents/h250424kaitou.pdf  より

国の質問に対する答えの 「弱い電波は健康への悪影響がない」という内容と、「熱を発生する特性により立ち入り禁止」という内容に、整合性がありません。

結局、「安全」といいながら、大出力で電波を飛ばし、熱を発生する「危険」があるということです。もし間違ってレーダーの電波が人間や生き物に当たったらどうなるかということです。

電波は見えないのですから、運用が始まったら実際どこに飛ばされてるか周辺住民にはわかりません。

「原発問題で味わった悲しい経験を、二度と味わいたくない」電磁波問題の第一人者・荻野晃也氏に聞く 

電離放射線も非電離放射線も危険というのが常識になってきた。事実、2011年の5月、世界保健機関(WHO)傘下の世界ガン研究機関(IARC)は、2001年に極低周波に、2011年5月にはマイクロ波に発癌性がある可能性を認定した。 日本では、電離放射線を放射線と呼び、非電離放射線を電波と呼んで区別しているが、欧米では全てが電磁波であり、同時に放射線の仲間である。

それから、防衛省の資料には、弾道ミサイルの探知・追尾が目的、我が国の弾道ミサイル防衛能力の向上と書いてありますが、実際は日本の防衛のためではありません。

有事の際にはレーダー基地が攻撃対象になりやすいのは明白。日米地位協定のために米軍基地は治外法権で、私たちにはどうすることもできません。

毎日新聞より

「防衛省によると、当面は用地造成を進め、10月にレーダー本体を設置。12月までに管理棟や倉庫などを建設し、レーダーの本格運用を始める。居住区など付帯施設は17年度末までに完成させる。要員は最大約160人。このうち軍人は約20人で基地に駐在、残りの軍属は基地外から通う。」

米国防総省の軍事戦略の基本指針となる「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)に、Xバンドレーダー は、北朝鮮の長距離弾道ミサイルを念頭に、「米本土防衛」と明記されています。予算案では4800万ドル(約49億円)を計上。 

元外務省国際情報局長・元防衛大学校教授 孫崎享氏の見解

http://www.kyoto-minpo.net/archives/2013/05/31/post_9509.php  より抜粋転載

Xバンドレーダーを開発した米国のレイセオン社による、ミサイル防衛のイメージ図。レーダーと人工衛星がミサイルを捕捉(左図)し、さらにレーダーが追跡し、ミサイルを迎撃する(右図)としています

 ―防衛省側は、「北朝鮮からのミサイルを迎撃するためにレーダー配備が必要」としています。本当に日本を守ることができるのですか?

 孫崎 レーダーが組み込まれるミサイル防衛システム(MD)で、日本を攻撃する弾道ミサイルを撃ち落とすことは不可能です。弾道ミサイルは、打ち上がると1000キロ以上の上空を飛ぶことが可能ですが、イージス艦によるミサイル迎撃範囲は数百キロ、対地空迎撃ミサイルは数十キロ程度で、物理的に届きません。

 また、ミサイルが日本に落下してきたところを狙っても、猛スピードで落下してきます。大陸弾道弾で秒速7キロ、中距離弾道ミサイルで秒速2キロです。それが東京都心、国会、米軍基地や自衛隊など、どこを狙うのか分かりません。北朝鮮から発射されて数分の間で、超高速で動くミサイルの目標は分からないまま、迎撃するのは物理的に不可能です。「米軍がミサイル迎撃に成功」というニュースを見たことがあるかもしれませんが、これはあらかじめ米軍内で発射時刻や目標を決めた上での成功です。北朝鮮がミサイルを撃つ場所や時刻を事前に教えてくれる訳がありません。
 ペリー元米国防長官(94〜97)もミサイル防衛システムは役に立たないと述べていますし、専門家になればなるほど技術的に難しいことを認めています。

 ―「日本の防衛のための配備」としていますが、迎撃できなければ意味が無いのではないですか? 

 孫崎 京都に配備する意味は、私にも良くわかりません。先程述べたように、迎撃は不可能だからです。
 アメリカ防衛のための配備なら十分に意味はあると思います。アメリカに向かうミサイルを京都のレーダーで補足すれば、距離の離れている米国内のどこを狙うのか分析できる可能性が高まります。迎撃が不可能だとしても、置く意味はあるかもしれません。ただ、日本を守ることができるシステムではありません。

 ―北朝鮮からの攻撃を防ぐにはどうしたらいいですか?

 孫崎 平和的な外交を粘り強く続けるしかありません。
 戦後の流れを見ると、冷戦が終結して以降、国家間の紛争は減少し、現在の世界では、国際問題を話し合いで解決するのが当たり前になっています。レーダー配備や防衛力増強は相手国との緊張感を増やすだけで、問題を解決することはできません。国連・国際法にもとづき、平和外交を果たすのが日本の役割です。それが北朝鮮からの攻撃をやめさせる最大の手段です。

―アメリカのいいなりで、政府・防衛省はレーダー配備を強行しようとしています。なぜこうしたことが行われるのでしょうか?

 孫崎 日米安保条約、日米地位協定により、日本はアメリカに従属している状況です。アメリカは「望むだけの軍隊を望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利」を戦後の占領統治時に勝ち取り、いまだにその状況が続いています。軍事・外交だけではなく、経済面でもアメリカの要求をのまざるを得ません。自主独立をめざす総理大臣や閣僚もいましたが、すべてアメリカの意向で退陣・失脚させられてきました。
 しかし、現在はアメリカだけに頼る状況ではありません。中国が大国に成長するなど、国際情勢が大きく変化しています。領土問題など周辺国との緊張を対話で解決し、日本は日米同盟を解消し、自主独立の立場で外交すべきです。 

  

https://twitter.com/nobaseokinawa/status/471244091083489280

 

京丹後米軍基地建設着工。本日5/27、6:30頃の様子。通勤時間帯にも関わらず狭い道にずらりと並ぶでっかい装甲車。ものすごく邪魔です。道をわざと塞いで、人々が抗議に集まるのを阻止してるんでしょうか。えーと、これも税金ですよね。 

 

 https://twitter.com/nobaseokinawa/status/471244091083489280


米軍が発注して、Xバンドレーダー基地を作る日本の施工業者は、無線基地局設置したり太陽光発電もやる会社でした。三菱住友系。

ミライト・テクノロジーズ  

軍需産業=原子力産業=再エネ産業 このつながりを考えなければならないと思います。

共産党質問主意書)や、社民党だけに任せるのではなく、市民レベルで一人ひとりが、この問題を調べて問題意識を持ち声を上げなければまた日本は戦争に巻き込まれていくのではないかと思います。

米軍基地⇒日米地位協定日米安保条約

原子力発電所⇒日米原子力協定

 

除染の放射性廃棄物「核ごみピラミッド」「福島県外で最終処分」が法律に!放射能汚染木屑は千葉で堆肥に!

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https://twitter.com/hirougaya/status/468006591476674560 より

 

https://twitter.com/hatakezo/status/473025741974552576  より

 

https://twitter.com/wbsj_tsubame/status/472261718211457025  より

 

 

中間貯蔵施設「国の責務明確化」で合意
www3.nhk.or.jp/news/html/20140526/k10014745181000.html
NHK 5月26日 23時08分 

 福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設を巡り、地元が強く求めている、福島県外での最終処分を法律で定めることについて、政府・与党が「施設に関する国の責務を明確に位置づける」などの具体的な方針で合意したことが分かりました。 中間貯蔵施設について、建設候補地の双葉町と大熊町では、最終処分場になるのではないかという不安が根強いことから、政府は施設の運営を担わせる、PCB=ポリ塩化ビフェニルの無害化処理を行う国の特殊会社を規定した法律を改正して、福島県外での最終処分を定める方針を決めています。
この法制化について、政府・与党が、施設に関する国の責務を明確に位置づけるとともに、運営を担う会社の名称に「中間貯蔵」ということばを盛り込むという具体的な方針で合意したことが分かりました。また、すでに閣議決定されている「貯蔵開始後、30年以内に福島県外で最終処分を完了するために必要な措置を講じる」という内容を法律で規定するということです。中間貯蔵施設を巡っては、石原環境大臣が27日、福島県を訪れ、法制化を強く求めてきた福島県の副知事や、双葉町と大熊町の町長と会談することにしていて、こうした方針などを説明し、今月31日から始まる住民説明会への協力を求めるものとみられます。 



放射能汚染木くず 千葉で堆肥化(東京新聞 6/1) 

滋賀県の琵琶湖畔に放射能汚染木くずが不法投棄された事件で、木くずの一部が千葉県市原市の造園会社で堆肥化され、放射能濃度を測定することなく外部に搬出されていたことが分かった。福島原発事故で汚染された木くずの処理は野放し状態だ。(内田淳二、荒井六貴) 

【滋賀の汚染木くず不法投棄事件】

滋賀県警は今年3月、廃棄物処理法違反などの疑いで、東京都千代田区のコンサルティング会社代表と、滋賀県近江八幡市の土木業者、横浜市の団体役員の計3人の関係先を家宅捜索した。3人は昨年3〜4月、福島県本宮市の製材業者から排出された産業廃棄物の木くず310立方メートルを適正に処理しないまま、滋賀県高島市の琵琶湖近くに不法投棄した疑いがもたれている。滋賀県の測定では、木くずから1キロ当たり最大3900ベクレルの放射性セシウムが検出された。 

◆測定せず搬出 処理野放し 「不法投棄されない仕組みを」 

「汚染されているとは知らずに、場所を貸して堆肥にした。宮崎県などの木くずという話だった。迷惑している」

市原市の造園会社の担当者は、困惑した表情でそう打ち明けた。問題の木くずは現在、どこにあるのか。この担当者は「木くずは昨年3月ごろ、千葉県木更津市の土木業者から運び込まれ、50トン近くを培養して堆肥にした。土木業者が数カ月後に搬出し、どこにあるか分からない」と説明する。 

だが、土木業者は「横浜市の団体役員から堆肥化を依頼された。搬出先は知らない」という。

団体役員は、滋賀の不法投棄事件への関与が疑われている人物だ。団体役員は本紙の取材に「造園会社でほかの堆肥と混ぜられて使われたはずだ」と主張した。真相はやぶの中だ。 

確かなのは、汚染木くずからつくった堆肥の放射能濃度が全く分からないことだ。堆肥として使用できる国の基準は1キロ当たり400ベクレル以下。滋賀の汚染木くずから同最大3900ベクレルが検出されたことを考えれば、基準値を上回る堆肥がばらまかれた可能性は否定できない。 

農林水産省は遅ればせながら昨年12月、都道府県や業界団体に対し、放射能濃度が不明だったり、産地が不明確だったりする原料を堆肥づくりに使わないよう通知を出した。問題の木くずは、山梨県富士河口湖町内の民有地にも昨年4月ごろ、約40立方メートルが運び込まれていた。 

地主の男性は、山梨県環境整備課の調べに「知人が堆肥のサンプルとして置いていった。引き取ってもらえなくなっている。汚染は知らなかった」と話している。 

木くずからは、1キロ当たり3000ベクレル前後の放射性セシウムが検出され、堆肥には使えない。放置場所は、公道から10メートルほどしか離れておらず、周辺住民からは、不安の声も寄せられている。 

放射能汚染廃棄物の処分は、放射性セシウムが1キロ当たり8000ベクレルを超えた場合は国が担う。しかし、今回の木くずのように8000ベクレル以下は、廃棄物処理法上の産業廃棄物として排出元が処分する。 

廃棄物の問題に詳しい熊本一規・明治学院大教授(環境政策)は

「そもそも、放射能汚染廃棄物の処分を、ほかの産廃と同じにしたことが間違いだった。通常の産廃でも不法投棄が問題化しているのだから、汚染廃棄物で不法投棄が起きることは想定できた。汚染廃棄物が不法投棄されないような仕組みづくりが必要だ」と指摘する。

 (管理人より)

除染の土=放射性廃棄物の最終処分場を福島県外にする、ということを法律に書くと言っています。

放射能汚染木屑だけでなく放射性廃棄物の拡散が止まりません。汚染肥料がどこに流通してるかわかりません。知らずに家庭菜園で使ったら自給自足してても汚染野菜を食べることになります。

放射性廃棄物は、拡散させないよう、無人エリアを作り、そこに集中管理することが重要なのに、その真逆を国がやってるということです。

がれきの広域処理も国策で押し切られました。除染廃棄物も国策で全国拡散されるでしょう。

放射能汚染を免れた西日本もこうして、汚染を拡散されていくのです。

身近なところがホットスポットになっているかもしれません。

無関心な市民によって、市民の命が脅かされていると感じます。

 

追記

 

小学校での低学年の生活科で学校の畑を使って野菜を植えます。そして収穫後、授業でみんなで食べたりもします。

幼稚園や学校の花壇に汚染肥料が使われるかもしれません。花壇係や園芸委員会などの活動で子供が触れることもあるかもしれません。

教職員が知らずに汚染肥料を使う可能性もあります。この東京新聞の記事をお母さんがコピーして学校に持っていくといいかもしれません。

肥料の汚染があるかどうかわからない場合は使わないで欲しいと申し入れをするときに有効だと思います。

 

