http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130807-00000005-okinawat-oki
墜落ヘリ同種機に放射性物質 06年米軍HP明記沖縄タイムス 8月7日(水)10時4分配信
米軍キャンプ・ハンセンに5日墜落したHH60救難ヘリコプターの同種機の部品に、放射性物質のストロンチウム90が使われていた。現在閉鎖されている米空軍のホームページに、2006年時点で明記されていた。04年の沖国大ヘリ墜落事故でも同じ物質が焼失し、住民の健康不安を招いている。事故機に使われていたかは不明だが、宜野座村は6日、現場近くのダムで放射性物質の有無も調査した。
事故機はHH60ペイブホーク。米空軍ライトパターソン基地(オハイオ州)のホームページにあった「航空機放射性物質データベース」には、同種のH60ブラックホークの主回転翼に、ストロンチウム90が使われていると記載されていた。飛行中の回転翼のひび割れを調べるセンサー用で、量は不明。嘉手納基地報道部は6日時点で事故機にストロンチウム90が使われていたかは明らかにしていない。
本紙は06年、ホームページを基に米軍に取材し、劣化ウランなど多くの放射性物質が米軍機に使われていたことを報じた。
ストロンチウム90は半減期が約29年。体内に入ると骨に蓄積、放射線を出し続けて骨のがんや白血病などの原因になるとされる。
沖国大の事故では、墜落したCH53Dに使われていたストロンチウム90の一部約1850万ベクレルが燃えたが、米軍は「放射能汚染はない」と主張した。
当時、事故を調査した京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「沖国大事故のように機体が激しく燃えていれば、環境中にまき散らされている。現場写真を見る限り、周辺の森林に付着している可能性が高いのではないか」と指摘。「ストロンチウム90は水溶性であり、万が一水を介して人体に入れば一生消えない。ダムの水は定期的に調査すべきだ」と話した。
一方、原子力規制委員会のホームページで公開している沖縄本島3カ所の空間線量測定結果では、米軍ヘリ墜落後の5日午後5時から6日午後7時までの数値に、日ごろに比べて目立った変化はない。
名護市の北部福祉保健所では0・026〜0・027マイクロシーベルト、うるま市の原子力艦放射能調査施設では0・020〜0・021マイクロシーベルト、那覇市の県庁では0・045〜0・046マイクロシーベルトだった。
2004年8月13日に在日米軍(アメリカ海兵隊)のヘリコプターが沖縄国際大学に墜落した事件である。
事故直後、消火作業が終わった後にアメリカ軍が現場を封鎖し、事故を起こした機体を搬出するまで日本の警察・行政・大学関係者が現場に一切立ち入れなかったことも反発を招いた。さらに当該機のローターブレードには氷結などによる亀裂・劣化を検出するために放射性物質であるストロンチウム90が1個ずつ(CH-53のローターブレードは6枚なので合計6個)のステンレス容器に納められており、そのうちの1つが今回の事故で機体の燃焼により損壊し放射能汚染を引き起こした疑いが持たれている[1]。ただし、米国大使館は報道機関に対して、ストロンチウム90は機体の燃焼、熔解で気化した可能性が高いと回答している。そして、アメリカ軍によって土壌や機体は回収されてしまったことで詳細を解明することは困難になった。
沖縄国際大学HPより 米軍ヘリ墜落事件http://www.okiu.ac.jp/gaiyou/fall_incident/info13.html
http://plaza.rakuten.co.jp/kirkhanawa/diary/200409040000/?scid=we_blg_tw01 より
沖縄タイムスのインターネットニュース
米軍ヘリが墜落した沖縄国際大学の環境汚染調査に向け、米海兵隊、大学、県、米海兵隊委託業者の四者による事前会議が9月2日行われた。
米海兵隊環境保全課は「機体の安全装置にβ線を出す低濃度の放射性物質が使われていた」と答え、機体に放射性物質が存在していたことを初めて認めた。
機体バランサーに劣化ウランが使われていた疑いについては「タングステンを使っていた」と否定し、「安全装置は一般の旅客機に搭載されているのと同種だ。放射性物質の種類は不明で、後日回答したい」とした。
