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茨城県東海村 JCOのウラン廃棄物のドラム缶700本分を8年間も燃やしまくる!コールド試験って何?

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JCO、低レベル放射性廃棄物の焼却処理開始へ

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2396456.html

TBS NEWS 2015/1/16

茨城県東海村の核燃料加工会社「JCO」は、臨界事故後に保管している低レベル放射性廃棄物の焼却処理を、今月から開始すると発表しました。
 東海村の核燃料加工会社「JCO」によりますと、臨界事故後、会社の施設内でドラム缶に入れて保管している低レベル放射性廃棄物のうち、可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を今月19日から8年かけて焼却処理を行うということです。JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され、敷地内の空間線量の調査を行ったところ平常値の範囲内だったことなどから、周辺住民の理解が得られたと説明しています。
 また、JCOは焼却処理開始後も構内の放射線を測定するなど、近隣の自治体に定期的な情報提供を行うとしています。(16日21:52)

 

臨界事故後の廃棄物を焼却処理へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/k10014722741000.html

NHK 1月16日 8時05分

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと、敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、来週にも焼却処理を始める方針を固めました。周辺住民の理解が得られたとして、臨界事故から15年余りを経て初めて焼却処理が行われます。

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡したほか周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。
事故後、「ジェー・シー・オー」は低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして今月19日にも新たに設置した炉で焼却処理を始める方針を固めました。「ジェー・シー・オー」は、核燃料加工事業の再開を断念しており、臨界事故から15年余りを経て処理が進むことになります。
焼却処理では、臨界事故前に核燃料を精製する際に使用した油類を最初に焼却したうえで、作業服など臨界事故後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。
「ジェー・シー・オー」は焼却施設には、排気用のフィルターを設け放射性物質が外部に漏れることないとしていて、来月以降、焼却処理の結果を周辺住民に報告する予定です。


(管理人より)JCOの放射性廃棄物を燃やすことのニュースが出たのと同じ日に、火災事故。 恐ろしいですね。

トラブルに慣れてはいけない!茨城県東海村核施設の年末年始の火災事故。J-PARC、東海第二発電所。

JCOの放射性廃棄物を燃やすニュースは昨年ブログ記事にしました。必見↓

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が!

 

可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を8年かけて焼却処理するなんて、日本はもう狂気の国。19日から燃やされるんです。

絶望しかありません。これらの廃棄物の放射能濃度の数値などが一切、記事に書かれていません。

震災がれきの焼却の際は、燃やすがれきの放射能濃度を測ったり、試験焼却でデータを出させたりはしました。排ガスの検査はインチキでしたが、灰の検査もしました。

TBSの記事には「JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い」とありますので調べると

焼却設備に係る試運転について 2015年1月16日 JCO

え~!排ガスで調べたのは、ばいじん、一酸化炭素、リン酸ミスト、ダイオキシンだけ? 燃やしたのは新品の灯油だけ?ウランを含んだ油は??

たった これだけの資料で 「JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され」たことになって、1/19から放射性廃棄物を燃やすんですか!

そもそも「コールド試運転」ってなんだ?ってことです。 このことばだけでも不親切なんですよ。 テクニカルなことに疎い市民を煙に巻く。

注として 「コールド試運転:新品溶媒による試運転」と小さい字で書いてありますが、なんのことやらわかりません。

http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/nuclear_subcommittee/004/004_002/pdf/002_006.pdf 

上の資料を見ると、「設備機能確認試験は、核物質を使用しないコールド試験と、核物質を使用するホット試験から構成される」とあります。

だとしたらコールド試験だけでなくホット試運転もしなきゃいけないのでは? 

新品溶媒というのは灯油に20%のTBP試薬を入れたもの?を指すようです。

保管溶媒というのは、ウラン廃棄物の油?だと思われます。

だとしたら 焼却設備に係る試運転について 2015年1月16日 JCO の4は、放射性物質の成分分析をしなければならないはず。

 

よくわからなくなったのでJCOのサイトを見てみました。http://www.jco.co.jp/project.php#waste   より

 

社内での各種検査・試験

11月下旬~1月中旬に社内において以下の項目の検査・試験を行い、問題がないことを確認しました。   (1)機器の外観・員数検査・据付寸法検査 (2)インターロック(安全装置)試験 (3)制御試験・検査(制御盤と機器の動作確認) (4)実作動模擬試験(灯油燃焼、新品溶媒の燃焼、排ガス冷却工程の確認) 保管溶媒の焼却試運転     1月19日~ ウラン廃棄物の保管管理

ウランの取扱い作業で発生した固体廃棄物を分別して、専用のドラム缶(容量200㍑)に充填し、保管施設にて保管管理しております。ウラン廃棄物の最終処分先は未だ決定しておらず、臨界事故前に発生したものも含め、2014年12月末時点で、10,093本(可燃物643本、不燃物9,450本、住友金属鉱山(株)からの保管受託分を含む)のウラン廃棄物を保管しております。

 

ホット試験というのが1/19からの試運転に当たるのかもしれませんが、よくわかりません。排ガスや排水の放射性物質の検査はどうなるのか、異常があったら運転をやめてもらえるのかどうかもわかりません。

それからJCOには燃やせないウラン廃棄物のドラム缶が1万本近くあるんですね! 

茨城県核施設でトラブル頻発。幕引き報道の先に、JCO焼却施設のウラン廃棄物焼却の本格運転開始が! にも書きましたが

やっぱり最後の最後は始末に負えない、高濃度に汚染された灰が残って、結局またドラム缶詰です 


排ガスと排水が出るということがわかります。その中には放射性物質が含まれることになるのではないでしょうか?

 

 

  


http://office-aoba01.seesaa.net/article/382469886.html   に

JCOの問題について相沢一正議員の一般質問があります。

焼却処理に適さない有機系廃棄物・リン酸トリブチル廃溶媒と出ている。焼却処理に適さないと出ている。


りん酸トリ-ノルマル‐ブチル  http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1116-76-3.html 「火気厳禁」と書いてある

オクタノール http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/111-87-5.html   「炎や高温のものから遠ざけること」 と書いてある

トリオクチルアミン http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1116-76-3.html   「火気厳禁、環境への放出を避けること」と書いてある

 

放射性物質のウランを含んでるだけでなくその他の有害物質も含んでいます。どれも環境中に出してはいけないとの記述がありました。

それなのに1/19から燃やそうというのですから、本当に恐ろしいことです。

放射性物質の問題は食べ物の被曝回避だけではありません。

放射性廃棄物の焼却の問題なのです。放射性微粒子、PMが大気中に拡散すれば、吸い込めば追加で内部被曝。複合汚染でどんなことになるかわかりません。

福島原発事故後、どさくさに紛れて燃やしちゃいけないものを何でもかんでも燃やす国になってしまったということです。

日本に住む私たちはもう大なり小なり実験台です。ε=(・д・`*)ハァ…

 痛ましい死者を出したJCO臨界事故。

 国家の犯罪 臨界事故の原因は如何に情報操作されたか!  より

1999年9月30日、茨城県東海村で臨界事故が発生した。政府の危機管理能力が麻痺している中で、村上村長は350m圏内の退避を決断、被曝量の減少に貢献した。それでも2名の作業者が亡くなり、政府発表でも667名の被曝者が確認されている。水抜きの決死隊や救助にあたった消防士の被曝もあった。夕方雨の中を帰った小中学生、高校生の低線量被曝も心配されている。
 事故を起こしたJCO東海事業所の転換試験棟と県道をはさんで反対側で働いていた大泉恵子さんは、その夜から下痢と嘔吐をくり返し、脱力、無気力感に苛まれ、入退院をくり返した。彼女は今、夫の昭一さんと共に、損害賠償と医療補償を求めて民事裁判をしている。風評被害には147億円を支払ったJCOは、健康被害には「因果関係の証明」を被害者側に要求し、0回答である。
 写真家の金瀬ゆたかさんは、今年4月、JCO正門前の桜並木で、雄しべが花弁化した櫻を撮影し、週刊金曜日(5月23日号)に発表した。大泉さんの工場の櫻も異常であった。
 日本の原子力史上最悪、最大の事故であった。その影響が村民や関係者に現れてくるのはいよいよこれからだろう。
 
 さてこの事故は、被害の規模の大きさに加えて、この事故の原因と責任を欺くことにおいて、歴史的事件となった。
 この事故はものづくりの中で発生した。だから、もし発注者(動燃)の注文が危険で違法なものであったなら、その注文を実現すべく作業したものの責任と、発注者の責任とはどちらが本質的責任であろうか。また原子力はすべてが許可制であるが、国の安全審査が無責任なデタラメであった場合、その許可どおりにものづくりした作業者・受注者と許可した行政当局とは、どちらに本質的責任があるのか。この二つの問いへの単純な結論が、当事者たちの情報操作によって完全に逆転しているのが、この臨界事故である。これは大規模な国家の犯罪と言わねばならない。

 



15年たってもJCOの体質は何も変わっていないということがこのウラン廃棄物焼却問題で明らかになりました。

そして反対住民はいるのに、「周辺住民の理解は得られた」 と嘘をつき事実の隠蔽に加担するメディアの体質も変わっていないということです。

http://blogs.yahoo.co.jp/liliumnokai/10807826.html  この反対住民のブログも、活動に関して更新が止まっていますのでよくわかりません。

http://office-aoba01.seesaa.net/   このブログも、最新情報はJCOウラン廃棄物焼却問題から離れています。

 

どうやらこの二つの反対住民は、自然エネルギー推進の脱原発市民のようです。

原発や放射能や被曝に反対するなら、放射性廃棄物の焼却に最後まで反対してほしいと私は思います。

 


東海村JCO臨界事故「被曝治療83日間の記録」動画と書き起こし。ウラン廃棄物は燃やしてはいけない

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NHKスペシャル 被曝治療83日間の記録 〜東海村臨界事故〜 (2001年)

(書き起こし)

東京大学附属病院救急部集中治療室。1年半前、ここで世界でも前例のない治療が行われました。およそ30年にわたり救急医療に携わってきた前川和彦さんです。

前川医師はそのときはじめて大量の放射線を浴びた被曝患者と出会いました。 

ニュース 「株式会社JCO東海発電所の被曝並びに事故につきまして3名が被曝をして・・・」 

東海村の核燃料加工施設で起きた臨界事故では、二人が大量の放射線を浴びて亡くなりました。

日本の原子力施設の事故ではじめての犠牲者となった大内久さん。浴びた放射線は、一般の人の年間許容量のおよそ2万倍にも達していました。

大内さんの治療を行った医療チームです。最新の医療技術をすべて投入し、未知の治療にのぞみました。 

しかし放射線被曝のすさまじさに圧倒された日々でした。 

前川医師「一言でいうと、我々の医療者としての奢りをみじんにも砕いてくれたと言ってもいいんじゃないかと思います」

看護師「長く長く続けさせていくってことは、大内さんにとっては苦痛だったんじゃないかなとかって・・」 

看護師「別にありがとうって感謝されなくてもいいし、すごく怒ってくれてもいいから、どっちかの答えを大内さんからもらいたいです」 

83日間にわたる大内さんの治療記録です。「その死を無駄にしないで欲しい」 

家族の願いからはじめて明らかにされました。そこには医療チームの苦悩と、最後まで回復を祈り続けた家族の思いが克明に記されています。治療記録と証言でたどる大内さんの83日間です。

東大病院 事故発生当日  

その日、救急医療が専門の前川医師のもとに事故発生の一報が届いたのは昼過ぎでした。

前川医師「東海村で何か起こったらしいということを聞いたもんですから、テレビを見まして、それで初めて東海村で何か大変なことが起こったということを知りました。最初ちょっとやっぱり、大変なことかなということをうかがわせたのは、放医研に運び込まれた時に、テレビのニュースなんか見ますと、放医研の人たちが完全に防護服を着て、防護マスクをして、搬入されてるっていうところを見たものですから、ひょっとするとかなりの汚染があるのかなということは疑いました」 

大量の放射線を浴びた大内さんは、最新の治療を受けるため東大病院に移されました。被曝医療の専門家グループで中心的な役割を果たしていた前川医師が医療チームのリーダーになりました。 

前川医師「大内さんが浴びられたと推定される線量っていうのは、これはもう致死的であるということは誰の目でも明らかだったと思います。とは言え、その時点で目の前にいらっしゃる大内さんは非常にお元気ですし、どこから見ても高線量の被曝をされたっていう印象はないぐらいのお元気な方ですから、できるだけのことはやろうと・・」 

初めて受け入れる被曝患者は看護師たちの想像とは全く違っていました。 

看護師「先生が下から上に連れてきてICUの中で会ったんですけど、そのまま個室にストレッチャーで普通の入院患者さんみたいに入ってきて、1日で一気に日焼けをしちゃったぐらいの赤さを帯びてて、手がすごい腫れてて、そっちが痛いっていうふうに言ってて・・」

看護師 「死なずに済むというか、退院できる状態になるんじゃないかなってその時は思いました・・」 

最も多くの放射線を浴びた大内さんの右手です。この時は少し赤く腫れているだけでした。 

事故当日、大内さんは会社のマニュアルにしたがって放射性物質を扱う作業を進めていました。バケツをつかってウランを濃縮する作業でした。臨界が起きる可能性については、まったく知らされていませんでした。同僚は、バケツでウラン溶液をそそぎ、大内さんは、ロートを右手でささえていました。 

7杯目のウラン溶液が注がれたとき、突然、青い光が走りました。核分裂が連続する臨界が起きたのです。 

放射線が大内さんの細胞の染色体を直撃しました。

染色体はすべての遺伝情報が収められた人体の設計図です。 それぞれ番号が決まっていて、順番に並べる事が出来ます。 しかし、放射線に直撃された大内さんの染色体は並べることもできませんでした。断ち切られ、別の染色体とくっついているものもありました。 染色体が破壊されたことは、今後新しい細胞が作られないことを意味します。

被曝した瞬間、大内さんの体は設計図を失ってしまったのです。 

平井久丸医師 「染色体がそういうダメージを被ってますから、そこから推測されることは、おそらく肝臓の細胞あるいは腸の粘膜の細胞、そういったものがすべてダメージを受けていて、おそらく、その細胞は再生はできないんではないか・・・」 

染色体が破壊されたことによって、最初に異常が現れたのは、血液の細胞でした。中でも、体を守る働きをする白血球が急激に減少していました。

ウィルスや細菌に感染しやすい、きわめて危険な状態でした。感染を防ぐため大内さんは無菌室に移されました。

白血球の数は健康な人の10分の1にまで減少していました。前川医師たち医療チームは、治療方針を検討しました。

唯一の治療法は、白血球をつくる細胞を移植することでした。移植を行うためには大内さんと白血球の型が合う人が必要でした。

一致したのは、大内さんの妹でした。この血液成分を分離する装置を使ってただちに妹から採血が行われました。

その中から白血球をつくる細胞が取り出されました。採血には二日間、合わせて9時間あまりかかりました。

妹の細胞が大内さんに移植されました。今後の病状は妹の細胞が大内さんの体内で白血球を作り出すかどうかにかかっていました。結果が出るのは10日後でした。 

この頃、大内さんは面会に訪れた家族や看護師たちと会話を交わせる状態でした。

看護師「どういういきさつで結婚されたんですか?高校の時からの知り合いで結構長く7年ぐらいの付き合いがあって結婚したっていうふうに聞いていて、へ~すごいラブラブな大恋愛で結婚したんですねってそういう話をしました」 

前川医師は大内さんの病状や治療について毎日欠かさず家族に説明していました。説明が行われた応接室です。今後予想される病状の悪化についても率直に伝えました。

前川医師「家族の方々には、すくなくとも毎日毎日看ていただいて、真実を受け入れていただくという努力はしました。決してきれいごとではなくて、やっぱりすごい放射線による障害ですので、見た目にもやっぱり大きな変化が起こりますから、それはそれなりに真実として受け入れていただくように、毎日毎日看ていただいてました・・」

放射線障害は、体の表面にも現れました。1週間を過ぎた頃から、治療用のテープをはがした跡が消えなくなりました。 

看護師「最初は普通にテープを使っていたんですけど、テープを貼ったところが、全部そのまま、テープをはがすときに皮膚がくっついてとれてしまうっていうのが、どんどんひどくなって最終的にはテープは一箇所も使えなくなりました。」 

健康なとき皮膚の細胞はさかんに分裂して新しいものに置き換わります。しかし放射線をあびた大内さんの皮膚では新しい細胞ができなくなりました。古い皮膚は剥がれ落ちていきました。

皮膚に走る激痛、感染とのたたかい、肺には水がたまり、呼吸が困難になり始めていました。 

看護記録に記された大内さんの言葉です。 「もう嫌だ」 「家に帰る!」 「やめてくれ」 「おふくろ」 

呼吸を助けるため、器官に管を入れて、人工呼吸器をつけることが検討されました。それは家族と言葉を交わせなくなることを意味していました。

面会に訪れた奥さんに、大内さんは語りかけました。 

看護師「大内さんたぶんその頃は、すごいいろいろ体のだるさとかがでてきて、お話するのも多分、力が要る、そういう感じだったと思うんですね。それでもなんかこう、ちょっと優しい口調で少し笑いながら、奥さんに「愛してるよ」とおっしゃってて、そういうのが伝わってくると、私たちは辛い、ですよね・・私たちは確かにわからないといっても、大内さんがこれから状態が悪くなるっていうのは、想像ができることでしたし、もちろん大内さんも少しは知っていたと思うんですよ、悪くなるであろうということを、その中で、家族にそういうことを伝えたっていうことが、大内さんがどんな気持ちで奥さんにその一言を言ったんだろうと思うと、微笑ましいと思いながらも、なんて言えばいいんでしょう、大内さんの伝えたかったことが、その一言に込められていたんだな・・・と思います・・」

翌日、大内さんは呼吸困難になりました。その直後、挿管=器官に管を入れる処置、が行われました。

大内さんの無言の戦いが始まりました。

被曝11日目

家族は、毎日面会に訪れていました。奥さんと息子、両親、兄弟が大内さんとの面会を待っていた部屋です。 

看護師長「なにか用事があって入った時に、ここで一生懸命鶴を折っておられて、それが印象的ですね。」

大内さんの家族が折った鶴です。 1つでもいいからベッドの近くに置いてあげたいと家族は希望しました。しかし感染を防ぐために無菌室に入れることはできませんでした。家族は鶴を折り続けました。

被曝18日目

妹から移植された白血球を作る細胞が根付いているかどうか血液の検査が行われました。細胞の中に光る赤い2つの点。女性の染色体であることを示しています。大内さんの血液の中で妹の細胞が息づいていました。

前川医師 「みんなほっとしたと思います。その局面では。まず最初の難関、まあそれで一時期にしろ突破できたかなということで、僕自身もこれで白血球が増えてくれれば、がんばれるなというのは思いましたね」 

白血球をつくる細胞の移植が成功したのは、被曝治療では初めてでした。白血球は、順調に増え健康なときと同じ値まで回復しました。

大石さんは、言葉は語れなくても、家族の呼びかけに体全体で応えていました。しかし1週間後、血液の細胞に微妙な変化があることがわかりました。

大内さんの体内に根付いたばかりの妹の細胞の染色体です。その一部に異常が発見されました 

染色体に傷がついていました。これも放射線が原因ではないかと医療チームは考えました。大内さんの体を貫いた放射線によって体内の物質が変化し、自ら放射線を発するようになっていました。 その放射線が妹の染色体を傷つけたのではないかとみられました。

医師 「血液の病気で、骨髄移植を受ける、あるいは末梢血幹細胞移植を受けるという患者さんはたくさんいらっしゃいますが、そういう患者さんで新たに根付いた細胞にそういう異常が見つかったことは、まったくないんですね。ですから我々にとってある意味で衝撃でもありますし、放射線被曝の怖さでもありますし、その理由が何かということが随分議論にはなりました。もちろん証拠が何もありませんので結論は出てませんけどね・・・」

被曝27日目
病状の悪化は、血液と皮膚だけにとどまりませんでした。大内さんの腸の内視鏡映像です。死んだ粘膜が白く変色して、垂れ下がっています。

大量の下痢も始まりました。放射線の被曝では、腸など消化管の障害から死に至るケースが多いとされます。

前川医師がもっとも恐れていた事態でした。家族の同意を得て、臨床試験中の薬も投与しました。

しかし、下痢の量は日に日にふえ、1日3リットルを超えました。

下痢が始まって3週間後、腸の中で出血が始まりました。 粘膜がはがれたところから、染み出した血液が溢れていました。大内さんの輸血の記録です。青いシール一枚が輸血一回分です。

半日で10回以上行われた日もありました。 

前川医師「こうした高い線量の被曝をされた患者さんの治療で、科学的な根拠を作るのはほとんど不可能なもんですから、いいだろうと思われる治療、我々が持てる薬すべて投入してましたので、今から思っても、消化管出血に対しては打つ手はなかなかなかっただろうと思いますね・・・」 

大内さんは、重症患者用のベッドに移されました。55度の角度まで傾くベッドです。体の循環をよくし、皮膚に負担を与えないためでした。状態がさらに悪化していました。

当時の治療の様子です。皮膚が失われたところから、血液や体の水分が染み出していました。 体のほとんどを、ガーゼで覆わなければならなくなっていました。 

看護師「毎日毎日染み出しがすごくって、もうほんとに半日かかるぐらいなんですね。午前中いっぱいとか たくさんの先生に囲まれて皮膚の処置をするんですけど、それがすごく痛いみたいで、そのときは完全に薬をたくさん使って眠らせるようにはするんですけど、みてるだけで、すごく痛々しかったですね」 

看護師「目もすごく乾燥するし、出血しやすくなるし、けっこう目から出血していて、血の涙が流れているような感じです・・・」

ガーゼで覆われた大石さんの体です。あびた放射線の量が多いところから、障害が全身に広がっていきました。

皮膚や腸から1日、10リットル前後の水分が失われていました。同じ量の水分を常に補給しなければなりませんでした。

水分の染み出しを防ぐために、皮膚の移植を行うことになりました。人の皮膚を試験菅で培養してつくった、培養皮膚です。やけどの最新の治療法である培養皮膚の移植が毎日のように行われました。 

前川医師「もうご本人の皮膚がなくなっているもんですから、少しガーゼでこすって出血する層を出して、そこにのせるというかたちのものですから、 それほど大掛かりなものではないもので、入手でき次第、皮膚移植をどんどんやっていきました。しかし、残念ながらせっかく頂いて植えた皮膚は、全身状態も関係しているのかもしれませんけれども、つくということはありませんでした。」 

被曝から一ヶ月後の大内さんの右手です。放射線によって染色体が破壊され細胞は次々と失われていました。 

 

治療方針を検討する会議では医師たちの発言が少なくなっていました。方針を決定していたのは常に前川医師でした。

白血球を作る細胞の移植が成功したあとは、治療の成果が見えない日々が続いていました。 

研修医 「助かる見込みが非常に低いということが客観的に誰の目にも明らかだった。ただし誰もあまりそれは公に口には出しませんでしたけど、やはりみんな誰しもがそう感じてたと思います。ただ、それを誰かが言い出すと全体の士気といいますか、結局自分たちがやってること、その大内さんに積極的に介入していくということに対して、一度疑問を持ってしまうと、一度誰かが疑問をもってしまって、それがみんなに伝わってしまうと、自分らは一体何をやってるんだと、誰のために何のためになってんだということになってしまいますから、それが少し怖かったのかもしれないですね」

