風力発電の羽根 折れて落下
NHK福井 12月18日 18時58分
あわら市にある県内最大級の風力発電所で、重さ6.8トンの風車の羽根が、根元から折れて落下する事故がありました。
けが人はなく、発電所を管理する会社は、17日の落雷が原因と見て詳しく調べています。
風車の羽根が落下する事故が起きたのは、あわら市北潟にある風力発電所で、東京に本社のあるジェイウインドが運営しています。
管理する会社などによりますと、羽根が折れたのは10基ある風車のうちの1基で、3枚の羽根のうち1枚が折れて落下しているのを18日朝、点検を委託されている近くの人が見つけました。
風車は、高さ75メートルで、グラスファイバー製の羽根は、長さ40メートル、重さ6.8トンあり、羽根は根元から折れて落下しています。
また、折れた羽根以外にも、もう1枚の羽根も根元から折れてぶら下がっている状態です。
風車の周辺は畑ですが、警察によりますと、この事故によるけが人はないということです。
発電所を管理する「ジェイウインドサービス」は、17日、落雷によって羽根が折れたとみて詳しい原因を調べるとともに、折れた羽根の回収を急いでいます。
この風力発電所は、年間の発生電力量が約3840万キロワットアワーと、約1万世帯の電力を賄うことが出来る、県内最大級の風力発電所で、発電した電力は北陸電力に販売しているため、停電などの影響はないということです。
12月18日 18時58分
落雷?で羽根折れる、風力発電機すべてストップ
読売新聞 2015年12月19日 07時49分
風力電源事業会社「ジェイウインド」(本社・東京)は18日、福井県あわら市北潟の「あわら北潟風力発電所」4号機(高さ75メートル)で、風車の羽根3枚のうち2枚が折れて1枚が落下、もう1枚が垂れ下がっている状態だと発表した。
けが人はいなかった。この影響で配電線が切れ、同発電所の風力発電機全10基が停止。運転再開のめどは立っていない。
同社によると、18日午前8時頃、地元の住民が通報。羽根は長さ40メートル、重さ6・8トンで、根元から5メートル程度の部分から折れていたという。垂れ下がっている1枚が落下する危険があることから、同社は4号機周辺を通行止めとしている。
17日には付近で落雷があったといい、同社は落雷が原因の可能性があるとみて調査を進めている。
風力発電所の羽根が落下、宙づり 福井・あわら、破損原因は不明
福井新聞(2015年12月19日午前7時00分)
福井県あわら市北潟にある電源開発の子会社ジェイウインド(本社東京)の風力発電所1基で18日、3枚ある羽根のうち2枚が根元から折れているのが見つかった。1枚はほぼ真下に落下し1枚は宙づり状態になっている。破損の原因は不明。けが人はなかった。
羽根が折れたのは全10基のうち北潟地区の富津区に建つ4号機。支柱は高さ約75メートル、羽根の長さは各40メートルで重さは約6・8トン。1枚は根元部分約5メートルを残し、北側の道に落下した。南側にはプラスチック繊維素材などの細かな部品が最大約300メートルまで飛散していた。
4号機周辺の畑では特産サツマイモ「とみつ金時」が栽培されているが、すでに収穫を終えており、この日農作業をしている人は見られなかった。同社は宙づりの1枚が落下する危険があるため、周辺に警備員を配置する対応をとった。羽根の撤去時期は未定。
電源開発などによると17日は4号機を含む7基を運転していたが、同日午後9時ごろに設備異常を感知し、全基の運転が自動で止まった。地元への説明は、原因を探り対策をまとめた上で行う。対策がまとまるまで全10基の運転は取りやめる。
同発電所では2013年12月にも6号機で羽根の先端部品が落下する事故があった。その後も4基で羽根の角度調整を滑らかにする部品「ピッチベアリング」に亀裂が見つかり、全基の部品を12月上旬までに交換した。4号機は10月に部品交換を終えている。
北潟地区区長会の丸岡栄一会長(65)は「住民は不安を感じている。原因究明とその対応をしっかりして説明をしてほしい」としている。
あわら市の風車の羽根破損 原因分からず~宙づりの1枚を撤去へ(2015/12/19 18:26) 福井テレビ
あわら・風力発電所 羽根2枚が破損
中日新聞 2015年12月19日
1枚は道路に落下あわら市北潟の風力発電所「あわら夢ぐるま」で風車の一機の羽根三枚うち一枚が落下、一枚が根元から折れ、ぶら下がった状態になっていることが十八日、分かった。羽根の重さは一枚約七トン。十七日夜の発生とみられ人や建物に被害はなかったが、地元の住民は「畑にいる時間だったら…」と不安な表情を浮かべていた。 (本田優子)
羽根が破損したのは十機ある風車のうち海沿いの4号機で、十八日午前八時ごろ、地元の人から市に通報があった。風車の高さは約七十五メートルで、羽根の長さは約四十メートル。羽根は風車の下の道路に沿って横たわって落下していた。周辺の畑には素材とみられるグラスファイバーや発泡スチロールの破片が散乱し、約二百メートル離れたところでも確認された。もう一枚は羽根の先を真下にしてぶら下がっている。
同発電所を設置している風力発電事業者のジェイウインド(東京)ではすべての風車を停止させた上で、担当者を市などに出向かせ謝罪した。同社は電源開発(Jパワー)の100%子会社で、二〇〇五年五月に岩手県内の風力発電所で羽根が一枚折れる事故が発生しているが、二枚同時に破損したのは初めて。同社では「早急に原因を調査する」としている。
地元富津区の福島政男区長(67)は十七日の夜間に、地震のような振動を感じたという。「雷も聞こえなかったし強い風もなかったと思う。住民の不安を取り除くためにも、できるだけ早く原因を突き止めてほしい」と話していた。
