市長に贈賄申し込んだ佐世保市議を逮捕
テレビ長崎 2016年2月17日 18:43
贈賄事件で現職の佐世保市議を逮捕です。佐世保市宇久島のメガソーラーパーク事業に絡み、佐世保市の朝長市長に現金100万円を渡そうとしたとして、大岩博文佐世保市議がきょう逮捕されました。
贈賄の疑いで逮捕されたのは、佐世保市議会議員の大岩博文容疑者(63)です。警察などによりますと、大岩容疑者はおととし9月下旬から10月上旬までの間に佐世保市内の朝長市長の後援会事務所を訪ね、所長の男性に「市長に渡せばわかるけん」などと言って、現金100万円を渡しました。宇久島メガソーラーパークの事業認可などで便宜を受けたいとの趣旨で贈賄を申し込んだ容疑が持たれています。後援会事務所の所長はその日のうちに朝長市長に確認の電話を入れましたが、市長は申し出を断ったということです。現金は、数日後に大岩容疑者に返還されました。警察の調べに対し大岩容疑者は容疑を認めていて「メガソーラー事業がとん挫したら困る」との趣旨の供述をしているということです。大岩容疑者が推進している宇久島メガソーラーパーク事業は750ヘクタールの農地に支柱を立ててその上にソーラーパネルを置く「営農型太陽光発電」で、来年度中の着工を目指していました。
朝長佐世保市長「返すよう指示」
テレビ長崎 2016年2月17日 18:46
今回の大岩市議の逮捕を受け佐世保市の朝長市長は「事務所に持ってきた金はすぐに返すよう指示した」として、事件への関与を否定しました。
朝長佐世保市長「一昨年の、多分夏から秋にかけて」「事務所に来て、金銭を置いていった。それに対し、その日の夜に報告を受け訳のわからない金銭を頂くわけにはいかないと断った」
朝長市長は今回の贈賄事件に絡み、去年の夏から数回、警察から事情を聞かれていましたが、金は後援会事務所の所長に、翌日には返すよう指示したとして、この件については終わったことだと思っていたと話しています。
「議員としてこういう形で逮捕されたのは残念」「事件が起こったことでメガソーラーの計画自体が頓挫することを懸念している」
宇久メガソーラー贈賄事件 逮捕の佐世保市議に関連会社社長から個人献金
テレビ長崎 2016年2月18日 18:49
まずは、佐世保市宇久島のメガソーラー事業をめぐる贈賄事件です。きのう逮捕された佐世保市議会議員の大岩博文容疑者は、朝長市長の後援会事務所に、現金を「裸」のままで持参していました。また、事件のあったころメガソーラーパークの関連会社の社長から大岩容疑者の後援会に、150万円の個人献金があったことも分かりました。警察ではこれらの関連を調べています。
この事件は、佐世保市議の大岩博文容疑者(63)が、おととし9月下旬から10月上旬までの間に、佐世保市宇久島のメガソーラーパークの事業認可などで便宜を受けるために、朝長市長に現金100万円を渡そうとした贈賄の疑いで、きのう逮捕されたものです。犯行が行われたおととしの政治資金収支報告書によりますと、この頃、大岩容疑者の後援会にメガソーラーパークの用地の借り受けなどを行う会社の社長から150万円の個人献金があったことが分かりました。この年の後援会への献金は、このほかには大岩容疑者の所属する自民党長崎県連以外になく、警察では朝長市長に渡そうとした現金100万円との関連を調べています。大岩容疑者はあす午前送検される予定です。
ところで朝長市長の後援会事務所によりますと、大岩容疑者は、事件当日は1人で朝長事務所を訪れ、所長の男性に現金100万円をそのまま手渡しました。所長は、政治献金かと思い領収書を書こうとしたところ、大岩容疑者が「市長も了解済みだから」と述べたため、疑問に思い「裸ではおかしいのでは」と尋ねると、レジ袋のようなものに金を入れて差し出したということです。所長は朝長市長の指示を受け、後日、大岩容疑者を事務所に呼び出し、現金を返しています。また事件があった時期は大岩容疑者の事務所が近くにあったため、毎日のように足しげく市長の後援会事務所に通っていたということです。
大岩容疑者は市議3期目で自民党系会派に所属し、文教厚生委員会の副委員長を務めています。けさは臨時の市議会会派代表者会が開かれ、正副議長を含む9人が出席して市岡議長が事件の内容を説明しました。
佐世保市議会 市岡博道議長「私が知る限り、佐世保市議会始まって以来、現職の議員が容疑をかけられて逮捕という事案は初めて」「(信頼回復するためには)改めて強い責任感を持って議員生活を果たすことに尽きる」
贈賄事件、期待が膨らむ事業に島は
テレビ長崎 2016年2月18日 18:52
地元・宇久島を取材するとソーラー事業と切っても切れない大岩容疑者の政治家生命が見えてきました。