看護師「ひどくなってからは、本当に、ここにいる人はなんなんだろうって、誰なんだろうとかじゃなくてなんなんだろうっていうぐらいにひどい状態なんですね。本当に、体がある、それも綺麗な体じゃなくて、ぼろぼろになった体がある。それで機械が周りについている・・・っていうような状態で、それで私たちはそういう体を相手に、次から次にその体を維持するために、かわきそうな角膜を維持するためにとか、はげてきそうな皮膚を覆うためにとか、そういう処置がどんどん続いていくので、自分は何のためにやってるんだろうっていうのばっかりだったんですね。だから自分は別に角膜を守りたいわけじゃないし、大内さんを守るためにやってるんだって思わないと耐えられないケアばっかりでした。」 

治療が始まって2ヶ月が経とうとしていました。大量の出血と繰り返される輸血。大内さんの心臓は、体全体に血液を送り出すために激しく打ち続けていました。

心拍数は1分間に120以上。マラソンをしているときと同じぐらいの負担がかかっていました。 

被曝59日目
この日、前川医師はいつも通り午前7時ごろ回診を始めました。その直後、モニターを見た前川医師が大内さんの病室に駆け込みました。

心臓が突然停止したのです。 

前川医師「これはまずいってことで、急いで大内さんの治療室、部屋に入って、そこまで行きますとすぐに心臓、心肺蘇生って言うんですけども、心臓マッサージをはじめるんですが・・・」  

大内さんの心臓は、いったん動き始めたものの再び停止、再開と停止を3度繰り返しました。分刻みで心臓マッサージと強心剤の投与が行われました。 

前川医師「何が起こったんだろうということもちょっとわからなかったですし、心臓もどってくれっていうことを念じて、マッサージをしたりみんなの手配をしたりして、全員集合したんですけど・・」 

1時間ほどして、大内さんの心臓は自らの力で、再び鼓動を始めました。 

看護師「やっぱり戻った時は、ほっとしました・・・本当にその時は何も考えられなくて 一生懸命戻って欲しいってと思うことばっかりだったんで・・・戻った瞬間は大内さんが戻ってくれたと思ってほっとしました」

しかし、心臓が一時的に止まったことによって、脳、腎臓など全身の臓器が深刻な影響を受けました。大石さんの症状が急速に悪化していきました。

大内さんは家族の呼びかけにも応えなくなりました。機械と薬に支えられて生きていました。 

前川医師「自分自身はもちろん長い経過の中でとくに終わりの方にいたっては、もう治療やめたほうがいいんじゃないかなと思ったと思います。 しかしなんといっても大内さんの場合、ご家族の方々が最後の最後まで希望を捨てられなかったというのが、私たちを支えてくれた一番大きな原動力となったと思います・・・」

面会に訪れた家族の言葉です。

母は息子の名前を呼びかけました・・  「頑張ってね」

父は耳元で語りかけました・・     「最後まで頑張るんだ」 

被曝65日目

大内さんの血液の中で新たな事態がおきていました。アメーバのように広がるのが免疫細胞です。体に進入した細菌やウィルスなどを退治します。それが異常をきたし、正常な白血球などに襲いかかっていました。輸血と血液を増やす薬の投与が繰り返されました。 

前川医師「白血球がどんどん下がってくる、最後はほとんどゼロに近い状態まで戻ってしまったんですね。そんなこともあって、もう打つ手がない、最後はほんとに打つ手がないなっていう閉塞状態って言いますかね、なんとも言いようのない気持ちですよね。前にも進めない、後ろにも下がれない、かといって何かいい方法、解決策があるわけでもないっていうまったく手詰まりの閉塞状態っていうのが正直な気持ちでしたね・・」 

異常をきたした免疫細胞は、妹の細胞がつくりだした白血球まで攻撃していました。

被曝81日目の夜、前川医師は大内さんの家族全員を呼びました。「今度、心臓が止まっても、もう蘇生措置はしない方がいいと思う」、前川医師は説明しました。 

前川医師「その時にはもう何もしないでください、ということはおっしゃいましたので、それで関係する医療スタッフには徹底して、心臓がとまっても、今度はもう心肺蘇生をしないということになりました・・・」 

家族は言葉すくなに部屋を後にしました。

その翌日、奥さんは大内さんに語りかけました。「2000年は越してほしい・・」

家族は待機室で鶴を折り続けていました。その数は1万羽に達しようとしていました。 

被曝83日目

奥さんは息子を連れて、大内さんの元を訪れました。この日初めて顔のガーゼを外して面会しました。 

小学生の息子が父親に呼びかけました。 「お父さん がんばって」 

看護師「そのときだけ奥さんが泣かれて、私の見る限りでは・・奥さんがそのときだけ泣いちゃって、たぶん泣いてるのも我慢しながら泣いてるんですよね・・我慢しないで!と思っていた・・・」 

その日の夜、大内さんは息を引きとりました。 大内さん、家族、そして医療チームの83日間にわたるたたかいは終わりました。

人間の体を内側から壊していく放射線被曝。放射線の影響は大内さんの体の隅々にまでおよんでいました。

大内さんの筋肉の細胞です。放射線の影響をもっとも受けにくいとされています。

しかし、多量の放射線をあびて、筋肉の繊維はほとんど失われていました。その中で1つだけ、筋肉がきれいに残っていた臓器がありました。心臓でした。心臓の筋肉だけは、放射線に破壊されていませんでした。 

医師「・・どうしてなのか・・もちろん違いはあるわけですけれども、心臓が大丈夫でほかの筋肉だけがやられていく、いろいろ文献を調べても今のところよくわかりません。放射線の影響なのか、薬剤、いろんな治療の影響なのかもいろいろ議論をしましたけれども、両方の意見がありまして、私もまだ結論はでていない。ただ事実としてはそういうことがありますので今後の医療のひとつの考えるべき点かなというふうには思っております・・・」 

体中の細胞が壊される中で、大内さんの心臓は生き続けていました。

医師や看護婦たちが懸命に大内さんの治療を続けてきた救急部集中治療室。その日々は医療チームのひとりひとりに今も大きな問いかけを残しています。 

前川医師「今回のことで感じるのは、やっぱり、人間の作ったものは、一歩間違うととんでもないことになるなと、そのとんでもないこともほんとに我々一介の医師がなんともしようがないと、たとえどんな最新の技術や機器を持ってしても、とってもとっても太刀打ちできない破滅的な影響をもたらすんだなということは実感しました・・・」 

大内さんとの出会いは、前川医師にとって大きな転機になりました。

この春、前川医師は定年を迎え、病院を去りました。これからは被曝治療の体制づくりに 取り組もうと決意しています。 

「逝ってしまった人たちは戻ってくることはありません。逝ってしまった人たちに今度はありません。」

前川医師の元に届いた大内さんの奥さんからの手紙です。 

「とても悲観的な考えなのかもしれませんが、原子力というものにどうしてもかかわらなければならない環境にある以上、また同じような事故が起きるのではないでしょうか。しょせん人間のすることだから、という不信感は消えません。それならば原子力に携わる人たちが、自分たち自身を守ることができないのならば、むしろ主人たちが命を削りながら教えていった医療の分野でこそ、同じような不幸な犠牲者を今度こそ救ってあげられるよう祈ってやみません・・・」 

 

(管理人より)

※この動画の中に心臓の筋肉に関するところがありますが、これは、大内さんが外部被曝で高線量を浴びたせいではないかと私は思います。内部被曝なら心臓に放射性物質が蓄積し内側から細胞を破壊することになります。心筋梗塞など突然死の報告がチェルノブイリ事故の際もなされています。

 


低レベル廃棄物の焼却処理開始

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074774121.html?t=1421659511919

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、周辺住民の理解が得られたとして、事故から15年余りを経て、19日から焼却処理を始めました。

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し作業員2人が死亡したほか、周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。
「ジェー・シー・オー」では、臨界事故のあと、低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして、19日から新たに設置した炉で焼却処理を始めました。
作業は午前11時から始まり、臨界事故の前、核燃料を精製する際に使用した油類およそ100リットルの焼却が行われ、トラブルはなかったということです。
今後は、油類の処理を終えたあと、作業服など臨界事故の後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。
東海村の70代の男性は「事故後の処理を進める必要もあり、焼却処理はしかたがないと感じているが、安全に安全を重ねて進めて欲しい」と話してました。
「ジェー・シー・オー」では、3月上旬、焼却処理の結果について周辺住民に報告することにしています。

01月19日 18時12分

(管理人より)

ついにウラン廃棄物が燃やされてしまいました。このNHKの記事。「仕方がない」という意見を市民の声として取り上げています。

しかも記事本文中に「ウラン廃棄物」と書いていません。「低レベル放射性廃棄物」としか書いてありません。このあたりももう異常だと思います。

今日から燃やして、焼却処理の結果報告が3月とかふざけてるのかと思います。

茨城県HP、東海村HP、JCOのHPも、茨城新聞も、今日のウラン廃棄物の焼却開始のお知らせは出ていませんでした。

私は震災がれき焼却に反対した市民は、この狂った事実をどう考えているのかと思います。 

JCO 東海事業所 放射線監視状況

モニタリングポスト設置地点

 小学校が近くに

 

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日本原子力研究開発機構 大洗町研究開発センター材料試験炉JMTRで放射能汚染水漏れ 


 

 

 

1/19のJCOウラン廃棄物焼却処理をメディアはどう報じたのか?「ウラン」という言葉も封印するNHKに驚愕!

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JCOウラン廃棄物焼却処理が1/19に始まりましたが、メデアが1/19前後で、この件についてどう伝えたか(ネットのみ)、つっこみながら時系列で証拠を保存しておきます。

報じたのがNHKとTBSと東京新聞だけというのも、まあ恐ろしい話です。 各種のスピンで ツイッターもバラバラ。 


臨界事故後の廃棄物を焼却処理へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/k10014722741000.html

1月16日 8時05分 NHK NEWSWEB

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと、敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、来週にも焼却処理を始める方針を固めました。周辺住民の理解が得られたとして、臨界事故から15年余りを経て初めて焼却処理が行われます。

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡したほか周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。

事故後、「ジェー・シー・オー」は低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして今月19日にも新たに設置した炉で焼却処理を始める方針を固めました。「ジェー・シー・オー」は、核燃料加工事業の再開を断念しており、臨界事故から15年余りを経て処理が進むことになります。

焼却処理では、臨界事故前に核燃料を精製する際に使用した油類を最初に焼却したうえで、作業服など臨界事故後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。

「ジェー・シー・オー」は焼却施設には、排気用のフィルターを設け放射性物質が外部に漏れることないとしていて、来月以降、焼却処理の結果を周辺住民に報告する予定です。

焼却処理するものを「低レベル放射性廃棄物など」、「油類」と、ぼやかして記事に記載。ウランという言葉を使っていません。

「周辺住民の理解が得られた」を強調。フィルターについて「外部に漏れない」と強調。

 

JCO、低レベル放射性廃棄物の焼却処理開始へ

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2396456.html

TBS NEWSi(1月16日21:52) 

茨城県東海村の核燃料加工会社「JCO」は、臨界事故後に保管している低レベル放射性廃棄物の焼却処理を、今月から開始すると発表しました。

 東海村の核燃料加工会社「JCO」によりますと、臨界事故後、会社の施設内でドラム缶に入れて保管している低レベル放射性廃棄物のうち、可燃性のウラン廃棄物およそ200本と、ドラム缶に換算しておよそ500本分の油類を今月19日から8年かけて焼却処理を行うということです。JCOは新しい焼却処理施設の検査や試験を行い問題ないことが確認され、敷地内の空間線量の調査を行ったところ平常値の範囲内だったことなどから、周辺住民の理解が得られたと説明しています。

 また、JCOは焼却処理開始後も構内の放射線を測定するなど、近隣の自治体に定期的な情報提供を行うとしています。(16日21:52)

 

TBSは、焼却処理するものを「可燃性のウラン廃棄物」と報道しています。「周辺住民の理解」と「情報提供」は強調しています。



低レベル廃棄物の焼却処理開始 NHK茨城のニュース

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074774121.html?t=1421659511919

01月19日 18時12分

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて、周辺住民の理解が得られたとして、事故から15年余りを経て、19日から焼却処理を始めました。 

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し作業員2人が死亡したほか、周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。

「ジェー・シー・オー」では、臨界事故のあと、低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして、19日から新たに設置した炉で焼却処理を始めました。

作業は午前11時から始まり、臨界事故の前、核燃料を精製する際に使用した油類およそ100リットルの焼却が行われ、トラブルはなかったということです。

今後は、油類の処理を終えたあと、作業服など臨界事故の後に出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。

東海村の70代の男性は「事故後の処理を進める必要もあり、焼却処理はしかたがないと感じているが、安全に安全を重ねて進めて欲しい」と話してました。

「ジェー・シー・オー」では、3月上旬、焼却処理の結果について周辺住民に報告することにしています。

01月19日 18時12分

焼却当日のNHK茨城のニュースです。まず文章だけのニュースがアップされました。ニュース動画は後から夜になって差し込んできました。

1/19の夜に見た動画と、1/20朝見た動画と中身の映像が違っていました。

ニュース用にもともと2本作ったのか、夜、編集し直して、映像内容を差し替えたかだと思います。当ブログの1/19記事にそのときの画像を追記してます。

その動画には、焼却処理するウラン廃棄物の管理をしている建屋内部の映像がありました。

建屋内の膨大な数の黄色い放射性廃棄物のドラム缶が映し出されていましたが、1/20に見たらそのえぐい映像部分がそっくり抜け落ちている

 

1/19の動画には市民の意見として、一人だけ男性が話している映像がありましたが(真ん中の男性)、1/20の動画をみると、なぜかインタビューされてるのが3人に増えていました。

動画に取り上げられた、3人の市民の意見を文字起こししておきます。

「まったくの納得じゃないんですけど、まあこれも、いつまでもね心配はありますけど会社としての後処理の責任はあるんでしょうから、ある程度はやっぱり、焼却方法しかなければ、それでやらざるを得ないのかなっていうのはありますね」

 

「安全に対してまたその安全、そのまたその安全というのを追求しながら仕事を進めていく、だから今度の処理もそうですね」

「2年、3年、5年、10年という長いスパンをね、そういう緊張感を持った仕事をしていただきたいなという、もう二度と事故を起こさないと」


これだけで、「周辺の理解が得られた」ということにしてしまうわけですね。まあ、なんとも恐ろしい国ですね。


臨界事故の焼却処理を始める NHK首都圏NEWSWEB

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150119/4792791.html

01月19日 19時38分 

茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」は、平成11年の臨界事故のあと、敷地内で保管している低レベル放射性廃棄物などについて周辺住民の理解が得られたとして、事故から15年あまりを経て19日から焼却処理を始めました。 

平成11年9月、東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で、核燃料の製造過程で違法な作業を重ねた結果、核分裂が連続して起きる「臨界」が発生し、作業員2人が死亡したほか周辺の住民などおよそ660人が被ばくしました。

「ジェー・シー・オー」では、臨界事故のあと、低レベル放射性廃棄物などを敷地内で保管してきましたが、周辺住民の理解が得られたとして、19日から新たに設置した炉で焼却処理を始めました。

作業は午前11時から始まり、臨界事故の前、核燃料を精製する際に使用した油類およそ100リットルの焼却が行われ、トラブルはなかったということです。

今後は、油類の処理を終えたあと作業服など臨界事故のあとに出た低レベル放射性廃棄物の焼却を進めることにしていて、200リットルのドラム缶に換算しておよそ700本分を8年かけて処理する計画です。

東海村の70代の男性は「事故後の処理を進める必要もあり、焼却処理はしかたがないと感じているが、安全に安全を重ねて進めて欲しい」と話してました。

「ジェー・シー・オー」は、3月上旬に焼却処理の結果を周辺住民に報告することにしています。

01月19日 19時38分

 

さて次は焼却処理開始という同じ内容の1/19分のネットニュースです。NHKは茨城県用と首都圏用の二つの記事がありました。

文章は、NHK茨城ニュースのそっくり使い回しなんですが、タイトルが違うことに注意!

茨城用 タイトル ⇒低レベル廃棄物の焼却処理開始

首都圏用 タイトル ⇒臨界事故の焼却処理を始める

まずどちらの記事にも、「ウラン廃棄物」という記載がありません。とんでもない不誠実な記事と言えます。

しかも首都圏用動画には、いっさい、ドラム缶の映像もなければ、市民が意見を言っている映像もないのです。焼却施設の建屋のみ!

さらっと流しとこうという意図が見え見えですね! 首都圏住民に騒がれたら困るからです。

8年かけドラム缶700本分 低放射性廃棄物や油類の焼却始める

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20150120/CK2015012002000172.html?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed

東京新聞 2015年1月20日 

 一九九九年に臨界事故を起こした核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO、東海村)は十九日、事故後から施設に保管してきた油類や低レベル放射性廃棄物の焼却を始めた。焼却が終われば、一部の解体作業が行われているウラン加工設備の全面撤去が可能となる。

 JCOによると、焼却するのは二百リットル入りドラム缶約五百本の油と、約二百本分のウランを含む低レベル放射性物質。同社は昨年八月、専用の焼却炉を設置。油類を五年かけて、その後の三年間で低レベル放射性廃棄物を焼却する。

 近隣住民に対しては定期的に説明会を実施する予定で、大気中の放射線量をホームページや施設周辺に設置したモニターで既に表示している。

 金属製タンクなど不燃性の低レベル放射性廃棄物約一万本分は、最終処分場が決まるまで敷地内に保管を続けるという 。 

1/20の東京新聞は、「ウラン」と書いている点は評価できるものの、焼却することで設備の撤去が進むというふうに誤誘導しています。

脱原発市民(とくに自然エネルギーを推進する市民)は東京新聞を持ち上げることが多いですが、こういう記述を見ると呆れます。

記事の中に放射性物質の焼却に対する批判的な論調はありません。

 

ネットニュースというのは文字なのでこうして、動画も含めてじっくり検証することが可能です。

しかしテレビで垂れ流されるニュースというのは、一瞬の映像とテロップ、アナウンサーの喋りだけで、あっという間に流れていきます。

一回聞いただけではNHKがこんな重要なニュースを欺瞞的に報じているということに気が付くことができません。

「NHKニュースでちゃんと焼却処理するって言ってたよ」で終りでしょう。

メディア側も一応「報じた」という既成事実にはなります。

さらにNHKはあっという間にリンクが切れてしまいます。キャッシュまでなくなるので画像で残しておきます。

 

どんなに重大で悲惨な事故が起きても、まだ加害企業やNHKというメディアを信じて、「大丈夫」と思い込む市民。

考えさせないように仕向けるメディアと考えることを拒絶する市民は、もはや共同正犯ではないかと私は思います。

このJCOの看板を見てください。「住友金属鉱山」 ここがすべての大元です。

 

放射線管理区域 http://urx2.nu/goCL  こんな看板が必要な施設ってことです。

 

 

肩が激痛なのでこのへんで終わります。 それではまた。ε=(・д・`*)ハァ…

 

労災事故多発。人間が使い捨てられていく福島第一原発などの現場作業の過酷な労働。命を削る発電。

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東電原発:福島で作業員ら2人死亡 柏崎刈羽で1人重傷

毎日新聞 2015年01月20日 20時54分(最終更新 01月20日 21時01分)

福島、新潟両県にある東京電力の原子力発電所で19、20日、転落など3件の事故が相次ぎ、作業員ら2人が死亡、1人が重傷を負った。福島県は20日、東電に、原因究明と抜本的な再発防止策を申し入れた。

19日午前9時5分ごろ、福島第1原発(大熊、双葉町)で、協力企業社員、釣(つり)幸雄さん(55)が、高さ11メートルの雨水受けタンクの底に転落、20日未明に死亡した。20日午前9時半ごろには、福島第2原発(富岡、楢葉町)の廃棄物処理施設で、協力企業社員、新妻(にいつま)勇さん(48)が鋼鉄製容器(重さ700キロ)と台座に頭を挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。

 県警双葉署はともに労災事故とみて、安全管理に問題がなかったか捜査を開始。東電によると、2011年3月の東日本大震災後、第1原発で起きた死亡事故は昨年3月の土砂崩れに続き2件目、第2原発では初めて。

 同署や東電によると、釣さんは東電社員ら2人とともにタンクの水漏れ点検中、屋根に1人で上り、安全帯をつけないまま天蓋(てんがい)(重さ51キロ、横1メートル、縦80センチ)を開けた際に落下した。新妻さんは1人で鋼鉄製容器を固定するボルトを緩める作業中、容器が突然回転して頭を強打し、台座に挟まれたという。

 また、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)では19日午後3時ごろ、2号機のタービン建屋で、機器の点検作業をしていた協力企業社員の男性(51)が、金網状の足場(幅約80センチ)から約3.5メートル下に落ち、足の骨などを折る重傷。はしごで下りるために設けられた80センチ四方の開口部から転落したという。【栗田慎一、高木昭午】

  

死亡事故で廃炉作業中止し点検へ

1月20日 21時42分 NHK

東京電力福島第一原子力発電所と第二原子力発電所で、作業員が死亡する事故が相次ぎ、第一原発では、21日廃炉作業を中止して、安全点検を実施することになりました。
背景について東京電力は、記者会見で、「作業量が多くなっていることも考えなければならない」と述べ、作業の進め方や安全対策に問題がないか検討する考えを示しました。

20日午前9時半ごろ、福島第二原発で、廃棄物を処理する建物で点検作業をしていた40代の作業員の男性が、点検用の機具に頭を挟まれ、ドクターヘリで病院に搬送されましたが、死亡しました。
福島第一原発でも、19日午前9時ごろ、雨水をためるタンクの点検をしていた50代の作業員の男性が、高さおよそ10メートルのタンクの天井から転落し、20日未明になって死亡しました。
さらに柏崎刈羽原発でも、19日、作業員が足場から3メートル余り下に転落して大けがをしました。
こうした事態を受けて東京電力は、3つの原発の所長とテレビ会議で結ぶ異例の記者会見を開き、姉川尚史原子力・立地本部長が陳謝しました。
現在、福島第一原発では、廃炉や汚染水対策などのため、去年の同じ時期のほぼ2倍に当たる1日およそ7000人の作業員が働いていますが、「作業量の急増が、事故が相次ぐ背景にあるのではないかと」問われたのに対し、姉川本部長は、「作業量が多くなっていることも考えなければならない」と述べ、作業の進め方や安全対策に問題がないか検討する考えを示しました。
福島第一原発では、21日、廃炉作業のほとんどを中止し、安全点検を実施することになり、第二原発でも安全の徹底が図られるまで、作業を中止するということです。
福島第一原発では、去年3月にも、崩れてきた土砂の下敷きになって作業員が死亡したほか、11月には、タンクの増設工事中に、鋼材が落下して3人が重軽傷を負うなど、作業事故が相次ぎ安全対策が課題になっています。

東電社長「安全確保までほとんどの作業再開せず」

福島第一原発と第二原発で死亡事故が相次いだことを受けて、東京電力の廣瀬直己社長は、安全が確保されるまではほとんどの作業を再開しない考えを示しました。
廣瀬社長は20日午後、経済産業省の高木副大臣を訪ね、「昨年から事故があり、いくつかの対策を取ってきたにもかかわらず、こうした事故が立て続けに起きたことは、痛恨の極みだ」と述べて陳謝しました。
これに対し高木副大臣は「これまでにも事故が起きていて、今月15日には安全大会をやりながら事故を起こしたことは誠に遺憾だ」と述べて再発防止を求めました。
会談のあと廣瀬社長は「特に福島第一原発では、大きなリスクを取り除くため進めている作業も多いが、原因の究明と対策を進めるため、あらかじめ工程ありきは許されず、作業員が安心してできるという現場の声がなければ、再開を決めることはできない」と話し、現場ごとに安全を確保し、それまでは期間を決めずに福島第一原発と第二原発のほとんどの作業を止める考えを示しました。 

 

(管理人より) 福島原発において2日間で2人の労働者が亡くなり、一人が重傷を負いました。労災事故です。

東電がこの労災事故のことをどのように発表してるのかHPにアップされた記者会見の資料から見てみます。

雨水受けタンク天板部からの元請社員の転落による死亡について

 

 

福島第二原子力発電所 1、2号機廃棄物処理建屋(管理区域)における 協力企業作業員の死亡について

 

IPBシャフト室(非管理区域)におけるけが人の発生について 平成27年1月19日 東京電力株式会社 柏崎刈羽原子力発電所

福島第一原子力発電所での作業員の負傷者発生について(続報2)

昨日(1月19日)お知らせしております、福島第一原子力発電所での作業員の負傷者発生についての続報です。

いわき市立総合磐城共立病院にて医師による治療を行っておりましたが、本日1時22分に死亡が確認されました。

亡くなられた方には心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さまには心からお悔やみ申し上げます。

以 上

   http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-21/2015012115_02_1.html  より   第1原発では、今年度に入って死亡事故を含む重大事故が相次いでおり、災害発生件数は昨年度を大幅に上回っています(グラフ)。
2014年度は2013年度の3倍に増えています。



これは氷山の一角で実際はもっとあるのかもしれません。

死亡事故が起きたら、死んだ労働者が不注意だったせいにされてしまうことが多い。死人に口なし。

危険な作業自体の本質的な問題を議論することもなく、個人の過失の問題にすり替えられてしまう最低な国、日本。

東海村JCO臨界事故の大内さんだけではない。

様々な健康被害が発生する公共工事での事故の労災隠しは当たり前のように行われている。

作業現場で有毒物質を吸い込み、晩発性の病気で亡くなる人も労災なのに、結局、人間が使い捨てられていく。

財閥を頂点とする原子力帝国の末端で、現場の労働者の命が削られていく。

その命を失った労働者が、

自分の息子ならどうする?