 

ホットパーティクルは危険 マルコ・カルトフェン氏 「この粒子の重量の80%は、原子炉の炉心の物質」  

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原文はこちら The Hottest Particle April 3rd, 2014  Transcript

翻訳はこちらのブログから転載させていただきました。http://ameblo.jp/mhyatt/entry-11866091534.html

 “ The Hottest Particle” Transcript

「超高放射性粒子」 文字起こし

こんにちは、フェアウインズのアーニー・ガンダーセンです。
今日は、プロフェッショナルエンジニア(PE)であるマルコ・カルトフェン氏によるビデオをご紹介します。
このビデオは今までフェアウインズが発表してきた数々のビデオの中でも、非常に重要なものであるといえます。
3年前、日本全土と北アメリカ沿岸にホットパーティクル(高放射性粒子)が降り注いだのですが、この事実について語ったのは、フェアウインズが一番最初の組織でした。
ホットパーティクル(高放射性粒子)は危険で、探知することが難しい物質です。
このビデオの中で、カルトフェン氏はなかでも非常に高い放射能を持つ超高放射性粒子を発見したことついて語っています。
これは福島第一原発から300マイル(482km)も離れた場所で見つかりました。
もし私達フェアウインズのウェブサイトが日本のウェブサイトであったなら、秘密保護法によってこのビデオがリリースされないように妨害されることでしょう。

このビデオの最後に簡単なまとめを、私からお話したいと思います。


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※ここからカルトフェン氏のビデオが始まる

私はマルコ・カルトフェンです。私はの土木関連の専門技師であり、現在ウォーセスターポリテクニック研究所にて博士号の取得過程にあります。
私が主にリサーチしているのは放射能汚染とケミカル汚染について、またそれらの汚染物質がどのように家屋の内部に蓄積していくのかについてです。

何故そのようなリサーチをするのかといいますと、これは一般市民がどのように放射能汚染にさらされて被曝をするのかを知る為にはとても重要なことだからです。

家屋内の環境に関して言えることは、建物の内部というものは、外部よりも汚染の度合いが高くなるという傾向があります。
家屋というものは外部の汚染を集めてしまうのです。実際は家の外で汚染する被曝量の方が少ないということです。
1日24時間のうち、実際に建物の外にいる時間の方が、通常は短いものですしね。

ソーシャルメディア(ブログやツイッター、フェイスブックやその他の様々な掲示板など)の素晴らしいところは、世界中の沢山の人々と話せる機会が得られること、そして沢山のボランティアの方々や科学者達、またはそういった組織との繋がりを得られることです。

そしてそうして出会った人達は、エアフィルター等のサンプルを送ってくれました、例えば家庭用の電気器具なんかの、そうですね、彼らの家に設置してあったエアコンやヒーターのフィルターや、換気扇のフィルター等です。
私達はこれらすべてのサンプルを、非常にシンプルな方法で処理し、いろんな家の被曝度を比較検証しようとしました。

私達は北日本、東京、アメリカ、そしてカナダからのサンプルに注目してみました。実際に人々がそれくらい被曝しているのかを知ろうとしたのです。

 

※上の写真は2011年4月にシアトルと東京、福島を走っていた車のカーフィルターをX線フィルムに感光させて放射性物質を目に見える形で焼き増ししたもの。

そのために私達はホットパーティクル(高放射性粒子)に着目しました。放射能汚染に被曝するということを法的視点で考えると、はじめにそのエリアでの平均的な汚染度や被曝度を求め、それからではこのぐらいなら大丈夫でしょうという、安全なレベルというものを求めます。

もしもあなたがその安全なレベルと言われている汚染度を超えて被曝していると考えるなら、何らかの指針を設けて、対策をとる必要がありますね、除染するなどして。私達は被曝の平均値というものについて理解すると同時に、ある一定の人々は平均値よりも多く被曝するだろうし、またある一定の人達は平均よりも被曝数値が低いだろうと考えます。
この考え方において私達の調査の事例は他と異なります。

それは、どれくらいの量の放射能汚染された塵が、原発事故の起きた場所(福島第一原発)から、どのような経過をたどって誰かの家に入り込むのかによるのです。

もしもそれらの放射能汚染された塵が、食べ物と一緒に口の中に入ったり、呼吸と一緒に肺の中へ吸い込める程に小さなものだったとしたら、それは内部被曝として、平均の汚染度や平均の被曝量と言われている数値の何倍もの被曝をするということになるのです。被曝数値の構成要素について考えてみましょう。

?あなたが住んでる環境からの平均の被曝、つまり外部被曝
?ホットパーティクル(高放射性粒子)を取り込むことによって被曝する内部被曝

ホットパーティクル(高放射性粒子)による内部被曝はそう多くはないといえるでしょう。
原発事故の起きた現場から放出されたホットパーティクル(高放射性粒子)の数は比較的少ないからです。

ですから殆どの人はこのホットパーティクル(高放射性粒子)によって内部被曝する事はないでしょう。
しかし、少数の人達は一粒か、もしくは二粒以上のホットパーティクル(高放射性粒子)を体の内部に取り込み、内部被曝をするでしょう。このように内部被曝をすると、外部被曝の平均値よりも被曝数値は高くなります。

ですから今、実際に人々に何が起きているのかを知るためには、この外部被曝と内部被曝の両方を考えて計算に入れる必要があります。私達はサンプルを得た後、一連の分析を得ることが出来ました。

私達はまず基本的な分析をし、平均の外部被曝の数値を算出しました。私達はガンマスペクトロメトリーと呼ばれるものを使用しました。このガンマスペクトロメトリーという物は、過去100年以上に渡って使用されている技術であり、どんな核種が、どんな放射性物質がサンプルの中に存在しているのかを検査するものです。

福島からの放射能汚染の中に見られる3種類の核種があります。まずは、セシウム134とセシウム137です。

この2つの核種の割合をみることによって、私達はこの汚染が福島からの物であることをかなり確実に特定することができます。
またこれらの核種は、核分裂による生成物であり、なんらかの核反応の後に生成される物質です。

3種類の核種のうちのもう一つがラジウム226です。これはもともとのウラン燃料が核分裂反応のプロセスを始める最初の段階で生成されます。
もしこれらを見つけたら、私達は第二段階、ホットパーティクルがその中に存在しているかどうかを鑑定する作業に進みます。

どういう風にするのかというと、ホットパーティクルの分析を行うという第二段階へ進める為に鑑定したサンプルをふるいにかけ、
よりさらに細かい粒子に分け、銅製のプレートの上に薄く伸ばし、それをX線用のフィルムに感光させるのです。1週間、感光させておきます。

これはまた別の古くから行われているテクニックです。おそらく一世紀以上前から。
サンプルの塵の中から、どこに小さな放射性のホットパーティクルがあるのかを見極めることができます。

その感光させたX線用フィルムを焼き増しすることもできます。そしてもし可能性のある箇所が見つかったら、
その部分だけをイグザクトナイフ* で切り取ります。
それをアルミニウム製の顕微鏡用スライドの上にのせ、電子顕微鏡でさらに細かく調べます。
※イグザクトナイフ* 細かいところを切り抜く為のカッター

普通の顕微鏡ではなく、見ながら元素の分析をすることが可能な特別な電子顕微鏡を使います。

では実際にこの電子顕微鏡で見ているイメージをしてみましょう。
スクリーンで実際に映像として見ることができるのです。ひとつひとつの粒子を五千倍、一万倍、一万5千倍に拡大して
見ることができます。

これを見ながら顕微鏡の操作レバーを操り、粒子のひとつに焦点を合わせるのです。
ビデオゲームのようなものです。粒子のひとつひとつにX線ビームを当てて、その元素の構成についての分析処理をしていくのです。そうしていくうちに、放射性の粒子を見つけるのです。

それらはプルトニウムであったり、ウラニウム、ラジウムだったりします。
分析に使用するサンプルは0.5キロか1キロ分程の塵なのですが、この塵の粒子の中から、このようなプロセスを経て、
一粒か、二粒程のホットパーティクル(高放射性粒子)を見つけて取り出す作業になります。

 

※名古屋の一般家庭の掃除機ゴミパック内の塵から見つかったホットパーティクル(高放射性粒子)

そして更に細かい分析を行います。これは非常に意味のある大切な作業です。

なぜかというと、もしこの小さな粒子を誰かが呼吸として吸いこんだり、または食べ物に混入して体内に入ってしまった場合に、何が起こるかが分かるからです。
すべてのホットパーティクルは似ておらず、それぞれ違っています。幾つかの放射性粒子は、他の放射性粒子よりもやや高い放射能を持っています。それらを見つけ出すのは非常に難しいです。

また別のある粒子は、ちょうど*マグニチュードと地震エネルギーの対数関係のように、10の指数倍で表さなければならない程の強烈な放射能を持っています。

補足*マグニチュードは地震のエネルギーと対数関係にあり、マグニチュードが2増えるとエネルギーは1000倍になる。
つまり一般的な放射性粒子と比べて、高放射性粒子であるホットパーティクルは2倍とか3倍汚染度が強いというレベルの話ではなく、とてつもなく放射性が高いという意味。
リクタースケール(マグニチュードと地震エネルギーの対数関係を表すグラフ)について考えてみると、マグニチュード5というのは、マグニチュード3よりも100倍も強い地震エネルギーを持っています。

私達が探しているホットパーティクル(高放射性粒子)と言うものはつまりそういうものであって、一般の放射性粒子よりも、ちょっとだけ放射性が高いとか、そういうレベルの話ではないんです。
とてつもなく高いのです。私達はそれらを見つけたのです、そのとてつもなく高い放射能を持った粒子を。

とても小さな粒子ですが、何処から来たものなのか、私達に教えてくれます、なぜなら(先ほど話した特別な)電子顕微鏡で見ることができるからです。

どれくらいの大きさなのか、どんな形をしているのかを見ることができます。
この粒子がどのような経過を辿ってきたのか、またはその証拠を知ることができるのです。

そして最終ステップとしては、もしこの粒子のサイズ、原子構成、放射能の強さ等を知ることができれば、この粒子を吸い込んだり、経口摂取すればどうなるかも知ることができます。

「実際にはどの人に何が起こるかなんて分からないじゃないか、私達にはただ(健康障害が起こる)確立の平均値しか分からないだろう。」

そうあなたは思いますか。そうですね、一般的な放射性粒子に関してはおそらくそうでしょう。
でもこのホットパーティクル(高放射性粒子)に関しては、7%の人が肺癌になるとか、あるいは70%の人が皮膚癌になるとか、喉頭癌になる可能性があるだろうというふうにはっきり言うことができます。

そういった粒子たちの画像を実際に見ることができます。とても時間のかかる分析ですが、どのような健康被害が起こるかその危険性について多くの事を知ることができます。

※肺に取り込まれたホットパーティクル(放射性物質を含んだ埃)が周囲の細胞を破壊している様子。

どの地域で、何倍の健康被害があるかについてを知る良い方法です。私達の得たサンプルは日本の名古屋からの物でした。
460キロメートル福島の第一原発から離れたところです。約300マイルです。

ホットパーティクル(高放射性粒子)は10マイクロ幅でした。0.00005mの大きさということです。
当然のごとく、とても高い性能を持った顕微鏡でしか見ることができません。

呼吸として容易に吸い込める大きさであり、また肺の中にとどまることもできるサイズです。
これはとても重要なことなのです、何故なら、もしあなたが保健物理学者なら、このホットパーティクルからの被曝量の計算をし、この粒子は障害体内に残り、被曝し続けるものとして考察する必要があるからです。

アスベストを取り扱った為に、アスベストの粒子を吸引した労働者が亡くなったとします。死因はさておいて、アスベストの粒子はそれでもまた彼らの体内に残っています。ホットパーティクル(高放射性粒子)にもほぼ同じことが言えます。

私達が調査した粒子は、原子炉の中で核分裂したことによって出た物質と核燃料そのものの混ざり合ったものでした。
テルルとラジウム226です。

またセシウム134と137、コバルト60、その他にも、めったにCNN(アメリカのニュース番組)の放送でも聞かないような、物理学しか知らないような、そんな名前の核種の数々を見ました。

 



この粒子の重量の80%は、原子炉の炉心の物質です。
この粒子は事故のあった原子炉の炉心からとても長い距離を旅してやってきたのです。
とても長い距離の移動です、この粒子はとても小さいので、気体となって風に乗ると、とても長い距離を移動するのです。
どういう事かというとつまり、原子炉から離れた地点であればあるほど、こういった粒子(ホットパーティクル)を見つける可能性は低くなるということです。

私達は日本から送られて来た沢山のサンプルを調査しましたが、これは最も長い距離を旅した粒子です。
個体識別番号を付けようと思っています。

日本では、放射能をベクレルという単位で計ります。このベクレルというのはヘンリー・ベクレルという人の名前です。
1ベクレルというのは放射性物質が1秒間に1つ原子が崩壊するということです。

