滋賀県琵琶湖 汚染木材チップ放置問題ですが、とにかく滋賀県の行政にも驚きました(゚д゚lll) この問題の経緯をざっと振り返って見ることにします。まずチップがどのようにしておかれていたか画像を集めました。(リンク元は画像をクリックすると出ます)
この画像を見ると、琵琶湖の水に浸かっています。環境中に拡散されていると思われます。
市民環境研究所ブログ より琵琶湖湖岸に投棄された大量の木材チップから きわめて高い放射能を検出
滋賀県の調査では3900ベクレル/kgのセシウムが検出された。地元住民の要請を受けて市民環境研究所の放射能測定チームも木材チップと周辺土壌中に含まれるセシウム137とセシウム134を測定した。採取した試料は常温で風乾したのちに測定するという常法を採用した。
4点の測定結果は6880、7390、8900、12400ベクレル/kgと高い値であった。ブルーシートを被せたままに放置しておける値ではなく、飛散せず、周辺を汚染しない状態に直ちに移して保管すべきである。
このようなものが放置されていたわけですが、滋賀県知事、行政の対応もむちゃくちゃだったことがわかります。
ジャーナリスト木下黄太さんのブログから、木材チップで検索をかけてみました。↓http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/s/%CC%DA%BA%E0%A5%C1%A5%C3%A5%D7
環境保護派である滋賀県知事が、琵琶湖放射能汚染木材チップに関して、専門家に披露した無知蒙昧。 より抜粋
彼女は、結局、環境保護の専門家ではあるが、放射性物質の回避に関しては、特に専門的な知見が無く、適切な指示もできていないということです。
被曝被害は大丈夫と決め付け健康調査しない栃木県の迷妄。明日14時滋賀県庁前、放射能汚染チップ抗議集会。 より抜粋
24日未明(恐らく9時〜11時の間)に撤去作業が始まりました。確認できた内容は以下です。 *作業員4人、県職員3人
*作業員マスクなし、県職員マスク着用
*軽トラ1台、乗用車1台(いずれも名古屋ナンバー)
*門から約10mのチップをフレコンに入れる作業 (土嚢10個位が作業した場所に並べられている)
*飛散防止対策なし
14:00前に撤収。小雨が振り出したからか? ここでのポイントは 【1】飛散防止策をろくにとっていないこと。 【2】作業員にマスクをさせていないこと。
市民環境研究所ブログ より
撤去作業始まる 12/25
写真のように撤去作業が始まっており、迷彩服、ヘルメット、マスクを着用した作業者が2名と他に1名が門扉内で働いており、県の職員3名が道路からの侵入を柵で阻止していた。
チップが入れられたと思える土嚢が数個見えた。チップを重機で掘り起こす作業はなく、静かなものだった。まだ撤去の作業手順が十分に確立していないように思われる。県の職員は、作業現場をあまり覗き込まないでくれ、顔が分かる写真撮影は控えてくれ、撤去作業には県のお金は使っていないなどと話してきた。
そして、ついに木質チップは搬出されました。
【要注意】高濃度放射能汚染木材チップは滋賀⇒富山に搬送。「発酵処理」「バイオマス」関連業者、要確認。
この放射能汚染木材チップが、他の多くの木質のモノと混ぜられて薄められ、発酵したとしても、残差物が一定量残り、それを最終的には県の見通しと異なり焼却処理する可能性もありますし、再利用して土壌改良剤などとして出荷する可能性も考えられます。木材チップを出荷エリアに戻すのではなく、「善意の第三者」に委ねるそうですが、その「善意の第三者」は、「バイオマス」としてガス化してエネルギー転換して利ザヤを取ることが目的のような気がします。そして放射性物質は微生物に移行したり、残滓の中に残っていることになります。みかけの全体の容量は減りますが、放射性物質はそのままありますから、これは本質的な解決になるかはかなり微妙です。
しかもこの処理をどうするのか、どの業者に委ねるのか、行政がオープンにすべき事なのに、情報は不透明なままです。通常はありえません。
以下、富山の方のツイッターより転載。
1.滋賀県琵琶湖湖畔に不法投棄された、放射能汚染木質チップが福井を経て富山に入ったという確報がありました。その後の行方はわかっていません。 しかし、いくつかの手がかりがあり、搬出先の糾明を急いでおります。 皆さんと情報共有させて下さい。
2.滋賀県は以下の様に電話対応「搬出したことは事実。 県が依頼したということではなく、ある業者が自発的に申し出た。搬出先については一切申し上げられない。チップは8000Bq/kg以下であり、通常の産廃と同様に処理可能であるが、一定の法的資格が必要であり、それは確認済である」
3.滋賀県「木質チップは放射能汚染放射能汚染により焼却濃縮されるため灰の処理が不可能。発酵する木質を処理できる施設が滋賀県内に無い。処理してくれる施設探しに難航していたが、自主的に名乗り出た業者がいた」ちなみに箒したとされる業者ではないと明白に述べていました
4.「発酵 木質チップ 産廃」というキーワードからはこのような会社が浮かび上がってくる。http://www.env.go.jp/council/06earth/y060-49/mat04-4.pdf
このうち、富山より先にあるのは2社だけ。 また、こんな情報もhttp://www.jarus.or.jp/JS05/rikatuyou/sisetujouhou/enerugi/kajima_j.pdf ある。
5.これは木下黄太氏から情報提供頂いたが、ここもそう http://h-port-s.com/company.html