橋本達也市長は「今回は地元の信頼を損ねる重大事故で強い憤りを感じている。今後、地元の理解を得るための最大限の努力と抜本的な改善策を講じるように強く求める」とのコメントを発表した。
同発電所では、二〇一三年十二月に6号機で羽根の先に付いている「レセプター」と呼ばれる部品が落下する事故があった。また、昨年六月からは羽根の根元のピッチベアリングの不具合による交換が順次行われており、4号機は今月初めに工事が完了したばかりだった。
住民安全確保など事業者に県が要請県安全環境部の桜本宏部長は電源開発風力事業室の総括マネジャーを県庁に呼び、再生エネルギーへの期待が高まる中で再び落下事故を起こしたことに対し「極めて遺憾」と指摘。地域住民の安全確保の徹底と、事故の原因究明、再発防止を要請した。
羽根が落下したり、折れたりした風力発電所「あわら夢ぐるま」4号機。折れた羽根の一部が付近の畑に散乱している=いずれも18日、あわら市北潟で
風車近くの道路に落下した羽根(ジェイウインド提供)
風力発電の羽根破損原因を推測 ジェイウインド、過回転で過剰負荷
福井新聞 2015年12月22日 午前7時
(管理人より) 福井県あわら市の風力発電の事故について時系列に、報道された記事をまとめておきます。
時系列に記事を読んでいくとわかりますが、記事には、微妙に正確とは言えないタイトルがつけられています。
「羽根破損」というよりも、明らかに「風力発電落下事故」です。巨大な風力発電の設備が落下してきて、落下した地点に、もし人がいたら死んでいたわけですから。
報道内容に違いがあり、ひとつの記事しか見てないと判断を間違うことになります。
地元民でも、全部チェックしてる人はいませんから 前半の報道だけみて「雷で破損した」と勘違いする人は多いのではないでしょうか?
NHK福井や福井テレビは破損原因を報じたのでしょうか。見つかりません。福井新聞を見てる人以外は知らないままということになるのではないでしょうか?
12/18 羽根が根元から折れて落下。すべて風車を止めたという第一報(福井テレビ)
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12/18 落雷が原因ではないかと報道。停電なし強調。(NHK)
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12/19 配電線が切れ、風力発電機全10基が停止と報道(読売)
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12/19 全機が自動で止まった、300mまで破片散乱と報道 (福井新聞)
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12/19 宙吊り一枚撤去(福井テレビ)
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12/19 「雷も聞こえなかったし強い風もなかった」 破片が200mまで散乱と報道(中日)
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12/22落雷の記録なし。制御機能の異常で過回転が事故の原因。(福井新聞)
風力発電設備の制御機能そのものに問題があったなら、今後のあわら北潟風力発電所の営業に大きな支障が出ることになります。
さらに風力発電全体、国策の再生可能エネルギーへの影響も出てくるため、「雷が原因」の第一報をNHKが流したように思えてなりません。
この落下事故について 電源開発のHPのニュースにも出ていません。
電源開発株式会社のHP より あわら北潟風力発電所
福井県における初の大規模ウィンドファーム(愛称:あわら夢ぐるま)です。
周囲にはあわら市の特産物である甘藷畑(富津金時)が広がっており、農業との共生を図っています。
所在地: 福井県あわら市
発電所出力: 20,000kW
風車発電機: 2,000kW×10基
年間発生電力量: 約3,840万kWh(一般家庭約11,000世帯分の年間消費電力量に相当)
営業運転開始: 2011年2月
(株)グリーンパワーとなっていますが、平成23年4月1日に合併して電源開発の子会社ジェイウインド(本社東京)となっています。(http://www.jpower.co.jp/news_release/news110401_2.html)
2011年に稼働を始めてから、4年しか経っていないというのに、
すでにこの風力発電所では2回の落下事故が起きているということです。
前回 http://matome.naver.jp/odai/2138753758661347401?&page=3 より
周辺にはさつまいもの畑もあって農作業をする人もいるのに、本当に恐ろしい話です。
300m先から飛んでくる風車の破片をよけられる人はいません。
海外でも日本でも落下事故が相次いでいます。 日本風力発電協会 トラブルレポート
経産省が風力発電検査を義務化というニュースもありましたが意味ないですね。むしろ審査など簡単にしてどんどん風力発電をつくろうとしています。
大義名分は「温暖化防止」「クリーンエネルギー」。
反原発市民は「原発に代わる」という嘘に騙されて、自然エネルギー推進の方向に誘導され、原発を再稼働されたのです。
風力発電の事故の様子を見て、原発と同じように、安全神話で騙されているということがどうしてわからないのでしょうか?