自分の夫ならどうする?

自分の父親ならどうする?

自分の兄弟ならどうする?

そうでなければ関係ないのか?

誰かに毒を浴びさせて、危険な作業を誰かにさせて、それでも原発体制を維持したいのか?


社長、あなたが現場で作業してみてください。

 

労災を隠すことは行われている↓ 

 

東海村・加速器事故施設 作業員が転落、労災公表せず

 二〇一三年に放射性物質漏れ事故があった茨城県東海村の加速器実験施設「J-PARC」で昨年十二月、作業員が重傷を負う労災事故があったが、公表されていないことが分かった。施設側は被ばく事故でないためとしているが、〇七年にあった同じような事故は公表されている。

 施設を管理運営するJ-PARCセンターによると、事故は昨年十二月二十四日夜、機械棟でケーブルの取り付け作業をしていた男性作業員(40)が足場から約三・五メートル下に転落、右足を骨折した。一一九番で駆け付けた救急隊が男性を水戸市の病院に運んだ。

 センターは事故を国や県、村に報告したが、公表していない。公表しない理由を「作業員が被ばくしたり、放射性物質による汚染や外部環境への漏えいもなかったから」と説明。しかし、センターを設置する高エネルギー加速器研究機構は〇七年、J-PARCの作業現場で起きた重傷の転落事故をホームページに掲載し、公表している。

 この施設では一三年五月、金に陽子ビームを当てて素粒子を発生させる実験中、放射性物質漏れ事故が発生。研究者ら三十四人が被ばくし、施設外に放射性物質を放出した。いずれも人体に影響を与えるレベルではないという。実験の再開に向け、安全管理体制の見直しなどを進めている。 

 

バレンタインデーに浮かれる日本 チョコレートの原料カカオ生産現場の過酷な児童労働について知る

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(管理人より)

テレビやCMのあおりを受けて、バレンタインデーは小中高生の間でも騒がしい年中行事になっている実態があります。

大人は大人で、デパ地下や通販でブランドチョコを買って義理チョコで配るなど、見栄や賄賂の匂いがするおかしなイベントと化しています。

そういう広告代理店のつくりだした商業ベースに乗っかる家族に限って、チョコレートの原料がどういう現場で生産されているかなど考えもしないわけです。

カカオの実がチョコレートになることを知らない、 チョコレートを食べたことも見たこともない少年たちがカカオを収穫しているという重い事実。

2008年(?)にこの上のドキュメンタリー映像を安倍晋三氏がスタジオで見て番組内でコメントを語っている動画がありました。5:47 あたり⇒ http://youtu.be/BfB3ZTL3RTw

首相になってやっていることを考えれば、このコメントがいかに偽善であるかということは明らかです。

 


今日の読売新聞のカカオに関する記事にも、見事なまでにカカオ生産現場の児童労働のことはスルー。

これだけでもこの新聞社の立ち位置がわかります。さすが原発推進企業だけありますね。

中国などで需要増…チョコ原料のカカオが高騰

2015年02月14日 09時57分 読売新聞

チョコレートの原料に使われるカカオの価格が世界的に高騰し、バレンタイン商戦に影響している。

 中国など新興国の需要増が背景にある。一方、カカオの主要生産地・西アフリカの農家は、生産が需要に追いつかない悩みを抱えている。

 「今年の『キス』は安くない」。米紙ニューヨーク・タイムズは11日、バレンタインデーを前に、米大手チョコメーカー・ハーシーの人気商品「キス」に引っかけてチョコの値上がりを報じた。バレンタイン商戦にわく東京・三越銀座店によると、ブランドチョコの約3割が値上がりしたり内容量が減ったりしているという。

 原料のカカオの市場価格は、2005年は1トン当たり1500ドル前後だったが、昨年は約2倍の3000ドルを突破し、高止まりしている。スイスの大手チョコメーカーは昨年11月、「20年までにカカオ不足になる恐れがある」と発表した。

 最大の要因は、新興国の需要急増だ。英国の市場調査会社「ユーロ・モニター・インターナショナル」によると、09年からの5年間で、チョコ消費量はインドで3・6倍、中国で1・8倍に増加した。同社は「(経済発展に伴い)中所得者層が増え、今までチョコを食べなかった人が食べるようになったから」と分析する。

 西アフリカはカカオ生産で世界の7割を占める。中でもガーナ産は品質が良いとされ、日本はカカオ輸入の7~8割をガーナに依存する。中国は10年前からガーナでカカオを直接買い付けるようになり、その量は年々増えているとされる。

 こうした需要に対し、ガーナなど西アフリカの生産国では、土地が痩せてきてカカオの実りが悪くなるなど、効率よく生産量を増やせない地域があるという。カカオをあきらめ、別の作物栽培を始める人も少なくない。カカオ農家が高齢化し、若手後継者が育たない事情もある。

 ガーナのカカオ生産量は、10~11年度の100万トンから14~15年度は85万トンに落ち込む見通しだ。首都アクラ郊外でカカオを栽培するコビ・アマルテさん(31)の収穫量は年間約600キロ。父親が栽培していた約20年前の半分で、「あまりもうからない」とこぼした。

 ガーナ政府は需要増を受け、従来の3倍の収穫量が見込める「ハイブリッドカカオ」を品種改良で開発。農家に従来種からの切り替えを呼びかけている。苗木50万本の無料配布も始めた。だが、苗木から育てると収穫まで時間がかかるため、切り替えに消極的な農家が多い。生産体制の強化は容易ではないのが実情だ。(ヨハネスブルク支局 上杉洋司、国際部 広瀬誠)

 

時間がある方はこちらもどうぞ。 the dark side of chocolate チョコレートの影

http://www.thedarksideofchocolate.org/

 

これを見ると、不買しかないなと思います。http://d.nestle.jp/

 

私は以前は、フェアトレードのチョコレートだったらいいかなと思っていた時期がありましたが、最近はその仕組みについても調べなければと感じています。

チョコレートの児童労働をやめようという人の中に、自然エネルギー推進の人々がいるからです。

それだけでも矛盾なんですけどね。このへんの追求はまた後で・・・

【文字起こし】鎌仲ひとみ監督が六ケ所村でしたことについての本人の発言を確認する。

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この動画は震災がれき焼却反対運動真っ只中の、北九州市議選のときに小倉で行われた、トークセッションの模様です。 

2013/01/06 「100人の母たち」 スライドショー&トークセッション 亀山ののこ×鎌仲ひとみ×村上さとこ

http://www.ustream.tv/recorded/28273710

 

この動画の中で鎌仲氏がスライドを使って、放射能の危険性を伝えながら、同時に自然エネルギーも推進していました。

鎌仲氏のトークセッションでの発言を抜粋し、文字起こししました。 (話し言葉にできるだけ忠実に)太字は管理人。

事実をご覧下さい。

 

1:35あたり~ 

 

いかに自分たちと違う考えの人とコミュニケーションするかっていうことなんですけど、

これは、私は勝手に「ストッパーはずし」と呼んでるんですけど(笑)、それはどういうことかって言うと、

「六ケ所村ラプソディー」を作るときに

私は「ヒバクシャ」って映画を作って放射能というものがいかに微量でも危険か、そして健康とか子どもに害をまず与える、

ということを身にしみて痛いほどわかっているんですけど、

でも、六ケ所に入っていくと、六ケ所のほとんどの人たちは、それに無関心だし、知らないし、

推進している人たちは圧倒的に力を持ってるわけじゃないですか。

そうすると、

 

その人たちを“敵”と思わない

その人たちを“変な人たち”と思わない

その人たちを“無知な人たち”と思わない

 

そういうの、結局、「思い込み」とかって言うんですよね。その「思い込み」がストッパーなんですよ。 

何のストッパーかというと、相手を本当に理解するチャンスとか回路をストップさせていく、コミュニケーションのストッパーなんですよ。

で、全部取り外して、本当にまっさらになって「教えを請う」という。

 

「原発そんなにいいんですか~」

「がれきを燃やすってことって、そんなにいいんですか~」

「どんなにいいのか教えてください~」

っていうのを、私は六ケ所村でやったんですよ。

 

「素晴らしいやり方ですね!」(村上)

 

そうしなければ、それまで原発に反対してきた人たちは、

「六ケ所村の推進派は金に魂を売った」と。「悪いやつらだ」と。「俺たちは反対してるから正義だ」と。

だから、どんだけ罵倒してもいいし、罵ってもいいんだという思いを持った人たちが結構たくさんいたんですよ。

 

私は新参者なので、ビックリしちゃって、「え??」と。

 

「そんなことで本当にコミュニケーションできるのか?」

「そういう人と付き合いたいと思うだろうか?」

と思ったら、「思わない」と思いましたよ。

 

やっぱりそれは、私の中に原発に反対するネガティブな考え方があったとしても、ちょっと置いて

相手の身になって、相手の立場からだとどう見えるのかな~っていうのを想像して、そしてそこでつながってみようと。

 

相手を理解したい、あなたがそういうふうに考えるに至ったのか知りたいと、

そういうアプローチをものすごく1年間、地道に地道にやってきていたら、ようやく、こうポツポツと話してくれるようになった。

その中身は、

「あ、この人たちをマスコミは推進派と呼んでいたのか。そうじゃないじゃないか。これはサバイバルだ」と。

 

なぜなら、そこで農業をやって生きていく道を、つまり土地を高いお金で買い叩いて、

「土地なし農民」にした上で、実はそこには工場を建てるって言っときながら核施設を持ってきたわけですよ。

土地を売った後だから、だまされちゃって。

でも、その土地を売らないという抵抗もできないし、

売ってしまった後なので、そこで働こうと思っていたから収入の道もないし、

そこで働くしか家族を養えないとしたら、その職を掴む。

 

漁民は機動隊が来て漁業権を手放さないと言ってる人を踏み潰して全員逮捕した。刑務所にぶち込んで。

そんな、田舎で刑務所に入れられたら大変ですよ。

そうやって抵抗派は潰されていって・・。

 

例えば漁業組合の組合長は、青森県の行政マンが、黒塗の車で迎えに来て、温泉街で芸者をあげる。

散々、遊興させて、それで骨抜きにしたんですよ。青森の再処理工場を誘致するときは。

 

そういうふうにやった結果、普通の人たちは、一般庶民は何もできなかった。

あれよあれよという間に、そういう人たちが決めてしまった。

自分たちは無力だと思うんですよ。

無力なのに2兆5000億円もの企業が来て、自分たちがそのおこぼれにでもあずからなかったら

自分たちが貧乏くじをひかされる甲斐がないわけですよ。

何らかのメリットを自分たちが、自分の力でそこで得ていかなかったら、

サバイバルしなかったら、そこに食い込んでいかなかったら、

自分たちは負け犬ですよ。

 

あたかもそれが「推進」。どうしても推進の立場に立たなければ仕事をもらえないわけじゃないですか。

そういう構造が見えてきた時に、その人たちがやってるのかと。そうじゃないんですよ。

放射能のこととか原子力の全体性について理解してないんですよ。

 

そこをやっぱり説いていって話していかないと、つながる場所がどこにもないんですよ。

私たちはつながらなければ、私たちは少数派なので、

やっぱり何かひとつのことを、この地域の中で成し遂げたい。

 



会場に行った人から聞いた話です。

 

● 亀山ののこさんの写真集は会場でたくさん売れていた。

●来場者は避難者中心で若いお母さんたちが多かった。

●選挙の応援に来てる人もいた。

 

(株)エス・エー・エス発行「月刊ハイゲンキ」 
2006年5月号
  より 

 

 

 

 「六ヶ所村ラプソディー」が完成した2006年の時点で、上のような非常に曖昧な答えに終始。

鎌仲ひとみ監督はグループ現代の子会社の取締役。自然エネとものの考え方を同時に普及。

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前記事の続きです。

【文字起こし】鎌仲ひとみ監督が六ケ所村でしたことについての本人の発言を確認する。

 

http://www.earthday-chofu.sakura.ne.jp/earthday2009/kamanaka.html  と http://888earth.net/introduction.html  より

鎌仲ひとみ(映像作家)

富山県氷見市出身。

1984年  早稲田大学卒業後、(株)グループ現代と 助監督契約を交わす。

1987年  岩波映画製作所と助監督契約をする。以後フリー ランスの監督として活動を続ける。

1990年~1993年10月 文化庁芸術家海外派遣 助成金を受けて、カナダ国立映画製作所へ。
     その後ニューヨークへ行き、メディア・アクテビィスト活動をする。

1995年   帰国してからは、フリーの映像作家として活動を続ける。

2003年   東京工科大学メディア学部准教授に就く。その後も映像作家として活動を続けている。

2003年      ドキュメンタリー映画「ヒバクシャー世界の終わりに」を監督。国内外で受賞、全国400ヶ所で上映。

2006年     「六ヶ所村ラプソディー」は国内外650ヶ所で上映。

2010年  「ミツバチの羽音と地球の回転」も全国600ヶ所での上映に加え、フランス・ドイツ・オーストラリア・インド・アメリカ・台湾など海外でも上映が進んでいる。

2011年3月11日(午前) 再生可能エネルギー特措法 閣議決定

2011年3月11日(午後)  東北大震災 福島原発事故

2011年度  全国映連賞・監督賞受賞。

2012年     DVD「内部被ばくを生き抜く」発売開始。国内外800ヶ所で上映。 

2014年 「小さき声のカノン-選択する人々」

多摩美術大学非常勤講師。京都造形芸術大学客員教授。


 

映画「ヒバクシャ 世界の終わりに」(2003)   制作:グループ現代

映画「六ケ所村ラプソディー」(2006)           制作:グループ現代

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(2010) 制作:グループ現代

http://www.g-gendai.co.jp/company/ 

「グループ現代」の子会社は「環境テレビトラスト」 住所も同じです。

「環境テレビトラスト」の取引先は、原子力ムラから原子力マネーが流れ込む博報堂。 

原子力マネー⇒博報堂⇒環境テレビトラスト

 http://etvkk.com/about/   環境テレビトラストの取締役は鎌仲ひとみ氏

キネマ旬報2006年 5月号 より    リレー・エッセイ  映画と私 鎌仲ひとみ より抜粋

  

映画『ヒバクシャ~世界の終わりに』予告編 

映画『六ヶ所村ラプソディー』予告編

映画『ミツバチの羽音と地球の回転』予告編

 

さらにこの対談をご覧下さい

ネットワーク『地球村』代表 高木善之氏と鎌仲ひとみ氏との対談

地球村の理念は「非対立」http://www.chikyumura.org/about/ 

高木善之氏は元パナソニック http://www.chikyumura.org/about/head.html 

※パナソニックは太陽光パネルメーカー

 

http://www.chikyumura.org/about/conversation/2011/02/01232934.html

2010年2月号 ドキュメンタリー映画監督 鎌仲ひとみ

3本のドキュメンタリー映画『ヒバクシャ 世界の終わりに(2003年)』『六ヶ所村ラプソディー(2006年)』『ミツバチの羽音と地球の回転(2010年)』を発表し、エネルギーと核の問題を撮り続けてきた鎌仲ひとみ監督。原子力発電ではなく他にもっと豊かで幸せな選択があること、地域のエネルギーを自給自足させること、小規模コミュニティの自立など、目指す方向は『地球村』と一緒です。

■日本の家族は病んでいる

高木:私が鎌仲さんのお名前を耳にするようになったのは『ラプソディー』の頃です。『地球村』の仲間たちが自主上映会をするようになって、私も映画を拝見しました。

明確な反対や抗議要求という視点ではなく、客観的に問題を伝えようとしている点が印象的でした。そこが『地球村』の理念と共通するので、『地球村』の方々の鎌仲作品上映率は高いと思います。

鎌仲:そうなんです。全国各地で上映していただく中で、高木さんのお名前が本当によく出るんです。以前から、高木さんとはつながっているなあという感覚を持っていました。

高木:鎌仲さんがこうしたテーマで作品を撮るようになった経緯をお話しください。

鎌仲:91年からカナダとニューヨークで映像のプロになるために修業をしていたんです。95年に帰国してその時に阪神大震災が起きて、神戸にボランティアに行きました。アレルギーを持った子どもたちが避難所で食べるものがないというので、アレルギー対応食を届けるボランティアでした。そこで震災の医療記録を作りたいという岩波映画のプロデューサーから声がかかって、帰国第一作の映像を撮りました。その作品が科学技術省長官賞をとって、NHK教育テレビで放送されました。そこからNHKとつながりができて、企画を持ち込むようになりました。避難所で、日本の家族は壊れているんじゃないかと感じることがあって、そこからAC(アダルトチルドレン)などをテーマに番組を作らせていただきました。

高木:ACは急増していますね。いまや日本中の家族が壊れているんじゃないでしょうか。

鎌仲:そうです。これはヤバいなと思いました。

(中略)

■持続可能なコミュニティを

鎌仲:そういう意味では、祝島のおじいちゃん、おばあちゃんたちは、自然の中で暮らしています。

高木:まさに自然と不自然との対立だね。私は、鎌仲さんの作品は、自然と不自然の対立を描いているんじゃないかと思っています。これからも自然か不自然かを意識して作っていってくださいね。

鎌仲:ぜひそうしたいと思っています。不自然さの究極はお金ですよね。祝島に提示された漁業保証金は総額10億8000万円。一見すごい金額だと思うけれど、この反対運動を展開している28年間で割って計算してみたんです。すると漁師さん一人当たり、年間50万円だったんです。億っていわれると迷うけれど、50万円といわれるとスケールが戻ってきて、目の前の海を見たときに、50万円より、海の方が大事だよなあって気付くんです。

高木:もちろん、豊かな海を失う方がはるかに犠牲が大きいよ。長崎の諫早問題では、豊かな海が選択されてよかったね。昔、諫早では『地球村』の人たちが「焼け石に水作戦」をやったんですよ。毎週毎週、堤防の内側に潮水をバケツリレーするという非対立のアクションを続けたんです。

鎌仲:あ、それ、いいですねー。何か祝島でもできるアイデアはありませんか。

高木:現地を見てみないとイメージがわかないけど、反対運動そのものでないほうがいいですね。熱気球大会とか、凧揚げ大会とか…。

鎌仲:熱気球!いいですね!上空から海や湾を見るんですよ。いかに豊かな自然かということを。

高木:それを映画にしてください。私が30年続けてきた活動は、『地球村』、つまり小規模で自立型、地域調和型の社会の実現です。食べ物、エネルギーなどが地域で循環できるコミュニティを作ることなんです。祝島ではそれが可能だと思います。

鎌仲:祝島が原発を押し返すことができたら、ものすごい成功例になります。高木さんと思いは同じだと感じました。2月に東京でロードショーがあるんですが、応援いただけますか。

高木:いいですよ。

 

原発事故前から、自然エネルギー推進と同時に、「原発”反対”運動をしない」つまり、

「対立を避ける」というものの考え方が、原発をなくしたいと願う善意の市民に対して

映画を使って広められていったということがわかります。

これこそまさに、自然エネルギープロパガンダです。

そして同じような考え方の脱原発を目指す市民が、2011年311以降、

映画上映会などを通じて、一気に自然エネルギーを検証もせずに進めてきたということです。

”原発に代わる”自然エネルギーという言葉、環境NPOや有名人、著名人を盲信して。






子どもにタクシー通学を強いるアメリカ海兵隊の日出生台実弾射撃訓練!米軍再編は辺野古だけじゃない!

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ブログ読者の皆様。管理人は体調の悪い日々が続いていまして、ブログを更新するのがしんどいので、よかったらツイッターを追ってもらったら助かります。

辺野古の問題が騒がれていますが、米軍再編による問題はそこだけではありません。

射撃訓練の米軍が大分入り  NHK大分

日出生台演習場で実弾射撃訓練を行う在日アメリカ軍の本隊が24日、基地のある沖縄から大分空港を経由して演習場に入りました。

大分県にある陸上自衛隊の日出生台演習場ではアメリカ軍が駐留する沖縄の負担軽減のため、平成11年以降、アメリカ海兵隊の実弾射撃訓練が行われています。今回の訓練は3年ぶり10回目となります。アメリカ海兵隊は23日に到着したおよそ20人の先発隊に続いて、24日午後、本隊のおよそ50人が大分に入りました。本隊は、沖縄の嘉手納基地から民間のチャーター機で移動し、正午すぎに大分空港に到着しました。隊員たちは飛行機を降りると、バスに乗り換えて日出生台演習場へ向かいました。由布市湯布院町にある演習場の入り口には、訓練に反対するグループや労働組合の関係者が集まり、バスが到着すると、抗議の声を上げていました。九州防衛局によりますと、今回の訓練のアメリカ軍の参加者はおよそ200人で、前回の訓練とほぼ同じ規模となっています。訓練の日程は来月2日から13日までで、このうちの10日間は「155ミリりゅう弾砲」と呼ばれる大砲などを使った射撃訓練が実施される予定です。

02月24日 19時38分 

  

米軍の実弾射撃訓練を受け、玖珠町日出生地区で23日朝、通学用のタクシーに乗車する中学生たち

  在沖縄米軍の日出生台実弾射撃訓練 小中高生らタクシー通学始まる [大分県]

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/147504

2015年02月24日(最終更新 2015年02月24日 00時07分)

 児童、生徒らの安全確保のため実弾訓練時には毎回実施している。対象は保育園児3人、小学生8人、中学生8人、高校生2人の計21人。登下校時各4便で送迎する。家族による送迎を希望する世帯には自動車の燃料費支給を今回から始め、11世帯に支給している。

 日出生南部地区では23日早朝、小中学生が2~3人ずつ自宅近くの集合場所に集まり、やや緊張した表情でタクシーに乗り込んでいた。小学6年の子供がいる母親(53)は「実弾訓練が始まるとやはり不安になる。何事もなく終わってくれれば」と話していた。

 玖珠町は同日、同演習場近くの日出生南部コミュニティーセンターに現地対策本部を設置。訓練期間中、職員による巡回パトロールなどを実施する。

=2015/02/24付 西日本新聞朝刊=

 

 

大分県に米軍がやってきて日出生台で自衛隊と一緒に実弾射撃訓練を行っています。

http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/02/23/133515594

大分合同新聞をみると 「りゅう弾砲6門、車両は約60台。期間中、小銃や機関銃を使った訓練や夜間訓練もある見込み」とあります。ということは完全に人を殺す訓練です。

周辺に住む子どもたちが、実弾が飛んでくるかもしれないところを通学するのに、タクシーや自家用車だったら安全なんでしょうか?