現在日本では、1キロあたり100ベクレル、これは1パウンドあたり45ベクレルになりますが、これ以上のレベルの食物は食べるのは危険であるということになっています。

アメリカの数値の方がもう少し高いのですが、しかしもし1キロあたり100ベクレル以下なら安全という方針に従うとすれば、この物質(ホットパーティクルを指す)は、食べるのには放射性が強過ぎますね。

この物質(ホットパーティクル)は1キログラム当たりペタベクレルということになります。ペタベクレルなんて聞きなれない名前でしょう。

4の後に、ゼロが19個並びます。1キログラムあたり、40,000,000,000,000,000,000(4千京)ベクレルです。
炉心の物質というものはそれ程までに放射性がとてつもなく高いものなのです。

とても小さな粒子ではありますが、ベクレルではたったの310ベクレルでした。
この掃除機の内部のパックのサンプルを受け取った当初、放射線を計測したら310ベクレルでした。
これは平均的な福島県内の掃除機のゴミパックの放射線数値と同じぐらいでしたので、特に気をとめませんでした。

作業はグローブボックス(放射性物質を扱うための小型の箱で備えつけのゴム手袋によって外部から操作する)やフード(覆いのようなもの)の下で作業をしたのですが、私達はこのサンプルを半分にカットしました。

これはホットパーティクルが存在しているかどうかについて調べる第一のステップなのですが、半分に切ったら当然、まぁ半分の155ベクレルになるはずですよね?310の半分ですから。
しかし実際にはゼロだったんです。
よし、じゃあもう半分のパックを計ってみよう、そしたらそっちもゼロ。あれ?どこに行っちゃったんだ?
それでもう一度両方のパックを一緒に戻して計測しました。
そうしたらまたちゃんと310ベクレルと出ます、ちょっとしたミステリーでした。
ホットパーティクルがこの掃除機のゴミパックのちょうど真ん中あたりに存在していて、このパックを半分に切ったカッターナイフの刃にくっついていたのだということに気付くまではね。

私達はこのカッターナイフを顕微鏡で注意深く見ながらひとつひとつの粒子の放射性を調べました。プロセス自体はややショートカットしたわけですが、実際にこれはホットパーティクルを見つける方法ですから。
高い放射能を出す部分を見つけるまで、サンプルを切り分けていくわけです。

北日本にある浪江町と飯館村から送られてきたサンプル、「黒い砂」を見てみると…(この高放射性粒子は)非常に黒い砂と似ています。

 


黒い砂…そしてこの粒子(ホットパーティクル)もそうなのですが、集合体であり、混ざり合った物なのです。
例えばコンクリートは砂とセメントと小さな石が混じり合った物です。顕微鏡下ではそのように見えます。

黒い砂の正体について、最悪のケースを話しています。
ホットパーティクル(高放射性粒子)は、事故(原発事故を指す)の最中に気化したものです。
それが凝縮して小さな粒子になり、混ざり合った物です。それらは凝結し、集まり、そして確認できる大きさの粒子になるのです。
風に乗って移動します。そして遅かれ早かれ、何か当たり、それにくっつきます。

この名古屋からのサンプルの場合、外部の空気中を漂っていた粒子が何らかの理由で室内のカーペットに付着し、それを掃除機が吸い上げたのです。

良いニュースとしては、同じ場所からサンプルを受け取り続けていますが、同じようなホットパーティクルはそれ以来発見されていません。この家が特別に何か問題があるという訳ではなく、私達のデータによると、この家からはこうしたホットパーティクルは一つだけでした。発見されなかったのです。

しかしこの事実はある特定の地域を調査して、ホットパーティクルが他にも存在しているかを確認してみる必要があることを示しています。
このようなホットパーティクルからの被曝によるダメージは、多大な健康被害を引き起こす可能性があります。

 


今のところ、日本の福島県と東京からのサンプルについては、25パーセントのサンプルは、確認できるレベルのホットパーティクルを含んでいます。

しかしこの粒子(名古屋の掃除機ゴミパック内から発見された粒子)が最悪のケースで、一番高い放射能を持っていました。
平均の数値が示されるというわけではありませんが、どんな可能性があるかを知ることはできます。

結果的として私は、一連のサンプルについて十分に理解する時間をかけて、整理しました。

それはウォーチェスターポリテクニックインスティトュートの検討委員会(同領域も専門科によって査読、評価する機関)によって検討されました。そしてこれらの情報を公に公表する為の準備をしました。

かつてのように平均の被曝量ではなく、実際にどれだけ被曝するであろうかが分かるようになるという事は良いことだと思います。そしてまたホットパーティクルによって被曝する可能性についてや、この福島の原発事故によって実際に受けるであろう健康被害の可能性についても付け加えました。

このようにしっかりと研究されたデータや情報をテレビのニュースや、東京電力の発表、またはIAEAの発表で見聞きすることは決して無いでしょう。

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フェアウインズは長い間、福島の原発事故の結果として、はっきりと明確に分かる程の癌の増加が日本で見られるようになるだろうとお話してきました。
このビデオはたった一つのホットパーティクルが私達が恐れている最悪の事態を確証しています。
フェアウインズ エナジー エジュケーションのビデオを見て下さってありがとうございます。
アーニーガンダーセンです、今後も更なる情報の提供を続けさせて頂きます。

 


http://ameblo.jp/mhyatt/entry-11866340578.html

 

茨城県の一般家庭の掃除機ゴミパック内から発見された二粒のホットパーティクルのうち左の方のまるい粒について。

ガンダーセン氏

 「この粒は80%どころの話ではないよ。ほぼ核燃料100%の粒だ。まるいだろう?核燃料はすごく高温になって解けるとこうして粒がまるくなるんだよ。

これはピュアなピュアなピュアな100%の核燃料だ。これはとてつもなく放射性が高い。

事故のあった炉心から飛び出してきたんだ。本来ならこんな物は何重にも厳重に隔離されているハズの物質であって普通に人が生活する環境にあってはいけない物なんだ。

もしこれが人体に入ったら100% 必ず癌になる。」 

「きちんとした形でこうした情報を公開する為にはとても沢山のステップを踏まねばならない。証明する為には膨大な実証や実験や調査が必要なんだ。

既に分かりきっているような事でもね。時間もお金もすごくかかるんだよ。足元をすくおうとする者達は沢山いるんだ。」

 マルコ・カルトフェン氏によるビデオ、文字起こしはこちらもどうぞ↓

数百種類の放射性核種が環境中に存在する東日本。西日本に住んでいても吸気被曝・大気汚染を直視する。

 

 

北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(6)福島の除染土がPCB処理のJESCO北九州などにやってくる?!

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除染の放射性廃棄物「核ごみピラミッド」「福島県外で最終処分」が法律に!放射能汚染木屑は千葉で堆肥に!

というブログ記事にも書きましたが、福島の除染土が福島県外で最終処分されるニュースがありました。この件で、ジャーナリストの山本節子さんが指摘されていたので、囲みで全文転載します。赤文字は管理人強調。

山本節子さんの指摘

政府は施設の運営を担わせる、PCB=ポリ塩化ビフェニルの無害化処理を行う国の特殊会社を規定した法律を改正して、福島県外での最終処分を定める方針を決めています。

JESCOがこの事業をやるということは、事業所のある東京、大阪、北九州、室蘭、豊田(愛知県)に再び放射能汚染廃棄物がやってくるという意味

 

http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=1087 より

 

中間貯蔵施設「国の責務明確化」で合意

NHK 5月26日 23時08分 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140526/k10014745181000.html

福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設を巡り、地元が強く求めている、福島県外での最終処分を法律で定めることについて、政府・与党が「施設に関する国の責務を明確に位置づける」などの具体的な方針で合意したことが分かりました。中間貯蔵施設について、建設候補地の双葉町と大熊町では、最終処分場になるのではないかという不安が根強いことから、政府は施設の運営を担わせる、PCB=ポリ塩化ビフェニルの無害化処理を行う国の特殊会社を規定した法律を改正して、福島県外での最終処分を定める方針を決めています。この法制化について、政府・与党が、施設に関する国の責務を明確に位置づけるとともに、運営を担う会社の名称に「中間貯蔵」ということばを盛り込むという具体的な方針で合意したことが分かりました。また、すでに閣議決定されている「貯蔵開始後、30年以内に福島県外で最終処分を完了するために必要な措置を講じる」という内容を法律で規定するということです。中間貯蔵施設を巡っては、石原環境大臣が27日、福島県を訪れ、法制化を強く求めてきた福島県の副知事や、双葉町と大熊町の町長と会談することにしていて、こうした方針などを説明し、今月31日から始まる住民説明会への協力を求めるものとみられます。

 さすが国営放送。法律名も会社名も報道していません。実は、このことがすべてを物語っています。こそこそとやりたいーー違法性が強いのです。

 記事にある「特殊会社」とは、2004年4月、「日本環境安全事業株式会社法」にもとづいて設立された日本環境安全事業(株)(JESCO)です。前身の環境事業団の頃から環境省官僚の天下り指定席。資本金43000万円は政府の全額出資ですが、JESCOにPCB処理の能力があるわけではなく、すべて民間に丸投げ。で、いつもの大企業がちゃかり事業を受託し、東京ー三菱重工業、北九州市ー新日本製鐵、てな具合。事業の説明はここ↓をごらんください。

 http://www.jesconet.co.jp/company/pdf/pamph1404.pdf

 で、このJESCOがこの事業をやるということは、事業所のある東京、大阪、北九州、室蘭、豊田(愛知県)に再び放射能汚染廃棄物がやってくるという意味なんですけど。こういうことを、搬出先自治体の了解も、住民の了解もなしに決めていいはずはありません。

 さらに問題は、JESCOのPCB処理が事実上、失敗していることです。POPs条約のもとで、2016年までに処理を終えるはずだったのが、漏えい事故などでなかなか進まず、施設が止まることもしばしば。2012年12月には、処理期限を十年も先延ばしにするという政令を決めていました。でも、それを元に、国が関係自治体に延長を要請したのは2013年秋、そして地元住民に説明会が開かれたのは今年に入ってから。たとえば、北九州市は:

 PCB廃棄物処理に関する国からの要請の受入れについて

(平成26年4月23日、5月1日更新)平成26年4月23日、北橋市長が石原環境大臣に対し、PCB処理の見直しについての国の検討要請に対する条件を提示したところ、環境大臣からは、条件を承諾し、万全を尽くして対応する旨の回答がありました。これを受け、市として国の要請を受け入れる決断をいたしました。PCB処理の見直しに関する要請受入れに当たっての市長声明(PDF形式:164KB)

 けなげに延長を受け入れたようですが、もちろん、どの文書にも「放射能廃棄物」の文字などひとつもありません。どうも、政府は「汚染に慣れている」自治体をだまくらかして、放射性廃棄物を受け入れさせるために、十年の期間延長を言い出したんじゃないかな。

 でも、放射性廃棄物とは全く無縁のPCB関連法を捻じ曲げて(それも「特殊法人」をいじくって)、それを根拠に放射性廃棄物を全国拡散するとしたら、政府は犯罪者。さらに、法律って何のためにあるの?ってことになるでしょう? 環境省の馬鹿役人は山のように見てきたけど、大臣のレベルの低さは群を抜いている。オヤジとともにさっさと引退せんかい!

 怒っている場合ではありません。上のサイトからJESCOや関係自治体に電話し、この愚行をやめさせてください。それにしても、市民の反対をはねつけて「がれき」受け入れに走った自治体って、よくよく「見えない」んでしょうね。「ひとつ譲ると、必ず次がありますよ」って、アドバイスしたのになあ・・・2014.6.6

 

 (管理人より) 北九州市で起きたいろんなことがつながってきました。時系列に箇条書きに書いてみます。

●北九州市が震災がれき広域処理を強引に行う

反対市民を押さえ込み震災がれき焼却をゴリ押し。放射性廃棄物を受け入れる下地作りがなされた。

     ↓↓↓↓↓

●北九州市PCBの廃棄物上積み

PCB廃棄物処理に関する国からの要請の受入れについて

 

北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(1)カネミ油症事件の起きた地域に何故?PCBの有毒性を知る

北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(2)PCB廃棄物ってどんなものか? 北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(3)説明会報告とPCB廃棄物の経緯、全国処理施設と北九州周辺地図 北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(4)説明会の実際。処理方法。責任者名。周知されてないトラブル。 北九州市PCB廃棄物処理上積み問題(5)JESCO日本環境安全事業(株)〜日本の環境行政の深い闇

       ↓↓↓↓↓

●北九州のモニタリングポスト撤去

がれき焼却の際に設置されたモニタリングポストは撤去された。

北九州 モニタリングポスト継続を求める会

モニタリングポストの継続を求める申し入れ書

なんと北九州市内4か所のモニタリングポストが昨日で廃止!政令指定都市なのにたった1箇所ってありうる?

北九州市地域防災計画見直し検討会を5回もやって、結局モニタリングポスト減らすってどういうこと?

