http://bylines.news.yahoo.co.jp/taketosekiguchi/20130829-00027681/ より画像引用
福島県の仮設焼却施設で爆発事故、「連絡ない」と住民抗議
http://www.alterna.co.jp/11582 より引用
環境省が除染廃棄物などの焼却、減容化実験を行うため、福島県鮫川村に設置した仮設焼却施設で29日午後2時半ごろ、大きな爆発音とともに装置の一部が破損する事故が発生した。(オルタナ編集委員=関口威人)
同省によると、事故は焼却炉から灰を取り出すためのコンベヤーで起こり、コンベヤーを覆う金属製の囲いが長さ約3メートルに渡って裂けるように破損。けが人はなく、周辺の放射線モニタリングポストの値にも変化はなかった。発生時にはコンベヤー内部に灰がない状態で、外部に灰が飛散した形跡は見られないという。
しかし、鮫川村や隣接する塙町などの住民は「事故の状況についてまったく連絡や説明がなかった。あれだけ安全を強調しておきながら住民の安全確保もままならない事業はただちに中止するべきだ」と30日朝、村を通じて環境省に要請した。
施設は今月19日に本格稼働したばかり。1キロ当たり8000ベクレルを超える放射性物質を含む稲わらや牧草などを平日の午前8時から午後5時まで、傾斜回転床炉という特殊な構造の焼却炉で燃やし、灰をセメント固化して一時保管する事業。爆発は焼却炉本体からセメント固化装置の間で発生、詳しい原因は調査中だという。
村によると、役場への第一報は「焼却炉で爆発があったのではないか」という住民からの問い合わせだった。役場からプラントメーカーである日立造船の担当者の携帯電話につながり、「事故があって対応中」との報告を受け、役場職員2人を現場に派遣。午後4時と6時に放射線量を計測し、変化がないことを確認したという。
一方、環境省は役場の問い合わせに対し直後は「一報が入ったばかり」と答え、午後3時半ごろに「コンベヤー付近で大きな異音がした。原因は究明中」などと説明。同省から地元の消防や周辺市町に連絡したというが、報道発表は午後7時過ぎ。テレビニュースで事故を知った住民がほとんどだったらしい。
同省廃棄物・リサイクル対策部指定廃棄物対策チームは「早急に原因を究明し、まず村や監視委員会に説明したい。再稼働は現時点で未定」としている。
施設は着工後に住民説明会が開かれ、地権者の一部は同意書に判を押したことがないとして環境省などを相手に告訴状を提出するなど、住民の強い不信を招いていた。
(管理人より) こんな爆発がすぐおこるような実験焼却炉は、今すぐやめてください!命がいくつあっても足りません!
正直、日本という国は「ちゃんとしてる」フリで仕事をすれば、どんなにインチキな仕事でも給料が出るのだと情けなくなりました。当面はその稼ぎで生きていけるかもしれないけれど、本気で「命と環境を守る」視点で仕事はしていないのですから、日本は滅ぶと私は強く感じました。
【参考】山本節子さんのブログ
鮫川村焼却炉 爆発する! ⇒ http://wonderful-ww.jugem.jp/?day=20130829
鮫川焼却炉爆発、日立造船、消防に通報せず ⇒ http://linkis.com/jugem.jp/tYGz
マスコミがスルーした鮫川村焼却炉の爆発 ⇒ http://linkis.com/jugem.jp/tYGz
福島県鮫川村の放射性廃棄物焼却場事故現場から中継 (ツイキャス) より画像
畠山理仁氏が、鮫川村の高濃度焼却施設内からツイキャス。停止事故の原因や連絡体制について担当者に質問した。
【まとめ】
畠山氏が車を降りる。環境省に案内されて現場まで行く。途中で畠山氏は施設に入るとき施設内事務所でヘルメットと長袖のジャンパーを借りる。
