Quantcast
Channel: ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造
Viewing all articles
Browse latest Browse all 802

松下竜一十回忌 耶馬溪の自然を守る会 図子さん「先生の言葉を素直に受け止めて日々勉強していきたい」

$
0
0

http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/06/08/010731336

 

【スピーチ文字起こし】

こんにちは、大分県中津市耶馬溪町の下郷という村から来ました図子謙一、32歳です。宜しくお願いします。

僕は、福島原発事故以前は原発の事とか気にもせず、電気も使い放題使って生きてきたんですけど、事故をきっかけに様々な問題に気付き始めて、東京でのお金中心の生活を捨てて、大分県に移住してきました。

僕は今、下郷村の山の中でなるべく電気を使わずに、野菜とかお米を育てながら自然と共存出来るような生活を模索しています。

原発事故以来、多くの人が安全で自然な暮らしを求めて九州へ移住して来てるんですけど、僕が下郷というところに移住を決めた理由の一つに農薬とか化学肥料とか除草剤などを使わない、無農薬有機栽培で有名な『下郷農協』があるんですね・・

僕はその『下郷農協』にたくさんの生産物を供給している『カマギ』という地域に1年前から暮らしています。標高480mくらいの高台で日当たりの良い、なだらかな土地なんですけど、この度メガソーラーが建設されることになりました。

 

今、分かっているだけで2箇所。結構営業でいろんな家を回ってたんで、これからもっと増えるんじゃないかなと思ってるんですけど・・。このカマギっていう地域は今、酪農を営んでいて、その下には田畑が広がっているんですよね。

今回のメガソーラー建設によって、大量の除草剤とかパネルを洗う洗剤とかが定期的に使われる事になると、それらが地下水に流れ込んで、その下で育つ無農薬野菜は安全性を失っちゃうんですよね。

飲み水とかも汚染されてしまうので、後々人の住めない場所になってしまう可能性すらあると思います。

原発は悪い、自然エネルギーはクリーン、というような漠然としたイメージからメガソーラーのデメリットとか危険性を考えず、安全性などを精査することなく設置しているのが現状だと思います。

CO2削減とか、原発に代わるエネルギーだと言われて、ソーラーパネルとか風車が日本中にどんどん建設されていっているんですけど、原発に反対する市民の多くは自然エネルギー賛成なんじゃないかなと思って、今日は言いたいなと思ってきたんですけど、 

自然エネルギーって言って、確かに太陽とか風は自然のものなんですけど、パネルや風車っていうものは、土に還ることの無い高度な工業製品ですよね。

ソーラーパネルだって、大地を掘り起こして得られる地下鉱物「レアアース希少金属」っていうのを使ってるし、それの精錬の際に出される放射性物質によって健康被害が生じてるのが現状なんですよね。

パネルの寿命は15年から20年と言われていまけど、現在のところリサイクルも確立されてないですし、いずれ確立されるだろう・・・という希望的観測で設置が行われていうのが、原発と全く一緒やなと思って、廃棄物の処理方法がないまま推進してるというのはありえへんなと。あの原発事故から何を学んだのか?というのがあります。 

また、自然エネルギーの不安定な電力を補うために、原発以上に火力発電のバックアップが必要になるんですよね。パネルや風車を作るために、そしてバックアップのために莫大な化石燃料が消費してるんですよね。

自然エネルギーでは発電装置そのものを作ることはできないんです。パネルの電気でパネルは作れないし、風車で生まれた電気では風車自体は作れません。

作れば作るほど廃棄物が増えて、化石燃料の浪費になります。

自然エネルギー、再生可能エネルギーを進める理由に「地球温暖化防止」とか「CO2削減」とか言われてますけど、原発も同じ理由で推進されてきました。今「CO2地球温暖化説」っていうのは間違いであるということが世界的に言われるようになって、検証がされています。

原発と再生可能エネルギーの二本立てのエネルギー政策っていうのは麻生政権の時に既に決められていた「国策」で、原発に反対するのであれば再生可能エネルギーにも反対しなければ整合性が取れません。 

「一体、物をそげえ造っちから、どげえすんのか」

「誰かの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、 その文化生活をこそ問い直さねばならぬ」

「今ある電力で成り立つような文化生活をこそ考えよう」

このように電力文化をも拒否できる思想として提示されたのが『暗闇の思想』やと思います。

松下先生の示してくださったこの『暗闇の思想』こそ、僕たちが今選ぶべき道なんじゃないかなと思います。

僕はこの思想にこそ「光」があるように感じているんですよね。

松下先生が今、生きてたら、この自然エネルギーって言われながらどんどん開発されてる日本の状況をどう思われるかなと・・・

自然エネルギーを推進していく前に、僕等は自然エネルギーのこととかもっと知っていかなあかんと思うし、先生の言葉を素直に受け止めて、みんなで日々勉強していけたらなと思います。ありがとうございました。

 

耶馬溪の自然を守る会 yabakei.nature@gmail.com

松下竜一さんの絵は図子佳美さん

 

松下竜一 暗闇の思想↓ 

http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/s/%B0%C5%B0%C7

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 802

Trending Articles