大砲の弾があたって無事なタクシーはありません。流れ弾が当たらないという保証はどこにもありません。

周辺の子どもたちはタクシー代を自治体から出してもらえるからといって、泣き寝入りさせられているんです。こんな危険な軍事演習を周辺住民は押し付けられている実態。

防衛省・自衛隊の駐屯地と基地の一覧地図  http://japonyol.net/jsdf.html  をご覧下さい。

日本列島中に自衛隊の駐屯地があり、福岡・大分に多いことに注目。

 

 大分の温泉行くと必ず、山の中の道で自衛隊などの車両とすれ違います。中に何を積んでるかわかりません。温泉がたくさんあって観光地なのに・・・・温泉に行くたびにいつも恐ろしいと感じます。

日出生台は日本陸軍の時代から演習地だったようです。

http://www.jca.apc.org/~uratchan/localnet/hijudaienkaku.html  より

■日出生台は、九州横断自動車道大分長崎線沿いに広がる日本でも有数の自然に恵まれた高原地帯。この中央部を東西15キロ、南北5キロ、総面積は約4900ヘクタールの西日本最大の演習場。現在、日出生台演習場では、一年間に330日(うち実弾演習は230日)とほぼ年中無休で演習が行われている。

■かつて日出生台は、江戸時代から交通の要衝だった。現在の演習場の真ん中あたりを日田から別府、大分への道路が走り、今宿、車谷、中須などの宿場を参勤交代の大名たちが利用した。
 旧日本軍に接収された明治32年当時、演習場内に約百戸の農家と150ヘクタールの田畑があったが、すべて演習場の外に立ち退かされ、以降演習場が拡大する度に、二度三度と立ち退き、移転を繰り返し、やむなく生まれ故郷を去った人も多い。

■その後日出生台では、敗戦による旧日本軍の解体とともに、400戸もの開拓農民が入植を始めるなど、人々は「演習場はなくなるのでは」と喜んだ。しかし、昭和21年、米軍が日出生台を接収、開拓農民は半強制的に立ち退きとなった。
 米軍駐留時代は「悪夢の時代」だったという。「演習または発砲による、土地、家屋、穀物並びに家畜に損害が発生した場合に、占領軍はその責任を負わないことを明瞭に承知すべし」との米軍通達が、当時の状況を一言で示している。

■米軍駐留時代、日出生台演習場内には16000人の米兵と4000人の韓国兵、700人の売春婦が常駐したという。当時、米兵による女性に対する暴行事件が相次ぎ、人々は女性を疎開避難させ、一時は地域から女性が一人もいなくなるという事態にまでなった。当時の状況を克明に覚えている高齢者も多い。

■日米両政府は、1996年、米軍が沖縄のキャンプハンセンで行っていた県道104号線越え実弾砲撃演習を1997年度より本土5ヶ所(北海道矢臼別、宮城県王城寺原、静岡県東富士、山梨県北富士、大分県日出生台)に移転することを決定した。
 「沖縄の痛みの分散」を名目に実施された米軍演習の本土移転であったが、沖縄キャンプハンセンでは、県道を封鎖しての演習はなくなったものの、その他の演習が激化し、演習による山火事は以前より増えた。移転された本土各地での米軍演習も年々拡大強化されている。



耶馬溪には第二次世界大戦時、戦闘機が墜落しています。

大分県中津市HP 耶馬溪 戦争の追憶  より
http://www.city-nakatsu.jp/docs/201108300202/…
「その時の目撃者の一人、岩尾フサ子さんの「手記」と「聞き取り」から、平和への願いを込めてこの紙芝居を作りました」


中津市の市長は防衛庁出身。その前は原子力ムラ。そして副市長は防衛庁から出向しています。 

自治体に迷惑施設や、国策をゴリ押しする場合、やりやすいように中央から来るんですね・・・ε=(・д・`*)ハァ…


中津市:副市長に防衛省の須藤氏 /大分

http://mainichi.jp/area/oita/news/20141220ddlk44010600000c.html

毎日新聞 2014年12月20日 地方版

 空席になっていた副市長に1月5日付で須藤彰氏(40)が就任する。市議会12月定例会最終日の19日、人事案に同意した。須藤氏は埼玉県和光市出身、東大卒。1998年に防衛庁(現防衛省)に入庁し、同省防衛研究所企画調整課長補佐などを歴任した。

 

中津市長 新貝正勝氏のプロフィール http://www.city-nakatsu.jp/mayor/mayor_etc/2013062800011/

■履歴

昭和41(1966)年4月 住友銀行入行

昭和45(1970)年4月 防衛庁入庁

昭和50(1975)年4月 防衛庁部員

昭和59(1984)年11月 防衛庁長官 秘書官

昭和61(1986)年11月 調達実施本部契約第3課長

昭和62(1987)年11月 装備局通信課長

平成2(1990)年7月 人事局人事第3課長

平成4(1992)年6月 施設庁総務部総務課長

平成6(1994)年7月 人事局人事第1課長

平成7(1995)年6月 仙台施設局長

平成8(1996)年7月 総理府国際平和協力本部事務局次長

平成10(1998)年6月 施設庁総務部長

平成10(1998)年11月 長官官房防衛審議官(兼)情報本部副本部長

平成11(1999)年7月 人事教育局長

平成12(2000)年6月 防衛研究所長

平成14(2002)年8月 契約本部長

平成15(2003)年5月 防衛庁自主退官

平成15(2003)年11月17日 中津市長就任

平成19(2007)年11月17日 中津市長就任(2期目)

平成23(2011)年11月17日 中津市長就任(3期目)

 

 

米軍再編でこれからどんどん日本中に米軍の基地が拡大されていきます。

大分の築城でも米軍との訓練が行われていますし、岩国といったりきたりもするでしょう。

九州だけの話ではありません。

今、日本に住む人たちすべての命と環境が脅かされているということを、情報を精査し共有していかなければならないと思います。

地域のどうでもいいニュースに埋もれさせて、重要な情報が全国に伝わっていないのです。

実にメディアはいやらしい。

辺野古に注目させといて九州山口に米軍が入り込んでいることを大きくは伝えていない・・

http://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/saihen/sintyoku.html 

 

 


学校とメディアは猛省すべき(1)茨城の小学生がアンコウのどぶ汁味わう

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伝統の味、どぶ汁堪能 北茨城、大津小で食体験会

大人になってもふるさとの味を忘れないでね-。北茨城市立大津小(竹内克直校長)で25日、総合的な学習の一環として「北茨城の食文化体験会」が開かれた。全校児童155人を前に大津漁業協同組合の関係者がアンコウのつるし切りを披露し、北茨城発祥の漁師料理「アンコウのどぶ汁」を振る舞った。

食文化体験会は10年ほど前から毎年実施。体育館で行われたつるし切りは、同漁協が運営する「市場食堂」の大森博之さんが担当し、児童らは体長約50センチ、5キロほどのアンコウが見事な包丁さばきで切り分けられていく様子を興味深そうに見詰めていた。 

4年の八角梨加さん(10)は「昨年はインフルエンザで休んでしまったので、今年はつるし切りを見学できて良かった。来年もおいしいどぶ汁を食べたい」と笑顔。同漁協の石川秀夫参事は「地元の伝統的な食材を食べることで地元愛を育み、大人になって県外に出て行っても郷土の味を忘れないでほしい」と話した。 (小室雅一)

 

小学生が「どぶ汁」味わう NHK茨城 

茨城の冬の名物、あんこうの漁が盛んな北茨城市で地元の小学生たちがあんこうのつるし切りを見学し、郷土料理の「どぶ汁」を味わう授業が行われました。

北茨城市にある大津小学校では、毎年この時期に地元の漁業協同組合と協力し、子どもたちにあんこうについての産業や食文化を学んでもらおうと授業を行っています。
25日は、全校児童およそ160人が体育館に集まり、はじめに漁協の関係者があんこうのつるし切りを披露しました。
子どもたちは、口を金具につるされた体長60センチほどのあんこうが10分ほどで、皮や身をそぎ落とされ、胃袋や肝が取り出される様子を興味深そうに見入っていました。
このあと、大根やわかめなどと一緒にあんこうの身や皮を入れ、肝で味付けをした郷土料理の「どぶ汁」がふるまわれました。
子どもたちは、「おいしい」と言いながら「どぶ汁」を味わい、なかには、お代わりをする子どももいました。
小学6年生の男の子は「つるし切りは、少し怖いところもあったけど、こんなにおいしい『どぶ汁』に変わるんだと驚きました」と話していました。

02月25日 17時07分

 

(管理人より)

もう言葉もありません。原発事故前も汚染があったかもしれませんが、原発事故後はさらに汚染されている日本の水産物。

とりわけ、福島に近い茨城の海の底魚のアンコウを郷土料理として、学校の総合学習の授業で食べている茨城の小学生。

水産庁のデータです。☟直近の茨城のアンコウのデータは出てきませんでした。最高でセシウム合算50ベクレル/kgぐらいありますね。

子どもたちが食べた「どぶ汁」は「肝で味付け」してあるそうです。肝臓にセシウムは溜まるというのになんということでしょうか!もちろん、セシウム以外の核種のデータはありません。

ストロンチウム90なども調べなければならないでしょう。

今回の問題はまず教師の教材研究不足です。 そもそも食材のアンコウが放射能汚染されていれば、授業そのものが成立しないということに気づかなければなりません。

郷土料理も食文化の継承も、汚染がない前提でしか成立しません。

残酷にも、学校で子どもの命を脅かしています。総合学習で何をやってもいいというわけではありません。

そして、さもいいことのように報道するメディア(NHK、茨城新聞)の愚かさ。

日本はレベル7の放射能汚染国になったのです。

今でもフクイチから放射能汚染水が海洋に漏れ続けているこの国で、このような授業が行われていいはずがありません。

 

レーダー基地周辺の自治体が配る「アメ」に注意!給食費無料でも命や健康の代わりにはなりません。

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学校給食や修学旅行、4月から全部無料にする町

読売新聞 2月27日(金)14時57分配信 

 京都府伊根町は27日、小中学生全員の給食や修学旅行にかかる費用、実験器材などの経費を新年度から所得制限なしで全額負担すると発表した。 

 保護者の負担は年10万円前後減る見込みで、子育て世代の定住化を促す狙いだ。同様の無償化は、山梨県の早川町や丹波山村などで行われている程度とみられ、文部科学省によると、こうした取り組みは珍しいという。 

 伊根町の人口は町制が施行された1954年がピークで約7700人いたが、今年1月末は約2300人に減少。基幹産業の漁業や農業の衰退が原因で、小中学生も62年のピーク時の1706人から、今月26日現在では、小学校2校、中学校1校の計99人になった。 

 町では4月以降、全小中学生を対象に、修学旅行費や給食費のほか、理科の実験に使う器材やテスト用紙などの費用を町が全額賄うという。新年度と2014年度補正の各予算案に関連経費計約700万円を盛り込む。 

 保護者の負担は、筆記用具や制服、体操服など、個人所有の道具類や衣類だけになる予定。同省児童生徒課は「所得制限を設けずに修学旅行や教材にかかる費用も無償とするのはあまり聞いたことがない」としている。

 

(管理人より)

上の読売新聞の記事、いやらしいですね。京都府伊根町がどんな場所にあるかひとつも書いていません。いかにも「少子化対策がんばってる自治体」といった印象操作丸出しの悪質記事です。

伊根町はここです。☟ 米軍のXバンドレーダーが配備された京丹後市経ヶ岬に隣接する自治体なのです!


 

Xバンド・レーダー基地 「熱を発生する特性がある」電波を大出力で飛ばす在日米軍施設が京都に!

TPY-2レーダー(「Xバンド・レーダー」) について 平成25年4月 防 衛 省 

米軍Xバンドレーダー基地の運用は開始され、周辺住民からも低周波音の苦情が出ています。京都新聞の報道を時系列でみていくと

 

「想定外」に住民怒り 京都・京丹後の米軍レーダー騒音で説明会

 【 2015年01月21日 23時15分 】 京都新聞

 ミサイル防衛用レーダーを備える米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)に設置された発電機の騒音で住民の生活に支障が出ている問題で、防衛省は21日夜、地元の袖志区の要望を受けた説明会を袖志農民研修所で開催。同省は「騒音の不快感は低周波で想定外だった。関西電力の電源を引き入れる」と答え、対応の遅さに住民は激しく反発した。

 騒音問題は、昨年10月21日未明にレーダー本体が基地に搬入され、発電機(6基)が数日後に24時間稼働したのに伴って発生している。

 袖志区の大下教夫区長によると、同区は京丹後市から騒音計を借りて12月初めから連日、測定。騒音は気象状況や場所で伝わる度合いが異なるが、区内平均は65~80デシベルで不快感や不眠など区民の生活に支障が出ているという。

 この日の説明会で、近畿中部防衛局の桝賀政浩企画部長が騒音の現状と防止対策を説明。「関西電力の電源を引き込むことを検討しており、今月中にも交渉に入る」ことや、消音装置を2月末までに設置することなどを伝え、謝罪した。しかし、「想定外」の発言に、住民は「騒音は最初から分かっていることで、あまりに不誠実。騒音が発生して90日間苦しんできた。これから1カ月、2カ月も我慢できない」と声を荒げた。

 防衛省は、基地整備工事の着工前説明会で騒音を懸念する住民に「騒音対策は万全に行う」と約束していた。昨年12月に開かれた住民と米軍らの協議の場「安全・安心対策協議会」では、同11月に米軍が騒音防止用コンテナや吸音パネルを設けたが効果がみられず、同省は12月初旬に追加の吸音パネルを設置したと伝えていた。

  

米軍基地から低周波騒音 京都・京丹後、住民ら不調訴え

【 2015年02月21日 03時00分 】京都新聞

Xバンドレーダーが配備された米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)の周辺で、低周波が環境省の定める参照値(80ヘルツ帯で41デシベル)を14・2~33・5デシベル上回っていたことが、京都新聞社が実施した計測で分かった。防衛省が実施した騒音の環境調査でも、「大きく卓越した周波数成分」がみられるといい、基地に設置された発電機が低周波騒音の発生源であることを認めた。米軍は20日までに、発電機6台のうち3台の稼働を停止した。

 計測は今月9、10日、低周波音レベル計を使って袖志地区と尾和地区の計8地点で実施。12・5~80ヘルツを中心周波数とする3分の1オクターブ分析を行い、1分間の平均値を調べた。北海道大工学研究院の松井利仁教授(環境衛生学)が分析したところ、基地近くの3地点で80ヘルツ帯に発電機の低周波音の可能性が高い数値が計測された。

 環境省の参照値は41デシベルだが、基地西隣の九品寺では74・5デシベルに達し、基地近くの国道178号沿いで70・3デシベル、基地から約350メートル離れた屋外で55・2デシベルを記録した。

 環境省は低周波に関して健康を維持する目安となる環境基準や規制基準を定めていないが、松井教授によると、参照値を30デシベル超えると、多くの人が圧迫や不快と感じるレベルという。

 米軍基地で発電機が稼働した昨年秋以降、近隣の袖志地区などの住民から「騒音でよく眠れない」などの苦情が出ている。

 近畿中部防衛局によると、同防衛局が2月に入って業者に計測を委託した結果、「90ヘルツ付近の低周波に大きく卓越した周波数成分がみられる」との結果が出たといい、業者が現在、データを分析しているという。

 米軍は19日、基地で稼働している発電機6台のうち3台に防音マフラーを取り付けた。残り3台については設置が完了する3月上旬まで稼働を停止する方針。 

 


低周波騒音で3人に1人不調 京都・京丹後の米軍基地周辺

【 2015年02月21日 16時16分 】京都新聞

米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)近くの袖志地区で、昨年秋に基地の発電機が稼働して以降、騒音によって3人に1人は「よく眠れない」「いらいらする」などの不調を訴えていることが20日、京都新聞社のアンケート調査で分かった。防衛省は発電機稼働に伴う低周波音が原因である可能性を認めており、抜本的な対策が急務だ。

 アンケートは9、10日に袖志地区(83世帯)で実施した。基地に近い西側と最も離れた東側の計61世帯を訪問し、聞き取り形式で行った。不在を除く43世帯43人から回答を得た。

 「屋内で音を感じる」とした33人のうち15人が何らかの症状を自覚し、「よく眠れない」との回答が11人で最も多かった。「いらいらする」は9人、「頭痛や耳鳴りがする」(重複回答)も2人いた。

 騒音を感じる時間帯は7割が「決まっていない」とし、住民は昼夜を問わず継続的に音に悩まされていたことが判明。また、5人に1人が「夜(午後6~12時)」「深夜・明け方(午前0~6時)」と答え、生活音が少なくなると低周波音が気になる住民も一定いることが明らかになった。

 漁師の増田英和さん(70)は「聞こえた瞬間にやる気が出なくなる。1日でも早く音を止めてほしい」と訴えた。

 米軍は昨年11月に騒音防止用コンテナや吸音パネルを設けたが効果は薄く、近畿中部防衛局は1月下旬に住民説明会を開き、「想定外だった」と騒音発生を謝罪している。

 袖志地区の大下教夫区長(65)は「10年、20年後も村を存続させるためには(基地建設の容認を)せざるえないと、みんな懸命に協力したのだが。今は信用できなくなった」と語っていた。

 20日までに発電機3台に防音マフラーが設置され、残り3台の稼働はマフラー設置まで停止した。大下区長は音はかなり小さくなったと感じているが消えてはいない、とする。「6台が稼働した時に騒音がどうなるか分からず、不安はある」と話している。

 


米軍基地低周波騒音、対策で一定緩和 京都・京丹後

【 2015年02月25日 22時50分 】京都新聞

Xバンドレーダーを配備する米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)周辺で80ヘルツ帯の低周波が環境省の参照値(41デシベル)を大幅に超えていた問題で、米軍が発生源とみている発電機の半数を停止し、稼働している3台に防音マフラーを設置する対策を取って以降、数値が12・8~21・9デシベル下がったことが、北海道大工学研究院の松井利仁教授(環境衛生学)の計測で25日までに分かった。不眠などの不調を訴えていた民家では参照値を下回った。

 松井教授が22、23日、基地周辺で3分の1オクターブバンドレベルなどを計測し、防音対策を始めた19日前に京都新聞社が同じ地点で調べた数値と比較した。

 最も大きい低周波が記録されていた基地西隣の九品寺では74・5デシベルが61・7デシベルになり、基地近くの国道178号沿いでは48・4デシベルで21・9デシベル下がった。また、基地から約350メートル離れた地点では55・2デシベルが39・4デシベルになり、参照値をわずかに下回った。

 米軍は、稼働する発電機6台のうち3台に防音マフラーを取り付け、残り3台は設置が完了する3月上旬まで稼働を停止すると近畿中部防衛局に伝えている。

 松井教授は「マフラーの効果で屋内では窓を閉めると気にならないレベルになった。ただ、6台全てが稼働するとさらに3デシベルほど上がるので参照値を超える民家が出てくる」と指摘。追加の騒音対策として、どの家からも発電機が見えないように発電機の周囲にコンクリート製の遮音壁を設置することを提案する。

 24日に基地に入り、設置状況を確かめた袖志地区の大下教夫区長(65)は「頭や体に響く不快さはなくなり、夜中に酒の力を借りなくても寝付けるようになった。音自体は消えていないので米軍は引き続き対策を講じてほしい」とし、尾和地区の永美安幸区長(65)は「音はかなり軽減されたとはいえ、窓を開ける夏場が心配」と話す。

 基地から出る騒音で地元住民の3人に1人が「よく眠れない」「いらいらする」といった不調を自覚していることが京都新聞社のアンケートで判明している。同防衛局は発電機稼働で生じる低周波が原因とみて、関西電力から電源を引き込む方針を示している。


これを見ると、完全にXバンドレーダー周辺地域は低周波音の公害ですね。風力発電の巨大風車が作られた周辺地域と同じような状況になっています。

つまり、Xバンドレーダーは公害施設であり、有事の際は、「米国向け弾道ミサイルの迎撃」のための「最前線」になる可能性もある危険な施設で、「攻撃の対象」になるということです。

こういう危険施設、迷惑施設を受け入れる自治体などには、タクシー通学代、給食費、修学旅行費、ミルク代無料化、ごみ焼却場 などいろんな種類の「アメ」が用意されます。

与那国島にも自衛隊レーダー基地が作られています。 ⇒ http://twilog.org/oldblue2012/search?word=%E4%B8%8E%E9%82%A3%E5%9B%BD&ao=a  より

 

陸自部隊配備、町有地賃貸料を歳入に計上 与那国町

2014年06月12日 八重山毎日新聞

給食費無料化の財源に ごみ焼却場には防衛省補助

 与那国町は12日に開会する6月定例町議会(前西原武三議長)で、陸上自衛隊沿岸監視部隊の与那国配備に伴う町有地の年間賃貸料約1500万円を歳入に組み入れ、小中学生の給食費と幼稚園のミルク費の無料化に必要な費用に充てることを盛り込んだ本年度の一般会計補正予算案を上程する。同予算案では、防衛省の補助金を使ったごみ焼却場整備に伴う基本設計の業務委託費など約2100万円も計上している。 

 町が同部隊配備に伴う歳入を町予算に計上するのは初めて。 

 議会事務局や町教委によると、同町の児童生徒数は123人で1年間の給食費は約670万円、幼稚園児は38人で1年間のミルク費は約35万円。6月からの無料化を予定している。 

 昨夏の与那国町長選挙で給食費の無償化を公約に掲げていた外間守吉町長は「ようやく給食費の無償化を実現することができる。子育て世代の負担を軽減することで若者が住みやすい環境を整えていきたい」と話した。 

 町まちづくり課によると、ごみ焼却場の整備は、総事業費10億円以上を見込む。事業費の3分の2は国、3分の1を町が負担する。町負担額が3億を上回る見通しとなっていることから、外間町長は「町の負担軽減のためにも、補助率について国と調整している」と述べた。 

 町は本年度中に実施設計を完了させ、2015年度着工、同年度中の稼働を目指している。町が同部隊配備に伴って国に貸している町有地は21万4462平方㍍。1平方㍍あたり賃貸料は70円。町と沖縄防衛局は昨年6月に仮契約を行い、3月末に正式に賃貸契約を交わしている。

 

日本中に迷惑施設をゴリ押しするために「給食費無料」などのアメを配りまくる国と自治体。ε=(・д・`*)ハァ…

基地用地の地権者らは、防衛省から)個別でプレッシャーをかけられ、賃貸借契約を結ばされたそうです。

「給食費無料」を恩着せがましくアピールする自治体は、「逆になにか迷惑施設が来るんじゃないか?怪しい!」と考えたほうがいい状況になってきました。

原因は日米安保条約、日米地位協定。

東日本大震災直後の2011年6月末に日米合同で行われた日米共同演習「ヤマサクラ61」をみると・・・もう絶望的・・日本は戦争する国に変えられています。

 

 

 

 

 

学校とメディアは猛省すべき(2)危険をおかしてまで学校給食で「ジビエ料理」を食べさせてはいけない。

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学校給食向けジビエ料理を学ぶ 

2015年02月25日 20時15分 NHK福井 

野生のシカなどを食材にする「ジビエ」料理の研修会が、25日、美浜町で開かれ、地元の学校給食の担当者が料理のコツなどを学びました。

県が美浜町で開いた研修会には、嶺南地方の小中学校で給食の調理を担当する栄養士など10人余りが参加しました。

「ジビエ」はシカやシノシシなど野生動物の肉を意味するフランス語です。研修会では地元のイタリア料理店のシェフ、川端治雄さんが、肉の臭みを取り除くためしっかりと火を通すことが大切だなどと調理のコツを説明しました。

このあと参加者はイノシシとシカの肉を使った料理にとりかかりました。「シカ肉のあぶり焼き」は、ロース肉をかたまりのままフライパンにのせ、まず表面を焼き上げました。このあとオーブンに入れて中までじっくり火を通ししっとりとした味に仕上げていました。

「シカ肉の唐揚げ」は、一口大に切った肉をみそやしょうゆ、ショウガなどで作ったたれに漬け込み、片栗粉をつけて香ばしく揚げていました。

このほかイノシシ肉を使ったソースのスパゲッティと2種類の肉をキノコと煮込んだスープの4種類の料理を作って試食しました。

県によりますと、小浜市や若狭町の学校で給食のカレーなどにジビエを使ったことがあるということで、今後、さらにジビエを活用してほしいとしています。

参加した小浜市の栄養士の女性は「肉の臭みを感じず、おいしく調理できたので、今後の学校給食のメニューに組み込めるかどうか検討したい」と話していました。

 

 (管理人より) 子供の命を預かる栄養士や給食調理員の無能さにめまいがします。県が開いてる研修会ですから、もうどうしようもありません。

そしてさも明るいニュースのように報じるNHKの狂気。

イノシシが原発事故後、高濃度に汚染されている現実を知らないのでしょうか?