しかし、航空評論家は「古い機種ならば、回転翼の主軸部分に、バランサーとして劣化ウランが使われていた可能性がある。最近の機種ではタングステンが使われているが、製造後に交換するようなものではない」と指摘、軍事評論家も「劣化ウランはただみたいなものだが、タングステンは高価。劣化ウランをバランサーに使う航空機は今でもある筈」と指摘した。
大学側は、さらに詳細な調査が必要だとして、米軍が回収した土壌を含めた総合的な調査を要求。四者で調査項目や方法を決定次第、本格的な調査を開始することで合意した。
オブザーバー参加した宜野湾市職員から「消火活動に当たった消防隊員から健康不安の声が上がっている。事故後、米兵にはどのような検査をしたのか」との質問も出された。米側は、環境調査の担当者であることから詳細は答える立場にないとして、「説明を求められた点については、事実関係が判明次第、答えたい」として理解を求めた。
(管理人より)
沖縄で米軍のヘリがやっぱり墜落しました。先日、岩国基地にオスプレイが来た時にブログ記事に書きましたが「ほれみろ!言わんこっちゃない!」と私は思いました。 2004年に沖縄国際大学にヘリが墜落した事件がありました。このときもストロンチウム90や劣化ウランの放射能汚染が指摘されていました。このとき小出先生が調査をされていますが、今回のヘリ墜落も水源地の放射能汚染が懸念されています。「空間線量は大丈夫でした」みたいな報道はおかしい。土や水の検査が必要なのに!
ニュースを見る限り、消火剤をヘリで撒き散らしています。実際これを見ただけでも水源が汚れてしまう!と恐ろしくなります。
参考 消火剤(粉末消火剤)消火剤(粉末消火剤) - 中毒情報センター より
[概要] 粉末消火剤は、リン酸二水素アンモニウムを主成分とする商品と、炭酸水素ナトリウム・カリウムを主成分とする商品がある。一般に家庭に普及している消火剤は、木材火災、油火災、電気火災にも適応できる粉末ABC 消火剤で、主成分がリン酸二水素アンモニウムの消火剤である。
[症状]
粉末状での噴射であるため、リン酸二水素アンモニウムの吸入時は、物理的な鼻、のどの粘膜刺激、眼への刺激あり。多量摂取時には、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などあり、皮膚への刺激もある
私は山の中に白い消火剤の粉を巻いているこの様子が、ベトナムで枯葉剤を散布した米軍と重なりました。
ヘリは街に墜落しても人の命を脅かすし、山に墜落しても水源地の汚染につながります。住民にとっていいことなど何もないのに、産経新聞は、どう報じたと思いますか?「米軍ヘリ墜落 ひるまず抑止力維持せよ」
ざっくり言うと 「救難ヘリは東日本大震災では世話になった、尖閣諸島の問題もあるので、沖縄の米空軍や米海兵隊の機能は、十分に保持されねばならない」と報じています。呆れました。そこに住んでいる人のことは完全無視の姿勢。
救難ヘリだって落ちたら同じことです。乗ってる人は死ぬし、下に人がいても死にます。羽のところに放射性物質が使われていることは産経新聞は伝えません。
沖縄は原発がないということで避難している母子もたくさんいるのに、結局、放射能や化学物質がばらまかれて空気も水も土も汚されています。産経新聞のこのような「仕方ない」という論調には、くれぐれも騙されないようお願いします。
水源の汚染を調べるときにも、アメリカは情報提供すると言っておきながら、ちゃんと対応してません。日本も、「原因究明」と「再発防止」というお約束の言葉を並べるだけ。
沖縄タイムスより http://article.okinawatimes.co.jp/article/20130807_52604
こういった対応のおかしさも、日米地位協定のせいで日本が弱い立場に置かれているのだと実感せざるを得ません。
私たちを苦しめている放射能と軍隊の大本は、日米地位協定と日米原子力協定。このシステムを変えなければどうしようもない。
オスプレイも米軍基地も要りません。政治家のおっさんは、小さい子供を育てるお母さんの声を聞いて欲しい!
放射能と米軍に命を脅かされる国、日本で安心して子育てなどできません!
本土の人は沖縄タイムスの報道を見なければ本当のことはわからないと思います。
社説[米軍ヘリ墜落炎上]危険放置 もはや限界だ
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-08-06_52559
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