(管理人より)
本日のブログは山本節子さんのブログより全文転載いたします。鮫川村問題を、日本に住む人みんなで共有することが大切だと思います。
排ガス検査のインチキというのは、日本中すべての焼却炉で言えるのではないかと思います。放射性廃棄物を焼くということは、排ガス検査をごまかすしかないんです。目に見えない微粒子が検査して出てないといえば、何もわからない人を騙すことが可能です。インターネットを知らない人が、このインチキを見破れるはずがありません。
鮫川村住民はインターネットを見ていません。私はこの世に神はないと思いました。今また深い絶望に包まれています。
環境省の公害犯罪・・・独自測定を拒否する!
http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=871
鮫川村の指定廃棄物焼却炉問題の続報です。高濃度の放射線汚染廃棄物を燃やすというのは、もちろん世界初であり、周辺環境や住民へ深刻な影響が心配されます。でも、鮫川村はもとより、隣接するいわき市や北茨城市、塙町の人々は、まだほとんどこの事業のことを知りません。たまたま、北茨城市では、この件に関し市民の求めに応じて「監視委員会」を設けたことを知り、この監視委員会から「排ガスの独自測定」を申し入れてもらいました。
環境省はそれを了解し、その後、測定日時などについてやりとりが始まりました。ただ、北茨城市を間に立てたために、やたらに時間がかかり、市民側推薦によるAさんが現地に入ったのは8月23日です。「独自測定」する以上、その分野の知識と経験をもつ、独立した技術者でなければなりませんが、このAさんは、測定器機も自分で作ってしまうほどの実力の持ち主。しかも、環境省の測定法に根本的な疑問を持っているという、日本では二人といない技術者だったのです。
下はそのAさんがユーチューブにアップした、
「一般廃棄物焼却施設における排ガス中の放射性物質測定方法の問題点および新しい測定方法の提案」です。
http://youtu.be/up-tKf9MlPw
水槽や線香など、身の回りにあるものを使って、環境省の実験ではセシウムは検出されないことを証明しています。炉内で気化した放射性セシウムは、PM2.5よりはるかに微小な「ナノ微粒子」となるため、バグフィルターでもとらえられず、水にも溶けず、外部に出ているのです。つまり、環境省はセシウムが検出されないような測定法を告示などで指定しているわけ!なんと恥知らずな省庁でしょう。下は環境省の測定方法の説明。
JIS Z 8808:1995 排ガス中のダスト濃度の測定方法」
図説 http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/16/mat02_2.pdf
そこでAさんが考案したのは、この環境省測定法ではなく、直接排ガスを吸引して線量(μSv/hの上昇を確認するという、ごくシンプルな方式でした。東電でも同じ方式で測定しています。
「福島第-原子力発電所 雑固体廃棄物焼却設備の設置について」
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/monitaring_H250318_15.pdf
ところが!! こちらがすべての手配を終えた前日になって、環境省から一通の「注意」が入りました。「明日の測定は、?測定士の資格を持っている人間が行うこと、?「告示」に基づいた測定方法で行うこと」を求めています。いまさらキャンセルはできないので、翌日、Aさんは、予定通り現地に向かったのです。
ところが・・・そこでおきたのはさすがに想像を絶する事態でした。以下は、そこに立ち会った、北茨木市監視委員のBさんのメールです(一部編集)。
山本先生
お世話になっております。
本日の、現地調査のご報告をさせていただきます。
結果は、「樗木様の測定方法では、測定させることはできない」でした。
理由は、先日の環境省からの文章の通りです。
特措法に基づいた測定方法でなければダメだと。
私達を目の前にして、挨拶する間もなく、
「文章はご覧になっていますよね。測定方法は書かれているやり方で
なければ受け入れません」と言われました。
「確認運転の時には測定方法まで指定されていない!」
「混乱招くというが、環境省の事業の進め方も十分混乱を招いているではないか!」など、抗議してまいりましたが、「特措法に乗っ取った測定方法でなければ不可」の一点張りでした。
環境省の人間と、日立造船の人間の態度は、非常に傲慢で、私には
「お前みたいな者が、こんなところで測定できると思うな!時間を割いてもらえるだけありがたいと思え!」と言っているように感じました。こんな人達と同じ人間でありたくない!!と心から思いました。
こいつらが私達の税金を使って仕事をしているのかと思うと吐き気がしました。法律を武器にしたやくざ…環境省。
何も知らないのは幸せな事です。恐ろしい世界を見てきました。
樗木様は、「環境省を前に、ここまで発言できた事だけでも大きいな事だ」とおっしゃっていましたが、がっかりされているようでした。
権威がないと何もできない…と。本当に申し訳ありません。
今日は、全身から力が抜けてしまいました。
違法事業をやっているくせに、なんという居丈高な態度か。というより、違法性を認識しているからこそ、こちらの要求を頭からつぶしにかかったのでしょう。つまり、環境省もメーカー(業界)も、ガレキ焼却や、指定廃棄物焼却で大量の放射能ナノPMが出ることなど、百も承知なので、「セシウムが測定されない」測定方法だけしか認めないのです。これはすさまじい環境犯罪。今もがれき焼却を続けている東京都や大阪市、富山市、そして東北3県の、普通の、廃棄物焼却炉が意図的な放射能拡散に使われているわけで、ほうっておいていい話ではありません。
そこでみなさまにお願い。
★安倍やイシハラ環境相に、現在の「測定」が不備であることを伝え、即刻、鮫川の焼却炉を停止するよう、伝えて下さい。
★鮫川村、いわき市、北茨木市、塙町など関係市町村に、鮫川村の焼却炉の危険性を伝え、その停止を環境省に求めるよう、働きかけてください。
★お住まいの自治体(特に東日本)に、環境省の測定法の問題点を伝え、市町村ごとに独自測定するよう求めて下さい。
★知り合いに、排ガス測定などの専門家・技術者がいれば、ぜひこの問題に対し発言するよう、お願いして下さい。
★ この情報の拡散をお願いします。このAさんは地元のママたちと連携し、勉強会を開き、環境「破壊」と業界の暴走を止めて下さい。ほうっておくと、とりかえしがつかなくなるので。 2013.8.24