それとも、原発立地県だから、放射能汚染を過小評価しているのでしょうか?もうわかりません。

2014/10/28 衆院・環境委員会での福島県トラック協会会長・渡邉氏の発言

「高速道路の現場で人のいない場所でイノシシが繁殖しています。これが建設機械にぶつかって死亡する。これを測るとなんと50万ベクレルというイノシシの死骸なんですね。」


農林水産省のデータを見てみます。 

農産物・野生鳥獣肉の放射性物質検査における基準値超過事例についての各都県の報道発表資料

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/houdou_24kensa.html

岩手県(平成26年12月17日更新) 宮城県(平成27年2月6日更新) 福島県(平成27年2月4日更新) 茨城県(平成25年12月9日更新) 栃木県(平成27年2月23日更新) 群馬県(平成27年2月23日更新) 千葉県(平成26年3月4日更新) 東京都(平成24年6月29日更新) 長野県(平成24年6月29日更新)  

 


農林水産省は、9つの自治体しかリンクを出していません。

放射性物質は原発事故で日本中に「まだら」に降り注ぎましたので、どこにホットスポットがあるかわからない上に、野生動物はそういった場所に自生するキノコを食べ、さらに濃縮し高濃度汚染になるというのは当然のことです。

福島の平成26年捕獲のイノシシでも最高で15000ベクレル/kg出ています。

学校給食に使おうとするジビエを、どこの業者がどこから仕入れるのか流通もわかりません。

仮に地元、福井県だとしても、福井県のジビエにどの程度の汚染があるのか、調理員の人はわかっているのでしょうか?

長野県ですら、平成24年12月16日捕獲のイノシシが100ベクレル/kg あります。

チェルノブイリ事故の際、ヨーロッパの野生動物の肉が汚染されたということは知られているのに、給食調理員の人は原発事故以降、何も勉強してないのでしょうか?

レベル7の放射能汚染国で、子どもがジビエを食べていいはずがありません。

以下の動画を給食調理員みんなで見て、ジビエを給食で出すのをやめてほしいと思います。


ゴフマン博士の【年齢別、放射能の影響】の研究によれば、

55歳以上と子どもを比べると、10歳の児童は200倍以上の影響を受け、

0歳の乳児は、300倍以上も大きな影響を受ける


給食調理員の責任は大きいと思います。

NHK2011年4月30日 放送の チェルノブイリ原発事故25年 (2) ~環境汚染は今もドイツでも~ 

動画文字起こし

チェルノブイリの事故では人々の健康被害だけでなく、土壌などの環境汚染も大きな問題となりました。

こちら2008年に報告された地表でのセシウムの濃度を示した地図です。放射性物質はヨーロッパを中心に北半球全域に広がりました。

とくに北欧の濃度が高いことがわかります。実はチェルノブイリ原発事故の翌日、1000キロ以上離れた、こちらスウェーデンで通常より高い放射線量が確認されたことが、

世界が重大な事故に気付いたキッカケだったんです。そして今でもドイツ南部やオーストリアで比較的高い濃度を示しています。

ここでも人々の暮らしに今なお、影響を与えています。


ドイツ南部の森林地帯(コンラーツハーフェン)

(銃声)

ライナー・ギュンターさんはイノシシ狩りのベテランです。

「イノシシはここを掘って餌を食べたんだ」

射止めたイノシシを地元のレストランなどに卸しています。

「肉を持ってきたよ」

「じゃあ検査します」

ドイツではチェルノブイリ原発事故以降、野生の生き物の肉を売る際に放射性物質の検査が義務付けられています。

持ち込まれた肉を測定してみると

「どうかな、高いなあ・・・」

基準値の600ベクレルを超えてしまいました。


イノシシはキノコを好んで食べるため汚染された土壌の影響を受けやすいとみられています。

「この肉は売ることはできません。」

バイエルン州ではこうした汚染された肉は、チェルノブイリ事故当時よりは大きく減ったものの、今でも2%ほどの割合で検出されているといいます。

「残念ですが結果はダメでした」

「そうかい」

チェルノブイリ事故のあと、ミュンヘンには環境の放射線量を監視する民間の研究所が作られました。

企業や一般市民の求めに応じて食べ物の放射線量を測定し、その結果を公表しています。

セシウムがとても高い値です。測定することでリスクの度合いが分かり納得することができます。

万が一の事態に備えてこれからも常に監視し続けていくことが必要です。


もう一つドイツのイノシシの記事 

ドイツの森で放射能汚染されたイノシシが見つかる

2014.09.28 , 11:09 

ドイツのザクセン州で実施された調査の結果、同地域に生息するイノシシの3分の1以上が放射能汚染されていることが分かった。 

ドイツの森にはまだ野生のイノシシが生息しており、イノシシ肉は珍味とされているため、狩猟されている。一方で、イノシシは食用には適さないレベルにまで汚染されていることが分かった。

専門家たちは、イノシシの放射能汚染について、今から28年前に発生したチェルノブイリ原発事故の負の遺産であると考えている。

ザクセン州はチェルノブイリから1126キロ離れた場所に位置しているが、風や雨で西ヨーロッパ全体に放射性物質が広がり、フランスでも土壌汚染が確認された。

イノシシは、土壌から有害物質を吸収したキノコなどを食糧にしているため、放射性物質が蓄積されたと考えられている。

2012年、ドイツでは狩猟したイノシシの放射線検査の実施が義務付けられた。基準値を超えた放射線が検出されたイノシシは、処分しなければならない。ザクセン州では1年間で、752頭のイノシシのうち297頭が処分された。基準値の10倍を超えるイノシシも確認されたという。

専門家たちは、今後50年間はこの問題が続くとの見方を表している。




 なんと日本では、原発事故後、食べることのできない高濃度に汚染されたイノシシの肉を焼却処分していました

震災がれき以上に汚染されているイノシシの死骸を「広域的な対応する」と農水省が語っている実態!

焼却すれば焼却灰に濃縮し、煙突から放射性PMが周辺に流れ出るのに・・・


駆除イノシシ、行き場なし 福島の避難区域、食べられず処分できず 国が対策検討

東京電力福島第一原発事故後の避難指示区域などでイノシシが増えている。家や田畑を荒らし、有害鳥獣として殺処分された死骸が行き場を失っている。放射能に汚染され食用にはできず、焼却や埋却も進まない。福島県相馬市では冷凍保存しているが、保管も限界に近づいており、農林水産省が調査に乗り出した。 

 「原発事故前はイノシシを撃てば、東京の業者がすぐに料亭用に買い取っていった。今は引き取り手も、埋める場所や燃やす施設もなかなか見つからない」。相馬市沿岸部の工場跡地。福島県猟友会の阿部多一会長(82)は大型冷凍庫の扉を開け、嘆いた。 

 本格的な漁を自粛中の地元漁協から無償で借りた容量約20トンの冷凍庫。零下20度の内部は、3分の2の高さまで約270頭のイノシシが山積みになっている。大型成獣で100キロ以上、5キロ未満の子イノシシもいる。満杯までわずかだ。 

 農水省は食害防止のために全国のイノシシ頭数を半減させる必要がある、としているが、福島県によると、原発事故後、県内産の野生鳥獣の肉などから食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)超の放射性物質が相次いで検出され、出荷規制を受けた。「捕っても売れない」と猟をやめる人が続出し、県猟友会の会員も事故前から約千人減って今は2629人に。それに反比例するように、県によるとイノシシの頭数、農作物被害額とも事故前の約1・5倍に増えた。 

 残る猟友会員が駆除に追われているが、今度は死骸の処分が障害となった。阿部会長は「相馬近辺にイノシシを大量に埋められる土地はない」と言う。猟友会では冷凍庫の容量を確保するため、数頭ずつ公共の廃棄物焼却施設で処分してきたが、今年度は施設の負担を減らすため1頭ずつ細かく解体するよう求められ、焼却をやめた。高齢化した会員に解体や運搬は重労働だ。 

 福島県自然保護課の担当者も「自治体単位では解決できない。各地の処分実態を調査しつつ環境省などと処分方法を相談している」という段階だ。阿部会長は「原発事故からの復興というなら国の予算で専用焼却施設を建ててほしい」と訴える。 

 16日に相馬市の冷凍庫などを視察した農水省の秋葉一彦・鳥獣災害対策室長は「イノシシ処分は全国的な問題。焼却施設の新設は規模や運営などで難しい課題もあり、広域的にどう対応するか環境省や県と協議していく」と語った。(本田雅和)

 

 

【驚愕】温泉・観光の湯布院で203ミリりゅう弾砲や機関銃の射撃訓練が行われるなんて有り得ない!【恐怖】

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2015年2月26日、大分県由布市の湯布院町の中心部にある陸上自衛隊湯布院駐屯地­内で実施された203ミリりゅう弾砲の空砲での射撃訓練の映像。

この日、11時から12時の間で機関銃その他も含めた空砲による射撃演習がこの場所で­実施された。

同じ湯布院町内にある日出生台(ひじゅうだい)演習場を使わないで、あえて湯布院駐屯­地で実施した理由について、自衛隊は「米軍の演習で日出生台が使えないため」と説明し­た。

過去9回、日出生台で行われた米軍訓練の際に、同様のことはなかったし、湯布院駐屯地­で、創立記念行事以外で、空砲射撃訓練が実施されたのは過去、ほとんど例がない。


 

(管理人より)

私の大好きな温泉の街、湯布院でこんなことが起きています 温泉客もこんな音を聞いたら恐怖を感じると思います。まったく何しに温泉に来たかわからなくなります。

そういえば、去年、湯布院を訪れた際に、早朝、川沿いを散歩していたら、自衛隊員が観光客が落としたゴミを拾っていました。そうやって市民や街に協力してるアピールをしていました。

そのときは、どうしてゴミを拾っているのだろうと思いましたが、こういうことだったんですね。

観光地のど真ん中に駐屯地があるのも嫌だなあといつも思いながら通るのですが、こんな演習をするなんて日本は恐ろしい国になってしまいました。

もう絶望でいっぱいです。

 

http://www.jca.apc.org/~uratchan/localnet/lonets.html  より 転載

 

2015年3月の日出生台での米軍実弾訓練(公表されている概要)

○期間:3月2日から13日までの12日間
    予備日を除く実質の実弾砲撃訓練は10日間
    滞在は2月23日~3月20日まで

○実施部隊:沖縄駐留の第12海兵連隊第3大隊=ニール・オーウェンズ中佐=の約200人

○使用武器:155ミリりゅう弾砲6門。小火器(小銃や機関銃)。
○車両:  約60台の予定。

・2/23(月)先発隊 到着
・2/24(火)本隊  到着 
・2/25(水)本隊  到着

・3/18(水)本隊  出発 
・3/19(木)本隊  出発
・3/20(金)後発隊 出発

 

 

 <現在進行している米軍訓練で、気にかかったこと>

【今まで一度もなかった事態がすでにこれだけ起きています】

・米軍調査隊の日程が、米軍が大分入りしてしまうまで明かされなかった。

・「日出生台で訓練ができない」として、自衛隊の203ミリりゅう弾砲の砲撃と、機関銃等の空砲射撃が、ゆふいん盆地の真ん中にある湯布院駐屯地で実施された。
 空砲と言っても、音の大きさや振動は実弾と変わらない。

・米軍演習開始前の事前説明会(ブリーフィング)がどうやら開催されない模様。
 過去9回は必ず、演習開始前に、地元代表者、行政、マスコミを対象に、説明会が開催されていたが、

 今回は、米軍到着から演習開始までの日程が詰まっていることを理由に、
 ブリーフィングをしないと防衛局は発表。昨年末の米軍調査隊の情報が出なかったことに対する批判を受けて、

 防衛局は「米軍訓練に関する情報はこれまで通り出す」と説明したが、
 やはり懸念したとおり、これまでは行われていたブリーフィングが行われないという、情報の公開後退の懸念が現実化。(10回目にして初めての事態)

・過去9回は、2月に行われていた米軍演習が、初めて3月に入ってから行われるということで、
 観光地である湯布院や九重では、観光に対する影響を懸念する声も・・・。

・同じく、3月に米軍演習が行われることで、大分県や地元の自治体でも、3月議会が始まり、

 行政関係者、議員などが米軍訓練に対して、これまでのように注意を払うことができなくなる懸念。

・米海兵隊員200人が参加のはずであったが、実際は30人ほど少ないらしい。

・防衛局から、米軍が今回使用する車両は60両と公表されていたのに、実際には31台しか来てない。 

 

別府市HP 十文字原演習場・日出生台演習場の使用予定について、陸上自衛隊(別府駐屯地)より情報提供

https://www.city.beppu.oita.jp/03gyosei/zaikatsu/ensyujyo/pdf/yotei1.pdf  より

大音響を発する訓練!  終日が5日連続!

 

 

九州は大分県。湯布院町の北部にある西日本最大の軍事演習場、「日出生台(ひじゅうだ­い)演習場」。

 1899年に接収され、その後、120年余り、日本の軍事を支える場として使用されて­きた。1995年、沖縄で起きた、忌まわしい少女の暴行事件をきっかけに爆発した長年­の沖縄の米軍基地負担への怒り。日米両政府は、その怒りを逆に利用して、1997年、­沖縄で行われていた、基地問題の象徴とされた「県道104号線越え実弾砲撃訓練」を、­北海道矢臼別、宮城県王城原、山梨県北富士、静岡県東富士、大分県日出生台の5ヶ所に­移転した。

 日出生台では、1999年以来、毎年2月に米軍の訓練が実施され、当初の国の約束を次­々と破り、年々、なし崩し的な拡大をしてきている。

このスピーチは、2004年6月に­亡くなられた、大分県中津の作家、松下竜一さんが、2001年2月3日、病弱の体をお­して中津からかけつけて、

日出生台演習場のゲート前でおこなった渾身のスピーチ。


(中略)

 

はっきり反対の声を上げよう。なぜなら反対の声を上げない、反対の意思を表明しない者は、

自ずから賛成の中に数えられているんだと。

これは常にそうなんですね。

反対の声をはっきり表明したものが反対であって、

いくら心の中で反対だと思っていても、

黙っている者、

意思表明しない者、

そして私は中立だと言ってる者、

そういう者は全て、自動的に賛成の中に組み込まれてるんです。

私は黙っていることによって、日出生台の海兵隊演習に賛成というふうに数えこまれるのは

まっぴらでありますから、ここに来続けたいと思います。

岩国米軍基地で15000リットルの油流出、京都米軍Xバンドレーダー基地に立ち入り禁止の警告板

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岩国基地で油流出県把握せず

ことし1月、岩国市のアメリカ軍岩国基地で行われている航空機の給油施設の工事中に、燃料が漏れ出すトラブルが起きたにも関わらず、発注元の国から県に連絡がなかったことが分かりました。
県は3日、国に対し連絡を徹底するよう要請しました。
これは3日開かれた県議会の答弁の中で明らかになりました。
県によりますと、ことし1月20日、アメリカ軍岩国基地で行われている航空機の給油施設の工事中に燃料を送り込むテストを行ったところ、およそ1万5000リットルの燃料が地中の配管から漏れ出したということです。
しかし県は、このトラブルについて、発注元の中国四国防衛局から連絡を受けておらず、先月下旬に外部からの指摘を受けて事実を把握したということです。
この給油施設は、去年、岩国基地に配備された空中給油機、「KC-130」向けのもので、燃料の基地の外への流出はなく、水質汚染などもなかったということです。
今回のトラブルの場合、法的には報告の義務はないということですが、県はきょう中国四国防衛局に対し、「遺憾の意」を伝えるとともに今後、連絡を徹底するよう求めました。
村岡知事は、「法的に問題がないとはいえ、これだけ特異な事案があったにも関わらず、報告がなかったのは誠に遺憾だ。国には再発防止と連絡の徹底を求めた。今後の対応を待ちたい」と話しています。

03月03日 20時36分


(管理人より)

このNHKのネット記事を読むのと、ニュース動画を見るのでは内容が違ってきます。

まず1万5000リットルの燃料が地中の配管から漏れたこと自体で、水質汚染がないはずがないということです。

基地内であろうと、基地外であろうと、地下水脈はつながっているわけですから、油を漏らしていいことにはなりません。

県議会の答弁というのはこちらです

米軍基地で燃料漏れ山口・岩国 ドラム缶75本分藤本県議追及  より

大谷恒雄総務部理事は、「中国四国防衛局に問いあわせたところ、1月20日に岩国飛行場内の燃料施設建設工事で航空機燃料を用いた試験調整中、燃料配管から最大15・1キロリットル(ドラム缶75本)程度の燃料の漏出が発生、直ちに試験をやめその日のうちに油の流出が拡散しないよう対策を行い基地外への流出はないとの回答があった」と答えました。


ドラム缶75本!  どう考えても基地内の土や水が油で汚染されてるし、基地の外にもしみてくる可能性も。






油漏れの事実を、国(防衛局)と市が隠蔽し県、市民に報告していなかったということです。

これから米軍基地がある県、米軍が訓練で使う自衛隊基地がある県のみなさんは、ニュースをよく検証しておかないと、いろいろなことを隠蔽されていきます。

山口県も、どっさり交付金という「アメ」=18億5000万円 をもらっていますので要注意です。

米軍再編交付金 3市町要望を反映へ 県、新年度予算で

米軍再編で山口県に18億円 都道府県交付金を創設 15年度予算案

 

市民の日常生活や、いのちと環境が脅かされる事態にあっと言う間になってしまう可能性があります。

おかしなことは早め早めにおかしいと声を上げなければ、いつの間にか戦争に加担することになるのではないかと懸念します。

米軍再編が進むに従い、各地で米軍がやりたい放題になってきています。 ☟ 日本はアメリカの植民地なのだということがわかります。

 

米国内法根拠に警告看板 京都のレーダー基地、主権侵害恐れ

 2015年03月04日 08時56分 京都新聞 

米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)のフェンスに設置された看板が、米国の国内治安維持法に基づき基地内への立ち入りを禁じると記していることが3日、分かった。同法を根拠とする警告板は沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場でも2012年に掲示されて日本の主権侵害だと問題になり、外務省が「不適切」と米軍に申し入れ、撤去された前例がある。米軍の姿勢と日本政府の対応が問われそうだ。 

■普天間などでは撤去 

 警告板は2月下旬に設置されたとみられる。英文と日本文を併記し、1文目は「基地司令官の許可なく、この区域に立入ることは、法律違反である」と記載。英文では米国の1950年制定の国内治安維持法797号が根拠だと明記してあるが、日本文は根拠法については触れていない。最後の文は日英文とも、日本の刑事特別法第2条によって罰せられる旨も書かれている。 

 2012年11月、衆院予算委員会で普天間飛行場の警告板が取り上げられ、当時の玄葉光一郎外相が「日本国内でアメリカの国内法によって立ち入りを制限するのは不適切な面がある。撤去を申し入れた」と答弁。1983年にも埼玉県の米軍大和田通信所で米国内法に基づく警告板掲示が衆院予算委で問題になり、米軍が誤って掲示したと遺憾の意を表明し、撤去している。この警告板2例では日本の法令について記載がなかった。 

 外務省は今回の表記について「質問に答えられる者が不在」としている。 

 <刑事特別法>旧日米安保条約に基づく旧日米行政協定に伴って、1952年に施行された日本の国内法。正当な理由なく、米軍が使用する施設または区域に入り、退去しない者は1年以下の懲役などと定める。 

 

Xバンドレーダー反対集会の参加者の発言から  抜粋 http://twitcasting.tv/iwj_kyoto1/movie/146688668


これで消音マフラーが付いてるのか

行くたびに変わって金網で二重三重に張り巡らされて、中には銃を持った兵士

消音マフラーがついたが、家の中にいるときの方が音が大きくなるという人もいた

事前の環境調査もいい加減、対応も後手後手

レーダー波で漁業に悪影響が出てもそれを証明する手立てがない

京丹後市の米軍基地の問題が全国紙で取り上げられていない 京都に住んでいても知らない人もいる

米軍の回答   Xバンドレーダー は日本では「通信所」 実際は「アーミーベース」

 

表向きの大義名分だけで見ては本当のことを見失い知らぬまに私達は共に加害者となり犠牲者となってしまう

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(管理人より)

いま日本では戦争をする準備が着々と進められています。福島原発事故も収束できず、放射性物質はダダ漏れのレベル7を超える放射能汚染国になっているのに、高濃度汚染地域では再生可能エネルギーが復興の柱となり、住民は被曝させられ続けています。

私は自分が子どもを産んだ時から日本を戦争する国にだけはしてはいけないと思って生きてきました。原発事故後も一人の市民として、原発を無くし、放射性物質を集中管理させる運動を微力ながら全力でしてきました。にもかかわらずこのような状況となってしまいました。

このような理不尽な日本の状況を、原発推進派や、被曝に関して無視する左翼勢力を批判することだけで解決できるとは私は思っていません。

そこで今日は、山田征さんが原発事故前の2001年に書かれた文章を、いくつかにわけてご紹介したいと思います。

この文章が書かれたのは2001年のアメリカ同時多発テロ事件の後。大変示唆に富んだ山田征さんの文章です。

 

【山田征さんプロフィール】 

東京都三鷹市井口のヤドカリハウスを拠点に活躍中!『菜の花の会』を主催

1938年生まれ。40年以上前から「市民の立場」で原発反対の活動をすると同時に、沖縄県石垣島白保の空港建設反対、ホームレス支援、神戸の仮設住宅に暮らす人々への支援、フィリピン・スモーキーマウンテンの子どもたちへの支援、内モンゴル植林、イラクやパレスチナ・ガザへの支援等、多様な活動を行う。 