     ↓↓↓↓↓

●福島県の汚染土の最終処分を、日本環境安全事業(株)(JESCO)にさせる方針

 

この流れを見ると福島の除染土=放射性廃棄物を、北九州にまた持ってくるつもりだったからPCB上乗せして、さらにモニタリングポストを減らしたのかな〜という気すらしてしまいます。

第5回 中間貯蔵施設に関する専門家会議 開催報告

福島県外での 福島県外での 最終処分までの主な流れ

 ttp://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/68604.pdf

上の資料を見ると、「減容化・ 再生資源化等の可能性検討」とあります。具体的には書いてありませんが、私は焼却、セメントリサイクルの可能性が十分あると思います。

どの企業が儲かるかということです。 

福島県に無人エリアを作り、放射性廃棄物を集中管理しなければならないのに、このように日本列島中に放射性廃棄物を拡散するということは、国は日本列島ごと放射性廃棄物の墓場にしたいのだということがわかります。

日本は外国に原発を輸出して、その核のゴミも日本が引き取る約束になっています。日本列島を核汚染だらけにしてしまえば、市民も諦めて声を上げなくなる。

その準備は着々と進んでいるように見えます。

放射能汚染が少ない地域のみなさん、この状況をどうお考えでしょうか?

北九州市民、風下の山口県民の皆さん、近未来の私たちの健康は保てるのでしょうか?

これはサイエンスフィクションではなく、現実です。

JESCO北九州  093-752-1113 

 

 

 

 

風車のオイル漏れで、洋上なら海の汚染。山なら水源地の汚染。洗っても追加汚染、産廃でも汚染。

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Wind company hid water contamination evidence 風力発電会社が水質汚染の証拠を隠蔽

ホワイトリー風力発電所(スコットランド)の近くの飲料水は汚染されています。「・・・気づかずに風力発電開発の影響を受ける地方の水源がたくさんあるかもしれません。」(下記のタイムズの記事の引用)他のエンジンのように風力タービンも油を漏らす可能性があります。各タービンは巨大なギアボックスの潤滑のために油が数百リットル入っています。クリーニングの液体は別の汚染源です。タワーの漏れた油とブレードの昆虫の死骸(張り付いたらパフォーマンスが低下する)を洗うのに使われます。

 Removing a wind turbine in Belgium at Perwez  No turbines do not pollute! 

ベルギーのペルベで風力タービンを撤去  風車がなければ汚染はありません!

10年間に数百リットルの油が地面に漏れました。これはベルギーのLeuzeエヌ・エノー風力発電所で昨年起きた事故に次ぐ2度目の事故(生物分解性でない原油流出)です。

 Wind Turbine Leaking Oil Profusely 

風力タービンからかなりのオイル漏れ(スペイン)

 

(管理人より) 風車に潤滑油がたくさん使われてることは指摘されていましたが、思いっきり漏れてますね。ギアボックスに雷が落ちたら一発で燃えますね。

しかもブレードやタワーを洗浄する洗剤で追加で環境を汚染するとは!風車は低周波だけでなく周りの水や土や海も汚染するということです。ブレードは破砕して埋めるそうです。油がついたブレードは産廃で埋めても汚染します。

環境省のHP 平成24年度使用済再生可能エネルギー設備のリユース・リサイクル基礎調査委託業務 報告書  より

仮に油が漏れなくても、3年に1回交換しなければならないなんて!しかも300リットルて!

 

 

風力発電の風車カバー脱落 鹿児島・南大隅

http://www.asahi.com/articles/ASG637JY7G63TIPE03C.html 2014年6月4日01時01分

風力発電事業を行っている南九州ウィンド・パワーは3日、鹿児島県南大隅町の「南大隅ウィンドファーム根占(ねじめ)発電所」(定格出力1万3千キロワット)で、地上から約60メートルの高さにあった風車のカバー(重さ約150キロ)が敷地外の牧草地に落下したと発表した。けが人はなかったという。

 同社によると、カバーは風車に設置されている発電装置を風雨から守るためのもので、FRP(繊維強化プラスチック)製。大きさは縦520センチ、横340センチ、高さ140センチ。

 2日午後5時半ごろ、発電所にある風車10基のうち1基のカバーが脱落しているのを従業員が確認。カバーは風車から約150メートル離れた地点で発見された。町によると、付近では2日は強風が吹いていたという。 同社は、風車をすべて止め、脱落した原因の究明と対策を図るとしている。

ということは、カバーが外れて、ナセル部分はむき出し?オイルが漏れる可能性はないのでしょうか?

150kgの重さのFRPのカバーが150mもぶっ飛んだことにも驚きます。

安岡沖に洋上風力が作られて、オイルが漏れたら、魚や海の生き物はどうなるのでしょうか?

三ヶ峰に風車が作られて、オイルが漏れたら、山口県の水源地はどうなるのでしょうか?

海や山が数トンもの風車の潤滑油が漏れて汚れたら誰が責任取るのでしょうか?


国会議員の給料5月分から月額26万円、年間421万円引き上げ 居眠り議員に払う必要なし!

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国会議員の給料 5月分から月額26万円、年間421万円引き上げ

 この4月から、国民への大増税とは逆に、国家公務員と国会議員の“賃上げラッシュ”が始まった。国家公務員の給料は平均8%引き上げられ、行政職平均のモデルケースでは月額約2万9000円、ボーナスを含めた年収では約51万円のアップだ。国会議員の歳費(給料)はもっと増え、5月分から月額約26万円アップ、年間421万円もの引き上げになる。

 こうした大盤振る舞いは、「震災復興のために国民と痛みを分かち合う」と2012年から2年間の時限立法で実施されていた議員と公務員の給料削減を安倍政権が打ち切ったからだ。

 手取りが1割近く減っていたという中央官庁の課長クラスは、「子供の教育費は削れないし、給料カットはきつかった。これで一息つける」とホッとした表情で語り、歳費削減後に当選した自民党若手議員は、給料が純増になるとあって「いい時計でも買おうかな」と笑いが止まらない様子だ。

 政治家や官僚の言い分は「われわれは2年間も痛みに耐えた。減らされていた給料を法律通り元に戻してどこが悪い」というものだが、震災復興にあてるという給料削減の目的を考えると筋が通らない。

 それというのも、復興予算が全く足りないからだ。政府は東日本大震災の被害総額を16兆9000億円と試算し、5年間で19兆円の震災復興予算を組んで復興を終わらせる計画を立てていた。ところが、復興は遅々として進んでいない。にもかかわらず、19兆円のカネは2年あまりで底を尽き、安倍政権は新たに6兆円の国民負担を積み増しした。

 原因はシロアリ官僚たちが被災地とは関係ない天下り先への補助金や庁舎の補修、無駄な公共事業などの官僚利権を太らせるために復興予算を流用したからである。流用額は判明しただけでも2兆円を超える。

 ならば、そのカネは国家公務員の給料カットの継続で穴埋めすべきではないか。8%賃下げで捻出できる財源は年間およそ2700億円。彼らが流用した2兆円を穴埋めさせるために、あと7〜8年、給与カットを続けるのが理の当然だろう。

※週刊ポスト2014年5月23日号

 国会議員の給料

 

 

(管理人より) ツイッターで流れていた画像を集めました。どの政党の議員かわかりません。

原発事故が収束していない非常事態のレベル7の日本で、居眠りは有権者からすれば許されない行為。

居眠り 国会議員 で画像検索してみたら↓ この有様!

 




自然災害で太陽光パネルはあっという間にゴミになる。それなのに何故「災害時のため」のメガソーラー?

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http://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_6140.html  より

平田川のそばで太陽光発電施設を建設中のヤマシタの山下英明さん(30)は

「設置済みの約5千枚の太陽光パネルのうち、大多数が水に漬かった」と語る。
約8千枚のパネルを設置予定だった広大な敷地には、泥や流木が散乱。山下さんは「天災なので仕方がない」と肩を落とした。

http://blog.livedoor.jp/fortune2914stone/archives/51096897.html

 

http://www.jpcoast.com/entry/7440.html

http://www.47news.jp/feature/kyodo/news04/photo/2011/06/post-218.html

宮城県亘理町の荒浜海水浴場周辺に積み上げられたがれきの山。例年なら、大勢の海水浴客でにぎわう季節をもうすぐ迎えるはずだった。併設の温泉施設に町が約5400万円かけて整備した太陽光発電パネル(中央)も破壊された=24日

 

(管理人より) 津波のときに、太陽光パネルが相当量破壊され、がれきになったはずですが、ほとんど報道されていません。国策自然エネルギーへのマイナスイメージを避けるためかもしれません。

木屑など可燃性の震災がれきばかりに注目させ、がれき広域処理をゴリ押しし、全国で大きな問題になったわけですが、実際は汚染の激しい金属スクラップや太陽光パネル、アスベスト建材などのさらに有害な廃棄物のことが目くらましされていたのかもしれません。もう全国に産廃として流通していることでしょう。

がれきとなったパネルが、シリコン系か化合物系かわかりませんが、もし、公害原因物質のカドミウムを使ったパネルがあったとしたら環境中に溶出してしまっている可能性はあると思います。

自然エネルギー推進者は太陽光パネルをリサイクルすると言い張りますが、素材分別も簡単ではありません。現在のところシリコンもリサイクル不能です。

独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構の資料をご覧下さい。JOGMECはザ・天下り! 贈収賄事件が起きてましたね。

http://mric.jogmec.go.jp/public/report/2012-05/23.Si_20120619.pdf  より

鉱物資源マテリアルフロー⇒これは便利なデータベース (鉱物資源や企業やリサイクルのことが分かる) 

 土に還らない工業製品に依存し、囲まれて暮らしている私たち。だからこのような太陽光パネルの矛盾に気づけないのかもしれません。対策をすればなんとかなるという考え方がはびこっています。

「天災でパネルはゴミになった」という経験があるにも関わらず、いまだに「災害時のため」として、なぜか全国でメガソーラーが作られています。

下の囲み記事をご覧下さい。http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/09/news022.html より

大阪では大雨の時に調整池の役割を果たす緑地にまで造ろうとしています。大阪府は地代年間1770万円得ることになるそうです。「避難所としての役割持たせる」と言っていますが、果たして避難所になりうるのでしょうか?浸水するようなところに避難するのでしょうか?

さらに「災害時にはただで電気をあげますよ」と言っていますが、浸水するのにパネルや蓄電池が正常に使用できるかどうかの保証はありません。

河川が氾濫したら宮崎のようなことが想定されます。パネルが破壊され、大破したパネルは水の流れとともに人が住む場所に押し寄せる可能性もありますし、有毒物質が溶出する可能性もあります。

メガソーラーを作らないことのほうが防災。

【危険を承知で推進中!】資源エネ庁が原発メーカー三菱に調べさせた太陽電池モジュール廃棄物の危険性

以下転載

 

大阪府が緑地の一部をメガソーラーに、土地の賃貸料は年間1770万円

大阪平野の東部に位置する東大阪市は低い土地が多く、大雨になると河川がはんらんして洪水になりやすい。市内を流れる「恩地川(おんちがわ)」には治水のための緑地が設けられていて、川の水を貯めて洪水を防いでいる。その緑地のうち3万平方メートルの区域をメガソーラーの建設用に貸し付けることが決まった(図1)。

onchigawa2_sj.jpg 図1 「恩地川治水緑地」の所在地。出典:大阪府環境農林水産部

 大阪府が実施した競争入札の結果、兵庫県を中心にメガソーラー事業を展開する洸陽電機が落札した。1平方メートルあたりの賃貸料は大阪府が設定した上限値の年額590円で確定して、3万平方メートルでは1770万円になる。賃貸期間は最長で20年間まで延長できる。

 メガソーラーの発電規模は2.49MW(メガワット)を予定していて、年間の発電量は294万kWhを想定する。一般家庭で約800世帯分の電力になる。発電した電力を売電すると、2014年度の買取価格(1kWhあたり32円、税抜き)を適用すれば年間に9400万円を見込める。

 ただし建設にあたっては制約がいくつかある。建設区域が河川法の対象になるために、工事や点検に関して管理者である大阪府の許可を得る必要がある。さらに区域内には河川管理用の通路があり、送電線を通過させる場合には大阪府と東大阪市の三者で協議しなくてはならない(図2)。

onchigawa1_sj.jpg 図2 メガソーラーの建設予定区域。出典:大阪府環境農林水産部

 さらに洪水を防ぐために河川からの水を緑地に貯蔵する場合があり、発電設備が浸水する可能性がある。浸水対策を講じるのは事業者の責任で、浸水した場合の損害は補償されない。このほかにも災害時に府民が太陽光発電の電力を無償で利用できるように、蓄電池や非常用の電源コンセントを設置することが義務づけられている。

 緑地の一帯は「池島・福万寺遺跡」としても知られていて、縄文時代末期からの集落跡が見つかっている。府民の憩いの場にもなっていることから、メガソーラーに避難所としての役割を持たせて地域の理解を得る考えだ。

台風の前に周辺のソーラーをチェック!あのちゃんの漫画チラシ ソーラー編 太陽光発電のヒミツ

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Solar Panels Destroyed by Tree

http://www.residentiallighting.com/lighting-industry-recovers-after-sandy

 

ハリケーンサンディの後、太陽電池パネルは2箇所の屋根をはがし周辺エリアに散乱(ニュージャージー州)

The Solar Array on the roof of Capitol Lighting's East Hanover, NJ, location was destroyed after Sandy.