ドラム式の焼却炉の真下。鉄板の厚さは3ミリ〜4ミリ。
畠山氏「ブルーシートは何のためか?」
係「破損箇所を補完するといいましょうか・・・」
畠山氏が破損箇所を聞くと 「手前にある上蓋がねじれている」
焼却炉から落ちてくるパイプの真下の側面がボコッと膨らんでいるのはその影響。コンベア自体に損傷はない。焼却炉から下の四角い筒に落ちてコンベアで横に動かして上にあげていく途中のところの溶接部分が3mほどのところに亀裂。⇒画像。
畠山氏「そこからは何も出なかったんですか?」
係「線量の上昇はほとんどなかった。0.07〜0.08 μSV/h。 中もそれぐらい。敷地の入り口付近並み」
係「爆発したところは現在調査中です。爆発音は2回あったと聞いています」
畠山氏「風船の破裂みたいなかたちで亀裂が入って、中に入ってたものが飛び出すということはなかったのですか?」
係「中に入ってたものがそもそもほとんど無い状態。この焼却炉は主灰がほとんど発生しない。この焼却炉は飛灰の発生量が多いという特徴があって、コンベアに流れてくる主灰の発生量が少ない。飛び散る程のものが入ってなかった」
畠山氏「主灰は一時間運転したらどれぐらい出る?」
係「主灰は1時間あたり1kgあるかないか。飛灰はそれの数倍ある」
畠山氏「・・数十倍じゃなくて、数倍?」
係「ちょっと今正確な数字は申し上げられません・・・」
畠山氏「この辺は掃除とかしてないのですか?」
係「特にしてません。・・目で見る感じでもなにか飛び散ったものは認められてない」
畠山氏「爆発音が2回したあと、通報は?」
係「緊急連絡網がございますので、それに従って連絡した」
畠山氏「自治体にですか?お住まいの方にではなく?」
係「直後ではなく、今朝(8/30)、お知らせという形で全戸にビラを配布。村の監視委員会には報告した」
畠山氏「第一報は施設ではなく住民からの通報。施設からの通報はどれくらいの時間が経ってからなのか」
係「それほど時差はなかったと思うが、住民の方からの通報の方が早かったとは聞いている。施設から近隣の方には昨日(8/29)夕方ビラを配った。」
係「現在はマニュアルに従って止める作業をした。安善確保しながら順次停止した。完全に停止するまで20〜30分」
係「ブルーシートは養生していて、今は見せるために開けている。見終わったらまた養生する」
係「原因究明のめどは立たない。それまでは稼動しない」
畠山氏「この状況を住民の方に公開する予定は?」
係「監視委員会には対応します」
(管理人)このツイキャスの内容を分かる限り検証してみます。
まず、いきなり半袖で施設内に入る畠山氏は、危険なところに取材に行くという認識が薄いのではないかと思った。彼がマスクをしていたかどうかもわからない。環境省職員、係もマスクをしてない人がいた。
施設内事務所脇に全自動洗濯機が2台設置してあった。おそらく作業着などの洗濯用としてあるのだろうが洗濯排水はどうなるのか、排水の中に放射性物質が含まれていれば水源地に入ってしまうのではないか?
故障箇所を案内してもらっているが、その場で線量を測るサーベイメータなどは一切持参していない。もちろん汚染調査のための土壌の採取もしてない。
ダクト亀裂があるところから何も飛散していないという保証はない。目に見えない微粒子が拡散すれば、もう拾い集めることは不可能。当面ブルーシートで養生しているが、ブルーシートの目の粗さから考えると、拡散防止の意味があるとは思えない。
空間線量の数値だけで何も飛散していないという判断はできないのではないか?空間線量に反映しなくても放射性微粒子は浮遊している。
2回の爆発音は焼却施設で働く人は聞いてないのでしょうか?現場の人間はいなかったのでしょうか?