6.その4で言及した富山の業者はこの会社 http://www.izak.co.jp/ の子会社のようである http://www.tgfr.net/profile/ ちなみに、前者は「みんなの力で…」発起人の市長 http://kouikishori.env.go.jp/project/ と懇意で有名
7.その市長は、ガレキに関する行動の違法性を問われ、有志市民から告訴されたが受理されないとみるや反撃に出た http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=958
8.この一連の流れは何を意味するのでしょうか? 件の木質チップは一説には12000Bq/kgあるとの報告もあります http://jigokunosatamokane.blog.fc2.com/blog-entry-1120.html … が、このようなモノが全国に流通可能であるという事実です。 ここで真実を明らかにしなければ
9.以上、現時点での情報共有をさせて頂きました。ご覧になりました皆様方には、是非とも疑わしい企業への事実確認をお願い申し上げます。 再度いいますが、これは滋賀―富山の話ではありません。全国で起こりうる話です。 ここで止めれば、次も止められるかもしれません。 連帯を。
現時点で、直接「木質チップ 発酵」に関係する富山の業者2か所に直接問い合わせたが、「滋賀からは来ていない」との返答。
続報 その後、富山県内で木材から発酵加工(堆肥作成など)を行っている会社、朝からあわせて5社に問い合わせましたが、現時点では滋賀県から搬入されたものには心当たりがないとのこと。
(管理人)
結局、富山から、さらに現在、東北、福島のエリアを搬送中です。一体全国のどこに持っていかれるのかわかりません。((((;゚Д゚))))
一度汚染物質を受け入れるという道筋がついてしまった自治体は、ずっといろいろな危険物が来るようになってしまうと思います。 震災がれきを焼却した北九州市そして富山も。産廃業者が日本で最も多い山口県も。セメントは廃棄物を混ぜて商品化できるためセメント工場がある地域も狙われるかもしれません。リサイクルという美名でなんでもアリになってしまうと思います。この一連の経過から分かることは、やはり、木質バイオマスといった再生可能エネルギーは、放射性物質の拡散になってしまうということです。
関東東北の山の木が放射能汚染されてしまったわけですから、その木を使った木材チップは当然放射能汚染され、汚染木を用いる木質バイオマス(発酵・燃焼)はすべて、放射性物質の再拡散になるのです。
発酵系・燃焼系も含めてバイオマスの推進をする人の中に脱原発市民がいます。
反被曝のための脱原発のはずなのに、放射能汚染汚染された木屑などの放射性廃棄物の処理においては、結局、再エネとリサイクルで全国に放射性物質を拡散することにつながってしまいます。
再エネを推進する市民や環境NPOは、その矛盾を完全に無視して、脱原発と自然エネルギーを声高に叫んでいます。
理由は環境NPOが、国や財団から補助金をもらって活動をしているからです。補助金は反被曝や放射能といった看板では貰えません。補助金を貰うためには「地球温暖化防止と再エネ」を看板に据える。
そうすると被曝防御の活動はできない。従って再エネ推進する環境NPOや脱原発市民は、放射性物質の拡散をやめろと強く言えなくなってしまうのです。地域にある環境NPOのHPを見ても大概がれき拡散に反対していません。
今回の木質チップの対応の件でも、嘉田知事も脱原発は叫んでも反被曝ではないということがわかりました。
飯田哲也氏の特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所の事業報告は、なんと原発推進団体である日本財団の関連サイトに置かれています。
https://fields.canpan.info/organization/detail/1865855892
そして、ウランを買っている原発推進企業、三井物産から支援を堂々と受けています。http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2008/1189330_1492.html
日本財団について http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1982/00359/mokuji.htm
(管理人)
再エネを推進する市民で、明確に放射性廃棄物の拡散に反対している人はいません。再エネを推進することは、放射性廃棄物を再エネとリサイクルで全国に流通させることにつながるからです。がれき反対運動を通じて分かりました。
だから脱原発を標榜し、再エネを推進する市民は廃棄物に関して不勉強、または飯田氏など有名人や専門家を信じたい人、または再エネの利害関係者(業者、特にファンド)なのです。活動内容をよくみるとISEPは、再エネは推進しても原発反対していないことがわかります。放射能という文字すらありません。
それなのに、どうして、「脱原発の」有名人ということでテレビ等に出ているのでしょうか?脱原発市民がメディアでコントロールされているのだと思います。
山口県の脱原発を願う皆さん、この事実を踏まえて、次の知事選でご判断ください。
ネットで検証してみてください。再エネ推進する人は反被曝、放射能防御を強く言わないことがわかります。仮に言ったとしても、必ず保養活動という方向になっています。放射能の拡散には反対していません。
どうかしがらみで判断しないでください。
再生可能エネルギーの推進をしたところで原発をなくすことに繋がりませんし、反被曝にも繋がりません。
参考