海の日:岩手・宮城の海水浴場 海開きが7割できず
http://mainichi.jp/select/news/20140720k0000m040083000c.html
毎日新聞 2014年07月19日 22時26分(最終更新 07月19日 22時41分)
◇砂浜消滅や防潮堤の復旧工事中で21日に東日本大震災後4度目の「海の日」を迎える岩手、宮城両県内では、いまだに7割以上の海水浴場が閉鎖中だ。津波による砂浜の消滅や防潮堤の復旧工事で立ち入り禁止になっているためで、海開きは「早くても5年後」と見込む自治体もある。
海水浴場が27カ所ある宮城県内で、この夏に利用できるのは5カ所のみだ。「砂浜は地盤沈下し、消波ブロックも打ち上げられたままの状態」(女川町)などが理由という。
岩手県では北部の7海水浴場は利用可能だが、陸前高田市や大船渡市など南部では復旧工事の車両が2018年度まで往来するため海開きができない。大船渡市の担当者は「内陸部の市町からも問い合わせがあるが、海開きまでは時間がかかる。工事が終わっても砂浜が再生するかどうか」と話す。
陸前高田市立高田小5年の松田由希菜さん(10)は、2年生だった11年7月、景勝地・高田松原で海水浴をしている夢を見て、その絵を描いた。作文には「海と砂浜を思い出した」と書いた。だが、3年後の今は「海で泳ぎたいとは思わない。海の記憶は薄れたし、もう浜は消えたんだという感覚が当たり前のように心の中でできちゃって」という。
精神科医で京都大非常勤講師の片田珠美さんは「プールと異なり、潮の流れがあって、生き物も見つかる海では探求心を深められる。学ぶことが多い」と、海水浴の経験は子どもたちの成長にプラスになると指摘する。
陸前高田市の小学校などではプールも津波で壊れたまま。近隣校の施設を借りており、水泳の授業も震災前のように行うことができない。【根本太一】
海開き:吉里吉里海岸で4年ぶり 震災後初 岩手・大槌町
http://mainichi.jp/select/news/20140726k0000e040158000c.html
毎日新聞 2014年07月26日 11時27分(最終更新 07月26日 15時39分)
岩手県大槌町の吉里吉里海岸海水浴場で26日、東日本大震災後で初めての海開きが行われ、海水浴を楽しむ人たちの声が4年ぶりに響いた。
震災前は、ひと夏で2万人以上が訪れていたが、震災の津波で浜にがれきが漂着するなど大被害を受けた。全国から集ったボランティアらの清掃活動などにより、再開にこぎ着けた。同町の中学1年、芳賀勝さん(13)は「震災後、水遊びができなくなっていたので、この日を待っていた」と笑顔を見せた。
同海岸では防潮堤工事が行われており、泳げるのは幅約130メートル、岸から約50メートルの区域と、海岸全体の3分の1。工事が本格化する来夏以降は進捗(しんちょく)状況により浜を開放できるか判断するという。【佐々木順一】
(管理人より) 海開きできないとしながらも結局しています。上二つの記事も、いっさい海や砂の汚染に触れていません。工事が理由で海開きできないということになっています。
子供たちは危険性がわからないのですから、子供が楽しそうに海遊びする写真が安全性を示すものではありません。
大槌町のHPより
2013/7/1 吉里吉里海岸の水質検査 検出下限値は書かれていません。2013/7/24 吉里吉里海岸の水質検査 放射性物質や化学物質の検査はありません。
大槌町のHPで検索をかけてもこの2つ以外出てこない不思議・・・・
平成26年7月定例記者会見 町長発言 より転載
吉里吉里海岸海水浴場の開設について吉里吉里海岸海水浴場」について、震災後初めてとなる今シーズンの開設が決まりましたので、概要をご報告いたします。