(管理人より) 海外でもハリケーンで木がぶっ倒れてきたり、屋根の上のパネルが飛んだりしていますね。

こういう画像を見て、あえて「原発より修復しやすい」と言う人がいますが、工業製品の大量のスクラップをみて「原発よりまし」って言うのは産廃、ゴミが増えることへの罪悪感が全く欠如している感覚です。

「原発よりまし」という言葉で、賦課金まで徴収して協力させられている発電装置のゴミを免罪することはできません。

核廃棄物は論外。だからと言って、土に還らないパネルのゴミを追加的に増やしていいことにはなりません。

2030年に500万枚の廃棄パネルが出ると言われています。台風などで壊れてしまえば新しくてもゴミです。

今みなさんのお住まいの地域にも、「これでもか」というほどメガソーラーが出来ていると思います。

【危険を承知で推進中!】資源エネ庁が原発メーカー三菱に調べさせた太陽電池モジュール廃棄物の危険性

もし、自宅近くにあった場合、梅雨、台風の前に、ソーラーの事業主、連絡先やソーラーパネルのメーカー、どんな種類のパネルかなど、調べておいたほうがいいと思います。

私的にアセスメントする気持ちで見て、デジカメで画像を撮ったり、距離を確認したり、河川が近くにないか、チェックしてみましょう。機械を持っていれば電磁波も測ってみるといいかもしれません。

 

あのちゃんの漫画をご紹介します。

みなさんの周りに、ぶた子さんや、みみ吉くんタイプの市民がきっといるはず!

しがらみと、同調圧力でゴッチゴチになっていませんか? 

Jpeg版→市民発電所はどこへいくのか ソーラー編 1
       市民発電所はどこへいくのか ソーラー編 2
PDF版→市民発電所はどこへいくのか ソーラー編 1
      市民発電所はどこへいくのか ソーラー編 2 

 


  PDF版→
ECO詐欺!太陽光発電のヒミツ その1 PDF
ECO詐欺!太陽光発電のヒミツ その2 PDF

JPEG版→
ECO詐欺!太陽光発電のヒミツ その1 JPEG
ECO詐欺!太陽光発電のヒミツ その2 JPEG

 



 

再エネ賦課金を集める費用負担調整機関の社員は、なんと原発推進の三井住友系!

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 (管理人より)  今、すべての電気利用者の電気代に上乗せされている「再エネ賦課金」ですが、どこに集まるかご存知ですか?

一人が払う額は少なくともすべての電気利用者から集めたら何千億円です。

「電力会社に電気を売って電力会社を困らせてやる」ために、自宅にパネルをのせると勘違いしてる人が多いですが、私たちが払った再エネ賦課金で買取のお金が賄われているので、電力会社はまったく困っていません。パネルを持ってない人からもお金を集めて、売電した人にそのお金を分けているだけです。

それを「費用負担調整機関」というところがやっています。

以下の図をご覧下さい。http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/kaitoriseido_wg/pdf/001_03_00.pdf

 

 

再エネ賦課金は電力会社を経由して「費用負担調整機関」に集められます。「費用負担調整機関」ってなんでしょうか? 

http://www.enecho.meti.go.jp/appli/public_offer/120104a/ 経産省資源エネルギー庁のHPより

平成24年7月からの「再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度」の開始により、電気事業者は、再生可能エネルギー電気を一定の期間・価格で買い取ることが義務付けられ、その買取りに必要な費用は、電気の使用者から賦課金として集められます。賦課金の地域間格差を無くすために、賦課金を一度回収し、各電気事業者に対して買取り実績に見合った交付金の分配を行う役割を費用負担調整機関が担います。今回、制度の開始に向け、同機関を担う法人の応募を受け付けます。 

  電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(平成二十三年八月三十日法律第百八号)    より

第四章 費用負担調整機関

 第四章 費用負担調整機関

(費用負担調整機関の指定等) 第十九条  経済産業大臣は、一般社団法人、一般財団法人その他政令で定める法人であって、次項に規定する業務(以下「調整業務」という。)に関し次に掲げる基準に適合すると認められるものを、その申請により、全国を通じて一個に限り、費用負担調整機関(以下「調整機関」という。)として指定することができる。 一  調整業務を適確に実施するに足りる経理的及び技術的な基礎を有するものであること。 二  役員又は職員の構成が、調整業務の公正な実施に支障を及ぼすおそれがないものであること。 三  調整業務以外の業務を行っている場合には、その業務を行うことによって調整業務の公正な実施に支障を及ぼすおそれがないものであること。 四  第二十九条第一項の規定により指定を取り消され、その取消しの日から二年を経過しない者でないこと。 五  役員のうちに次のいずれかに該当する者がないこと。 イ 禁錮以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から二年を経過しない者 ロ この法律又はこの法律に基づく命令の規定に違反したことにより罰金の刑に処せられ、その刑の執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から二年を経過しない者 2  調整機関は、次に掲げる業務を行うものとする。 一  電気事業者から納付金を徴収し、その管理を行うこと。 二  電気事業者に対し交付金を交付すること。 三  前二号に掲げる業務に附帯する業務を行うこと。 3  経済産業大臣は、第一項の規定による指定をしたときは、当該指定を受けた者の名称及び住所並びに事務所の所在地を公示しなければならない。 4  調整機関は、その名称及び住所並びに事務所の所在地を変更しようとするときは、あらかじめ、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。 5  経済産業大臣は、前項の規定による届出があったときは、当該届出に係る事項を公示しなければならない。 (調整業務規程) 第二十条  調整機関は、調整業務の開始前に、その実施方法その他の経済産業省令で定める事項について調整業務規程を定め、経済産業大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。 2  経済産業大臣は、前項の認可の申請が次の各号のいずれにも適合していると認めるときは、同項の認可をしなければならない。 一  調整業務の実施方法が適正かつ明確に定められていること。 二  特定の者に対し不当な差別的取扱いをするものでないこと。 三  電気事業者の利益を不当に害するおそれがあるものでないこと。 3  経済産業大臣は、第一項の認可をした調整業務規程が調整業務の適正かつ確実な実施上不適当となったと認めるときは、その調整業務規程を変更すべきことを命ずることができる。 (事業計画等) 第二十一条  調整機関は、毎事業年度、経済産業省令で定めるところにより、調整業務に関し事業計画書及び収支予算書を作成し、経済産業大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。 2  調整機関は、前項の認可を受けたときは、遅滞なく、その事業計画書及び収支予算書を公表しなければならない。 3  調整機関は、経済産業省令で定めるところにより、毎事業年度終了後、調整業務に関し事業報告書及び収支決算書を作成し、経済産業大臣に提出するとともに、これを公表しなければならない。 (区分経理) 第二十二条  調整機関は、調整業務以外の業務を行っている場合には、当該業務に係る経理と調整業務に係る経理とを区分して整理しなければならない。 (業務の休廃止) 第二十三条  調整機関は、経済産業大臣の許可を受けなければ、調整業務の全部又は一部を休止し、又は廃止してはならない。 (納付金の運用) 第二十四条  調整機関は、次の方法によるほか、納付金を運用してはならない。 一  国債その他経済産業大臣の指定する有価証券の保有 二  銀行その他経済産業大臣の指定する金融機関への預金 三  信託業務を営む金融機関(金融機関の信託業務の兼営等に関する法律 (昭和十八年法律第四十三号)第一条第一項 の認可を受けた金融機関をいう。)への金銭信託 (帳簿) 第二十五条  調整機関は、経済産業省令で定めるところにより、調整業務に関する事項で経済産業省令で定めるものを記載した帳簿を備え付け、これを保存しなければならない。 (秘密保持義務) 第二十六条  調整機関の役員若しくは職員又はこれらの職にあった者は、調整業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。 (解任命令) 第二十七条  経済産業大臣は、調整機関の役員が、この法律の規定若しくはこの法律に基づく命令の規定若しくは処分に違反したとき、第二十条第一項の認可を受けた同項に規定する調整業務規程に違反する行為をしたとき、又は調整業務に関し著しく不適当な行為をしたときは、調整機関に対して、その役員を解任すべきことを命ずることができる。 (監督命令) 第二十八条  経済産業大臣は、この法律を施行するために必要な限度において、調整機関に対し、調整業務に関し監督上必要な命令をすることができる。 (指定の取消し等) 第二十九条  経済産業大臣は、調整機関が次の各号のいずれかに該当するときは、第十九条第一項の規定による指定(以下この条において単に「指定」という。)を取り消すことができる。 一  調整業務を適正かつ確実に実施することができないと認められるとき。 二  指定に関し不正の行為があったとき。 三  この法律の規定若しくはこの法律に基づく命令の規定若しくは処分に違反したとき、又は第二十条第一項の認可を受けた同項に規定する調整業務規程によらないで調整業務を行ったとき。 2  経済産業大臣は、前項の規定により指定を取り消したときは、その旨を公示しなければならない。 3  第一項の規定による指定の取消しが行われた場合において、電気事業者が当該指定を取り消された法人に納付した納付金がなお存するときは、当該指定を取り消された法人は、経済産業大臣が第十九条第一項の規定により新たに指定する調整機関に当該納付金を速やかに引き渡さなければならない。 (情報の提供等) 第三十条  経済産業大臣は、調整機関に対し、調整業務の実施に関し必要な情報及び資料の提供又は指導及び助言を行うものとする。

その機関を2012年1月4日〜2月3日にかけて公募を行い、一般社団法人などから全国に一社のみを経済産業大臣が指定。

その結果、3月19日に「一般社団法人 低炭素投資促進機構」が費用負担調整機関として指定されました。

一般社団法人低炭素投資促進機構 http://www.teitanso.or.jp/index

定款 http://www.teitanso.or.jp/resource/1398905497000/docsGeneralHPResource/dldoc_teikan_20140319.pdf

一般社団法人低炭素投資促進機構 理事長  柏木孝夫

名前を覚えておきましょう。http://www.c-5.ne.jp/~jutem-co/kasiwagi.html  より

 

 なんと、CO2地球温暖化説の嘘でお馴染みの、悪名高いIPCCの執筆代表者でした!

さらに、悪名高いエコキュートでお馴染みの、ヒートポンプを研究してますね。 

まさに、キングオブ再エネ御用学者。私は健康被害が出るヒートポンプもいらん技術と思います。 

http://www.teitanso.or.jp/general_members_list  より  なぜか 

一般社団法人低炭素投資促進機構の社員が 原子力産業の三井住友!

協力団体がぶら下がってる様はまさに、「再エネムラ」。

再エネが原発体制を補完してる構造がここにも見て取れます。

ネットをしない脱原発市民はいかにも、再生可能エネルギーが原発と戦ってるように錯覚してますが、

原発ムラが、再エネ賦課金集めて、配ってるんですよね・・・中立的機関じゃないですよね・・・

こういう収支決算書とか事業報告書とかを市民もチェックしなければいけませんよね。

それはまた次の機会に・・・・

設立時理事

安藤 眞人  (三井住友海上) 伊藤 征夫  (損保ジャパン) 中井 浩史 (東京海上日動火災保険)

 

 

再エネ賦課金を集める費用負担調整機関の代表が、買取価格を検討する有識者メンバーだった!

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再生可能エネルギーの全量買取に関するプロジェクトチームの動き

http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004629/index.html

平成21年から再生可能エネルギーの全量買取制度の在り方について検討をはじめ、その有識者メンバーに柏木氏が入っています。

 

そして、平成22年7月に低炭素投資促進機構を作って理事長に就任。 

 

 

時系列に事実を整理してみます。

平成21年 10月 再生可能エネルギーの全量買取制度の在り方についての検討会有識者メンバーに柏木氏

平成22年 7月  低炭素投資促進機構設立 理事長に柏木氏が就任 

平成23年 3月11日  午前中 再生可能エネルギー特措法 閣議決定

平成23年 3月11日  午後  東日本大震災 

※平成23年 8月12日 自然エネルギー財団設立(孫正義氏) 

平成24年 3月19日に 低炭素投資促進機構が費用負担調整機関の指定を受け事業を開始

 

柏木氏はヒートポンプなどの再エネ技術を開発し、IPCCで地球温暖化の危機を煽り、再エネに移行する道筋を作る。

政府の全量買取制度の有識者メンバーになり買取価格を決め、社団法人を設立し理事長に就任。

そしてなぜか、再エネ特措法が閣議決定された日の午後に、大地震が起きて原発事故になる。

原発事故をうけて、脱原発⇒自然エネルギーへという世論が高まる。

買取制度が始まると、自分が理事長である社団法人が「費用負担調整機関」におさまる。

何千億円というお金が集まるというのに、公募ではたった2件しかないというのも??