【参考】
焼却施設 爆発事故 より
1.鮫川村役場でのヒアリング(8:30〜9:10)
経過
8/29
PM 2:30 事故発生⇒(1時間かけて順次停止)⇒3:30頃停止。
PM 2:35 個人より通報(500Mくらいの近隣住民)
ドカーンと1回(2回?)、地響きする爆発音。
PM 2:40 役場より環境省に連絡。(環境省は事態把握中)
PM 3:24 環境省より連絡。
(同様のものを環境省が近隣町村に連絡と聞いた)
PM 4:00、6:00 周辺の空間線量、モニタリングポストトの値を確認。(変化なし)
青生野地区住民10人には連絡。村民には通知せず。
状況
焼却炉から灰(高温400℃程度?)を取り出すベルトコンベア途中で爆発。
50cmくらいの丈夫な(ベルトコンベアを覆う)管が3〜4M縦に割れ、破裂した。
原因は不明。
福島県鮫川村における実証事業 http://shiteihaiki.env.go.jp/q5.html より資料抜粋
環境省の「緊急時対応」の資料に「爆発」「故障」「事故」という文字がそもそもないのがおかしい!原発事故を想定しなかった電力会社と全く同じ姿勢!反省してない証拠。
隣接する塙町には連絡網すらなく、事故が起きても知るすべもないということです。
データが平均値なので、爆発直後のことはわかりません。
http://blog.goo.ne.jp/no-nuclear/e/87ad845d79e1a1a57982e34d8bfad212
鮫川村 試験焼却一般公開での質問 2 より 抜粋転載
次は焼却炉。どうでもいいような説明にわずか30分と制限された時間を消費されるのはたまらないので、担当者の説明を遮り「回転床の売りは回転床の傾斜が変わることですよね、傾斜を固定してしまったらクリンカが発生するし、灰だけが落ちるわけがないじゃないですか」と言うと「完全焼却しますので、クリンカは発生しません」すかさず「そんなわけないでしょう」と反論すると環境省職員は何も答えず眼鏡をいじくった。
6畳ほどのプレハブに机、コンピュータに向かう数名の職員。「万一のときの緊急時にどうやって止めるんですか」と参加者からの質問があり「制御室で全部止めます、あ〜いや止めることが出来ると思います〜」「焼却炉、冷却塔、フィルター、固化装置そうした各工程で止めるようにできないのですか?」「ここで一括して止めると思います」環境省職員がしどろもどろになると、見かねた日立造船の職員から「各工程でそれぞれ止めることが出来ます」の一声。質問者が「それは緊急停止用ですか」「いや通常の運転の中で動かしたり止めたりすることが出来るようになっているということです」
鮫川村焼却炉問題連絡会の和田央子さんから 8/30
メンバー、地元の方の情報です。
●村役場近藤地域整備課長
14:30に事故が起きた。地域住民へ知らせる緊急連絡網は全く使わず、消防署にも連絡していない。
村長と焼却炉監視委員長に連絡、委員長より監視委員会へ連絡したのが何と19:30。
委員によると、明日青生野地区だけで説明会を行うとのこと。
●環境省廃棄物対策部リサイクル対策課指定廃棄物チーム
セメント固化装置に主灰をコンベアで送る部分の囲い金属(パイプ?)が3メートルにわたって破断。
バグフィルター横での測定は0.12μ?消火活動は確認していない。
●環境省と村が地権者にお詫びに回った。(地権者のみかどうかは不明)
●周辺のモニタリングポストが0.11⇒0.25に上昇の目撃情報。
--------
本稼働してわずか9日目の事故。
試験焼却で問題なしとし、一般公開を行い井上副大臣も視察して「安全性」を強調していたのは何だったのでしょう。
消防署にも連絡せず、地元青生野区民にも伝えず、何のために緊急連絡網を作ったのでしょう。
明日、青生野区民のみ説明会を開催しお茶を濁すなどということは到底容認できません。
1キロほどに隣接する塙町には連絡網すらなく、事故が起きても知るすべもないのです。
ここにゼロ歳児2人と2歳児2人、若い夫婦らが住んでいます。
塙町には断られましたが連絡網を作るよう再度要求していきます。
二度と再稼働させないよう、是非、抗議と白紙撤回の声をお送り頂きますようお願いします。
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課指定廃棄物対策チーム
TEL 03-5501-3152 FAX 03-3593-8262
鮫川村地域整備課
TEL 0247-49-3116 FAX 0247-49-3363