佐世保市宇久町にある大岩容疑者の自宅前の広大な土地。大岩容疑者は3年ほど前から、こうした耕作放棄地を利用した世界最大となる「営農型太陽光発電」を先頭に立って推進してきました。計画では、島の面積のおよそ3割、750ヘクタールに、柱つきの太陽光パネルを設置。牧草を育てながら、年間およそ14万世帯分の電力をつくって九州電力に販売し、さらに設備の点検などによる雇用の創出も図ろうというものです。過疎化が進む島にとっては非常に魅力的な計画で、地権者およそ千人が合意し手続きを進めてきました。
宇久町民「人が来てお金が落ちるそれで島が潤う」「宇久島はほとんどみんな(参加している)」
大岩容疑者と二人三脚で事業の実現にほん走したのが、現地の事業準備会社の社員でもあり、地元後援会の幹部を務めた男性です。複数の地元関係者によると、2人は去年の市議会議員選挙で一緒に活動していて、高まる島民の期待とともにソーラー事業と大岩容疑者の政治家生命は次第に一体のものとなっていったということです。しかし工事手続きが思ったように進まない中、電力の買い取りも不透明になりソーラー事業は現在足踏み状態です。
宇久町民「なるかならんか分からんと」「住民も言いますよどうなってるんだって長いですもん準備始まってから」「焦りがでてきてそういうことになったのでは」「良い人よ」
島の将来を左右するソーラー事業の実現の見通しはいまだに立っていない中、今回の事件に地元では動揺と怒りが広がっています。
贈賄で逮捕の佐世保市議 毎日事務所訪れる
テレビ長崎 2016年2月18日 12:00
佐世保市の朝長市長に賄賂を渡そうとした贈賄の疑いできのう逮捕された佐世保市議会議員の大岩博文容疑者が、事件があった時期に毎日のように市長の後援会事務所に通っていたことがわかりました。この事件は佐世保市議の大岩博文容疑者(63)がおととし9月下旬から10月上旬までの間に、佐世保市宇久島のメガソーラーパークの事業認可などで便宜を受けるために、朝長市長に現金100万円を渡そうとした贈賄の疑いできのう逮捕されたものです。警察は市役所の議員控え室と大岩容疑者の自宅や車など12ヵ所を家宅捜索し、ノートや政務活動費の関係書類、パソコン、携帯電話などおよそ700点を押収しました。大岩容疑者は市議3期目で自民党系会派に所属し、文教厚生委員会の副委員長を務めています。けさは議会の会派代表者会が臨時で開かれ、正副議長を含む9人が出席して市岡議長が事件の内容を説明しました。市岡博道議長は「私が知る限り佐世保市議会始まって以来、現職の議員が容疑をかけられて逮捕という事案は初めて。信頼回復するためには改めて強い責任感を持って議員生活を果たすことに尽きる」と述べました。朝長市長の後援会事務所によりますと、大岩容疑者は事件当日、佐世保市内の事務所で所長の男性に現金100万円を渡しました。所長は政治献金かと思い領収書を書こうとしたところ、大岩容疑者は「市長も了解済みだから」と話した後その場を立ち去り、所長は後日現金を返却したということです。また、事件があった時期は大岩容疑者の事務所が近くにあったため、毎日のように市長の後援会事務所を訪れていたということです。大岩容疑者はあす送検される予定です。
贈賄で逮捕の前佐世保市議を送検
テレビ長崎 2016年2月19日 12:02
佐世保市の朝長市長に賄賂を渡そうとした贈賄の疑いでおととい逮捕された前佐世保市議会議員の大岩博文容疑者が、けさ長崎地検佐世保支部に身柄を送られました。送検されたのは、きのう佐世保市議を辞職した大岩博文容疑者(63)です。大岩容疑者はおととし9月下旬から10月上旬までの間に佐世保市宇久島のメガソーラーパークの事業認可などで便宜を受けるために、朝長市長に現金100万円を渡そうとした贈賄の疑いでおととい逮捕されました。容疑は認めているということです。おととしの政治資金収支報告書によりますと、このころ大岩容疑者の後援会にメガソーラーパークの用地の借り受けなどを行う会社の社長から、150万円の個人献金があったことがわかっています。さらに事業を円滑に進めるための資金も渡っていたとみられ、関係者によりますと、大岩容疑者はこうした金で関係団体に飲食などをさせていたということです。
(管理人より) まとめときます。
メガソーラーパークの用地の借り受けなどを行う会社の社長から大岩容疑者の後援会に、150万円の個人献金
大岩容疑者はこうした金で関係団体に飲食などをさせていた
↓
大岩容疑者が朝長市長に現金100万円を渡そうと後援会事務所に現金を持参し置いて帰る
↓
朝長市長は後援会事務所長から100万円を大岩容疑者に返す
↓
2/17逮捕
↓
2/19送検
「メガソーラーパークの用地の借り受けなどを行う会社」というのは宇久島メガソーラーパークサービス株式会社
事業用地の交渉をおこなう宇久島メガソーラーパークサービス株式会社(本社:長崎県佐世保市宇久町平、社長:赤木 順二、以下UMSPS)が、島内の農地や耕作放棄地などを土地所有者から借り受け、発電事業のSPC(特別目的会社)であるテラソール合同会社に転貸します。
原発と同じですね。
どこがクリーンエネルギーなんでしょうね。
島民がこのような市議に向かって 「良い人よ」 っていう感覚にも絶望です。