現在、“原発に代わる”として進められている「自然エネルギー」について、一人ひとりが大きな流れの中で立ち止まり考えるべき問題である、と全国で伝え続けている。

『山田さんのひとりNGO』、『ただの主婦にできたこと』ほか著書多数。 

山田さんのひとりNGO―「ニライカナイ・ユー通信」 山田 征 現代書館

http://hikoki.fc2web.com/nirai.html より転載

 

テロにやられたアメリカ、とアメリカによる報復テロ行為を思う…                  山田 征

アメリカでのあのテロ事件が起きてから、早いものでもうひと月以上になってしまいました。あれ以来、心の落ち着かない毎日が過ぎていきます。ことに今月七日、アメリカによる"報復テロ"、とでも呼びたいような報復行為が始まってからは、何か腹がたつ、というよりは、とても空しく心がカラカラに乾いていくような気がしてなりません。

 あの第二次世界大戦が無条件降伏、という形で終わりとなりましたが、日本人の犠牲者だけでも数百万人、巻き込んでしまった多くの国の人々のその数は、二千万人を越すといわれます。そんなにも沢山の人々の生命を奪い、人生を狂わせてしまった戦い、戦争というものがやっと終わって五十数年、その戦争に狩り出され、戦場に出て生き残った人々もすでに年をとり、亡くなってしまった人の数はどれほどになるでしょうか。

そしてその頃まだほんの子供だった私なども、もうすでに六十才を越しました。あの頃の記憶もはるかに遠のきつつあります。そしていわゆる、"戦争を知らない世代"といわれる人々が社会の中心的存在となり、一年また一年と年を重ねる毎にそれらの人々もまた、第一線から押し出され世代交替となりつつあります。日本が、人と人が公然と殺し合うことをやめてから五十六年余の年月を経た、ということは、どんなに素晴らしいことだったことかと、心から思わずにはいられません。でもいま、その状況がガラリと変わろうとしていることに、私は心底悲しく、怯えてしまいます。

 日本がそのようにして人の殺し合いをやめていた間も、世界の各地では絶えまなく戦火が続き、沢山沢山の人々が犠牲になってきたこともまた事実です。しかし、どう思われるでしょうか。そのようにして亡くなっていった人々は、その人自身、戦うことを欲したのでしょうか?ほんとうに戦争を欲しがる人々は、いつの時代もいつの時でも、いつもいちばん安全地帯にいて、亡くなる人々の痛みも苦しさも哀しみも何も知らずに、何も知ろうともせず、感じようともせず、その時その時の戦果のみに一喜一憂していたのではないかと思います。

今度のことも私には全く同じように思えてなりません。今度の報復テロ行為でいちばん得をする人、喜ぶ人は誰でしょうか?表向きは一部の過激者による残虐なテロ行為、という形をとってはいますが、その陰のまたその陰に、ほんとうにほくそ笑んでいる一握りの人々がいることを私は思わずにはいられません。戦いがあればあるほど、長びけば長びくほど喜び得をする人々が、どの戦さの時にも在ったのだと思います。

私はタリバンのことはよく知りませんし、このようなテロがいいなどとは全く思いもしませんが、ありとあらゆる武器を大量に、しかも大っぴらに使うことの出来るこのような絶好のチャンスを、心から待ち望んだ影なる人々がいることを信じて疑いません。

 いま日本も、これまでのあらゆるものをかなぐり捨て、そのおぞましい報復テロの戦火に身を投じようとしています。なんとバカな、愚かなことか…、と心から思うのです。ほんとうに戦場に行くのはいったい誰でしょうか?参戦することをいち早く決めてしまったそれぞれの国の指導者たち、その息子たちはいまどこで何をしているのでしょうか?

「多少の犠牲は仕方がない」というのなら、まず言った本人やその息子たちが戦場の第一線に立てばいいのです。ひとつの就職先として選び、自衛隊員になった若者もきっと多いはずです。その若者達はいったいどんな思いで、首相の言葉を聞いたでしょうか。若い人達、もう二度と再び殺し合いの場に出かけて、命を散らすのはやめてほしい。心からそう思います。

 私は自分の孫たちのことも思います。男の子と女の子と二人ずつ、四人の孫たちです。この子達に二度と再び、私が幼かったころのような思いをさせたくはありません。この子たちが大人になった時にももちろん同じです。エゴと言われてもいいのです。そんな社会であってほしくないと思います。

そんな思いを抱き続けたからこそ、この数十年をほんとうに沢山の出来ごと、活動にかかわり続けてきたと思います。そんな社会になりませんように、人が人にだけではなく、他の多くの生きもの達の生命も、ただ無節操に殺めることがありませんようにと、一生懸命動いてきました。それがいま、なんとあっけなく、ガラガラ崩れ去っていくのでしょうか…。

 この数年、いえもっと長い年月、さまざまな国々に出かけていき、そこに住むほんとに沢山の貧しい人々の暮らしを見てきました。そこにある大きな格差、貧富の差をみるにつけ、いったいこれはどこからくるのか、生れるものかと思い続けてきました。ほんとうに人が人らしく、そして自然の中の一部、一員として、心を尽くし節度ある生活、生き方を選んでいたならば、決してこんなことにはならないでしょうにと、ことあるごとに思います。

この地上には、さまざまに宗教的な教えを基盤にする国々も多い中で、なんと絶えまなく、人は人を殺し続けてきたことでしょうか。アメリカ大統領などはその就任式の時、聖書に手を置き、誓いをたてます。いったい宗教というものは何の役割を果たすものなのか、と思うことがよくあります。人の歴史は争いの歴史、殺戮の歴史、そう言ってしまってもおかしくないようです。

いまこの地上で、そのような殺戮兵器をいちばん多く研究し開発し製造し、世界に売りまくってきたのがアメリカ、という国ではありませんか。つい最近もアメリカは、その"武器産業"を我が国の基幹産業であると公言し、国連での大量殺戮兵器縮小を決議する会議の場からも、「我が国の経済が冷えこむ」と言って抜けてしまったというわけです。

生物兵器、化学兵器、核兵器、そしてまだ世界各地の土の中に埋められている"地雷"という恐ろしい兵器も、いちばん多く開発し製造し販売しているのがアメリカです。過去になされた、例えば広島、長崎に落とされた原爆の時もそうでした。ベトナムでの枯葉剤、イラクやユーゴへの劣化ウラン弾やその他のあらゆる兵器、自国の兵士まで実験の場に晒しながら研究開発し、そしてまた戦場で実際に使用し実力を試し、の繰り返しではありませんか。

こんなこともう沢山だ!!とは思わないでしょうか。武器産業にとって、戦場はまたとない市場であり消費地です。表向きの大義名分だけで見ていては、本当のことを見失い、知らぬまに私達は共に加害者となり、犠牲者となってしまいます。

 私はこの国に、そしてこの地上に生れてきた自分のまだ幼い孫たち、そして地上のありとあらゆる国々、地域の人々、ことに子供たちのことを思わずにはいられません。平和ぼけでもなんでもいいではありませんか。どうぞもう戦いのない国、地上となりますようにと、心から願い祈らずにはいられません。地上にはあまりに理不尽なことが多すぎます。あまりに不公平で悲しいことが多すぎると思うのです。そして人々はあらゆることにあまりに無関心すぎるのではないでしょうか?

ですから一旦、こうした世にもギョッとする出来ごと、事件が起きた時、その背景、裏がわにある本当のいきさつ原因を見ることもなく、眼に見える映像と流されるニュースだけでの一方的な判断になってしまうのだと思います。つまりそのことこそが、"平和ボケ"、と呼ぶにふさわしいことではないでしょうか?

世界中に満ち溢れている苦しみと悲しみ、そのあげくに辿りつく怒りの感情が形になった時、あのような映像として人々の眼に飛びこんでくるのではないかと、私は思います。でも今、私は、それをどうすることも出来ない、空しさと哀しみに苛まれてしまいます。ほんとうの解決とは、いったいどこにあるのでしょうか。

もう私達は充分すぎるほど文明を謳歌したのではないでしょうか。これ以上のものを欲しがり期待するのはやめにしませんか。いまこそ私達は、いまある文明をもう一度見直し振り返り、他の人々、他の生きもの達のことなども思いやる心のゆとりをとり戻さなければ、今度の戦火のせいだけではなく、私達の生活、生き方、考えのあらゆる在り方の故に、自らの生命、自らの生命の星地球を滅ぼし、死の世界にしてしまうことになりかねないと思います。

私達の歴史の中では、昔からさまざまな予言的なことがらが語られてきました。それが今でもあるかどうかは別としても、今は、これまでの人の歴史始まって以来の大きな危機の前に立っていると思わざるを得ません。水中生物の中では、もう既にたくさんの生き物たちのメス化が始まり、拡大し、生命の連鎖もたち切られつつあります。また天空をみれば、ラピュタの城ならぬ巨大なオゾンホールが口を開け、これまで閉ざされていたさまざまな有害物質が地上に注がれているわけです。(※)

これらは全て私達文明社会に生きる一人一人の責任である、と思うのです。眼にさだかに見えない生物世界の中に、静かに音もなく、確実に広がりつつある死の世界のことを思う時、もうこんな報復騒ぎはやめにして、再び新しい生命の芽生え、生命の連鎖をとり戻すことを真剣に考えなくてはならないのでは、と思います。でもあの人達は、戦火にまみれ核汚染しつくした地球を捨て、宇宙ステーションの中で暮らせばいい、と思っているのかもしれません。

 この地上での人としての長い歴史の中で、人は本当に進化してきたのでしょうか?物的に、科学的に進化した分、精神面ではむしろ退化してしまったようにも思えます。子供のやったやられたの世界のままに、大の大人達がよってたかってチャンバラごっこをやっています。どうぞもうこのようなこと終わりになりますように…。

生命の重さ、軽さ?

 先月九月三十日のことでした。"風の船"、というNGOによるチャリティコンサートが近くの武蔵野公会堂でありました。キム・シンさんという方のシンセサイザーの演奏でしたが、チャリティの目的は、心ならずもHIVに感染してしまったネパールの女性や子供たち、そして信じがたいほど大変な状況下に置かれたペルーの子供たちの為のものでした。

 HIVに感染した人々は、いま世界各地にくまなく広がり、正確にその数を知ることは出来ないだろうと思います。日本でも製薬会社や、元厚生省などの全くの経済優先による生命を軽視した在り方の中で、沢山の血友病の方々が、ならなくても良かったはずの病原菌を取り込み感染し、発病し、亡くなられていく、といった痛ましい事件が起き、本質的なことが何も解決されないままここに至っています。

そして世界各地のとても貧しい国々では、富める国々からの買春ツアーなどが起因し、もうどうにも手のほどこしようのない状態で野火のように広がり、蔓延しつくしているといってもいいのかと思います。そしてそれは大人だけではなく、HIVの広がりと共に買春対象はどんどん低年齢化していき、それに伴い感染者も低年齢化し、留まるところを知りません。もちろん生まれながらすでに感染している、という赤ちゃんの存在も多くあります。

 ネパールに話を戻しますと、いま若い女性や幼い子供たちが沢山誘拐されてしまうそうです。そして、女性たちは売春婦に、そして男の子たちは内臓を抜き取られて放置される。もちろん生命は失われます。抜き取られた内臓は、お金があり医療の進んだ先進国へと送られます。そして「内臓移植」という商売が成りたつ、というわけです。その日のコンサートの収益金は、そうした子供たちや女性のために新設された"母の家"、という施設に送られるとのことでした。

ところが同じその日のことです。このヤドカリに戻り、ふと広げた新聞の中に、"「最後のチャンスにかけたい」肝移植で渡米○○さん"という若い女性の写真入りの記事があり、思わずギョッとしてしまいました。アメリカで内臓移植を受けるには滞在費なども含め、約七千万円ほどかかるとのこと、毎週街頭募金などして約六千八百万円が集り、渡米し手術を受けることになったという内容のものです。

 ついでに記しますと、内臓移植については次のような話もあります。日本ではまさかそういうことはないのでしょうが、アジアのいろんな国々では、服役する死刑囚が内臓提供を承諾しますと、その日から食事その他の待遇がとても良くなるそうです。まるでホアグラのような話ですが、とにかくいい健康状態になったとき刑の執行がなされ、移植を待つ人々の体内に移されていく、というのです。もちろんそれは、お金のある国と人々のところへですが、そのような死因の内臓を形成する細胞は、いったいどんな記憶を持ってその後の人生を生きるのか、と思います。

それほどに人の生命、"生きる"ということが大切であるならば、それは地上にある全ての"生命"に対しても同じように考えるべきことがらではないでしょうか。片や、さらわれ、内臓を抜き取られて死亡する者あり、片や、数千万円かけて救われる生命あり…。同じ生命でもなんたる違いか、と言葉を失います。それこそ生命の軽さ重さ、富める国と貧しい国との大きな格差、こんなところからもテロの原因は生まれ出るのかもしれません。

白い"不戦のリボン"を作りました。

 私は今度の報復行為に対して何とか意志表示したいと考えた末、ある若者の書いた投書にヒントを得て、とても簡単な白いリボンを作りました。白いリボンは"平和の徽"という人もいますが、私は"不戦のリボン"と名付けました。"平和"という言葉は、"平和の戦い"とか"核の平和利用"などと、とても都合よく使われてしまいます。そうではなくもっとはっきりと、"もうこれ以上戦い、殺し合うのはやめましょう"の思いをこめました。このリボンはいろんな方々に送り続けていますが、何人かの国会議員の方にも送りました。

その中で衆議院の川田悦子さんからは、「さっそく秘書と共にこのリボンをつけて行動しています」という礼状をもらいました。今日、衆議院の中村敦夫さんからも同じような内容のハガキが届きました。小さな試み、小さな意志表示ですが、もしつけてみよう、と思われる方がありましたら御連絡下さい。送らせていただきます。もちろん誰方にも簡単に作れます。

 最後になりましたが、この度アメリカで亡くなられた沢山の方々、そして新たにアフガニスタン国内で殺戮されつつある多くの犠牲者の方々の御冥福を、心からお祈り致します。この地上に再び生まれ変わる時があるならば、もっともっと良い人生でありますように…。


 (※)オゾンホールに関して上の記述は誤りでありますので、参考のURLを貼っておきます。

 

オゾンホールに関する誤った認識・・・  近藤邦明

フロンは魔女ではない  名城大学 槌田 敦 (物理学会、環境物理、2005.9.22) 

 

 

 

 


人の心のやさしさは、その生活の在り方の上に全て顕れてくる。それが本当の”愛” 山田征

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(管理人より)前回に引き続いて山田征さんの文章を掲載します。これは1999年に書かれた文章ですが、今読んでも私たちの暮らしの在り方の参考になることばかりです。

 

もうすぐ2000年、今世紀最後の年

もう少し不便でも、もう少し貧しくシンプルでもいいのではないですか?

地上に生きるすべての者が、等しく豊かに生きられるために……。               山田 征

 

大昔の人々と友だちになってみませんか。電気やガスどころか、金属の道具もなく、木や土や石など自然の材を使って生きていた大昔の人々のくらしぶりをのぞいてみませんか。今の私たちの生活に比べたら、それは不便なくらしに見えるでしょう。でも、大昔の人々は、今の私たちよりもずっと豊かな自然のめぐみのなかで、平和にたくましく生きていました。日本列島は、気候や海流のおかげで、植物がとてもよく生え、森の動物や鳥たち、魚も貝も豊富です。火山列島だから、鉱物資源の種類もたくさんあります。だから、人間にとっても、自然界の食べ物や生活の材料に不足はないし、四季の変化があってくらしやすい島だったのです。大昔の人々は、今の私たちよりもはるかにそうした自然のめぐみを大切に思い、自然とともに生きる知恵を持っていました。
 ところが人間は、科学技術が発達し、大きな機械を使うようになってから、自然を大規模に破壊し始めました。より便利で快適な暮らしをするために、山を崩し、森の木を切り、海を埋め立てて、動物や鳥や魚は住むところを奪われました。コンクリートに包まれた街、車の排気ガスで汚れた空気、人間の出す排水で汚れた水、木を失った山……。
 そして今、人間が地球の自然のバランスをこわしすぎ、地球は危機をむかえています。森の木を切りすぎて、地球は急速に砂漠化しています。人間が電気や石油やガスをたくさん使うようになったため、地球の温暖化が進んでいます。(※)このままでは、2100年には平均気温が2度高くなるといわれています。いまから5000~6000年ほど前も、いまより気温が2度ほど高く、氷河の水がとけて海の水が増え、大阪平野も関東平野もほとんど海にしずみました。そのころの地形を復元した地図は、自然の恐ろしさを教えてくれています。
 私たちは、自分たちがどれほど自然を失ったのか、気がついていないのかもしれません。大昔の人々は、自然とともに生きていました。そんな大昔の人々と友だちになってみませんか。人間が豊かな自然のなかで生き生きとくらしていた時代のことを、のぞいてみませんか。


〈佐古和枝「森と海のめぐみ」より〉

 1999年という年も、あとほんの数日、ひとまたぎで終わろうとしています。なんとせわしない一年であったことか、と思いつつこれを書き始めました。過去からさまざまに語られ言われ続けてきた、恐ろしくドラマチックな予言もありましたが、何ごともなく夏がすぎ秋がすぎ、いま冬に入り年の瀬を迎えています。ところが過去のどこでも言われていなかった伏兵が、いまムクムクと頭をもたげ2000年を迎えようとしています。

新聞でもラジオでもテレビでも、最近は日本の首相、小渕総理大臣自らが、声で写真で映像でさまざまに登場しながら「今年の大晦日はいつもと少し違った準備をお願いします」とくり返し、3日分ほどの水と燃料、そして食べ物の備えをするよう呼びかけをしています。つまりこれは例のコンピューターにまつわる2000年問題への備え、のことですが……。はたしてその日、その時何が起きるやら、起きないのやら。私達は今、何と大きなギャンブルの前にいることでしょうか。大方の人の考えは、「どうぞ何ごとも起きませんように……」ということだと思いますが、ほとんどの人達はあまり状況がよくはのみこめず、何の心配もしていないのでは、と思います。この通信がみなさまのお手元に届くころには、たぶん私達はことの結末、あるいは進行過程をみていることと思います。この私自身は、あっても無くてもとても辛いものがあるな……と考えています。

 初めに紹介しました文章は、今年になって知りあいました関西外語大学助教授の佐古和枝さんの書かれたものです。佐古さんは鳥取県にある名山、大山の麓で新たに発見された弥生時代の遺跡、妻木晩田遺跡をゴルフ場建設から守るために立ち上がった人です。初めは一度始めた開発事業を途中で変えることを嫌う県がなかなか同意しませんでしたが、この春やっとのことで全面保存の認可が出されました。その厳しい運動の中で作られたのが「考古学は楽しい」という全3巻のシリーズ絵本ですが、その中の一冊「森と海のめぐみ」のプロローグとして書かれたものです。子供向けに書かれたこの短い文章の中に、言いたいこと、大切なことの全てがあると思い借用致しました。

今を昔に引き戻すことは出来ませんが、私達はこの言葉をくり返しくり返し読んでみて、いまの自分やまわりの社会の在り方をよくよく考え振り返ってみなければいけないのでは、と心から思います。このままの勢いで突き進んでしまえば、私達人間の未来は決して明るくはない、ということです。

あまりにも不安材料が多すぎます。私達人間の暮らしぶりは、自然界のルール、本来在るべき姿からあまりにも大きく逸脱してしまったとは思わないでしょうか。昔昔の人達は、今から思えばとても不便で貧しく、あるいは野蛮とも思える生活の在り方の中で、充分に楽しく豊かに生きてきたのだと思います。

そして人間が良かれと思い辿ってきた歴史の中で、文明が発達し便利になり、物質的に、あるいは経済的に豊かになればなる程に、人の不幸や不平不満、不平等といった“不”のつく世界が大きく広がってしまったのだと思っています。

 ここ数年、いえ二十数年来と言ったらいいでしょうか、私の家はいつも沢山の“物”が集まってくる家でした。以前は各地に在る知り合いの農家や、新しく地方に入植した農家の人達などに送る衣類や布団など、そして食器や家具等もわざわざ集めた時期がありました。それがいつのまにか回りの人達の意識の中に定着してしまい、自分のところで要らなくなった家具や電気製品その他あらゆるものが持ちこまれるようになりました。

ほとんどの場合、新しいデザインへの買い替えが多く、持ちこまれる物は全て、まだまだ使えるものばかりでした。ですから我が家は新しい物はほとんど買わず、よそで必要としなくなったものを着たり使ったりの年月を重ねてきました。ですからたまに新しい物を購入する時は大変な勇気がいりますし、気持の上では罪悪感が伴ったりしてしまいます。「いまほんとうにこういう物を買う必要があるのかどうか?」、とつくづく考えてしまうのです。

 ここ数年は海外に送るための援助物資、そして今年になってからはホームレス、野宿の人達に回すためのあれこれを集めています。そして我がヤドカリハウスはみるみる援助物資、衣類の山に埋めつくされてしまいました。いまもそういう物の谷間に座りこれを書いています。ほんとは我が家に到着したもの、すぐに右から左へと手渡していけばよいと思うのですが、現実はなかなかそうはいきません。夏になる時、冬物が届き、冬に入る時、夏物が届く、なんてことがいやというほどあるからです。

季節にあった物が届けばすぐに活用出来ますが、そうでないためまた半年を寝かさなければなりません。本当に必要な物以外のいろんなものが届きます。ほんとにあらゆる物です。送って下さった方も捨てるに捨てられず、長い間押入れやタンスに大事にしまっておいたものが多いのだと思います。私に送ることによって多分ほっとされているのではないかな……と思います。

みんな心のどこかにただは捨てたくはない、ゴミにしたくはない、という思いがあるのではないでしょうか?。そして受け取った私もいま同じに思っています。ですからいま私は、物、物、物の谷間にいます。日本という国は、ほんとに物質的には豊かな国だと思います。その証しが私のまわりにあります。お送り下さった方々にはとても感謝しています。

ありがとうございました。決して悪く言ってるのではありませんので誤解なさらないで下さい。

 さて、ここまで書いてちょっとばかりため息が出てしまいました。この文章を書き始めた時私は、いったい何を書きたいと思ったのかな……?と思ったわけです。こうして物だけではなく他のものの在り方も全て、このありあまる“物”のように必要以上のもの、必要以上に過剰で便利なものの中にいて、いま私達は溺れそうに、いえもうすでに溺れてしまっているのだと思います。

本当に必要な物の量、便利さの度合をとうに越えてしまい、それこそはあの東海村で起きた放射能事故のように、いつ臨界点を越えてしまってもおかしくない状況の中にいる、とは思いませんか? 私達はほんとうに大切なものをとうの昔に見失い、何か“文明とは素晴らしい”という幻覚の中で生きているのかもしれません。

 あと数日で2000年1月1日、その日その時何があってもなくっても、その日を境に私達は昔を今に、少しだけたぐり寄せてみるのはどうでしょうか?デンキ製品をもうこれ以上増やさないで、出来たら減らし、体を包む衣類だってそんなにそんなに次々と買いこまないで、車もせめて20万キロ位(私のはいま15年め、23万5千キロを越えました)は乗るようにして、そして本来人の手で充分やれるはずの仕事を次々機械の手に委ねてしまわないで、出来たら人の手にとり戻し、食べ物だって季節季節の物を口にする。出来たら身土不二の譬えのように、自分の国で、自分の身近なところで出来るもの、採れるものを大切にしていく、そうすれば少しすづ少しずつ、そして気がついたら何かがとても大きく変わっていた、ということにはならないでしょうか?。

 せっかくこの世に人として生まれた全ての人達が、飢えて死んだり路上で死んでしまったり、人と人とが憎みあい、殺しあい奪いあわなくてもいいように、自分の身のほどのものを持つように、あれもこれも欲しがらないで、人間以外の沢山の生きもの達をもうこれ以上犠牲にし自然のサイクルを失わないために、私達はもう少し不便でも、もう少し貧しくてもいいのではないでしょうか?。もう少しシンプルな生き方を選択するのはどうでしょうか?。この地球上にこれから先も、人間という種が安心して住み続けていくことを願うとしたら、目先の利害は少しがまんしなければ、と思うのですが……。それがいまこうして、物の谷間で私が思ってる切なる思いです。これまで何度も書いたテーマを、またこうして書いてしまいました。

 

 洗濯には何をお使いですか?