 

これは偶然とは思えないです。シナリオ通りかもしれませんね。 

さらに調べていくと 上記の有識者メンバーの中に、孫正義氏の自然エネルギー財団に関係していた山地憲治氏が入っています。

 

公益財団法人 自然エネルギー財団 事業報告書↓

http://jref.or.jp/images/pdf/Annual_Business_Report/Annual_Business_Report2011.pdf

そして平成24年3月6日にはじまった買取価格に直接関わる 調達価格等算定委員会の委員に山地憲治氏が入っている。

 

http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/001_01_00.pdf

つまり山地憲治氏は、十分自然エネルギー利権の人間だということ。

にもかかわらず、飯田哲也氏はISEPのプレスリリースや、自身のツイッターで、あたかも山地憲治氏が入った調達価格算定委員会の人事がおかしいように言いました。

山地憲治氏が原子力ムラの人間であるように語り、原子力ムラが自然エネルギーの買取価格を低く抑えてるかのように演出したということです。

自然エネルギー財団でいっしょに理事をやってたのに、しらじらしいことです。

追記 火力原子力発電記念大会 に山地憲治氏が記念講演をしています。

経産省・電力会社・原発メーカー・学者が揃って祝賀会って!?原子力も火力も自然エネもなんでもありですね。エネルギー利権の亡者ですね。

原発推進派の寺島実郎氏も、自然エネルギー財団の評議員です。グリーンニューディールという本を寺島・飯田共著で出しています。

http://us2.campaign-archive2.com/?u=d091b19b672c0c5a748427770&id=bd566e30b8

 

たくさんの環境NGOに圧力をかけて、前もって緊急アピールをさせておいたのだと思います。↓ 

市民にアピールをさせておいて、最後に国会議員が出てくる。このパターンは北九州のがれき反対運動でもありました。

偽物の対立軸を作って、そちらに注目させて、裏ではつながっているという構図です。 

http://www.foejapan.org/energy/news/pdf/20111130.pdf

2011年平成23年 11月30日にFOEJAPANの緊急アピール

全量買取に関するプロジェクトチーム検討会有識者⇒調達価格算定委員会=再エネムラ=原子力ムラ 

さらに、上の賛同団体も、全部グルです。にわかに信じたくありませんが、事実なので仕方がありません。

脱原発の国会議員として、ISEPのプレスリリースに名を連ねている政党、議員もグル。

管理人は、被曝に関する情報や、原発の情報の収集と市民グループでのリアル活動に時間の全てを費やしていたため、自然エネルギー関連でこれだけ巧妙に嘘がばらまかれていたことを掴めていませんでした。調査不足でした。

環境NGO、NPOは、311以前から「地球温暖化防止」の名目で、毎年助成金をもらって飼い慣らされていますから、こういうアピールを一斉に出すのはたやすいことです。

さらに、311後に雨後の筍のように生まれた、全国の脱原発市民グループなどは、ほぼNPO関係者、宗教関係者、緑の党、社民党関係者が事実上動かしています。そこに311後、選挙以外は、共産党が乗っかってくるといったねじれた形です。

市民グループなどで作るメーリングリストには、必ずFOEJAPANなどの転載文が投稿され、新しく脱原発運動に参加した市民が、全国各地で誘導、洗脳される仕組みになっています。

インターネットで調べることができない、末端の情報弱者の脱原発市民は、政党や市民グループの代表が選ぶ情報だけを強調され刷り込まれます。

そして体制側にとって都合がいい市民運動になっていきます。

都合がいい市民運動というのは、例えば復興支援の保養運動や、自然エネルギー推進運動です。両方とも国策です。

脱原発市民運動の中に、必ず自然エネルギーのステークホルダー(利害関係者)がいることも付け加えておきます。 

草の根市民に、自然エネルギーのロビーがいるということです。

 

 

 新しい技術を開発して、それをお金に換えていくような世の中はもういい加減やめて欲しい。

理系の技術者の人はそういう能力を違うことに使って欲しい。

地球上の汚染を減らすことを考えて欲しい。

余計な工業製品を作って、電気を作って、ゴミを出す技術はいらないんです。

公害を作り出す技術は、人間を不幸にする技術。

そして、それを制度化する文系の人も、そういう理系の人の話に乗らないで欲しい。

太陽光発電が緑地扱いってどういうこと? 日本列島は自然エネルギーで改造される。規制緩和は亡国の道

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http://eco.chunichi.co.jp/news/2012/03/001006.html

中日新聞 2012年03月10日  

 

 (管理人より) 平成24年2012年4月に、太陽光発電施設を緑地扱いにするという大幅規制緩和がされていたんですね。

でも、工業製品なのに緑地扱いってどういうこと?パネルのどこがグリーンかい!? と疑問がわきます。

平成23年(2011年)原発事故後、再エネ普及のため、経産省では規制緩和の検討に入っているわけですが

工場立地法における 太陽光発電施設の取扱いについて 平成23年11月17日 経済産業省地域経済産業グループ 立地環境整備課

をみると、緑地25%というのもすでに規制緩和したあとでした。なので、さらにそれを規制緩和したことになります。一体どんだけパネルメーカーや事業者に便宜を図りたいのでしょうか? 

311前から太陽光パネルに関する規制緩和を、ずっとし続けていたんですね。

いかにも、原子力ムラが邪魔して、再エネが普及しない!みたいなことを、メディアも環境NPOも脱原発市民も煽っていたのに、こっそりと、かつ十分に規制緩和してますよね。

 

 

 経済産業省の資料の上の赤線部に、いかにもパネルは環境汚染物質の排出がないと書かれていますが、資源エネルギー庁の資料には、カドミウムの溶出リスクがあると書かれています。完全に矛盾しています。↓

【危険を承知で推進中!】資源エネ庁が原発メーカー三菱に調べさせた太陽電池モジュール廃棄物の危険性

それなのに、経済産業省はパネルの危険は完全無視して

工場立地法の趣旨を踏まえ、検討を行った結果、太陽光発電施設の生産施設面積率については、「75%」に設定することが適当と思料される。

として規制緩和したのです。

そしてさらに規制緩和し、とうとう平成24年4月に100%太陽光設備への利用が可能になったというわけなんですね。

そりゃパネルが増えるはずですよね。あっちにもこっちにもメガソーラーや中規模小規模のソーラーが出来ていて驚くばかり。

工業製品なのに緑地扱いって、そういうカラクリだったんですね。

一般の市民は、めんどくさ〜い法律文とか読みたくないという心理がありますから、経産省もやりたい放題です。改正でなくて改悪ですけどね。

以下経産省HPより

工場立地法施行規則等の一部改正について(平成23年9月30日)

地域において準則制度を活用するため、工場立地法及び企業立地促進法に基づいて自治体が条例で定めることができる特定工場の緑地率等の範囲の幅を拡大できる措置を行いました。また、事業者の負担軽減の観点から植栽規定の見直しや手続の簡素化を行いました。

工場立地法施行令の一部改正について(平成24年5月29日)
工場立地法における太陽光発電施設の取扱いについて、太陽光発電施設を工場立地法上の届出対象施設から除外する改正をしたものです。

工場立地法施行規則等の一部改正について(平成24年6月15日)
工場立地法における太陽光発電施設の取扱いについて、売電用の太陽光発電施設を工場立地法における環境施設に位置付けるなどの改正をしたものです。


平成24年5月 工場立地法の規制対象業種の見直しに係る事前評価書  をみると

「妥当」ってことで済まされてるんですね・・・・・・周辺住民の便益って ??? 

 平成24年(2012年)4月3日に閣議決定した エネルギー分野における規制・制度改革に係る方針を見て もうびっくりしました!

103もの規制緩和!!

太陽光発電、風力発電、地熱発電、スマートメーターなどあらゆる再エネの規制緩和を、103個も平成24年2012年7月全量買取制度までに決めてました。知らない規制緩和もたくさん入ってますので見てください。

⇒ エネルギー分野における規制・制度改革に係る方針

自然エネルギーで日本列島は改造される=自然破壊、 規制緩和は亡国の道だなと思いました。

経産省の膨大な数のPDFは、まるで迷路のようです。おバカな市民が迷うように置かれてるとしか思えません。そのPDFを開けてみないとわからないタイトルや項目のつけ方に、いやらしさを感じます。

国民全員がテレビをやめて、経産省のPDFを読むようになれば、国は滅びずに済むかもしれません。



 

 

 

松下竜一十回忌 耶馬溪の自然を守る会 図子さん「先生の言葉を素直に受け止めて日々勉強していきたい」

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http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/06/08/010731336

 

【スピーチ文字起こし】

こんにちは、大分県中津市耶馬溪町の下郷という村から来ました図子謙一、32歳です。宜しくお願いします。

僕は、福島原発事故以前は原発の事とか気にもせず、電気も使い放題使って生きてきたんですけど、事故をきっかけに様々な問題に気付き始めて、東京でのお金中心の生活を捨てて、大分県に移住してきました。

僕は今、下郷村の山の中でなるべく電気を使わずに、野菜とかお米を育てながら自然と共存出来るような生活を模索しています。

原発事故以来、多くの人が安全で自然な暮らしを求めて九州へ移住して来てるんですけど、僕が下郷というところに移住を決めた理由の一つに農薬とか化学肥料とか除草剤などを使わない、無農薬有機栽培で有名な『下郷農協』があるんですね・・

僕はその『下郷農協』にたくさんの生産物を供給している『カマギ』という地域に1年前から暮らしています。標高480mくらいの高台で日当たりの良い、なだらかな土地なんですけど、この度メガソーラーが建設されることになりました。

 

今、分かっているだけで2箇所。結構営業でいろんな家を回ってたんで、これからもっと増えるんじゃないかなと思ってるんですけど・・。このカマギっていう地域は今、酪農を営んでいて、その下には田畑が広がっているんですよね。

今回のメガソーラー建設によって、大量の除草剤とかパネルを洗う洗剤とかが定期的に使われる事になると、それらが地下水に流れ込んで、その下で育つ無農薬野菜は安全性を失っちゃうんですよね。

飲み水とかも汚染されてしまうので、後々人の住めない場所になってしまう可能性すらあると思います。

原発は悪い、自然エネルギーはクリーン、というような漠然としたイメージからメガソーラーのデメリットとか危険性を考えず、安全性などを精査することなく設置しているのが現状だと思います。

CO2削減とか、原発に代わるエネルギーだと言われて、ソーラーパネルとか風車が日本中にどんどん建設されていっているんですけど、原発に反対する市民の多くは自然エネルギー賛成なんじゃないかなと思って、今日は言いたいなと思ってきたんですけど、 

自然エネルギーって言って、確かに太陽とか風は自然のものなんですけど、パネルや風車っていうものは、土に還ることの無い高度な工業製品ですよね。

ソーラーパネルだって、大地を掘り起こして得られる地下鉱物「レアアース希少金属」っていうのを使ってるし、それの精錬の際に出される放射性物質によって健康被害が生じてるのが現状なんですよね。

パネルの寿命は15年から20年と言われていまけど、現在のところリサイクルも確立されてないですし、いずれ確立されるだろう・・・という希望的観測で設置が行われていうのが、原発と全く一緒やなと思って、廃棄物の処理方法がないまま推進してるというのはありえへんなと。あの原発事故から何を学んだのか?というのがあります。 

また、自然エネルギーの不安定な電力を補うために、原発以上に火力発電のバックアップが必要になるんですよね。パネルや風車を作るために、そしてバックアップのために莫大な化石燃料が消費してるんですよね。

自然エネルギーでは発電装置そのものを作ることはできないんです。パネルの電気でパネルは作れないし、風車で生まれた電気では風車自体は作れません。

作れば作るほど廃棄物が増えて、化石燃料の浪費になります。

自然エネルギー、再生可能エネルギーを進める理由に「地球温暖化防止」とか「CO2削減」とか言われてますけど、原発も同じ理由で推進されてきました。今「CO2地球温暖化説」っていうのは間違いであるということが世界的に言われるようになって、検証がされています。

原発と再生可能エネルギーの二本立てのエネルギー政策っていうのは麻生政権の時に既に決められていた「国策」で、原発に反対するのであれば再生可能エネルギーにも反対しなければ整合性が取れません。 

「一体、物をそげえ造っちから、どげえすんのか」

「誰かの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、 その文化生活をこそ問い直さねばならぬ」

「今ある電力で成り立つような文化生活をこそ考えよう」

このように電力文化をも拒否できる思想として提示されたのが『暗闇の思想』やと思います。

松下先生の示してくださったこの『暗闇の思想』こそ、僕たちが今選ぶべき道なんじゃないかなと思います。

僕はこの思想にこそ「光」があるように感じているんですよね。

松下先生が今、生きてたら、この自然エネルギーって言われながらどんどん開発されてる日本の状況をどう思われるかなと・・・

自然エネルギーを推進していく前に、僕等は自然エネルギーのこととかもっと知っていかなあかんと思うし、先生の言葉を素直に受け止めて、みんなで日々勉強していけたらなと思います。ありがとうございました。

 

耶馬溪の自然を守る会 yabakei.nature@gmail.com

松下竜一さんの絵は図子佳美さん

 

