森のイスキア 佐藤初女さんの「おむすび」
佐藤初女さんの「森のイスキア風ゴーヤチャンプル」と「なます」
料理は化学、そして哲学です
わたしはかぼちゃを煮るとき、最初から味がしみ込むように、火にかける前に調味料を加えます。
かぼちゃを水から煮てやわらかくなったら味をつけるというやり方だと、かぼちゃに水分がいっぱい入ってしまい、調味料が入っていくところがなくなるからです。
かぼちゃが煮立ってぶつかると角がくずれるので、三角形に切ってパズルのように並べて落し蓋をします。
こうすると煮る時間は半分で煮くずれしません。まさに物理なのです。
調理する心が化学であり物理であるなら、それを一歩深くするのが哲学です。
食材をいのちとして受け入れる。にんじんでも大根でも、わたしは皮をむくときに皮むき器は使いません。
自分なら皮むき器でぐいぐいやられると痛いだろう、と感じるからです。
また、わたしたちも迷ったときには、休むと考えが出てくるように、食材も透き通ったら火を止め、味をつけてとけ込ませると、香りがよく歯ごたえもいいものができます。
多くの料理が、休ませることで味が自然になるのです。
目の前にあるこの食材がもし自分なら、もし人なら、どう生かすべきか。
そんなふうに考えていくと調理には哲学が入るのだな、と感じます。
料理は大きなものを教えてくれるのですね。
愛蔵版 初女さんのお料理 佐藤初女 主婦の友社
めんどうくさいという心が地球を破壊します
作るのがめんどうだから使い捨てのパックに入った弁当やおそうざいを買ってくる、生ゴミの水を切るのがめんどうくさいから、ポリ袋を何重にもしてゴミに出す。
めんどうで、めんどうで、という気持ちのせいで、ゴミが増えていきます。
めんどうくさいというのが、地球破壊の原因をどれほど作っているのでしょうか・・・・
(管理人より) 佐藤初女さんを追悼して、ブログ記事を書きました。おむすびも我流になっていたので、佐藤さんのやり方を見習ってもう一度丁寧に作っています。
つい先日も、節分で、売れ残った恵方巻が大量に廃棄される問題が起きました。
豪華なケースに入った巻き寿司がそのままゴミ袋に入れられて捨てられる有様に言葉を失います。
日本中の人が、佐藤初女さんの言われていることを腑に落としていれば、こんなことにはならないのに・・・・・
廃棄カツ横流し問題や、恵方巻廃棄問題は氷山の一角で、食べ物をおろそかにしているからあらゆる問題が起こっているのではないか・・・そう思います。