衣服を着けて暮らす者にとって、洗濯は欠かすことの出来ないごく日常的な作業ですが、皆さんのお宅ではどうしていらっしゃいますか?それこそ人さまざま、お国柄、民族の違いなどでいろんな洗い方があると思います。でも今はごく普通に、日本の家庭での洗濯、と考えた時、やはりいちばん多いのが、電気洗濯機に合成洗剤、という組み合わせかと思います。

そうしますと一番多いのが、石油から何かを作る過程で副産物として出来てしまうと言われる、合成洗剤が一番多いのではないでしょうか。最近は洗剤の全く要らないと言われる強力な○○水とか、あるいはセラミックボール、炭やお塩を使った洗い方等々、いろいろなものが出てきています。それはそれでみな良いものだと思いますが、一番シンプルで強力なのは、ただの水洗い、つまり予洗という方法だと私は思っています。

特別な何かを使わなくても、よっぽどの汚れ以外はただの水洗いで7,8割から8,9割方は落ちてしまうと思います。私の場合、それで気になるものはその後、長年使ってきた大豆油(溶点がとても低いので冷たい水でも充分溶けるし、よくすすげます)で作った"サンダー"という石けんをほんのちょっと入れて洗います。

純度の高いこの石けんは、サンダー(雷)の名のように驚くほどよく落ちます。石けん使っても、ほんの少しであればすすぎも簡単です。合成洗剤を使うことは、自分自身の体にももちろんのこと、環境に対しても、他の生き物たちに対しても大変な悪影響を及ぼすことは、みなさますでによくご存知のことと思います。

知ってはいるけどやめられない、変えられないではすまない時代はもうすぐ目の前にあります。

 最近は"環境ホルモン"という言葉をよくききます。ただきくだけだったら別にどうってことないわけですが、その言葉の持つ現実はとても恐ろしいものだと思います。自然界の生き物たちのオスメスがそのバランスを崩してしまった、ということでしょうか?。つまり、本来オスであるはずの個体が、その機能を果たせなくなったり、メスである個体がオス化してしまいメスの機能を果たせず、従ってその子孫を残せない。つまり絶滅路線を歩いてしまう、ということのようです。

その原因は全て、私達人間の暮らしの在り方、生きる姿勢の中にあると私は思います。私達が石油を原料としたさまざまなものを取り入れ、いわゆる"石油文明"というものの中にどっぷりつかりすぎた賜物である、というわけです。竹とか木とか草やワラ、といった自然界の素材で出来ていたさまざまなものを、ほとんど全て石油製品に置き換えてしまいました。

そして世界は、その石油をめぐる奪い合いで沢山の争いごと、戦争を繰り広げています。核の汚染というか脅威に対してはよく、その影響力の持つ半減期といったものが言われ恐れられていますが、私達の日常生活の中にあるさまざまな洗剤や農薬、食品添加物といった化学物質の持つ悪影響もまた、核の持つそれと全く同じで子々孫々にまで長期に及ぶものばかりだと思います。

つまり、自然界のさまざまな生き物たちが、その生殖機能を失い子孫を残せなくなったという現実は、いつか人間にとっても同じ結果として現れるということだと思います。

 食器や衣類やトイレやお風呂、そして私達の体、髪の毛、それらが見た目で綺麗になっても、その汚水は自然の生態系をジワジワと締め付け殺し、その度合はそのうち臨界を越えてしまう、そんなことのないように、この2000年を機に生活の在り方全般をよく見直してみるのはどうでしょうか?

こんなこといろいろ話し合ってみる機会、ぜひ作っていけたらと思います。どうぞお声をかけてみて下さいませんか?

これは絶望に向かうためでなく、ぜひ希望に向かっていきたいからなのですが…。どうぞよろしくお願い致します。

 


(※)佐古和枝「森と海のめぐみ」からの引用部分のCO2地球温暖化に関する部分の記述は誤りです。 ⇒ 人為的CO2地球温暖化脅威仮説の虚構

なお、山田征さんはCO2地球温暖化に関しては誤りであるとおっしゃっています。

 








 


宇宙技術や再エネ技術は軍事技術に転用可能。国費で開発されどんどん進んでいる現実に恐怖!戦争への道!

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無線送電実験にJAXAが成功 宇宙太陽光発電に一歩

http://www.asahi.com/articles/ASH376JM4H37PLBJ002.html

朝日新聞 2015年3月8日18時23分

宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは8日、電気を無線で飛ばす実験に成功した。宇宙空間に浮かべた太陽電池パネルから地上に送電する、「宇宙太陽光発電」の実現に不可欠な技術で、今後の研究開発につなげる。 

宇宙で発電し地上に送電、実証試験へ

 宇宙太陽光発電は、電気をマイクロ波などに変換して宇宙から地上に送る構想で、日本では1980年代から本格的な研究が始まった。昼夜や天候に影響されずに発電できることが特徴。実現するには、コストの大幅な削減など多くの課題があるが、JAXAなどは、直径2~3キロメートルの巨大な太陽電池パネルを使えば、原発1基分(100万キロワット)相当の発電ができると試算している。 

 一方、強力なマイクロ波は人体や環境に悪影響を及ぼす恐れがあるため、極めて高い精度でマイクロ波の向きなどを制御して、ねらった場所にピンポイントで送電する必要がある。 

 兵庫県内にある三菱電機の屋外試験場で実施された実験では、送電用アンテナから発射するマイクロ波の角度を少しずつ変えて、向きを細かく調整。約55メートル離れた場所に設置した受電用のアンテナへ正確に送ることに成功した。 

 JAXA研究開発本部の大橋一夫・高度ミッション研究グループ長は「マイクロ波の制御は安全に、無駄なく電気を送る上で重要な技術。確認できたのは大きなステップ」と話した。 

 実験は1日に予定されていたが、悪天候のため8日に延期されていた。(小堀龍之)

 

 (管理人より) 再生可能エネルギーの技術は危険であると当ブログではこれでもかと叫んできたわけですが、ついにメディアでこういう宣伝がなされるようになりました。

宇宙太陽光発電とJAXA。画像をよく見てください。三菱電機IHIエアロスペースの文字が見えます。完全に宇宙=軍需産業です。

宇宙で作った電気をマイクロ波で狙った場所にピンポイントで送電するなんてやっちゃいけないことです。

強烈なマイクロ波を地上に送るということは「人も殺せる」ということです。

マイクロ波が危険なことは、京丹後市のXバンドレーダーの記事で書きました。

Xバンド・レーダー基地 「熱を発生する特性がある」電波を大出力で飛ばす在日米軍施設が京都に!

大量殺戮兵器に転用できる科学技術というのは、人間を不幸にする技術。

軍事企業=再エネ企業=原発企業のやる恐ろしい技術開発に、大義名分(再生可能エネルギー、防災、介護、廃棄物利用など)

がつけられて、「未来の技術」、「夢の技術」というオブラートで包んで印象操作されています。

人気俳優を使ってこんなテレビ番組も作られました。番組を作ったTBSは原発体制を支える三井財閥系です。ここでも再エネが原発を補完してることがわかりますね。

 

TBS「夢の扉+」  宇宙に発電所を作れ!~高度36,000kmから地球へ “無限のクリーンエネルギー”を送る“宇宙太陽光発電”

 

 


衛星打ち上げ、10年で最大45基 新「宇宙基本計画」決定 

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS08H6X_Z00C15A1AM1000/

日本経済新聞 2015/1/9 10:49

政府は9日午前、宇宙開発戦略本部を開き、2024年度までの日本の宇宙政策の指針を定める新「宇宙基本計画」を決定した。人工衛星を使った船舶の監視や情報収集など、宇宙システムを安保目的により直接的に利用できるよう体制を整備する。今後10年間で衛星など最大45基を打ち上げる。宇宙関連産業を官民合わせて5兆円規模とする目標も盛り込んだ。 

 新計画は「宇宙システムの利用なしには現代の安全保障は成り立たない」と指摘。日本周辺の安保環境が厳しさを増していることを踏まえ「測位、通信、情報収集等のための宇宙システムを我が国の外交・安保政策、自衛隊の部隊運用に直接的に活用可能なものとして整備する」と明記した。 

 具体的には、地上の位置情報を高い精度で測る測位衛星「準天頂衛星」を23年度までに現在の1基から7基に増やす。日本上空から常時測位できるようになる。平時は民間の位置情報サービスに利用するが、安保上の有効活用を今後検討する。 

 海上の船舶や地上施設の監視に使う情報収集衛星は機能の拡充・強化を進め、基数を増やす。秘匿性や防御力の高い防衛衛星通信網は現在は民間のものを利用しているが、自衛隊独自で3基体制とする。安保への利用拡大と民間事業の推進を両面で進める法案を16年の通常国会に提出する。

 日米の安保面での宇宙協力を強化する。人工衛星などに損傷を与える危険がある「宇宙ごみ(デブリ)」の共同監視体制を確立する。米国の全地球測位システム(GPS)との連携を強め、一方が攻撃や故障で無力化した場合に補完する仕組みも整備する。日米で協議中の日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定に反映する。 

 新計画は宇宙関連の国内産業をテコ入れする狙いもある。今後10年間の衛星の運用計画を明示し、戦略的な開発につなげる。関連産業の海外展開に向け、有識者を加えた会合を設置する。 

 宇宙の探査・研究では、今後10年間で、大型のH2Aロケットを使う中型衛星を3基、小型イプシロンロケットを使う小型衛星5基の打ち上げに取り組む。 

 国際宇宙ステーション(ISS)の日本の参加延長は、他国の動向を踏まえ16年度末までに結論を出す。有人の宇宙探査は「慎重かつ総合的に検討を行う」とした。 

 安倍晋三首相は9日の戦略本部の会合で「新たな安全保障政策を十分に踏まえ、長期的かつ具体的な計画とすることができた。歴史的な転換点となる」と述べた。 

 日本は1969年に宇宙利用を平和目的に限る国会決議を採択し、軍事面での利用を禁止してきた。2008年の宇宙基本法で安保利用を解禁したが、抑制的な姿勢は維持された。13年に策定したこれまでの基本計画も具体策は少なかった。

 

日本は1969年に宇宙利用を平和目的に限る国会決議を採択し、軍事面での利用を禁止してきたのに、2008年に宇宙基本法を改正して軍事目的の宇宙開発をOKにしてしまった。

防衛省は2018年度以降に宇宙監視の専門部隊を立ち上げ、米軍との情報共有に乗り出そうとしています。

岡山県などに監視設備をもつ宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、米戦略軍統合宇宙運用センターとの情報共有も拡大されます。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H0Z_V00C15A1MM0000/

学校でJAXAの職員が話をする機会が増えています。宇宙の夢を見させるいいことしか伝えません。宇宙開発プロパガンダ。

JAXAがついに自衛隊と連携し、宇宙ごみや火山の監視にかこつけて軍事強化しようとしている日本。

 

欧米では核兵器の技術を医療や発電などに生かしてるから日本も導入しようと言って、被爆国の日本に原発技術を導入しました。

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/023/0068/02312130068004a.html

そのとき使われた言葉は「原子力の平和利用」。「未来の技術」というオブラートで包んで印象操作されました。

万博などのイベントで市民は騙されました。https://twitter.com/oldblue2012/status/454130250280996864

 

エコキュートや風力発電などからの低周波音で健康被害が出ているのに再エネが野放しなのはなぜか。

目が悪くなる、虫が死ぬとわかっているのにのにLEDがノーベル賞なのはなぜか。

電磁波の健康被害があることが分かっている携帯や太陽光パネルが野放しなのはなぜか。

再生可能エネルギーは兵器技術に直結しており、それをおおっぴらに進めるのに再エネという隠れ蓑が必要だったからです。

「武器産業にとって、戦場はまたとない市場であり消費地です。表向きの大義名分だけで見ていては、本当のことを見失い、知らぬまに私達は共に加害者となり、犠牲者となってしまいます」

と山田征さんが言われていますが、その通りだと私も思います。

 

よく出てくる 大義名分のことば☟ これらを使うと、市民はNO!と言えなくなることが分かって使っています。

温暖化防止、防災、災害救援、介護、廃棄物利用、安全保障、復興、持続可能・・・


これらの言葉の組み合わせで大義名分を掲げて国策を作り、財閥・軍需企業が儲かる国づくりを進めているのです。

再エネ・ロボット・ドローン・宇宙開発・武器調達に膨大な税金が流れ込み、市民はメディアに騙され戦争に向かっているのが現在。

再生可能エネルギーの科学技術は軍事転用され殺戮兵器になりうるということです。

 

 

 

研究中の高性能レーダーの姿とらえる 防衛省が実用化急ぐ

フジテレビ系(FNN) 3月4日(水)18時59分配信

北朝鮮の弾道ミサイル発射への警戒感が高まる中、FNNは、防衛省が新たに研究中の高性能レーダーの姿をとらえた。

千葉・旭市の防衛省技本飯岡支所の広い敷地の中に、スピーカーのようなものが並んでいる。

野外コンサート会場のように見えるが、これは防衛省が研究中の新しいレーダー。

「マイモレーダ」は、弾道ミサイルだけでなく、これまでレーダーでとらえにくかったステルス飛翔体も遠くからキャッチする能力が期待されている。

小さなアンテナを複数並べる形状のため、移設が簡単で、地形を問わず、設置が可能となっている。

北朝鮮による弾道ミサイル発射や、中国機などに対する緊急発進が大幅に増加する中、防衛省は、実用化を急いでいる。

最終更新:3月4日(水)20時17分

 

「スピーカー」とか「小さなアンテナ」などという言葉を使い危険性を誤魔化した報道。 レーダー自体の危険性を伝えないフジTVも恐ろしいです。

 http://karapaia.livedoor.biz/archives/51581292.html  より

 

対人放射型電子レンジ兵器「Active Denial System」

アンテナでミリ波のエネルギービームを掃射し、周囲の敵性人物を制圧する。「Active Denial System」は敵性対象の生命を奪うものではなく、あくまでも「制圧・無力化」するもの。パラボラアンテナのような掃射装置から目標に対して不可視のミリ波によるエネルギービームが掃射され、最長で500メートル先の対象を「制圧」する。アンテナには自動目標追尾装置が搭載され、対象物に適切な照準セットと掃射を行うことができる。「制圧」鎮圧用装備としては現在ゴム弾が一般的だが、この射程はせいぜい50メートル前後。それと比べれば約10倍もの有効射程距離を持つことになる。

 



 長距離音響装置LRAD(Long Range Acoustic Device) 

 直径80cmの椀型をしており重量約30kgで、有効範囲にある対象に向け作動させる事で、攻撃の意欲を無くさせる効果もある。これは暴動などの際に催涙ガス(催涙弾など)を使用すると呼吸器疾患のある者が重体となったり死亡する危険性があるため、これに代わるものとしての利用が期待されている。ただしその一方で、断続的に強力な音波を照射された場合、聴覚障害の危険性があることも示唆されている。このため運用面では、制圧目的の場合には一度に数秒程度とし、連続照射を前提としていないことがメーカー側から示されている。

 

LEDで吐き気を催させる装置

リモ・フリードとフィル・トロンが開発した、照射することで、船酔いのような吐き気を起こさせる装置。250ドル(2万2千円)でできるというこの装置は36個のLEDライトが使われている。

 

 

このように、もう既にアメリカでは、マイクロ派や低周波音、LEDを使った兵器が作られていますので、日本でもどんどん国費を軍事企業に流し込んで同じようなものを開発しているのでしょう。

それなのに、日本の国民は相変わらずTVを見て、「自然エネルギーは未来の技術」と騙されてみたり、

脱原発は大事だけど「再エネを一括りにして全部否定するな」と怒ってみたり、まあ、おめでたい話です。

国がいろんな発電方法を用意して「再エネ」を一括りにして、しっかり市民から「再エネ賦課金」を搾り取っているのは現実です。

科学技術信仰もここまで来たら狂気です。「パソコンを使うのだからこういう軍事技術を受け入れなくてはならない」ということにはなりません。

原発も再エネも戦争に結びつく人間を不幸にする技術だということに、原発事故後4年も経って気がつかない人は、残念ですが、戦争の加担者になります。

 

自然エネルギーという言葉に騙されて、原発をなくせると思い込んで自然エネルギーを推進しても、原発をなくせないどころか、戦争に結びついてしまうということです。

「集団的自衛権反対!戦争反対!」とデモをしてるのに、再エネを推進しては意味がありません。

結局、軍需産業=原発産業を儲けさせることになるのです。

 

 【科学者・エンジニアの方へ】

どうか国と企業の言いなりになって、土に還らないもの、生態系を壊すもの、

人間を殺戮する兵器の技術開発はしないでください。

有毒廃棄物を品質管理できるという建前で、薄めて環境中に放出したり、

毒物を他の製品に混ぜてリサイクルや焼却をするのをやめてください。

結局、全てが人間に帰ってきます。

良心を失わないでください。

よろしくお願いします。


 

 

 

太陽光パネルのバックシートの工場から有毒なフッ化水素ガスが発生。4人が刺激臭を感じ気分が悪くなる。

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有毒ガス 4人の健康問題なし

18日夜、かすみがうら市のフィルム製造工場で煙が発生し、有毒なフッ化水素ガスが漏れた可能性があるとして、工場内にいた従業員4人が病院で診察を受けました。
いずれも健康状態に問題はなかったということで、警察が詳しい状況を調べています。

18日午後7時すぎ、かすみがうら市のフィルム製造メーカー「クレハエクステック」の工場の男性従業員から「作業中に煙が発生した」と消防に通報がありました。
警察と消防によりますと、工場内にいた30代から40代の男性従業員4人が隣の土浦市内の病院で診察を受けましたが、いずれも健康状態に問題はなかったということです。
警察によりますと、太陽光パネルに使うフィルムを製造する作業中に機械が高温となった結果、有毒なフッ化水素ガスが発生した可能性があるということで、その後、機械を停止し、ガスの発生は止まっているということです。
警察が詳しい状況を調べています。

03月19日 14時35分 

 

工場でフッ化水素 4人手当て 工場でフッ化水素 4人手当て 03月19日 06時34分    18日夜、茨城県かすみがうら市のフィルム製造工場で有毒なフッ化水素ガスが発生し、工場内にいた作業員4人が気分が悪くなって病院で手当てを受けました。
いずれも症状は軽いということで警察と消防が詳しい状況を調べています。

18日午後7時すぎ、茨城県かすみがうら市のフィルム製造メーカー「クレハエクステック」の工場の男性の作業員から、「作業中にフッ化水素ガスが発生した」と消防に通報がありました。
警察と消防によりますと、工場内にいた30代から40代の男性作業員4人が、刺激臭を感じたあと気分が悪くなり隣の土浦市内の病院で手当てを受けたということですが、いずれも症状は軽いということです。
警察によりますと、太陽光パネルに使うフィルムを製造する作業中に機械が高温となった結果有毒なフッ化水素ガスが発生したとみられるということで、その後、機械を停止しガスの発生は止まっているということです。
工場内には、手当てを受けた4人のほかに12人の作業員がいましたが、けがなどはないということです。
工場の外には、ガスは漏れ出していないということで警察が詳しい状況を調べています。    

(管理人より)太陽光パネルのバックシートを作ってる茨城県のメーカーのクレハエクステックで有毒ガスが発生しました。

クレハエクステック

http://www.kureha-xt.co.jp/products/hightech.html

有毒なフッ化水素ガスと書いてありますので毒性を調べてみました。

http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/O13300O.pdf

「吸入した場合、30~150分で死亡する」とあります

 

 

 それなのに、クレハエクステックのHPに出ていたお詫びの文書には、有毒なフッ化水素ガスなのに「分解ガス」とさらっと書いてあります! 

嘘ではなくても、正確ではない表現になってるのはよくないと私は思うのです。人が死ぬ可能性があったというのに・・・

http://www.kureha-xt.co.jp/pdf/201503919.pdf

 

 

このように、太陽光パネルは国策ですので、原発と同じようにその危険性が過小評価され、メディアも、地元には正しくは伝えないのだということがこういったことからもわかりますね。

NHK茨城のニュースのタイトルも「問題なし」を強調したタイトルになっています。

首都圏ニュースには、刺激臭を感じたあと気分が悪くなったことや、現場に全部で16人いたことも書かれています。その他の人もガスを吸ってしまったのでしょう。

「原発=危険、自然エネ=安全」と信じ、脱原発の為に自然エネを進める人が居るがそれは大間違いです。

太陽電池も製造段階でも大変危険なものです。毒ガスを吸い込めば死に至るレベルですから原発と変わりません。

2014年1月に三重県で爆発事故が有り、5人亡くなりました。爆発があったのは半導体の基板の材料になる「多結晶シリコン」と呼ばれる製品を製造するプラント。

原発企業三菱のプラントの死亡事故。☟

三重県三菱マテリアル爆発事故で5人死亡!日本はCBRNE災害の危険に晒されている。

 

太陽電池の危険を指摘すると「原発よりまし!再エネ全否定するな!」「どんなものにも一長一短!」「科学技術を全否定するな!パソコン使うな!」

と最後は再エネ推進派も原発推進派と同じ論理になります。

 

中国の太陽電池工場付近の水源から基準値の10倍のフッ素化合物。基準値の100倍の工場も。 韓国・サムスン「半導体絶望工場」~なぜ市民にME産業の危険性が知らされていないのか? シリコン太陽電池製造において使われる危険物質~労働者がシリコンダストに対する過度の曝露

 

太陽光パネルが有毒だという話をすると「毒のない太陽電池が開発されている」という話をする人に心底うんざりするのです。

仮に新たに開発されたとしても、それまでのものは全て始末に負えないゴミになるという問題を無視しているのです。

技術にすがりつきたいがために、工業製品のライフサイクル全体で物事が考えられない人の典型。

 

ちなみに今回の有毒ガス問題は太陽光パネルの バックシートの工場でおきました。

太陽光パネルのバックシートといえば、マンハッタン計画に参加し原爆の製造に関わっているデュポン社が製造してます。

再エネ企業=原子力企業ということがここでもわかりますね。恐ろしいことです。

http://www.dupont.co.jp/products-and-services/solar-photovoltaic-materials/photovoltaic-backsheet-films/brands/tedlar-backsheet-film.html

 

 

 

1万7千リットルものシャンプーの原液が宇治川に流出!生態系に影響がないはずがない!水を汚すな!