松下竜一 暗闇の思想↓ 

http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/s/%B0%C5%B0%C7

 

 


生活クラブは東電から太陽光発電普及の助成金をもらっていた事実。生活クラブSOLARは欺瞞だらけ。その1

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関東に住んでいたとき私も食の安全を求めて生活クラブに加入していました。しかし、1997年に生活クラブが、東京電力から太陽光発電普及促進の助成金をもらっていたということは全く知りませんでした。しかも、その助成金の審査委員に山地憲治氏。 

山地憲治氏は311後、孫正義氏の自然エネルギー財団の理事になり、再エネ買取価格に直接関わる調達価格等算定委員会の委員にもなっています。そのことはこちらに↓

再エネ賦課金を集める費用負担調整機関の代表が、買取価格を検討する有識者メンバーだった!

http://www.tepco.co.jp/cc/press/97032701-j.html 東電プレスリリース 1997年 より 

 

この頃から組織が腐っていったのでしょう。なんと、審査員の中に東電の勝俣氏までいます。自然エネと原発は同じ穴の狢。

311後、生活クラブに対する疑問や批判の声があちこちで聞かれます。被曝を過小評価する姿勢や、生活クラブでメガソーラーや、巨大風車など自然破壊する再エネを諸手を挙げて推進する姿勢などあきれるばかり。組合員の総意ではありません。

放射性物質の降下物が今も続く群馬県や栃木県で、メガソーラーを作れば、設備寿命後はパネルは放射性廃棄物となり、放射性物質の再拡散という新たな問題をうみます。

環境放射能水準調査結果(月間降下物)(H26年4月分)

原発事故による放射能汚染のことに言及しながら、このチラシにはパネルが放射性廃棄物になるという問題は一切書いてありません。

 裏側にも大嘘が書いてあります。(赤線部) エネルギー収支比は、産総研のデータをもとにしており、トリックです。

 近藤邦明さんのHPより No.632(2011/07/14)自然エネルギー発電についての対話?

http://www.env01.net/fromadmin/contents/2011/2011_07.html

自然エネルギー発電についてのEPTについてはNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)や産総研(AIST:独立行政法人産業技術総合研究所)が数値を公表していますが、これがとんでもない出鱈目な数値であるため、世間に混乱を引き起こし、脱原発のあとは自然エネルギー発電の導入などという愚かな主張を蔓延させる結果になっています。

近藤邦明 エネルギー供給技術の検討(PDF)

http://www.env01.net/main_subjects/global_warming/contents/s001/e002/energy.pdf 

※PDF16pなので本を読むより短いです。

 「太陽光発電設備の建設から廃棄にかかるエネルギー」ではなく 「資源採掘、精錬、製造、運搬、建設、運用、廃棄にかかるエネルギー」を考えなければならないはずです。そこにごまかしがある。そうすればエネルギー収支で太陽光発電が火力を上回ることは決してありません。

「太陽電池の素材は再利用が困難と思われるものはない」とは驚くばかり! 

自然災害で太陽光パネルはあっという間にゴミになる。それなのに何故「災害時のため」のメガソーラー?

この生活クラブのメガソーラーは、調べたところ、中国のメーカーインリーグリーン社の結晶シリコン系の太陽電池を使います 。

モジュール

●ベースメタル  ⇒アルミ、亜鉛、スズ(紛争鉱物)

●レアメタル   ⇒銀

●その他     ⇒マグネシウム、ケイ素

 蓄電池にもレアアースを使います。

シリコンも再利用できず、鉛などの重金属、(化合物系ではカドミウムなどの有毒物質)、レアアースのリサイクルも困難を極めます。リサイクル技術はまだ確立してないことは、一切チラシに書かれていません。

生活クラブメガソーラーのパネルは5740枚 http://www.kankyo-business.jp/news/006225.php  をみると

パネル1枚の処理費用が1200円なので 

単純計算で20年後に 5740×1200=6888000   688万8000円 も 廃棄するのにかかることになります。

参考:不要太陽光パネルのリサイクルサービス 

精練にもLNGなどの化石燃料を使って高温加熱処理します。廃ガスによる大気汚染の懸念。

廃棄物問題も生活クラブは取り組んで、ビンのリユースなどしているにも関わらず、最も土に還せないパネルのゴミ問題は完全スルー。ご都合さを見せつけています。

あたかも、太陽光の方が火力より発電効率がいいように組合員を騙し、売電して採算が取れると利益をちらつかせるやり方は、詐欺的な商法です。

生活クラブの組合員のほとんどが、言いなりになっている様は、他の生協にも言えることです。

この事業が破綻し、廃棄物が大量発生した場合、誰が責任を取るのでしょうか?

放射性物質の危険性に目を向けず未来のエネルギーを信じて原発を推進してきたことを反省するなら、何故、自然エネルギーの本質的な問題点に向き合わないのでしょうか。   なぜ原発よりましと位置づけて、いかにも対策すれば解決できるといったような誤った幻想を振りまくのでしょうか。   私たちの電気代に上乗せされている再エネ賦課金は、実は電源開発促進税と同じだというしくみを、広く市民に知らせていくのが、生協の本来の姿であるはずです。   生活クラブは東電から助成金をもらったから、まっとうな活動ができなくなったのです。   経産省と電力会社の書いたシナリオ通りに、生活クラブ生協が原発事故後、市民発電所建設に突っ走っている様は、市民が生協を単なる「自宅まで配達してくれるスーパー」としてでしか見なくなっていったツケだと思います。   組合員の方が、それぞれ勉強して意見を言い多数派になり、決議をひっくり返さなければ、これからもやりたい放題でしょうね。    

 

 

 

東電と国が生活クラブや環境NPOに助成金をばらまいたのは、自然エネで原発を補完するためだった!その2

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1998年初版 『エコロジー神話の功罪 サルとして感じ、人として歩め』 槌田敦 著  p63〜67 から引用

槌田敦(つちだ あつし)槌田 敦は、日本の物理学者、環境経済学者。 東京生まれ。東京都立大学理学部化学科卒。東京大学大学院物理課程中途退学、助手を経て理化学研究所研究員。1966年東大理学博士。名城大学経済学部教授を経て、現在高千穂大学非常勤講師。父が化学者槌田龍太郎, 兄弟に 槌田劭 がいる科学者家族。

環境問題を開放系熱力学により分析する「槌田エントロピー理論」を掲げ、独自の立場からエネルギー問題や廃棄物・リサイクル問題に取り組む。1970年代初頭から、反核・反原発を主張し、核融合技術の開発にも反対している  

赤字、強調はブログ管理人によるものです。

【生活クラブ生協の不思議な動き】 

 生活クラブ生協という団体があります。この団体は、原発には否定的で、これまで放射能の汚染問題などに積極的に取り組んできました。ところが、東京電力から1件あたり150万円の助成金をもらって、3年間で450軒という太陽光発電事業を始めることになりました。

 新築では個人負担は130万円を目標にするそうです。既築の場合には屋根の補修費が必要ですから割高になりますが、その場合提携ローンが可能ということになっています。この活動に共鳴した組合員のひとりはパート勤めをして月3万5千円のローンを組んで購入するといいます。

 原発に反対という団体と東京電力の共同事業とは、これまた不思議なことが始まりました。これをどのように考えたらよいのでしょうか。

 この生協を含め、原発に反対するグループの中に、原発に反対するなら原発に代わるエネルギーを提案すべきだという人たちがいます。その人たちは、自然エネルギー、特に太陽光に注目しています。

 しかし、太陽光がだめなことはすでに述べたとおりです。どのように見積もっても代替エネルギーにはなり得ない技術なのです。

 私はこの生協の組合員です。太陽光発電を掲げて原発に反対するのは間違いだという意見を私が持っていることは、この生協の幹部のみなさんはよくご存知のはずです。しかし、これに関して意見を求められたことはありませんでした。

 そこで手紙を書き、直接問い合わせることにしました。手紙の内容は「キロワット時25円について、いつまで東京電力がこの金額を保証するのか、について交渉し、その結果を購入予定者に知らせる必要があるのではないか」というものでした。

 しかし、何の返事もなく、事業はそのまま続けられています。反対派と議論せずに、推進派だけで計画を推し進めてしまうのは、原子力発電所のやり方とまったく同じです。 

【屋根に乗せられてはしごを外される善良な協力者たち】

 ところで、東京電力はなぜ太陽光発電に取り組むのでしょうか。その理由を東京電力の勝俣恒久企画部長は次のように答えています。

「太陽光発電への期待が大きく、中には原発の代用にすればいいという意見もある。しかし、実際に使ってみれば主役にはならないエネルギーだと分かるはず」

と述べています(朝日新聞 97年4月8日)

 太陽光ではだめだということを、実際に使ってもらえば原発反対という人たちにも理解してもらえるのではないか、というのです。もともと東京電力では、太陽光発電になんの意味も感じていないのです。

 太陽光発電を代替エネルギーに据えて原発に対抗しようなどということは、そもそも無理です。しかし、そのことを原発に反対している人たちに理解してもらうためだけに、東京電力は今後3年間で10億円も拠出するというのです。なぜこのような馬鹿ばかしいことに巨額の費用を使うのでしょうか。

 電力会社は、今、原発の新規立地がうまくいかないため、原子力関連のPR予算の使い道に困っています。そのひとつとして、東京電力が福島県に建設する巨大なサッカー場があげられます。

建設費は130億円ですが、東京電力内部の原子力派にとって、既得権としての予算を使わないと取り上げられてしまいます。そこでこのような大盤振る舞いをしているのだと考えざるをえません。

しかし、実は、東京電力には、そのような目的のために支出する余裕はもはやなくなっています。したがって、太陽光発電への優遇で高価に売電できるのは、ここしばらくの間のことと思われます。まもなく、太陽光発電も他の新規発電所並みにキロワット時あたり5〜10円でしか買ってもらえないことになるはずです。これではローンを返す費用にもならないに違いありません。その結果、生協の薦めで太陽光発電器を購入した組合員は、屋根に乗せられてはしごを外された状況に追い込まれることになります。

しかし、おそらくこの組合員たちは、「子どもに電気の節約の貴さを教えることができた。環境問題を考える良い材料になった」などと負け惜しみを言うでしょう。しかし、教育費としては高額すぎるうえに、屋根の上に残る巨大な廃棄物をどのように撤去するかで先ざき悩まなければならなくなるでしょう。

【「戦術」を使うな】

動燃の相次ぐ事故とこれを隠蔽する不祥事は、原発の経済性欠如による手抜きで生じました。このことからも分かるように、原発は放射能という原発自体の欠陥で、経済性が成り立たなくなっています。これによりやがて中止に追い込まれることになります。したがって、原発に反対するのに、代わりのエネルギーを提案しなければならない理由はありません。

「代替案を示さずに反対だけするのは無責任だ」という推進側のおどし文句に引っ掛かって、太陽光発電の導入に一般組合員を巻き込むのはどう考えても間違いです。

以前、エイモリー・ロビンズという人が『ソフト・エネルギー・パス』(日本語版1979年刊)という有名な著書を出し、原発の代わりは自然エネルギーだと主張したことがありました。しかし、彼はこのことが実現不可能であることを知っていました。知っていながら、それを隠していたのです。私の友人がこの矛盾を突いたとき、彼は「タクティクス(戦術)だ」と答えました。

反対運動をするときに、しばしばこのような戦術が使われます。この場合は、太陽光を掲げて原発に反対するのですが、そのような姑息な戦術ではやがて反対運動そのものを破綻させます。反対するのなら、堂々と真正面から原発問題に取り組むべきです。

 (管理人より)

前回のブログ記事では1997年に、生活クラブが東電から助成金をもらっていたことを書きました。今日は、その当時のことを書かれた文章を紹介します。

1998年に書かれた槌田敦さんの 『エコロジー神話の功罪』の中の一節です。

原発事故当時、東京電力代表取締役会長だった勝俣恒久氏は、1997年時点では企画部長として、東京電力の太陽光発電導入の目的を朝日新聞で語っていました。はっきり、原発反対市民に原発の必要性を分からせるためだと言っていますね。驚きました

このあと、国や東京電力は、生協や環境NPOなどに何年間も補助金・助成金をばら撒き続け、市民を骨抜きにしていきました。この上の文章が書かれた段階では、まだ原発事故が起きてないので、買取価格が下がるという予測を槌田さんはしておられますが、実際には制度が作られ買取価格は上がって行きました。

<追記> 当時、生活クラブでパネルを設置した人の声があったので掲載します。

http://celc-pv.com/celc-gaiyo/soshiki.html  より

 

 自分が損をしてまで礎になるなんて! 国と電力会社にまんまと騙されています。文句を言ってこない詐欺被害者なんですから好都合でしょうね。

まあ、2008年に余剰買取が始まったおかげで収支は少しはましになったかもしれませんが、パネルは劣化して発電効率は落ちていたかもしれないですね。それも、途中で壊れて撤去してなければの話ですが。

時系列で並べてみます。

1997年 生活クラブが東電から助成金貰う。

1997 年から2005 年まで国が補助金制度を実施する

RPS法 電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法 (2002〜2012) 買取費用負担は電力会社(25円/kWh?不明)

↓↓↓

2009年 太陽光発電の余剰買取制度スタート 買取費用を「太陽光発電促進付加金」として電気利用者全員に負担させられるようになった。

平成23年度(2011年)〜平成24年(2012年)6月までの買取価格は、住宅用(10kW未満)42円/kWh、住宅用(10kW以上)及び非住宅用40円/kWh等の買取価格

↓↓↓

2011年 再生可能エネルギー特措法 

2011年 福島原発事故

↓↓↓

2012年 固定買取制度スタート  買取費用を「再生可能エネルギー賦課金」として電気利用者全員に負担させられるようになった。

再生可能エネルギーの固定買取制度について

平成26年度(2014年)4月〜平成27年(2015年)3月までの買取価格は、住宅用(10kW未満)37円/kWh、住宅用(10kW以上)及び非住宅用32円/kWh等の買取価格

 

(管理人より)自宅屋根にソーラーパネルをのせて自分の家の電気代を安くしたい、余ったら売って儲けたいと思う人が10年間でこんなに増えました。

 

 住宅用太陽光発電の普及に向けた公的補助金の定量分析  2009 年11 月  より

住宅用太陽光発電システムの普及に向けた国の導入促進事業の一つに新エネルギー財団 (以下,NEF とよぶ) を通じた補助金制度がある. この制度では 1994 年から 2005 年の間に総額 1340 億円の補助金が給付され, 同制度を利用した導入件数は 25 万 4 千件, 累積導入量は 932MW に上っている.