吉里吉里海岸海水浴場につきましては、震災前から多くの町民に親しまれてきた海水浴場でしたが、震災以降、砂浜や海中のガレキといった支障物の撤去が進まず、地盤沈下や津波による砂浜の消失、シャワーやトイレといった海水浴施設の未整備など、海水浴場としての開設が困難な状況が続いておりました。 一方、これまでも地元を中心に海水浴場開設の強い要望が寄せられており、昨年度は海水浴場付近の海中ガレキの撤去も完了したこともあり、安全が確認された一部の区域に限定されますが、今回の海水浴場の開設に至ったところであります。 開設期間は、平成26年7月26日(土)から8月10日(日)までの16日間、時間は午前8時30分から午後3時までを予定しております。 開設にあたっては、あらかじめダイバーによる海中支障物の目視調査を実施しており、安全が確認された岸から50メートル、横幅130メートルの範囲をブイやロープなどで目印を表示したうえで遊泳を案内することとしております。 設備などにつきましては、簡易トイレと手洗い場を海水浴場内に設置するとともに、復興まちづくり大槌株式会社に協力いただき、来場者向け駐車場とシャワー設備を「ホワイトベース大槌」に用意いたします。 また、駐車場は、大槌町農村広場グラウンドにも準備し、ホワイトベースと合わせておよそ100台の駐車区画を確保しております。 期間中、現地には監視員を配置し、安全・安心な海水浴を楽しんでいただけるよう努めるほか、週末限定となりますが、盛岡ライフセービングクラブからの申し出により、複数名のライフセーバーが会場に常駐することにしています。 また、災害など万が一に備えての避難経路を設定し、現地でのわかりやすい表示と避難誘導の徹底を図ることとしております。 なお、先日、県から公表されましたとおり、海水浴場としての水質検査結果は「水質A」と判定されておりますとともに、海水の放射性物質濃度と砂浜の空間放射線量率の測定結果につきましても、いずれも安全値であることを確認しております。 海水浴場開設に関連しての主な日程ですが、安全祈願の神事を7月24日(木)午前10時から現地で執り行いますとともに、地域の皆様が主体となって、26日には「砂の芸術祭」「スタンドアップ・パドルサーフイン体験会」「シーカヤック体験会」が予定されているほか、8月2日には「ビーチバレー大会」などのイベントが開催されると伺っております。ぜひ大勢の方にご来場いただき、海水浴もイベントも大いに楽しんでいただければと思います。 吉里吉里海岸は、震災後も地元の自治会を中心に地域の方々が清掃活動に積極的に参加されるなど、地域の皆さまに愛され、親しまれてきた海岸です。今回、こうして海水浴場を開設できることで、大槌の子供たちが地元の海に親しみ、地域の豊かな自然を感じる機会になることを期待しますとともに、町内外からお越しになられる皆様にあらためて海の魅力を感じていただき、安全に、楽しく海水浴をお楽しみいただければと強く願っております。
岩手県HP 海水浴場の水質調査について
水浴場の放射性物質に関する指針について(環境省)平 成 2 4 年 6 月 8 日
岩手県も大槌町も砂の検査はしていないということです。
吉里吉里海岸
所在地:岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里
電話番号:0193-42-2111(大槌町役場)
時系列に写真などで見ていきます。
巨大津波三陸沿岸被災地の今・大槌町 より 大槌町・吉里吉里地区 311直後でしょうか。
岩手県大槌町 吉里吉里海岸の瓦礫置場の線量報告 2012/04/29 吉里吉里海岸 放射線量測定 番外編 〜海岸清掃と行政の問題に付いて より 2012年10月29日吉里吉里漁港 平成25年7月9日現在 (Wordファイル 4.0MB)
砂をふるいにかける大変な作業なども地元の人々やボランティアさんの手で行われていたようです。しかし、その砂浜のすぐ隣には2012年10月までは少なくとも震災がれき置き場が存在していました。
放射性物質や化学物質に汚染された震災がれきが波に洗われ、海水に染み出していました。
私は、掃除をされた人たちの体調や、砂浜の砂の汚染、海水の化学物質などの汚染がどうなったのか気になっています。
人間の目で見て取り除けないレベルのサイズの粒子の汚染が危険なのです。
海水も、砂浜も汚染というものは均一ではありません。濃淡があるので環境省のような被曝の計算は無意味です。
ヤブロコフ博士の動画を見て欲しいと思います。http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/c/ee9ef2f2b7a3ae84607658a0ea926ace
「それぞれの放射線核種の影響は時間と空間において均質ではない」ヤブロコフ博士
口や目に入る量がわずかでも核種によっては強いダメージを与えるものもあります。
それをサンプリング検査でGOサイン出すという行政の対応は、私はありえないと思います。