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工場から流出したシャンプーの原液の影響で発生した泡が流れ込む宇治川=28日午前(京都市上下水道局提供)


  工場から流出したシャンプーの原液が流れ込んて泡だらけになった下水処理場=28日午前(京都市上下水道局提供)   シャンプー流出、下水処理場が一面の泡に 工場の配管破損 京都

http://www.sankei.com/west/news/150328/wst1503280073-n1.html

産経新聞 2015.3.28 23:32

京都市は28日、同市伏見区の化学工場からシャンプーの原液が漏れ、近くにある下水処理場で大量の泡が発生したと発表した。泡は下水処理場から宇治川へ流出したが、有害物質は含まれておらず環境に影響はなかったという。

 上下水道局によると、27日午後10時15分ごろ、化学工場内の配管が破損してシャンプーの原液約1万7千リットルが下水道へ流出。約1時間半後に修復した。この影響で28日未明ごろから下水処理場で泡が発生し、宇治川へも流出した。

 下水処理場では、宇治川への放流口にオイルマットを設置。今後、詳しい水質検査を行う。


 

下水処理場からの排水に発生した泡(28日午後、京都市伏見区の宇治川で)=京都市提供 シャンプー原液1万7千リットル流出、排水に泡

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150329-OYT1T50042.html?from=tw 

読売新聞 2015年03月29日 14時19分

京都市上下水道局は28日、伏見区の化学薬品製造会社「新日本理化」京都工場で配管が破損し、シャンプーの原液約1万7000リットルが下水道に流出したと発表した。

 住民への健康被害は確認されていないという。

 発表では、27日午後11時45分頃、社員が配管の破損に気づき、約3時間後、市に通報した。原液は工場から下水道へ流れ出たが、下水処理場で浄化処理された。処理場で水質検査を行ったところ、有害物質などは確認されなかったという。

 28日午前、処理場から宇治川への排水に泡が出ているのが確認されたため、同局は泡が流れ出ないようにオイルマットを張った。

 

 

工場からシャンプー流出、大量の泡 京都・伏見の宇治川

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150328000139

京都新聞  2015年03月28日 21時12分

28日午前3時ごろ、京都市伏見区葭島矢倉町の新日本理化京都工場からシャンプーの原液約1万7千リットルが下水道に流入したと同工場が市に通報した。市伏見水環境保全センターの処理能力を超え、宇治川への放流水に大量の泡が発生した。市によると、工場の配管破損が原因とみられ、オイルフェンスを設置して流出を抑えた。毒性はないという。


京都宇川のシャンプー原液流出について、三社が報じていますが、地元紙の京都新聞は、なぜか写真を載せておらず、一応報じたといった程度です。

なにか事故が起きると、地元紙は「たいしたことない」という報じ方しかしないというのは、福島原発事故でも明らかですが、このような直接水源を汚染するような事案でも、企業の責任を追求するメディアはいないということに心底絶望します。

産経新聞は企業名を明らかにしていませんが、「宇治川に流出した」と書いています。つまり水源に入ったということです。

原因企業は   伏見区の化学薬品製造会社「新日本理化」京都工場

流出したもの  シャンプーの原液 17000リットル


シャンプーの原液は生物学的毒性を持つ合成界面活性剤。

 

 

両性界面活性剤 http://www.live-science.com/bekkan/intro/shurui.html

水に溶けたとき、アルカリ性領域では陰イオン界面活性剤の性質を、酸性領域では陽イオン界面活性剤の性質を示す界面活性剤です。洗浄性や起泡性を高める補助剤として広く使用されています。


HPを見ると配管だらけの工場。☟ 配管が破損したらアウト。

 

 

宇治川⇒淀川⇒枚方の水道取水口⇒大阪の水道 となり、大阪府民の口に入るということです。

報道記事では「毒性はない」とか「健康被害はない」とか、住民に不安を与えないように必死ですが、生態系に影響が有ることは明らかです。魚やその他の水生生物が死んでないかどうか調べたのでしょうか。


環境汚染 合成洗剤

恐怖の実態 合成界面活性剤 人体への悪影響!

合成洗剤が引き起こす人体への悪影響 マウスの実験


脱原発市民の中に、放射性物質だけを危険視して、その他のことは気にしない人がいます。もちろん、放射性物質がその他の毒性物質より桁違いに毒性が高いことは確かですが、環境問題を考えるとき

放射性物質「よりまし」だから、合成洗剤に目をつぶれというのはまことにご都合な考え方で、「目に見えるだけまし」とか「放射能汚染水よりまし」などといったおかしな論調が必ず出てきます。

命と環境を守るという点から、「水を汚染するものはどっちも悪い」という判断がどうしてできないのか理解に苦しみます。

このような環境汚染の原因を作った企業の責任を追及しなければいけないと思います。

「自分も合成シャンプー使いたいから黙っとこう」というずるい市民の感覚が、こういう環境汚染を許すことにつながるのだと思います。

市民にできることは合成洗剤、合成シャンプーの不買です。CMに乗っかって買わないということです。

持続可能ではない商品を作るメーカーは淘汰されなければならないと私は考えます。


以下自治体の対応☟ (HPに写真なし)

京都市上下水道局  http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000180630.html

【緊急情報】伏見水環境保全センターにおける放流水からの泡の発生及びその対応について

伏見区内の化学工場において,配管が破損し,液剤が下水道に流入したことに伴い,伏見水環境保全センターからの放流水に泡が発生し,これに対する処置を行いましたので,お知らせします。

1 判明日時

  平成27年3月28日土曜日 午前3時頃  (工場からの通報により判明) 

2 発生状況

  伏見区内の化学工場(京都市伏見区葭島矢倉町)内の配管が破損し,液剤(シャンプーの原液)17,000リットルが下水道へ流入したことに伴い,伏見水環境保全センターからの放流水に泡が発生した。

3 対応

  伏見水環境保全センターから宇治川への放流口に防護用のオイルマットを設置し,泡の流出を抑える処置を行った。

4 その他

  上下水道局において,放流水の簡易水質検査の結果,有害物質や重金属等の流出はなく,水処理にも影響がないことを確認した。今後,詳細な水質検査を実施するとともに,引き続き監視を継続する。

  なお,液剤の流出防止の処置が完了し,当該工場から流出していないことを確認している。

お問い合わせ先

京都市 上下水道局下水道部施設課

電話:075-672-7832

ファックス:075-682-2715

 

最後に市川定夫先生の『新・環境学Ⅲ 現代の科学技術批判』 p73より

 

洗剤メーカー、家電メーカー、スーパーなどの小売店のいずれもが、環境よりも常に営利を重視しているのである。

民放やマスメディもまた、環境問題を大きく報道しながら、その一方で、広告収入をより重視していることが多い。

私がある民放の環境問題をテーマにした番組に出演したとき、

ディレクターから「合成洗剤だけは触れないで欲しい」と言われたことがある。

その番組のスポンサーが大手洗剤メーカーであったからである。

このように、合成洗剤がいぜんとして洗剤の主流を占め、環境破壊を続けている背景、いやその根強い源には、

環境よりも営利を優先する現代社会の経済優先主義がいまなお存在し続けているからである。

それがなお続く限り、合成洗剤問題もとうてい解決しないのである。

 


 水を汚したら終わりということがわかる図

 

合成界面活性剤とは

合成界面活性剤とは水と油を混ぜ合わせる乳化作用のある成分のことをいいます。

この性質を利用して、油を含む汚れを落とすという目的の製品に多く含まれています。シャンプー、ボディシャンプー、リンス、トリートメント、整髪料、シェービングクリーム、洗顔用品、洗剤、殺虫剤など本当に様々な日用品に使用されています。

汚れを落としやすくするという面ではとても効果的なものなのですが、肌に対しては多くの問題をかかえています。

合成界面活性剤は経皮毒とも深い関係があります。

合成界面活性剤は、皮膚のバリア機能を持つ皮膜の機能を弱めてしまいます。バリア機能が弱まった肌には経皮毒性の性質を持つような有害な化学物質が皮膚を通して入りやすくしてしまいます。

また合成界面活性剤と溶解剤をあわせて使用すると皮膚の角質層が溶かされてしまいます。こういう悪循環によって、さらに経皮毒の影響を大きく受けることになってしまうのです。

最近ではこういった合成界面活性剤を使用していないことをうたっている無添加製品も増えていますので、気になる方はそういったものを利用するのもよいでしょう。    

経皮吸収率の違い

陰部42に驚く(☉_☉) 

足の裏(0.14) 足首(0.42) 腕外側(0.83) 背中(1.7) 頭皮(3.5) わき(3.6) 額(6.5) ほほ(13) 陰部(42)

立ってシャワー浴びながら合成シャンプーしたら全身から吸収してしまうということ。

※補足

界面活性剤は、乳化作用のあるものは全てです。「合成」がつくと化学合成で、石けんも界面活性剤です。

焦点がずれているメディアの報道に注意!東京都足立区のごみ処理施設火災をスルーした記事ばかりの異常さ。

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消火活動中の消防ホースが直撃、通行人が重傷

消防車ホース外れ金属ジョイント直撃 頭蓋骨を骨折(15/04/06)

東京消防庁の消防車のホース外れ、男性が頭蓋骨骨折の重傷(15/04/06)

 

火災現場でポンプ車のホース外れ直撃、男性重傷

2015年04月06日 13時24分 読売新聞

 6日午前0時20分頃、東京都足立区谷在家のごみ処理工場で起きた火災に出動した東京消防庁のポンプ車のホースが外れ、車との接続部分の金具が近所の男性会社員(35)を直撃。 男性は、頭蓋骨や右足を骨折する重傷を負った。

運転していた消防士長(58)が、消火作業中、ホースがつながっていることに気付かず、ポンプ車を発進させたのが原因とみられ、警視庁西新井署は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で消防士長らから事情を聞いている。 東京消防庁は「今後は安全管理を徹底したい」とコメントした。

 

消火活動中ホース外れ男性重傷

04月06日 13時52分 NHK

6日未明、東京・足立区で起きた火事の現場で、東京消防庁のポンプ車が、別のポンプ車にホースをつないだまま発進したため、ホースが外れて近くにいた男性を直撃し、男性は頭や足の骨を折る大けがをしました。

東京消防庁によりますと、6日午前0時20分頃、足立区谷在家にあるゴミの処理施設でゴミや配管が焼ける火事があり、ポンプ車など16台が出動しました。

火はおよそ1時間後に消し止められましたが、ポンプ車を運転していた西新井消防署上沼田出張所の58歳の隊員が、別のポンプ車にホースがつながった状態のまま、近くの消火栓から水を取ろうとポンプ車を発進させたため、ホースの結合部分が根元から折れてすぐそばにいた近所の35歳の男性を直撃し、男性は頭や足の骨を折る大けがをしました。

警視庁は運転していた隊員から事情を聴いていますが、隊員は「ホースがつながっていることに気付かなかった」と話しているということです。東京消防庁の鈴木浩永参事は「消防活動において一般の方にけがをさせる事故を起こしたことは誠に申し訳なく、安全管理を徹底します」とコメントしています。

 

(管理人より) 

本日の足立区ゴミ処理工場の火災の報道の仕方が、読売、NHK、FNNなど、すべて同じ内容でした。ごみ処理施設の火災の問題をスルーして、ポンプ車の事故の方だけを、ことさら大きく報じています。

まず報じるべきは、夜中に起きた火災の件です。どういった施設で、どういったものが燃えたのか、なぜ、ごみ処理工場で火事が起きたかであり、そういった重要事項が抜け落ちている報道に疑問を感じます。

ポンプ車で男性が大怪我をしたことがメインのニュースになってしまっています。

ゴミ処理工場火災自体を取り上げず、「火事現場での見物は慎むべき」こういう世論に持っていこうとするための報道としか言いようがありません。

男性の大怪我も重大とは思いますが、消防隊員の人的ミスの問題です。消防車も火事が起きなければその場にいなかったわけですから、火事にも当然フォーカスし、報道しなければ不自然です。

東京都足立区という放射性汚染地域に立地しているゴミ処理工場が火災になれば、燃えたゴミによっては放射性PMなどが周囲に拡散する可能性があります。

記者たちに放射能汚染地域のゴミ処理工場は危険施設だという認識がないのでしょうか。その部分が完全にスルーされています。たった1枚近隣住民提供の画像があっただけで、ほぼ火災の現場映像もなく過小に扱われています。

住宅密集地に16台もポンプ車や消防車などが出動するほどの火災で、1時間も燃えて続けていたのに、おかしな話です。そもそも放射能以前に、ダイオキシンなどを含む有害なガスが煙とともに周辺に漏れ出なかったのかなど伝えることはあるはずなのに、まったく驚きます。このような報道を見るにつけ、メディアってどこまで腐っていくんだろう、どこまで市民をバカにするんだろうと感じます。

今後は、何か起きても、目くらましでごまかしたような、ピントをずらされたこんな変なニュースばかりになっていくのだろうと暗澹たる気持ちです。 

ニュース記事内には出ていませんが、火事になったゴミ処理工場は、東武清掃(株)リサイクルセンター。

 地図

http://www.tobu-seisou.co.jp/index.php?id=9

廃プラスチック類、紙くず、繊維くず、金属くず、木くずの破砕処理をしている産廃中間業者です。

こういったものに引火して燃えた可能性がありますが、よくわかりません。


この会社は汚泥なども扱っています。主要取引先 http://www.tobu-seisou.co.jp/index.php?id=78

 

新日鉄の火災事故では、私はGOOからブログ記事の停止を食らいました。火災事故に関して周辺住民の不安や批判の声など世間に知られたくない事項なのだということがその時わかりました。

私は、ブログやツイッターで、様々な工場での火災のニュースを取り上げていますが、その報じ方というのは「火災が起きた⇒けが人なし」といったニュースがほとんどで、

どんなものが燃えたかの詳細、原因は何か、煙は有毒ではないか、煙はどう流れたかなどという情報はほとんどありません。

http://twilog.org/oldblue2012/search?word=%E7%81%AB%E7%81%BD%E3%80%80%E7%81%AB%E4%BA%8B&ao=o

さっと報じて幕引きを図りたいのだなと感じます。周辺市民ではなく火災を起こした企業の方しか見ていないメディア・・・

このような住宅密集地での火災については、どこで、どのようなものが燃えたのか、有毒ガスは出なかったのかなど、きちんと市民に向けて報道してほしいと心から思います。

 

 

 

 

 

産廃処分施設の焼却炉の改修中に耐火れんが崩落事故で6人下敷き。1人心肺停止。ごみ焼却と再エネの関係。

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6人生き埋め・・・解体作業中にブロック崩落 1人重体(15/04/01)

事故:焼却炉改修中に壁落下…1人重体、4人負傷 山梨

毎日新聞 2015年04月01日 

1日午前9時半ごろ、山梨県笛吹市一宮町国分の産業廃棄物処理会社「エルテックサービス」で、焼却炉の改修作業中にれんがの内壁が崩落し、作業員数人が生き埋めになったと110番があった。5人全員が救出され、1人が意識不明の重体。残り4人も負傷したが、意識はあるという。

 県警笛吹署などによると、同社から依頼を受けた川崎市川崎区のプラント専門会社「クラフト工業」の作業員6人が、円筒形の焼却炉の中に入って内壁のれんがを張り替えている際、れんがが崩落した。1人は無事だった。

 エルテックサービスの社員によると、4年に1回程度、内壁を張り替える作業をしており、社員は「こんな事故になるとは思わなかった」と話した。

 現場は中央自動車道一宮御坂インターチェンジの東約600メートル。【藤河匠、片平知宏】

 

焼却炉解体作業中に内壁崩落、作業員5人下敷き 1人重体

FNNニュース(15/04/01) 

山梨・笛吹市で焼却炉の解体作業中に内壁が崩落し、男性作業員5人が負傷し、1人が意識不明の重体となっている。
1日午前9時半ごろ、笛吹市の産業廃棄物処理会社で、焼却炉の耐火れんがの交換作業をしていたところ、内壁が突然崩れ落ち、中にいた男性作業員5人が下敷きになった。
このうち1人は意識不明の重体で、ドクターヘリで搬送された。
また、2人は骨を折るなどの重傷で、2人は軽傷を負った。
焼却炉は高さ12メートル、直径3メートルで、当時、下の方の耐火れんがを交換する作業をしていたという。

 

焼却炉の壁が崩落、作業員6人が下敷き

2015年04月01日 13時46分 読売新聞

1日午前9時20分頃、山梨県笛吹市一宮町国分の産業廃棄物処分会社「エルテックサービス」の焼却施設で、作業員が下敷きになったと男性社員から119番があった。

焼却炉内の老朽化した耐火壁の張り替え作業中、壁が崩れ落ち、男性作業員6人が一時下敷きになった。救急隊員に救出された1人が意識不明の重体、自力で脱出するなどした4人もけがを負って病院に搬送された。1人は無事という。

県警や同社によると、焼却炉は円筒状で、直径約3メートル、長さ約12メートル。同日午前8時から、同社から委託された作業員約10人で炉内外で作業していたところ、6人が巻き込まれたという。

 

焼却炉壁崩れる 1人心肺停止

2015年 04月01日 14時59分 NHK

1日午前、山梨県笛吹市の産業廃棄物処理会社で、作業員が敷地内にある焼却炉の中に入って内側の壁の改修作業をしていたところ、壁が崩れて下敷きになり5人がけがをして病院に運ばれ、消防によりますと、このうち1人が心肺停止になっています。

1日午前9時20分ごろ、笛吹市一宮町の産業廃棄物処理会社「エルテックサービス」で、敷地内の焼却炉の改修作業中に壁が崩れ、作業員数人が下敷きになりました。
駆けつけた消防が全員を救出しましたが、警察によりますと、この事故で男性5人がけがをして病院に運ばれ、手当てを受けているということです。
消防によりますと、けがをした5人のうち4人は意識があり、1人は心肺停止の状態だということです。
警察や会社によりますと、事故が起きた焼却炉は高さ3メートル、幅12メートルの円柱型のもので、会社が壁の改修作業を委託した業者の作業員が中に入って、内側の壁に付いているレンガを張り替える作業をしていたところ、壁が崩れてきたということです。
警察で、会社の関係者などから話を聞いて、当時の状況を詳しく調べています。

 

作業員生き埋め、1人重体 笛吹市の廃棄物処理会社【社会/山梨】

 山梨日日新聞電子版 2015/4/1

 

(管理人より)

4/1に山梨県の産業廃棄物処理会社の焼却施設で事故が起きました。ドクターヘリも出動し、一人が心肺停止という大変な事故です。

笛吹市一宮町の「エルテックサービス」

地図 ⇒ https://www.google.com/maps/place/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%EF%BC%88%E6%A0%AA%EF%BC%89/@35.4524561,138.6195356,13z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0xd9b1dc05c3695463?hl=ja

HP ⇒ http://www.ertec-g.co.jp/index.html

ここにはロータリーキルンを焼却炉として使っており、1号炉2号炉とあります。

http://www.ertec-g.co.jp/main.php?url=facilities/syokyaku-plant.html

 

 

 

 山梨日日新聞電子版より

 

汚泥、廃油、廃プラスチック、感染性産業廃棄物などのゴミをこの焼却炉で燃やしているわけです。炉は使えばいたみますから、定期的に改修工事が行われます。その作業中の事故ということです。

当ブログでは、焼却炉の作業は、何重の意味で危険だということを強く訴えてきましたが、世間的にはほとんど知られていません。

焼却炉の作業は命懸けです 作業員死亡事故が起きた東京都の新江東清掃工場の放射能汚染を考える。 震災がれきを燃やしていた新門司焼却工場で焼却灰の中に作業員が転落死亡!

 

炉内では、作業中に耐火レンガが崩落するいう危険もあるということを知っていただきたいと思います。

上のニュース記事で「耐火れんが」と報じているのはFNNニュースだけでした。そのほかは「ブロック」だとか「れんが」「壁」と表現しています。記者は知らないのかもしれませんが「耐火レンガ」です。

上のニュース記事には現場の内部写真がありません。事故現場の写真を載せるというのは当たり前だと思うのですが、メディアは隠蔽したいのだなと感じます。

 

円筒状の焼却炉の中はこういった感じかもしれません。以下の画像はネット上で見つけたものですので、実際の事故現場ではありません。

あくまで参考にしてください。円筒状の焼却炉の内壁に耐火レンガが積み上げてある。☟ これが高さ12メートルだったら・・・・

 

 

事故があった焼却炉をもつ産廃処理会社のHPを見ていてみつけたのがこちら☟

 

 

経産省からの補助金をもらって、ゴミを燃やした排ガスでバイナリー発電事業をしています。

平成24年度次世代型熱利用設備導入緊急対策事業 は株式会社三菱総合研究所が事務局業務をやっています。ε=(・д・`*)ハァ…  原子力ムラが次世代型熱利用設備(=再正可能エネルギー)の補助金を配ってるってことです。

平成 24 年度 次世代型熱利用設備導入緊急対策費補助金 に係る基金設置法人の募集について 公募要領 経済産業省

全部で予算が155億円 もあります。

「平成 24 年度次世代型熱利用設備導入緊急対策事業」 交付決定された案件における導入設備

アクセスエナジー のバイナリー発電に、補助金が交付されています。

第一実業株式会社 http://www.djk.co.jp/special/binary_generation.html

※バイナリー発電は、蒸気・熱水で、水より沸点の低い液体(ペンタンなど)を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回す方式である。

加熱源系統と媒体系統の2つ(binary)の熱サイクルを利用して発電する。(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%A4%A5%CA%A5%EA%A1%BC%C8%AF%C5%C5


さらに、バイオマス燃料も作っています。

人間が大量消費した結果、出た汚染度の高い有害なプラスチックゴミなどを燃やした熱で発電し、それを売電しているのです。

いかにも「熱利用」というと有効活用しているいいイメージがありますが、売電のためにやってるということです。

企業が売電で得るお金は、市民から集めた再エネ賦課金です。

廃棄物の焼却と再エネというのは、こうしてつながっていることがわかります。

焼却炉の改修作業は大変危険な命がけの労働です。産廃会社が外注します。

この作業を請け負っていたのはここ⇒クラフト工業株式会社  http://www.craft-cogyo.co.jp/index.html

4年に一回、改修工事していたようですが、原発事故後、炉が今までより傷みやすくなっているのではないかと私は思いました。

燃やすものの汚染度によっては、炉の傷みを早めるという懸念があります。実際、産廃施設の焼却灰などの放射能濃度は企業のHPでは確認できません。

これから、こういった焼却炉の事故が増える可能性があると思います。

 

エルテックサービスをグーグルストリートビューで見ました。会社の後ろ側です。何かが山積みになっていました。すぐ近くに果樹園などもあります。

 

焼却炉などのあたりが 外側から見えないように高い壁で隠されている。☟

 

 

 

 

私たちが出したゴミがどう流れて、どうお金に変えられて処理されているか、その構造、どれだけ危険な作業が伴うか知らずに、いや知ろうともせずに、ゴミをポイポイ捨てています。

命がけの原発労働で電気が作られていたことも知らずに電気を使っていたのと同じように、何も知らずにゴミを捨てて燃やしているのです。

従って、こういう焼却炉の事故に注目もせずに、「放射能防御」や「脱原発」や「反差別」を訴えても、なくせるはずがないと私は思います。

この事故に関してツイッターで何個もツイートしましたが、ツイッター民はほとんどリツイートしませんので、ブログ記事にしました。

 

まず、焼却、焼却炉の危険性を知る。ゴミがどうなって始末されているかを知る。そこに関心を持たないことには、放射性廃棄物問題も根本的な解決はできないと思うのです。

石油製品であるプラスチックゴミを燃やすことは、石油の浪費と環境汚染に他なりません。

ゴミを燃やした熱を発電利用するから、ゴミをどんどん出していいということにもなりません。

経済合理性があればなんでもやっていいということではありません。

廃棄物と再エネがつながっていることに気づけば、再エネをすすめても原発を無くせないということがあぶり出されてきます。

 

廃棄物の問題、原発・再エネの問題に向き合って、どうしたら命と環境を守れるのか、市民が自分の頭で考えなければならないと私は思います。

 

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