図 3 にはこれまでの補助金の交付額の推移を示した. 1994 年度に導入容量 1kW 当たり 90 万円であった交付額は, 導入件数の増加ともに毎年減額され, 事業最終年度の 2005 年度には 2 万円となった. なお 2005 年度に一旦打ち切られた補助金制度であるが, 2008 年度から 1kW あたり 7 万円の助成額にて再開されている.

 

 

(管理人より)2008年までは東京電力が買い取っていたのが、買取費用を全電気利用者にかぶせてからさらに一気にパネルが増えました。それと同時に契約トラブルも増えています。

http://www.nattoku-solar.com/pages/yoku_04.html より

 

2011年の福島原発事故後は、「電力会社を困らせたいから、電力を買わせるためにパネルをのせる」という市民がいますが、全市民に負担させてるだけのことです。

電力会社は困っていません。再エネ賦課金がパネルをのせてない人や、自然エネルギーに反対する人からも徴収され、分けられているだけのことです。

福島原発事故後は、売電で儲けることをちらつかせ、原発体制を補完させる目的でパネルを猛烈に推進してきたということです。まさにショックドクトリン。

総合エネルギー調査会原子力部会第53回 議事要旨 より

日 時:平成10年4月22日(水)10:00〜12:00 場 所:通商産業省第1、2、3共用会議室   をみてみると 生活クラブに補助金を与えた審査委員長 茅陽一は、この会議では総合エネルギー調査会会長。 (http://www.tepco.co.jp/cc/press/97032701-j.html 東電プレスリリース 1997年)
南委員(東京電力株式会社 取締役副社長)   深見委員の御発言に関連して、改めてお願いしたいのですが、昨日の原産会議の市民討論を伺っていても、とにかく太陽光等の自然エネルギーに対する期待なり可能性を評価する方がたいへん多い。ですから、自然エネルギーに関する客観的、現実的データを徹底的に集大成した資料を作っていただきたい。太陽をはじめとする自然エネルギーを一生懸命推進されようとする人たちの意見も徹底的に聞いて、実証データをぜひ作っていただきたいなと思います。 当社も自然エネルギーを推進しようとしているんですが、どうしても限界があると感じています。その可能性と限界を共有できるようなデータをこの機会に作っていただいたらと思います。
また、マクロ的、理論的な数字で語られることが多い。「ほぼ大阪府に匹敵」とか、「電力全体を置き換えるには栃木県の面積で足りる」など、理論的な量だけでなく、現場で現実にそれを使うときの具体的なイメージも含めて、例えば風力にしても、太陽光にしても、出力というのは瞬時瞬時にすごく変動しています。そういうようなこともご理解いただいた上で、どこまで使えるか。 「必要なときに必要な電力が確保される保証はない」と今日の資料にも書いてあります。正にそのとおりですが、これをもう少し具体的イメージでわかるような形で作っていただくと、共通の会話のベースができるのではないかと思っています。 コストももちろんですが、コストだけではなくて、原子力等の発電所で作っている電気の質と自然エネルギーで作る電気の質というのはこんなに違う、そして、生活が求める電気の質というのはこういうものである、そのギャップをどうやって埋めていったらいいか。
それは全部コストをかければ解決できますから、最後はコストの問題になろうと思いますが、なぜわざわざ電気に変えるのか、自然エネルギーのまま使えばいいではないかといういわゆるパッシブ・ソーラシステム的な発想も当然入ってくると思います。私の子供の頃、水車が現に動いておりましたが、なぜ水車で米をついていたのを水力発電に変えて、電気のモーターで米をつくようになったのか、いろいろなものを集めていただけると大変役に立つと思います。この機会にぜひ膨大な資料をうまく整理していただければと思います。
それからもう1点、原子力というのは、単に発電所の燃料を化石燃料とするか、原子エネルギー・核分裂とするかの違いだけではなくて、原子力の一番の特徴は一度使った燃料を繰り返し何十倍にも使える可能性がある。100年以内に枯渇するエネルギー資源の中で石炭以上に1000年オーダーで使える可能性のあるエネルギー・ソースは今のところこれしかない。この特徴を持つ原子力を研究開発し、サイクル全般を後世代のために大事に準備していく必要がある。 この原子力の特徴というのもご理解いただき、自然エネルギー(電池と組み合わせて)と原子力の相互補完による電力確保について、一緒に議論できる機会ができればと思っております。  

勝俣企画部長は1997年の時点では、太陽光パネルがダメだと分からせるためにパネルを普及させると言い、東電の南取締役副社長は自然エネで原子力を補完させると言っていたわけですね

どんなに市民がパネルを買って普及しても、電力会社は原発をなくすつもりなど一切ないことがわかります。

結局、市民が騙されているということです。

1993年5月に当時の環境庁が中心となり、民間団体による環境保全活動を支援するため、、国と民間の拠出で地球環境基金が作られました。

平成10年1998年から環境NPO、NGOに助成金をばらまいていることがわかります。

http://www.erca.go.jp/jfge/about/situation/situation01.html

 

地球温暖化防止名目で、環境NPOは、国策自然エネルギーを推進する機関になったということです。

脱原発市民運動の地域での中心的人物は、こういった助成金を受けているNPO関係者ではありませんか?

http://www.erca.go.jp/jfge/about/situation/situation03.html

建設中の生活クラブメガソーラー(群馬)を画像で見る。フェンスに3重有刺鉄線。えぐり取られた山裾。その3

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建設途中の生活クラブのメガソーラー(群馬)を画像で見る。フェンスに3重の有刺鉄線。えぐり取られた山裾。その3

建設予定地は 前橋市粕川町中之沢70-54ほか (株)生活クラブたまご所有の約2万?の遊休地。

遊休地を利用と言えば、さも有効活用している印象を与えます。

  

 

 建設途中の写真をご紹介していきます。時系列

 

       重機で造成されて切り株?岩?らしきものが転がっています。

南フェンス側から撮影

 

東光電気工事 http://www.tokodenko.co.jp/works/consider/

 グリーンコープ神在太陽光発電所に行ってみた!鎮守の森にメガソーラー。トトロの森が泣いている・・・  

グリーンコープの発電所周りのフェンスは、有刺鉄線までは張ってなかったです。 おそるべし生活クラブメガソーラー!

 

 

東側フェンスから 切り倒された木のようなものが見えます。

 

 

 

 

生活クラブ群馬組合員の生活クラブ群馬への質問状と回答。自然エネ反対の声が大きくなっています!その4

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生活クラブ群馬の組合員さんたちが出した公開質問状と回答をご紹介します。

あえて、赤線強調などせず、そのまま出します。みなさん、じっくりご覧下さい。5枚あります。

 

 

 

 

 

 

 

 (管理人より) 

パワコンはSMA Solar Technology AG社で、ドイツの会社。http://www.sma-japan.com/company/about-sma/company-profile.html

太陽電池は中国のインリーグリーン社。 http://www.yinglisolar.com/jp/

生協がやることも大企業がやる事業と何ら変わらないですね。 

送電・配電の知識、再エネ賦課金のしくみ、電力会社が太陽光発電をすすめる理由などがわかっていない組合員を騙す、生活クラブの詭弁と嘘に満ちた回答です。

解決できない本質的な欠陥を含む「問題」を、あたかも解決できるかのように「課題」として、わかった上で進めると言っています。確信犯です。悪いとわかってて進めるのですから。

「エネルギーの自治」になどなっていません。国や電力会社の言いなりで国策を推進しているに過ぎません。

環境問題について真摯に考えている組合員に対し、回答はゴリ押しの国策そのもの。生活者の命と環境を守る視点はどこにもありません。

生活クラブでなくて国策クラブ。

 

今、群馬県ではこのような事態になっています。送電線の容量不足で接続制限されメガソーラーが頓挫しています。

不安定な電力を大量に作ろうとすると、系統安定化のためにこうなってしまうということです。

容量不足で「新規の接続は物理的に無理な状態」⇒ 生活クラブメガソーラーはどうなるんでしょうかね・・・・

送電線の増強工事に19億円かかるとは・・・・ 

これから系統安定化のために追加の送電線敷設が発生し、いったいいくら国費が投入されてしまうのか、おそろしいことです。

すべて売電して儲けたい企業や生協や個人の欲望が原因ということです。

亡国の道。

 

読売新聞群馬版 2014/6/18

 

再エネ賦課金を集める費用負担調整機関の代表の原発に対する私見を見る。再エネの皮をかぶった原子力ムラ

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私たちの電気代に上乗せされている再エネ賦課金を集めているのが費用負担調整機関である低炭素投資促進機構。

以前の記事↓ 

再エネ賦課金を集める費用負担調整機関の社員は、なんと原発推進の三井住友系! 再エネ賦課金を集める費用負担調整機関の代表が、買取価格を検討する有識者メンバーだった! 

その代表の柏木孝夫氏の原子力に関する認識が分かる資料がありましたので、読んでいくと、

長計についてご意見を聴く会(第7回)要 旨 PDF 2pの(6)

柏木 孝夫 (東京農工大学大学院教授)「原子力委員会・長計についての私見」

 

再生可能エネルギーを推進する学者は、再エネだけ推進して原発には反対しているのだという、勝手な思い込みはもういい加減捨てなければなりません。

再生可能エネルギーを推進する学者自体は原発に反対するなんて一言も言ってないんです。原発体制を補完するために再エネの推進をしているのです。

再エネの皮をかぶった原子力ムラにも関わらず、それをあたかも、再エネVS原子力ムラのような偽物の対立軸を演出している市民がいます。それが、環境NPOや、生協、政党、議員です。全員が意図的かどうかまではわかりませんが、上層部はわかってやっているとしか思えません。

「原発に代わる自然エネルギー」と、さも代替が可能かのように市民に言ってる団体・組織

生活クラブ http://seikatsuclub.coop/eco/nonukes.html

日生協 http://jccu.coop/info/tag/#/tag784

グリーンコープ http://www.greencoop.or.jp/genpatsu/

緑の党 http://site.greens.gr.jp/pages/user/search/?keyword=%8E%A9%91R%83G%83l%83%8B%83M%81%5B

共産党 http://www.jcp.or.jp/web_policy/2011/06/post-4.html

社民党 http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/eco/eco110420.htm

自然エネルギー推進会議 http://janfre.com/friends/

その他、たくさんの環境NPO  ISEP http://www.isep.or.jp/

 

めんどうですが、一つずつ読んでみてください。整合性がないこと甚だしい。その他のことではいいこと言っているからエネルギー政策も含めてみな正しいと思い込まされてしまうのです。エネルギー政策を検証していく市民は少なく、ほとんどの人は騙されているか、棚上げしているか、無関心です。

さて、こんなニュースがありました。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/140611/sag14061102050001-n1.htm  

 再生可能エネルギーの普及活動の名目で市から補助金をもらった市民団体は原発再稼働に反対するな、反対するなら補助金を返せと行政が言ったということです。

これは、いろいろ考えられると思いますが、

一般的に政府の補助金を受けている団体は、まず政府・国策批判をしません。


行政から補助金を貰うような市民団体は、初めから本気で原発なくす取り組みをしようとは思ってないと考えます。

今回はその市民団体が再生可能エネルギーの普及=原発なくすことにつながると思い込んでいた可能性もありますが、実情はよくわかりません。

国は今まで補助金を自治体にばらまいて原発を54基も作ってきたことがわかってるのに、なぜ補助金というものを脱原発市民団体が貰うのかわかりません。

 

助成金まみれの環境NPOや学者などのことを次の記事で書きたいと思います。

 

 

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